2026年10月24日土曜日

IPO初値予想2026

2/13 TOブックス 日興 3810円  4500円 3.5 3595円 ▲5.7%

2/24 イノバセル 野村 1350円  1400円 3   1248円 ▲7.5%

2/27 ギークリー 野村 1900円  1900円 3.5  1757円 ▲7.3%

3/10 グリーンライト・再エネインフラ投資法人 みずほ 80000円 80000円 3   80000円  0 ±0

3/25 ベーシック 岡三 870円  800円 3

3/25 ジェイファーマ SBI 880円 809円 2.5

3/27 セイワHD SBI 1250円 1400円 3.5 1220円 ▲2.4

4/2 レクメド 野村 1120円 1000円~1500円 2.5  中止

4/2 ビタブリッドジャパン SBI 1370円 1370円 3

4/6 システムエグゼ みずほ 950円 1100円 3.5  1061円 11%

4/7 ヒトトヒトHD 野村 430円 430円 3 422円 ▲1.7%

4/9 ソフトテックス 岡三 1940円 2600円 3  3200円 65%

4/21 バトンズ 大和 660円 1500円 4    1674円 154%

4/22 SQUEEZE  SBI 3110円 3110円 3.5  3250円 4.5%

4/23 犬猫生活 SBI 2990円 3600円 3.5   3500円 17%

4/24 梅乃宿酒造 日興 600円 700円 3   900円 50%

6/16 GO 野村 2400円 3,800 4 2910円 21%

6/23  LiNKX 野村 790円 1200円 3.5 1075円 36%

6/30 ネイス 岡三 1320円 1800円 3.5  1476円 12%

7/15  チャットプラス 丸三 1080円 1500円 3.5 2280円 112%

7/22  ティアフォー 三菱・日興 1015円 1200円 3.5  1009円 △7%

7/26 ビーエイブル みずほ 700円 900円 3.5  1016円 45%

7/29 アイ・グリッド・ソリューションズ  野村 770円 770円 3  953円 24%

8/4 エブリー 日興 230円 280円 3  294円 28%

9/11  KOMPEITO SBI 1600円 1487円 3  1480円 △7.5%

9/16 オーディオストック  SBI 1060円 1300円 3.5 1554円 47%

9/16 オリバー 野村・大和 305円 280円 2.5 310円 2%

9/17 Skyfall SBI 1500円 1500円 3 1760円 17%

9/18 テクノクラフト 日興 650円 700円 3 620円 △4.6%

9/18  ベルテックス 東海 550円 650円 3 607円 10%

9/18  かがやきホールディングス 東海 720円 1200円 3 1206円 68%

9/18 akippa SBI 570円 1000円 3.5 1244円 182%

9/25 レイヤード SBI 1400円 2000円 3.5 2230円 59%

10/13 アイビスホールディングス フィリ 520円 600円 2.5 800円 54%

10/15 ルクレ 野村 1480円 2000円 3.5 2030円 37%

10/30トグルホールディングス  日興 4030円 4100円 3

11/2  MabGenesis 東海 830円 830円 2.5

11/4 Allganize Holdings 日興 1260円 1500円 3.5

11/5 LTV-X Jトラ 570円 900円 3

11/6 estie 日興 1100円 1100円 3

11/10 RECEPTIONIST SBI 820円 1000円~1800円 3.5 

11/25 DX Kolet 投資法人 野村 100000 95000~105000 2.5 

11/25 TOKIUM  日興 1620円 1600円~2200円 3.5 

IPO分析(estie)

【概要】 

estie

658A 東証グロース 情報・通信業 100株

仮条件決定 2026/10/20

ブックビルディング期間 2026/10/21 - 10/27

上場日 2026/11/06

代表者名 平井 瑛(上場時35歳3カ月)/1991年生

本店所在地 東京都港区赤坂

設立年 2018年

従業員数 138人 (2026/08/31現在)(平均33.4歳、年収953.4万円)、連結188人

事業内容 不動産プラットフォーム事業(独自構築した商業用不動産データベースを活用したVerticalDataソリューション、エンタープライズ実装および専門情報サービスの提供)

URL https://www.estie.jp/

株主数 21人 (目論見書より)

資本金 101,921,000円 (2026/10/01現在)


【事業内容】

 当社グループ(当社及び連結子会社)は、「産業の真価を、さらに拓く。」をパーパスに掲げ、商業用不動産業界の構造的課題をデータとテクノロジーの力で解決し、不動産事業者による意思決定の高度化と不動産取引の円滑化を通じた産業全体の発展を目指して事業に取り組んでおります。

 

(当社グループを巡る環境認識)

オフィス、物流施設、賃貸住宅等、利益の獲得を目的として保有・利用される商業用不動産は、企業活動と社会インフラを支える中核的資産です。一方で、不動産業界は、情報の非対称性、データの非構造化、業界横断的なデータ流通基盤の未整備といった構造的課題に直面していると当社グループは認識しております。Jones Lang LaSalle IP, Inc.公表の「不動産透明度インデックス2024」において、調査対象となった89の国・地域のうち、日本は「市場ファンダメンタルズ」が31位、「取引プロセス」が33位とされるなど、不動産情報の透明度は国際的に低い水準にあります。また、業界共通の「不動産ID」(※1)が十分に普及していないため、物件名や住所表記の揺れにより物件の名寄せ(※2)が困難となるほか、企業間の情報連携も人手を介したアナログな手法に依存しており、情報は分断され、業界横断的なデータ活用とデータに基づく円滑な不動産取引の実現が阻害されているものと認識しております。

 

(当社グループの取り組み)

こうした課題に対し、当社グループは、その解消にはデータとAIを活用したDX(※3)が不可欠であると判断し、不動産取引に関わる多様な情報を複数のデータソースから収集・統合し、様々な事業者が業界横断で活用できる共通の「土台」を整備することに一貫して取り組んでまいりました。当社グループが統合する情報には、一般に公開された情報のみならず、建物の稼働状況や賃料水準等、取引当事者間に偏在する情報が多く含まれます。これらは不動産取引に欠かせない情報でありながら、インターネット上や既存の情報提供サービスからは網羅的に入手することが困難なものです。当社グループは、分断されていた情報を統合し、データとして活用可能な状態に整備したうえで顧客に提供することで、不動産の売買・賃貸に関する様々なユースケースにおいて顧客の業務や意思決定を支援しております。

 当社グループは、サービスの提供にあたり、建物の空室状況や募集賃料などの不動産情報を、不動産業界に関わる事業者等から仕入れるとともに、公開情報の収集及び当社グループによる現況確認等を通じて、独自に情報を収集しております。当社グループは、2020年のオフィスビルに関するデータベースの提供開始以降、物流施設や賃貸住宅等へと対象とするアセットを順次拡大し、アセット横断のデータベースを構築してまいりました。また、2020年から継続的に蓄積してきた空室状況、募集賃料等の時系列データは、過去に遡って取得することが困難な情報であることから、他社が短期間で再現することは困難であると考えております。

当社グループの各サービスは、データの収集・整備、分析、業務支援、取引支援といった機能の違いはあるものの、業界横断で蓄積・整備した独自のデータベースにおいて更新され続ける情報を提供価値の源泉とする点、および商業用不動産に関わる事業者を共通の顧客とする点において共通しております。当社グループは、不動産業界に従事するプロフェッショナルの業務高度化および業界全体の情報流通の促進という共通の目的のもと、これらのサービスを相互に連携・補完させながら一体的に開発・運営していることから、「不動産プラットフォーム事業」の単一セグメントとして運営しております。

 

(事業の内容)

当社グループは、上記の統合・整備したデータを、対象とする顧客や提供の形態に応じて、主に以下の方法で提供しております。

 

①Vertical Data
ソリューション

 

不動産事業者及び金融機関等に対し、当社グループが整備したVertical Data(※4)及びその活用を支援するアプリケーション群を提供しております。現在では、総合デベロッパーTop10社の9割以上(※5)、J-REIT全58銘柄の5割以上、信託業務を営む大手銀行5行(※6)にて導入されております。(※7)

顧客企業は、これらの利活用を通じて、自社が取引を検討している不動産の売買や賃貸について、従来の勘や経験に頼った方法ではなく、データに基づいて、最適な価格・タイミング・物件選定に関する意思決定を行うことが可能になります。これにより、顧客企業の取引機会の拡大、価格の最適化による利潤の最大化、市場分析に要する時間の効率化に資するものと考えております。

顧客企業のニーズへの対応例としては、①総合デベロッパー及び資産運用会社における物件取得の検討に際し、類似物件の募集賃料・空室の推移及び取引事例と比較することによる取得価格の妥当性の検証、②不動産管理会社及び物件所有者における保有物件のリーシングに際し、周辺の空室状況、募集賃料水準及び入居テナントの業種構成の分析に基づく募集条件の設定、③不動産仲介会社における物件概要書等の資料のAIによる読み取り及び案件情報の一元管理、並びに所有者情報に基づく売買案件の創出、④金融機関における融資審査及び担保評価に際しての市場データの参照、等があります。

主なサービスは、以下のとおりです。

・estie オフィスリサーチ:オフィス市場に関するデータ分析基盤

・estie レジリサーチ:賃貸住宅市場に関するデータ分析基盤

・estie 物流リサーチ:物流施設に関するデータ分析基盤

・estie 所有者リサーチ:不動産所有者情報等に関するデータ分析基盤

・estie J-REIT:J-REIT物件情報等に関するデータ分析基盤

・estie 案件管理:不動産売買取引における案件管理を支援する業務高度化基盤

 

②エンタープライズ実装

 

主に大規模な不動産事業者及び金融機関等を対象に、顧客企業が保有するデータとVertical Dataを統合したデータ基盤及びアプリケーションを個社別に開発・実装するシステム開発サービスであります。具体的には、顧客企業内に蓄積された過去の不動産取引や商談状況等の情報を一元化し、AIによる検索、分析及び推論に利用可能な形式に構造化した(AI-Ready(※8)な)データ基盤を構築したうえで、これに当社グループの独自データを統合し、顧客の業務に最適化されたAI・ソフトウェアを実装しております。当該開発・実装にあたっては、顧客現場に深く入り込み、業務理解、データ整備からAI・アプリケーションの実装までを一貫して推進するエンジニア(Forward Deployed Engineer)を派遣し、顧客個別のニーズに応じた実装支援を行っております。これにより、Vertical Dataソリューションのみでは実現できない、顧客固有の情報とワークフローを踏まえた業務の高度化を支援しております。

 

③専門情報サービス

不動産業界に関する制度・法令の改正、市況及び企業動向等に関するニュース及び解説記事を、専門紙(紙媒体)、ポータルサイト及びWeb媒体等を通じて、不動産業界に関わる幅広い個人・企業や全国の不動産業界団体等に対して提供するとともに、宅地建物取引業法に基づく登録講習等の教育サービスを提供しております。

これらの提供サービスは、いずれも当社グループが統合・整備したデータと、長年にわたり築いてきた業界内の情報流通基盤を土台とし、不動産業界に従事するプロフェッショナルの業務高度化および不動産業界全体の情報流通の促進という共通の目的の実現に資するものであります。

 

 

 

【業績等】

決算期 種別 売上高 営業利益 経常利益 純利益
2026/12 連結中間実績 1,750 -1 -2 -279
2026/12 連結会社予想 3,750 1 -24 -350
2025/12 連結実績 2,082 -530 -543 -1,201
2024/12 連結実績 1,094 -650 -633 -628

決算期 種別 EPS BPS 配当
2026/12 連結会社予想 -35.22 72.99 0.00

上場時発行済株数 15,493,800株(別に潜在 株式2,354,000株)
公開株数 6,542,100株(公募50,000株、売り出し5,638,800株、オーバーアロットメント853,300株)
調達資金使途 借入金の返済、企業買収

本邦以外の地域において開始される売出しに係る事項について

引受人の買取引受による売出しに係る売出株式のうちの一部が、共同主幹事会社の関係会社等を通じて、欧州及びアジアを中心とする海外市場(ただし、米国及びカナダを除く。)の海外投資家に対して販売されることがあります。以下は、かかる海外販売の内容として、企業内容等の開示に関する内閣府令第19条第2項第1号に掲げる各事項を一括して掲載したものであります。

PER:

PBR:
配当利回り:
公募時吸い上げ資金:71億
公募時時価:170億
​   

 【株主構成】 以下512日・1.5倍

UTEC4号投組 投資業(ファンド) 3,377,300 18.98%  売出3,377,300
平井瑛 代表取締役など 3,055,200 17.17% 売出300,000  
HRI(株) 代表取締役の資産管理会社 2,000,000 11.24% 
(株)日本政策投資銀行 特別利害関係者など 858,700 4.82% 売出819,900 
Vertex Growth F II Pte. Ltd. 投資業(ファンド) 858,200 4.82%
Globis Fund VI, L.P. 投資業(ファンド) 679,200 3.82%  売出し171,000 
グロービス6号ファンド投組 投資業(ファンド) 670,800 3.77% 売出168,800 
束原悠吾 取締役など 525,500 2.95%  売出88,000
岩成達哉 取締役CTO 525,500 2.95% 売出88,000
上田来 取締役CFOなど 525,500 2.95% 売出94,300
青木信 従業員、子会社代表取締役 435,500 2.45%
田中陸 従業員、子会社代表取締役 405,500 2.28%
その他売出

グローバル・ブレイン8号投資事業有限責任組合 334,900 株

Globis Fund VI-S, L.P. 98,900 株

グロービス6号Sファンド投資事業有限責任組合 97,700 株 

本募集及び引受人の買取引受による売出しに関し、貸株人かつ売出人である平井瑛、売出人である株式会社日本政策投資銀行、Globis Fund VI, L.P.、グロービス6号ファンド投資事業有限責任組合、束原悠吾、岩成達哉、上田來、Globis Fund VI-S, L.P.及びグロービス6号Sファンド投資事業有限責任組合並びに当社株主であるHRI株式会社、グロービス7号Sファンド投資事業有限責任組合、Globis Fund VII-S, L.P.、ZFP第2号投資事業有限責任組合、三菱UFJ信託銀行株式会社及びSuMi TRUSTイノベーション投資事業有限責任組合は、共同主幹事会社に対して、本募集及び引受人の買取引受による売出しに係る元引受契約締結日に始まり、上場(売買開始)日から起算して512日目の2028年3月31日までの期間(以下「ロックアップ期間①」という。)中は、共同主幹事会社の事前の書面による承諾を受けることなく、元引受契約締結日に自己の計算で保有する当社普通株式(潜在株式を含む。)及び当社普通株式を取得する権利を有する有価証券の発行、譲渡又は売却等(ただし、その売却価格が募集における発行価格又は売出しにおける売出価格の1.5倍以上であって、SMBC日興証券株式会社を通して行う売却等は除く。)を行わない旨を約束しております。

当社株主であるVertex Growth Fund II Pte. Ltd.は、共同主幹事会社に対して、本募集及び引受人の買取引受による売出しに係る元引受契約締結日に自己の計算で保有する当社普通株式(潜在株式を含む。)のうち572,100株(以下「対象株式①」という。)についてはロックアップ期間①中、本募集及び引受人の買取引受による売出しに係る元引受契約締結日に自己の計算で保有する当社普通株式(潜在株式を含む。)のうち対象株式①を除く286,100株(以下「対象株式②」といい、対象株式①と総称して「対象株式」という。)については本募集及び引受人の買取引受による売出しに係る元引受契約締結日に始まり、上場(売買開始)日から起算して90日目の2027年2月3日までの期間中は、共同主幹事会社の事前の書面による承諾を受けることなく、対象株式及び対象株式を取得する権利を有する有価証券の発行、譲渡又は売却等(ただし、その売却価格が募集における発行価格又は売出しにおける売出価格の1.5倍以上であって、SMBC日興証券株式会社を通して行う売却等は除く。)を行わない旨を約束しております。

当社株主である青木信、田中陸及び農林中央金庫並びに当社新株予約権者である松島陽介、国立大学法人東京大学及びその他75名は、共同主幹事会社に対して、本募集及び引受人の買取引受による売出しに係る元引受契約締結日に始まり、上場(売買開始)日から起算して180日目の2027年5月4日までの期間(以下「ロックアップ期間②」という。)中は、共同主幹事会社の事前の書面による承諾を受けることなく、元引受契約締結日に自己の計算で保有する当社普通株式(潜在株式を含む。)及び当社普通株式を取得する権利を有する有価証券の発行、譲渡又は売却等を行わない旨を約束しております。



【幹事団】

主幹事証券 SMBC日興 - -
主幹事証券 みずほ - -
引受証券 野村 - -
引受証券 SBI - -
引受証券 楽天 - -
引受証券 松井 - -
引受証券 岡三 - -
引受証券 丸三 - -

【参考類似企業】今期予想PER(10/14)

2120 LIFULL  12.8倍 (連結予想)
3491 GATECH 9.7倍 (連結予想)
3796 いい生活 19.8倍 (連結予想)
4054 日本情報 19.9倍 (単独予想)
4389 プロパティD 12.0倍 (連結予想)
6037 楽待 13.2倍 (単独予想)
6093 ミトラG 15.7倍 (連結予想)

【私見】

  不動産業のプラットフォームということで、同業も多く、真新しさはありません。今期赤字からの脱却で、次期の決算では黒字化することから、織り込んだ株価とはなっていることでしょう。筆頭のVCの全株売出しで、既存株主には512日という長いロックがかかっていることからも需給不安はなくなりました。吸収金額は大きく、直近でも不動産銘柄があることから、連動する可能性は高く、投資するにしても来期の決算発表からでも遅くはないのかと思います。

 
想定価額:1070円
仮条件上限:1100円
初値予想:1100円
ブック申し込み度・・・中立
セカンダリー期待度・・・中立

総合評価3

2026年10月23日金曜日

IPO分析(Allganize Holdings)

 【概要】

Allganize Holdings
656A 東証グロース 情報・通信業 100株
ブックビルディング期間 2026/10/19 - 10/23
上場日 2026/11/04
代表者名 イ・チャンス(上場時47歳0カ月)/1979年生
本店所在地 東京都渋谷区広尾
設立年 2021年
従業員数 2人 (2026/08/31現在)(平均38.6歳、年収1076万円)、連結77人
事業内容 企業の業務自動化を支援するAI(人工知能)エージェント・生成AIプラットフォームの開発およびSaaS(Software as a Service)・オンプレミス形態での提供
URL https://www.allganize.ai/ja/home
株主数 68人 (目論見書より)
資本金 49,000,000円 (2026/09/30現在)

【事業内容】

 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社及び子会社3社(2026年8月31日現在)により構成されており、「AIによって全てのビジネスのワークフローを自動化・最適化する」ことをビジョンに掲げ、日本・米国・韓国を中心に事業を展開するグローバルAI企業です。企業の生産性革新を目的に、独自の生成AI(※1)技術と高度な自然言語処理(※2)を活用した企業向けAIソリューションと企業様への適用に関するコンサルティングを提供しております。

 また、当社は有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当し、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準のうち上場会社の規模との対比で定められる数値基準については連結ベースの計数に基づいて判断することとなります。

 なお、当社グループは「AIソリューション事業」の単一セグメントとしております。また、本書において※を付した用語につきましては、章末の「用語集」においてその定義・解説を記載しております。

 

(1)事業の概要

 当社グループの中核となるサービスがオールインワン生成AI・LLM(※3)アプリプラットフォーム「Alli LLM App Market」であります。「Alli LLM App Market」では企業の業務効率化支援を目的とした「社内ドキュメントからの回答自動生成」、「議事録自動作成」、「契約書チェック」といった目的ごとに100個以上の生成AI・LLMアプリを事前に用意しており、生成AI・LLMに対する特別な知識がなくてもその中で自社の課題に合った生成AI・LLMアプリを選択するだけで、短期間で本格的な業務活用をスタートすることが可能となっております。

 当社グループは、国内外の239社(2026年3月時点)に「Alli LLM App Market」を提供しているほか、2026年4月よりエンタープライズ向けバイブコーディング(※4)プラットフォーム「Alli Coworker」の提供を開始しております。当社グループの最大の特徴は、これらのサービスをSaaS(クラウドサービス)及びオンプレミス(※5)の両形態で同時に提供できる点にあり、クラウド利用が困難な金融機関や官公庁等のセキュリティ要件が厳格な顧客に対しても、機密データを外部に出すことなく同等の機能を利用できる環境を提供しております。金融機関、保険、製造、小売、ITサービスなど、多岐にわたる業種の企業が当社グループのプラットフォームを活用しており、幅広い業界で業務プロセスの高度化に貢献しております。

 「Alli Coworker」は、自然言語によるチャット指示のみで企業の業務アプリケーションやAIエージェント(※6)を自動生成できる、エンタープライズ(大企業)向けバイブコーディングプラットフォームであります。プログラミングの専門知識を持たない従業員であっても、AIとの対話を通じて高度なWebアプリケーション及びモバイルアプリケーションを短期間で構築することが可能であり、SlackやMicrosoft Teamsといった日常的に利用するコミュニケーションツール上から直接アプリケーションの開発・運用を行うこともできます。また、「Alli LLM App Market」が備えるAgentic RAG(※7、8)技術や大規模な文書取り込み(Document Ingestion)機能とシームレスに連携可能であるほか、バージョン管理、アクセス・権限管理、生成コードの脆弱性チェック、マルチテナント分離(※9)、シングルサインオン(SSO)及び操作履歴の完全な記録(オーディットトレイル)など、エンタープライズ利用に求められる高度なセキュリティ・ガバナンス機能を標準で備えております。

 さらに、これまで多くのお客さまへのご支援で培ったエンタープライズ業務に関する知見、誰でも簡単に利用できる生成AI・LLMアプリプラットフォーム、独自の企業向けRAGシステムなど、独自技術やノウハウを基に、同プラットフォーム上で企業の業務を自律的に支援できるAIエージェント「Alli Agent」を開発しました。多くの企業において効率化や高度化が求められる業務に適応可能なAIエージェントとAlli LLM App Marketの各種アプリやオンライン会議ツール、SFA(※10)、グループウェア等とを連携させることで、まるで人間のアシスタントのように私たちの代わりに様々な作業をこなすことができます。例えば、質問に答えたり、必要な情報を探し出したり、会議のスケジュールを調整したり、日々のタスクをリマインドしたりといった機能が挙げられます。これらの機能を通じて、私たちの生産性向上や業務効率化に貢献します。

 当社グループの提供するAIエージェント群は業種を問わず幅広い業務領域で活用できる汎用性を備えており、実際に様々な分野で導入が進んでいます。金融業では銀行や証券会社が社内照会対応やコンプライアンスチェックにAIエージェントを用い、保険業では前述のように商品提案やクレーム処理の効率化に貢献しています。製造業・建設業においては、大量の技術文書や図面から必要な知見を引き出すナレッジ検索エージェントが活用され、医療・製薬業界では膨大な研究資料の要約や薬事法チェックにAIエージェントが役立っています。小売・サービス業でも顧客問い合わせ対応の自動化や、社内研修資料のQ&Aなど用途は多岐にわたります。業種固有のカスタマイズにもノーコード(※11)ビルダーや豊富なテンプレートで対応できるため、ある業界で構築したエージェントを別の業界へ横展開することも視野に入れております。今後も当社グループは、多様なビジネス領域で培ったノウハウと技術力を活かし、あらゆる企業の業務DX(デジタルトランスフォーメーション)を支えるプラットフォームとして成長を続けていきます。

 

「Alli LLM App Marketの特徴」

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「Alli Coworkerの特徴」

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<主要AIエージェントの具体的な内容及び解決する課題>
 Alli LLM App Marketで提供する企業向けAIエージェントのうち、代表的なものを以下に紹介します。

①エンタープライズ検索エージェント(Enterprise Search Agent)
 社内の大規模な文書データやナレッジベースから、必要な情報を瞬時に検索・抽出し、分かりやすい回答や要約を提供するエージェントです。社内規程、マニュアル、報告書、ナレッジ記事などの膨大な社内情報の中から知りたい内容を探し出し業務課題を解決します。一般的に、社員が社内問い合わせや資料検索を実施する場合、データが整理されていないと求めている情報がすぐに取得できず、手間を要します。一方で、当該サービスでは当社グループ独自のRetrieval Augmented Generation (RAG) 技術を用いており、未整理のデータであったとしてもAIが理解・参照して適切な回答を生成することが可能となりますので、社内ナレッジの有効活用と業務効率化に寄与しております。そのため、社員はエンタープライズサーチエージェントを通じて、社内ナレッジに基づいた回答を得られるため、情報検索に費やす時間を削減しコア業務に集中できます。

②エンタープライズリサーチエージェント(Enterprise Research Agent)

 エンタープライズリサーチエージェントは、社内に散在する多様な情報源(文書、データベース、業務システム等)を統合的に活用し、高度なレポート作成を自動化するエージェントです。社員は、必要な情報を手動で収集・分析する手間から解放され、エージェントにレポートのテーマや必要な情報を指示するだけで、AIが関連データを抽出し、構造化されたレポートを迅速に生成します。

 例えば、営業部門であれば、顧客データや販売履歴、市場調査レポートなどを基に、売上分析レポートや顧客動向レポートを自動作成できます。また、マーケティング部門であれば、キャンペーンデータやWebサイトアクセスログ、競合情報などを統合し、効果測定レポートや市場機会分析レポートを効率的に作成することが可能です。

 当社のエンタープライズリサーチエージェントは、自然言語処理やデータ分析、レポート生成といった複数のAI技術を組み合わせることで、単なるデータ抽出に留まらず、データの解釈や洞察の提示まで支援します。これにより、社員はデータに基づいた意思決定を迅速に行うことができ、業務の効率化と高度化に貢献します。情報収集とレポート作成にかかる時間を大幅に削減し、より戦略的な業務に注力できる環境を提供します。

 

③BIデータ分析エージェント(Gen BI Agent)
 社内のBIシステム(※12)やデータベースに蓄積された業務データをAIが分析し、対話形式でレポートを作成するAIエージェントです。エンタープライズ検索エージェントはWord、PDFなど非定型の文書を対象にしてAIが答えますが、BIデータ分析エージェントはデータベースなど定型のデータを対象にします。ユーザーが入力した自然言語をSQL(※13)や各BIシステムに対するBQL(※14)に問題なく変換する技術が重要です。専門のアナリストや複雑なBIツールを介さずとも、担当者が知りたい指標を質問するだけで、AIが該当データを抽出・集計し、グラフや表も含めたレポートを自動生成します。従来はデータ抽出やレポーティングに専門知識と時間が必要でしたが、本AIエージェントはその課題を解決します。例えば「今月の地域別売上傾向を教えて」と尋ねると、売上データから地域別の数値を分析し、増減傾向を示すグラフ付きで回答します。

 ExcelやMySQL、Oracle、PowerBIなど様々なデータベースやBIシステムに対応しており、経営数値のレポートから顧客アンケート分析、在庫予測まで幅広い用途で活用されています。これにより、データ分析の専門スキルがないビジネス担当者でも必要な情報を即座に得られ、データに基づく意思決定を支援します。Gen BI Agentは対話型BIのアプローチを実現し、データ活用のハードルを低減することで業務全般の効率化に貢献しています。
 
④リスク管理エージェント(Risk Management Agent)
 プロジェクトの計画内容などから潜在的なリスク要因を洗い出し、リスクごとの対策やアドバイスまで提示するAIエージェントです。プロジェクトマネジメントにおいて見落としがちな課題を事前に発見し、リスクの可視化と管理の効率化を支援します。新規プロジェクトの企画書や計画書を入力すると、AIが第三者の視点で起こり得るリスクを自動抽出し、それぞれのリスクに対する回避策や緩和策の提案まで行います。生成されたリスク一覧とアドバイスはそのまま会議資料等に利用でき、プロジェクト立ち上げ時のリスク検討プロセスを大幅に簡素化します。これにより、プロジェクト担当者は初期段階から包括的なリスクマネジメント計画を立案でき、プロジェクト失敗の可能性を低減できます。リスク管理エージェントは既に社内プロジェクトのレビューや顧客提案資料のチェックなどに利用されており、人間の経験や知見に頼らずともAIが網羅的にリスクを指摘してくれるため、プロジェクト管理の品質向上に繋がっています。重要なプロジェクトの計画段階で本AIエージェントを活用することで、事前準備の抜け漏れ防止と関係者間の共通認識形成がスムーズになります。
 
⑤保険商品推薦エージェント(Insurance Product Recommendation Agent)
 保険業界向けに提供されているエージェントで、顧客のプロフィールやニーズに基づき最適な保険商品を自動推薦します。保険営業やコールセンターにおいて、顧客ごとに膨大な商品ラインナップから適切なプランを選定する負荷を軽減し、提案精度を高めることが目的です。営業担当者が顧客の年齢・家族構成・予算・希望保障内容などを入力すると、AIが社内に用意された商品知識データベースを横断的に参照し、その顧客に最も適した保険商品やプランの組み合わせを提示します。例えば生命保険会社では、新規顧客ヒアリング時に本エージェントを活用し、数ある商品の中から顧客の状況にフィットするトップ3プランを即座に提示することで、提案までのリードタイムを大幅短縮しています。これにより営業担当者の経験や勘に頼ることなく、一貫した品質で商品提案が可能となり、顧客満足度の向上やクロージング率の改善につながっています。さらに、提案理由や見積もり条件も自動生成されるため、顧客への説明もスムーズに行えます。保険商品推薦エージェントは既に保険各社のオンライン相談窓口や対面営業で導入が進んでおり、顧客ニーズにマッチしたサービス提供を支援することで契約獲得の支援ツールとして機能しています。

 

(2)当社グループの技術基盤と強み

 当社グループは、企業がAIエージェントを本番環境で実運用する際には、「セキュリティ制約」、「内部データの処理」及び「本番運用の高い壁」という3つの課題が存在すると認識しております。これらの課題を解決するためには、(ⅰ)サービスの提供形態、(ⅱ)LLMの選択と切替、(ⅲ)フルスタックでの提供、(ⅳ)Agentic RAG、(ⅴ)大規模データ処理、(ⅵ)回答根拠の可視化という6つの要件を同時に満たす必要があると当社グループでは分析しております。Alli LLM App Marketは、当社グループ独自の先進技術と堅牢な基盤により、これら6要件を単一のアーキテクチャ(※15)で同時に提供することを可能としており、当社グループの技術的特徴を体現するプラットフォームであります。主な技術基盤及び強みは以下の通りです。

 

①サービスの提供形態:SaaSとオンプレミスの同時提供
 Alli LLM App Marketは、クラウドサービス(SaaS)として迅速に利用を開始できるほか、顧客のセキュリティポリシーに応じてオンプレミス環境でも同時に導入が可能であります。クラウド利用が困難な金融機関や官公庁等においても、プライベート環境で同等のAIエージェント機能を利用できるため、機密データを外部に出せないケースでも安心して生成AIを活用いただけます。

 一般的に、SaaSとオンプレミスではインフラのスケーリング方式(※16)、利用ライブラリ及びモニタリング方式が大きく異なるため、単一の基盤で双方を管理することは技術的難易度が高く、開発・保守を二重に行う「ダブルメンテナンス」(開発の二重化、改修の遅延及び運用コストの増大)に陥りやすいという課題があります。これを回避する代替的な方法として、顧客ごとの個別機能を条件分岐(if/else)により追加する方法や、コアドメインを含めた基盤全体を顧客単位で複製する方法も考えられますが、前者は特定の顧客向けの修正が他の顧客の機能に意図しない影響を及ぼす不具合を誘発しやすく、後者はコアドメインに変更が生じる都度、全顧客分について同様の改修作業を繰り返す必要が生じるなど、いずれも事業規模の拡大に伴って保守・運用が事実上困難となる構造的な課題を抱えていると当社グループでは認識しております。

 そこで当社グループは、自動回答生成、RAG、LLMアプリビルダー及びAgentビルダー等、当社の競争力の源泉となる機能を「コアドメイン」として位置付け、認証・SSO連携、メール送信、ファイル暗号化及びUI変更(※17)等、業務上の必要性はあるものの当社の差別化要因とはならない機能を「一般ドメイン」として区分した上で、顧客ごとに異なる一般ドメインの機能をコアドメインから分離した「プラグイン」として実装するプラグイン・アーキテクチャを採用しております。これにより、コアドメインの一貫性を保ったままSaaSとオンプレミスの双方を同時に提供することを可能としております。実際に、これまで当社グループに寄せられた顧客固有のカスタマイズ要件は、独自ヘッダー認証、独自SSO連動、独自暗号化サービスとの連動、カスタムOCR処理、カスタムパイプライン、多言語対応、顧客独自サーバーとの連動、HWP形式への変換対応等、いずれも一般ドメインの領域に集中しており、コアドメインに手を加えることなく個社対応を実現できていることを裏付けていると当社グループでは分析しております。

 また、SaaS及びオンプレミスの両環境にFDSE(※18)を配置し、プラットフォームエンジニアリングを通じて運用の標準化を図っております。実際に、当社ではオンプレミス環境で稼働する日本語LLMの提供実績もあり、環境構築から環境実現までの期間を短縮できる実績を有しております。

 

②LLMの選択と切替
 当社グループは企業向けに独自に開発した多言語対応の大規模言語モデル(LLM)を保有しており、オンプレミス環境にも提供可能であります。自社開発LLM「Alpha v2」はRAGに特化したモデルであり、社外に情報を出さずに高精度な生成AI機能を社内利用することができます。また、SaaS環境においては、OpenAIのGPT等やAnthropicのClaude等の各種LLMモデルを用途に応じて選択及び組み合わせ可能なアーキテクチャを採用しており、プラットフォーム上で複数のモデルを切り替えて活用できます。エンタープライズが特定のLLMモデルに依存(ロックイン)した場合、より優れたモデルが登場した際にもアーキテクチャの上位レイヤーを含めた大規模な追加投資が必要となるほか、AI技術の急速な進化に伴うモデル変更にも迅速に対応できないという弊害が生ずる場合があります。当社グループのプラットフォームは、特定のモデルに依存しないアーキテクチャを採用しているため、各種外部LLMの活用や、自社開発LLMの活用など、提供環境を問わず最適なLLMへの切替が可能な構成としており、企業は自社のニーズやセキュリティ要件に応じたAIモデルを継続的に利用することができます。

 

③フルスタックでの提供
 当社グループは、LLMの選定から社内データとの連携、インフラの構築・運用及びAIエージェント・アプリの実装に至るまで、エンタープライズがAIを本番運用するために必要な技術スタックを一気通貫で提供しております。具体的には、オープンウェイトLLMを含む複数のLLMの選定及び運用(LLM Ops)、社内システム・コミュニケーションツールとのデータ連携、パブリッククラウド及びオンプレミス/プライベートクラウドに対応したインフラ基盤(コンテナ化されたアプリケーションのデプロイ・スケーリング・運用を自動化するk8s管理(※19)、システムのバグやテストの失敗を自律的に検出・修正するセルフヒーラー等)、並びに企業用検索Agent、データ分析Agent、セールスAgent、法務Agent、財務Agent等の各種AIエージェント及びノーコードAgentビルダーを備えたApp Marketまでを単一のプラットフォーム上で提供しております。これにより、各機能を個別のベンダーから調達し連携させる場合と比較して、導入の迅速性及び運用の一貫性を確保することが可能となっております。プログラミングの知識がなくても自社の業務に合わせたカスタムAIエージェントを作成できるノーコードのエージェント開発ツール(Agentビルダー)を備えていることも、現場部門が主体的にAI活用を推進できる要因となっております。

 

④Agentic RAG(エージェント型検索拡張生成)技術
 当社のAgentic RAG技術は、従来の検索拡張生成(RAG)を進化させ、企業が抱える特有の課題に対応する独自のアプローチであります。実運用環境においては、データの重複、複数文書間で矛盾する記述及び欠損を含む不完全なデータが存在することに加え、ユーザーからの質問が曖昧であることも少なくありません。従来型のRAGでは、こうした不完全なデータや曖昧な質問に対して不正確な回答を生成してしまう場合がありますが、当社のAgentic RAGは、AIが「思考→実行→修正」のループを通じて自らの回答の質を評価し、必要に応じて検索をやり直すことで、回答の精度と網羅性の向上を図る仕組みとしております。また、類似した文書が複数の場所に存在する場合や、ユーザーのクエリが曖昧な場合には、AIがユーザーに対して追加の情報(Clarification)を要求し、対話的に検索を進めることで、より完成度の高い回答を実現します。さらに、Bi-encoder、Cross-encoder、キーワード検索といった複数の検索手法を最適に組み合わせることで、検索精度と応答速度の両立を図る仕組みとしております。これにより、社内の複雑な情報構造やユーザーの多様な検索ニーズに対応し、真に必要とされる情報へのアクセスを向上させております。

 

⑤大規模データ処理(MapReduce(※20)技術)
 LLMは、適切な長さのテキストの処理には強みを有する一方、数百万件規模のExcelデータや数百MB規模のWord文書など、大規模なファイルを取りこぼしなく処理することは一般的に困難であります。当社グループは、データ処理の信頼性を高めるため、MapReduce技術(巨大データを複数サーバーに分散して並列処理する仕組み)をノーコードのワークフローに統合しており、これにより大規模データを確実に分割、並列処理及び集約し、高い水準で処理の安定性及びデータ整合性を実現しております。

 

⑥回答根拠の可視化
 生成AIが提示する回答については、その根拠となる原文の参照箇所をユーザーが直感的に把握できることが、エンタープライズ利用における信頼性確保の観点から重要であります。当社グループのプラットフォームは、回答の根拠となる箇所を原文のレイアウトのまま表示する機能を備えており、原文全体へのリンクのみを提示する方式と比較して、ユーザーが根拠箇所を直観的に理解することを可能とし、ハルシネーション(※21)のリスクを大幅に軽減しております。

 

 上記の各要件については、これを単体で満たすサービスを提供する事業者は他にも存在するものと当社グループでは認識しておりますが、上記(ⅰ)から(ⅵ)までの6要件全てを単一のアーキテクチャで同時に提供できる点が、当社グループの独自性及び競合優位性であると分析しております。

 

 なお、当社グループは、上記の技術基盤に加えて、エンタープライズ利用に耐えうるセキュリティ、ガバナンス及び信頼性を支える提供体制を構築しております。プラットフォームには詳細な権限管理機能を用意し、ユーザーや部門ごとにアクセスできるエージェントやデータソースを制限するほか、操作ログを記録及び監査することで、社内ガバナンスを保ちながらAIを活用することができます。加えて、プライバシー保護のためのマスキング処理や、生成された回答内容に対するフィルタリング設定等も行えるため、不適切な情報の流出防止策も講じられております。また、ミッションクリティカル(※22)な業務にも耐えられるよう、サービス稼働状況の監視、自動リカバリ及び負荷分散設計により安定運用を実現するとともに、生成AI活用のコンサルティングサービスを通じて、適用業務の選定から効果測定までを伴走支援しております。これらのセキュリティ措置、運用管理機能及び支援体制をワンストップで提供することにより、企業のAI導入を包括的に支援しております。

【業績等】

決算期 種別 売上高 営業利益 経常利益 純利益
2027/09 連結会社予想 3,195 1,049 1,128 925
2026/09 連結会社予想 2,018 341 557 448
2025/09 連結実績 1,336 -206 -5 9
2024/09 連結実績 684 -719 -790 -746

決算期 種別 EPS BPS 配当
2027/09 連結会社予想 48.65 268.85 -

公開株数 4,154,900株(公募658,100株、売り出し2,954,900株、オーバーアロットメント541,900株)
上場時発行済株数 19,073,388株(別に潜在株式1,810,729株)
調達資金使途 人件費、システム投資、運転資金
本募集の発行株式のうちの一部が、共同主幹事会社の関係会社等を通じて、欧州及びアジアを中心とする海外市場(ただし、米国及びカナダを除く。)の海外投資家に対して販売されることがあります。また、引受人の買取引受による売出しに係る売出株式のうちの一部が、共同主幹事会社の関係会社等を通じて、欧州及びアジアを中心とする海外市場(ただし、米国及びカナダを除く。)の海外投資家に対して販売されることがあります。以下は、かかる本募集における海外販売及び引受人の買取引受による売出しにおける海外販売の内容として、企業内容等の開示に関する内閣府令第19条第2項第1号に掲げる各事項を一括して掲載したものであります。

PER:25.9
PBR:
配当利回り:
公募時吸い上げ資金:52億
公募時時価:240億

​   

 【株主構成】 以下180日

イ・チャンス 代表取締役 7,403,998 36.61% 売出  370,100
Atinum Growth Fund 2020 投資業(ファンド) 2,243,151 11.09% 売出224,300
KDDI Open Innovation Fund3号 投資業(ファンド) 1,045,774 5.17% 売出627,400
Intervest Deep-Tech Fund 投資業(ファンド) 988,778 4.89%
佐藤康雄 取締役 968,000 4.79%
Sparklabs Ignition Fund, LP 投資業(ファンド) 759,857 3.76% 売出151,900 
Murex Wave No.3 Fund 投資業(ファンド) 633,197 3.13%
SK TELECOM INNOVATION F, L.P. 投資業(ファンド) 622,190 3.08% 売出311,000 
SK Naver-Stonebridge Rising 投資業(ファンド) 560,788 2.77%
KDDI Open Innovation Fund2号 投資業(ファンド) 464,996 2.30% 売出278,900 
その他売出し

Smart Korea Naver-Stonebridge Rising Fund   280,300 株

㈱三井住友銀行   190,200 株

佐藤 康雄   109,000 株

シン・キビン    85,000 株

Futureplay-Shinhan TechInnovation I   73,400 株 

Laguna Young Entrepreneur Fund No.1    69,000 株 

Myoung Jin Shin   55,300 株 

KB Fintech Innovation Fund II  32,800 株  

KB Smart Scale Up Fund   32,800 株 

KB Secondary Plus Fund  32,800 株  

小林 健作  30,700 株   

本募集及び引受人の買取引受による売出しに関し、貸株人かつ売出人であるイ・チャンス、売出人であるKDDI Open Innovation Fund 3号、SK TELECOM INNOVATION FUND, L.P.、Smart Korea Naver-Stonebridge Rising Fund、KDDI Open Innovation Fund 2号、Atinum Growth Fund 2020、Sparklabs Ventures Ignition Fund, LP、佐藤康雄、シン・キビン、Laguna Young Entrepreneur Fund No.1、Myoung Jin Shin、KB Fintech Innovation Fund II、KB Smart Scale Up Fund、KB Secondary Plus Fund及び小林健作、当社株主であるIntervest Deep-Tech Fund、Murex Wave No.3 Fund、LG UPLUS FUND II LLC、KDBC-FP Technext Fund I、Joon Yeon Choeh、Won Tae Kim、Jong Hwan Park、Tae Ho Kim、Jung Hee Ryu、FuturePlay Unicorn Fund II及びThe Stephen Hart Wadsworth Family Trust、当社新株予約権者であるJivodar Tchakarov並びに当社株主または当社新株予約権者であるその他81名は、共同主幹事会社に対して、本募集及び引受人の買取引受による売出しにかかる元引受契約締結日に始まり、上場(売買開始)日から起算して180日目の2027年5月2日までの期間(以下「ロックアップ期間」という。)中は、共同主幹事会社の事前の書面による承諾を受けることなく、元引受契約締結日に自己の計算で保有する当社普通株式(潜在株式を含む。)及び当社普通株式を取得する権利を有する有価証券の発行、譲渡又は売却等を行わない旨を約束しております。

【幹事団】

主幹事証券 SMBC日興 - -
主幹事証券 大和 - -
引受証券 SBI - -

【参考類似企業】今期予想PER(10/8)

3993 PKSHA 36.2倍 (連結予想)  時価1134億 売上350億 当期利益29億
4056 ニューラル 33.2倍 (連結予想)
4259 エクサウィザー 44.9倍 (連結予想)
4488 AIinside 22.9倍 (単独予想)
5574 ABEJA 32.9倍 (単独予想)
5586 LaboroAI 53.3倍 (連結予想)

【私見】

 優位性は分かりずらいのですが、日米韓でのAI銘柄で、日本での上場を選んだ韓国籍の代表者ということで異色の上場です。AI全盛期の時なら全く問題なかったのですが、現状AIを中心とした相場環境が悪く、判断は非常に難しいです。売出し比率は多いのですが、既存株主は180日ロックで、規模は大きいものの地合いさせクリアできれば問題はないかと思います。どちらに転ぶか分からないですが、静かなスタートにはなるのかと思います。


想定価額:1250円
仮条件上限:1260円
初値予想:1500円
ブック申し込み度・・・やや強気
セカンダリー期待度・・・中立

総合評価3.5

2026年10月21日水曜日

IPO分析(LTV-X)

 【概要】

LTV-X
655A 名証ネクスト 情報・通信業 100株
ブックビルディング期間 2026/10/19 - 10/23
上場日 2026/11/05
代表者名 野口 学夫(上場時50歳3カ月)/1976年生
本店所在地 東京都港区芝
設立年 2010年
従業員数 11人 (2026/08/31現在)(平均36.8歳、年収472.4万円)
事業内容 各業界の事業者向けに顧客管理・マーケティングオートメーション・オペレーション業務を支援するクラウドシステム「LTV-Labシリーズ」「ふるさとLab」「LTV-ZAIko」などを開発・提供
URL https://ltv-x.jp
株主数 16人 (目論見書より)
資本金 10,000,000円 (2026/09/30現在)

【事業内容】

 当社は、「世の中の課題をクラウドで解決する」という企業理念を掲げ、先進的なテクノロジーを活用してデータを可視化する技術やノウハウを武器に、データ活用による企業の売上高拡大、業務効率化や省力化、意思決定を支援するクラウドサービスを展開しております。

 企業のデジタル化・省力化へのシフトや働き方の見直しに伴う業務の自動化・効率化などへの取り組みが続いており、それらを支援するソフトウエアについては、各分野で高い需要が維持されております。特に当社が手掛けるSaaS型クラウドサービスは、各分野においてイニシャルコストを抑えて短期での導入が可能であることや、システム更新などの運用負荷を軽減できることから導入へのハードルが低いため、企業規模や業種を問わずSaaSに対する投資意欲が高まっており、これが市場成長をけん引しております。

 

 当社の強みは、各分野に関する運用・分析手法についての知見を持ったカスタマーサクセスチームによるコンサルティングの充実であります。当社カスタマーサクセスチームによる個々のクライアント企業に適したコンサルティングを実施することにより、クライアント企業の担当者は、「ツールを導入して満足する」状態から「PDCAを回し続け結果を出す」状態に到達していると考えております。また、このコンサルティングの過程で、当社とクライアント企業との間で「LTVを向上する」という共通認識が構築されるとともに、様々なクライアントからの要望やコンサルティングのノウハウが蓄積されます。そこから、カスタマーサクセスチームが要望やノウハウを基にサービス・新機能のクラウドサービスを提案することにより、新しい価値をクライアントに提供する事が可能となる好循環が生まれております。

 

            0201010_001.png

 

 また、当社の最大の特徴は、クラウドサービスの新機能開発から提供までをスピーディーに実現する点であります。カスタマーサクセスチームが要件定義を行い、外部開発パートナーによる実装、および多数の販売パートナーとの連携を組み合わせることで、効率的な事業推進体制を構築しております。様々な業界に向けて将来的に100種類のクライアント向けのSaaS型クラウドサービスの開発・展開を目指し、複数のサービスを組み合わせて一体的に提供(コンパウンドSaaS)をする「LTV-100」という行動指針に掲げております。さらに将来的には、AI技術を加えることで、ツール間をまたいだ高度なデータ分析を可能にし、顧客の売上拡大をより強力に支援する体制の構築を目指しております。

 

 当社は、クラウドシステムの開発・運営事業並びにこれらの付帯業務の単一セグメントにて事業を行っておりますが、展開している市場や業界、クライアント規模の大小に応じて、複数のシリーズ/プロダクト展開をしております。

 

 各プロダクト概要は以下のとおりであります。

(1) LTV-Labシリーズ(CRM・MA)

 LTV-Labシリーズ(CRM・MA)は、中堅・中小事業者向けのCRM・MAツールとして展開しております。その中でも「LTV-Lab」は、中堅・中小通販EC事業者(アパレル/健康食品/化粧品/雑貨など)や小売業など、BtoCだけではなく、BtoBの事業も含む企業を中心に、オンラインマーケティングの施策のPDCAを回すことによるLTVの向上にむけて導入されております。既に多数のECカートサービス等と連携対応が可能となっております。また展開当時より中堅・中小企業でもCRM・MAツールが導入できるよう、低価格プランを採用する一方で、メール配信無制限とし、クライアント企業の投資対効果の充実を図ってまいりました。またデータ連携等に関しても、既存の様々なECシステムと標準的なデータ連携機能を開発・実装し、自社ECサイトだけではなく、モールや実店舗の顧客注文データ統合も可能としております。

 

<ECシステム標準データ連携機能>

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 クライアント企業が「LTV-Lab」のサービスを活用することで、「1st Party Data」といわれる、クライアント企業自身が保有する顧客データ(氏名や購入履歴など)やWebサイトへのアクセスログ等といった行動履歴データを一元管理・整理することが可能です。

 また、蓄積されたデータを自動で分析・分類し、メールやLINE等の最適な手段で顧客ごとに適した情報配信を行うことができます。これにより、クライアント企業はリピート購入やファン化を促す施策を実行し、LTV向上が可能となります。

 

<LTV-Labシリーズの主なサービスラインナップ>

 LTV-Labシリーズは、主に次の主要なサービスによって構成されています。

製品名

特徴

対象規模

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EC・通販向けCRMシステム。顧客管理・情報配信・分析が一気通貫で行えるサービス。

中小~中堅規模

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LTV-Labの機能に加え、高度な分析機能を搭載し、大企業での分析から運用までをサポートするCRMシステム。

大規模

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実店舗とEC向けCRMシステム。データを統合し、そのデータに対して様々な情報配信ができるサービス。

中堅~大規模

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BtoB通販に特化したMA/CRMシステム。BtoB取引を意識した機能を多数用意し、BtoB取引をDX化するサービス。

中小~中堅規模

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定期購入・単品リピート通販向けCRMシステム。

中小規模

 

(2) ふるさとLab

 ふるさとLabは、自治体向けのふるさと納税寄付におけるリピーターを増やすサービスとして展開しております。これまで民間のEC通販事業支援で培ったノウハウを自治体に提供し、自治体が抱える課題を解決することで、ふるさと納税寄付額の向上から地方創生支援につなげてまいります。また、これをきっかけにふるさと納税及び関係人口の増加に寄与し、地域活性化を促進することを目指しております。

 

<ふるさとLab概念図>

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(3) LTV-Zaiko

 LTV-Zaikoは、小売業を中心とした事業者向けの需要予測/在庫分析ツールとして展開しております。「大量生産・大量廃棄という世界的課題の解決。そしてサステナブルな世界を構築する」をスローガンとして、LTV-Labで培った顧客育成のノウハウを商品の管理/育成に展開し、商品の無駄な値引きを抑制し、最適な在庫状態を可視化できる分析を実装しました。また、在庫分析にとどまらず、その結果を行動にシームレスに展開ができるようLTV-Labへの連携を実現いたしました。具体的には、LTV-Labで保有している各商品のアクセス履歴や販売状況と連携する事により、「何故売れているのか」「何故売れていないのか」を分析・可視化でき、またLTV-Zaikoで抽出した商品リストをLTV-Labに連携し、情報配信を行うといった事も可能になります。

 

<用語集>

用語

説明

LTV

Life Time Value(顧客生涯価値)の略称。

ある顧客が、自社の商品・サービスを初めて利用してから、長期的な関係の中で生涯にわたって得られる利益(売上)の総量を指す。

SaaS

Software as a Service(サース/サーズ)。

複数の機能を持ったソフトウエアから、ユーザーが必要な機能を選んで利用するソフトウエアの提供形態、または、ソフトウエア提供サービスのこと。

サービス提供事業者側のシステム(サーバ)で稼働しているソフトウエア機能を、インターネットを通じてブラウザ上で利用するタイプのサービスが主流。

コンパウンドSaaS

コンパウンドSaaSとは、共通のデータ基盤を持ち、既存顧客への新プロダクト連携提供を通じて、顧客の業務フロー全体を包括的に支える「複合型」のサービスモデルを指す。

1st Party Data

1st Party Data(ファースト・パーティ・データ)とは、企業や組織が自社の顧客との関わりの中で直接収集した顧客データのことを指す。類義語に2nd Party Data(セカンド・パーティ・データ/他社が収集したデータ)、3rd Party Data(サード・パーティ・データ/自社以外のサイトから収集したデータ)がある。

CRM

Customer Relationship Management(顧客関係管理)の略称。

広義には「顧客との関係を管理するもの」、狭義には「顧客関係管理ツール/システム」のことを表す。

マーケティングオートメーション(MA)

マーケティングのプロセスを自動化するツール。

【業績等】

決算期 種別 売上高 営業利益 経常利益 純利益
2027/03 単独1Q実績 126 50 50 33
2026/03 単独実績 444 146 147 97
2025/03 単独実績 352 80 81 54

1株あたりの数値(単位:円)
決算期 種別 EPS BPS 配当
2026/03 単独実績 46.08 184.78 -

上場時発行済株数 2,484,000株(別に潜在株式238,300株)
公開株数 805,000株(公募367,000株、売り出し333,000株、オーバーアロットメント105,000株)
調達資金使途 システム開発費、システム運用関連費用、マーケティング費用、採用関連投資

PER:12.4

PBR:
配当利回り:
公募時吸い上げ資金:4.6億
公募時時価:14.1億
​   
 【株主構成】 以下180日

小村富士夫 元取締役 994,000 42.20%
ドコモ・イノベーションファンド2号投組 投資業(ファンド) 333,000 14.14% 売出333,000
(株)SRI 筆頭株主が代表取締役 170,000 7.22%
古後淳 特別利害関係者など 160,000 6.79%
野口学夫 代表取締役社長 155,000 6.58%
舟橋裕道 特別利害関係者など 100,000 4.25%
高田知孝 取締役 95,000 4.03%
江田健二 特別利害関係者など 80,000 3.40%
柿尾正之 取締役 65,000 2.76%
井本浩樹 特別利害関係者など 40,000 1.70%

本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、当社の株主である小村富士夫、貸株人及び当社の株主である株式会社SRI及び当社役員5名、並びにその他当社株主8名(対象となる株式総数1,784,000株)は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後180日目の2027年5月3日までの期間(以下「ロックアップ期間」という。)中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の売却(ただし、引受人の買取引受による売出し、オーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すことは除く。)等は行わない旨合意しております。

 また、当社の役員・従業員かつ新株予約権者である14名(役員6名 従業員8名)は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後180日目の2027年5月3日までの期間、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社新株予約権及び新株予約権の行使により取得した株式の売却等を行わない旨合意しております。

 更に、当社は主幹事会社に対し、ロックアップ期間中は主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の発行、当社株式に転換若しくは交換される有価証券の発行または当社株式を取得若しくは受領する権利を付与された有価証券の発行(ただし、本募集、株式分割、ストックオプションとしての新株予約権の発行及びオーバーアロットメントによる売出しに関連し、2026年9月30日開催の当社取締役会において決議された主幹事会社を割当先とする第三者割当増資等を除く。)等を行わない旨合意しております。

【幹事団】

主幹事証券 Jトラストグローバル 630,000 90.00%
引受証券 SBI 35,000 5.00%
引受証券 楽天 21,000 3.00%
引受証券 丸三 14,000 2.00%

【参考類似企業】今期予想PER

3393 スターティアHD 12.4倍 (連結予想)
3976 シャノン 5.0倍 (連結予想)
519A ベーシック 7.4倍 (単独予想)
6562 ジーニー 8.9倍 (連結予想)
9211 エフ・コード 9.3倍 (連結予想)
9258 CS-C - (連結予想)

【私見】

 クラウド関連で業種としては悪くないですが、大きな優位性があるわけでなく、名証案件なので中期では妙味はないでしょう。PERが高い業種ではないので、公募価額は妥当で、いずれこの水準に戻ってくるとは思います。しかし、昨今の地方市場は需給のみで上がるので、初値若しくはセンカンダリーで一時的に上がる可能性は高いです。ドコモファンドの全株売出しで、売り要素はなくなったので、初値段階で軽いマネーゲームが起きる可能性は高いと思います。
 
想定価額:560円
仮条件上限:570円
初値予想:900円
ブック申し込み度・・・やや強気
セカンダリー期待度・・・中立

総合評価3

2026年10月20日火曜日

IPO分析(トグルホールディングス)

 【概要】

トグルホールディングス
652A 東証グロース 不動産業 100株
ブックビルディング期間 2026/10/15 - 10/21
上場日 2026/10/30
代表者名 伊藤 嘉盛(上場時42歳6カ月)/1984年生
本店所在地 東京都港区六本木
設立年 2020年
従業員数 141人 (2026/08/31現在)(平均33.1歳、年収716.2万円)、連結239人
事業内容 独自のAI(人工知能)技術を活用した再開発可能土地の仕入れ販売およびAIシステム/AIエージェント開発など
株主数 58人 (目論見書より)
資本金 50,000,000円 (2026/09/28現在)

【事業内容】

 当社グループは、「不動産業界における属人知の超克を礎として、産業社会に革命をもたらす。」というミッションのもと、不動産領域を起点に、土地・建物・事業に関する知見、判断及び業務プロセスを、データとソフトウエアを活用して再現可能な仕組みへと変えていく事業を展開しております。

当社グループは、不動産領域で培ってきた専門的な知見、判断や業務の流れを、個人に閉じた経験にとどめず、会社に残り、次の実行に活かせる仕組みとして蓄積・活用しております。また、「つくる・かえる・かわる」というパーパスのもと、不動産領域で事業をつくり、その現場で生まれる判断や知見を仕組みにかえ、日々の事業運営に活かしております。

当社は持株会社として、グループ全体の経営戦略策定、資源配分やガバナンス体制の構築を通じて、各事業子会社の成長を支援しております。具体的には、Land Creationにおいては、つくる地所が不動産開発・不動産売買等を、つくる資産が富裕層の不動産投資家向けの不動産情報の提供及び資産運用コンサルティングを展開しております。また、Agentic Platformにおいては、つくるAIがSaaSプロダクトの開発・提供、当社内のAIソリューションユニットでAIを活用したコンサルティング等を展開しております。

 

(1) 事業の概要

当社グループは、「不動産業界における属人知の超克を礎として、産業社会に革命をもたらす」というミッションの実現に向け、「産業変革事業」の単一セグメントのもと、不動産市場に流通していない土地の中から新たな開発用地を創出する「Land Creation」と、企業内に蓄積される会話、判断及び知見を業務の実行につなげることで効率化・収益化を図る「Agentic Platform」の2つのサービスを展開しております。現時点において、当社グループの収益の殆どはLand Creationによるものでありますが、Land Creation自体がAgentic Platformによってもたらされた事業基盤の上で成り立っているため、当社グループの事業はLand Creation単体では存在し得ず、Agentic Platformがすべての事業の根幹を成す構造となっております。

 

 

2025年9月期

売上高

Land Creation

12,288,930千円

Agentic Platform

64,421千円

 

 

 Agentic Platformは、業務を観測・構造化・自動化することにより、業務効率並びに生産性及び収益性の向上を図る仕組みです(図1)。Land Creationで展開する不動産再開発についても、2020年10月につくる地所をグループ化した後、Agentic Platformを活用して業務の標準化及び効率化を進めることで、属人的な業務への依存を低減し、再現性のある事業運営体制を構築してまいりました。当社グループは、今後もAgentic Platformを基盤として、様々な産業における業務の非効率を改善するとともに、M&Aを通じて自ら事業運営に関与することで、事業の成長及び収益性の向上を図ってまいります。

 


(図1)Land CreationとAgentic Platform

<Land Creation>

Land Creationは、複数の土地を取りまとめることで価値の向上が見込まれる土地を見つけ出し、地権者その他の関係者との協議及び合意形成を通じて、開発可能な用地を新たに創出するサービスです。複数の土地を一体化することにより建築可能な床面積等を拡大し、個々の土地のままでは実現し得なかった開発価値を創出することで、地権者及び不動産デベロッパー等の各関係者に新たな価値を提供しております。当社グループは、主として東京を中心とした一都三県において、複数の土地を一体化することにより開発価値の向上が見込まれる比較的小規模な土地を対象としております。住宅、ホテル、オフィス等の開発用地としての活用を想定し、地権者その他の関係者との合意形成後に土地を取得し、権利調整、既存建物の解体、建築計画の具体化等を行った上で、不動産デベロッパーに販売しております。土地の取得から販売までの保有期間は、案件ごとに異なるものの、概ね6か月程度となっております。また、東京都内を中心に事業基盤を強化するとともに、大阪及び福岡にも営業拠点を設置し、各地域における需要及び案件の収益性等を検証しながら対象地域を拡大しております。

こうしたLand Creationを効率的に行うため、独自開発の土地解析システム(グループ内専用システム)を活用し、不動産市場に流通していない土地の中から、複数の土地を一体化することで開発価値の向上が見込まれる候補地を特定しております。複数の土地を取りまとめて開発用地を創出する不動産再開発事業は従来から存在していたものの、再開発候補地の発見、建築可能規模の検証、多数の地権者との合意形成及び案件進捗の管理等が担当者個人の経験や勘に依存しやすく、継続的かつ組織的に事業規模を拡大することが難しい領域であると、当社グループは認識しております。このプロセスにおける大きな障壁の1つが、再開発候補地の発見及び建築可能規模の検証を、膨大な土地情報に対して継続的に行うことが困難な点にあります。土地に建築可能な建物の規模及び形状は、公図(注1)、地番(注2)及び筆界(注3)等により特定される土地の位置及び形状、土地の面積、道路幅員(注4)、接道条件(注5)、都市計画(注6)、用途地域(注7)、容積率(注8)、建蔽率(注9)その他の条件によって決まり、道路幅員等のわずかな差異が建築可能な延べ床面積に大きく影響する場合があります。これらの不動産・建築情報は、国、地方公共団体その他の管理主体に分散しており、紙、PDF、画像その他の異なる形式で管理されている場合があります。また、個々のデータは単体では利用可能であっても、作成基準、更新時期及び位置情報等が異なることにより、同じ地区のデータであっても住所、地番、筆界、道路及び緯度経度等が相互に一致しない場合があります。当社グループは、これらの不動産・建築情報を収集及びデジタル化し、緯度経度その他の位置情報と照合しながら補正・統合することで、土地ごとの法規制及び開発条件を一体的に解析するための独自の地図データ基盤を構築しました。その結果、不動産事業者であってもアクセスすることのできないオフマーケットに存在する潜在的な開発用地情報にアクセスすることが可能になりました。図2では、東京都における不動産市場のうち、オンマーケット(公開情報)とオフマーケット(非公開情報)の割合を示しております。東京都では、1年間で市場に出回る土地情報が約2.4万件にとどまる一方、公開情報だけでは捉えにくい膨大な土地情報が存在します。当社は、そのようなオフマーケットの土地情報を解析対象としております。

 

 


(図2)東京都の不動産規模と公開情報の割合

(注) 1.東日本不動産流通機構「不動産市場動向(統計)表6 土地(全体)の基本指標[東京都]」より、2025年の土地の新規登録件数

2.東京都「東京の土地2024(土地関係資料集)」第3章「土地所有状況」表3-1-4「民有地の所有者数及び面積」より、東京都内の民有地所有者数。時点は同資料記載年次に基づく

 

土地の位置、形状及び法規制に関する情報を統合した後には、当該土地に建築可能な建物の規模及び形状を算定するボリュームチェック(注10)が必要となります。建築可能規模の算定に当たっては、建築基準法(注11)をはじめ、日影規制(注12)、天空率(注13)、斜線制限(注14)、接道条件その他の複数の法令上及び幾何学上の条件を同時に考慮する必要があります。特に、天空率を考慮した建築可能規模の算定においては、あらかじめ作成された建物が規制に適合しているかを確認するだけではなく、複数の制約条件を満たす建物の規模及び形状を逆算する必要があります。そのため、法令の内容並びに地域又は審査機関ごとの実務上の運用を計算可能なルールに置き換え、複数の条件を組み合わせて処理する数理的なアルゴリズム(注15)が必要となります。これらの計算は、確率的に回答を生成する大規模言語モデル(LLM)(注16)等の汎用モデルとは性質が異なり、あらかじめ定められたルールに基づく決定論的アルゴリズム及び数理計算を中核としております。当社グループは、土地及び建物の形状並びに関連法令等を踏まえ、建築可能な建物の規模及び形状を半自動的に試算する独自のアルゴリズムを開発し、不動産・建築に関する専門人材による検証及び実際の案件で生じた個別事例を継続的に反映しております。

これらの地図データ基盤及びボリュームチェック技術を組み合わせることで、従来は建築の専門家への依頼により数週間から数か月を要していた、複数の土地を一体化した場合の建築可能規模、想定用途及び事業性の検証を、最短約1分で可能にし、再開発候補地の解析の半自動化を実現しております。

Land Creationのビジネスフローは図3のとおりです。当社グループは、再開発候補地を特定した後、地権者との継続的な対話を通じて、複数の土地を一体的に利活用することについて協議し、合意形成を進めます。並行して、建築可能規模及び事業性を検証するとともに、当社グループが有する不動産デベロッパー等の顧客基盤や過去の取引実績等をもとに、対象用地の立地、規模及び想定用途等に応じた開発投資家を選定し、開発意向及び価格水準等を確認します。こうした地権者及び開発投資家双方の意向並びに対象用地の開発可能性を踏まえ、再開発事業計画を検討し、地権者への提案条件を設定しております。対象となる複数の土地について必要な地権者との合意形成が整った後、原則として一括して土地を取得し、賃借人等を含む関係者との権利調整、既存建物の解体、建築計画及び事業計画の具体化等を行います。その後、不動産デベロッパー等の開発投資家が開発に着手できる状態まで整えた開発用地として販売しております。

 

 

 

 

 


(図3)Land Creationのビジネスフロー

また、当社グループは、再開発候補地の特定に加え、地権者との合意形成及び案件管理についても、Agentic Platformを含むグループ内専用システムを活用し、可視化、分析及び標準化を進めております。具体的には、主に以下の取組みを行っております。

地権者訪問数の最適化

営業対象地、訪問先及び訪問順序の最適化による、営業担当者の生産性及び営業品質の向上

地権者ごとの案件ステータス等を踏まえ、訪問先及び訪問順序を数理的に最適化

地権者との交渉における属人性の排除

地権者との接触履歴、意向、再訪時期及び案件進捗の記録・分析、市場データ分析及び案件管理における属人性の低減

営業員の行動分析

営業担当者の行動及び成果並びに採用経路、研修及び定着状況等の分析結果の、採用、育成及びマネジメント方法への反映

不動産デベロッパーの需要調査

不動産デベロッパー及び投資家の用途別の需要、投資基準及び価格水準の蓄積並びに、取得前の販売可能性及び収益性の検証への活用

 

 

さらに、当社グループは、営業活動から得られたデータを、営業担当者のマネジメント、研修及び人材育成並びに採用活動にも活用しております。営業活動の進め方や案件管理の方法を組織として蓄積・標準化することで、新たに採用した営業担当者についても早期に営業活動を開始し、案件創出に取り組むことができる体制を整備しております。

 

このように、当社グループは、再開発候補地を特定する土地解析技術と、地権者その他の関係者との合意形成を担う営業組織を組み合わせるとともに、営業活動及び案件管理をデータに基づき計測・分析・標準化しております。これにより、従来は担当者個人の経験や技能への依存度が高く、多数の案件を同時並行で進めることが難しかった不動産再開発について、再現性をもって案件を創出・推進できる体制を構築し、営業人員の拡大を稼働パイプライン及び事業規模の拡大につなげております。

 

I)グループ内専用システム

当社グループでは、再開発候補地の特定から、建築可能規模及び事業性の検証、地権者への営業活動、案件管理、不動産デベロッパー等への販売可能性の検証まで、Land Creationにおける一連の業務を一体的に支援するグループ内専用システムを開発・運用しております。本システムでは、国土交通省、法務局、各市区町村が提供するデータや各種法令・条例等を、当社グループ独自のアルゴリズムにより解析し、不動産市場に流通していない土地の中から、複数の土地を一体化することにより開発価値の向上が見込まれる再開発候補地を効率的に特定しております。

また、ボリュームチェック機能により、公図、地番、道路幅員、都市計画、容積率及び建蔽率等の不動産・建築データ並びに建築基準法、日影規制及び天空率等の法令・規制を解析し、対象用地における建築可能な建物の規模及び形状等をシミュレーションしております。これにより、複数の土地の組み合わせごとの開発余地及び事業性を短時間で検証し、地権者への提案条件及び再開発事業計画の検討に活用しております。

営業活動及び案件管理においては、地図上で営業対象地及び案件の進捗状況を一元的に管理するとともに、地権者への訪問実績、接触履歴、対応状況及び再訪時期等を記録し、訪問候補地及び訪問順序の最適化や継続的な営業活動に活用しております。また、複数の地権者が関係する案件について、各地権者への対応状況及び案件全体の進捗を一元的に把握することで、多数の再開発案件を同時並行で進めるための営業活動及び案件管理を支援しております。

さらに、当社グループが不動産デベロッパー等との継続的な取引及び営業活動を通じて蓄積した、用途別の需要、投資基準及び価格水準等に関する情報を集約しております。これらの情報を活用し、対象用地の立地、規模及び想定用途等に応じた開発投資家を選定するとともに、取得に先立って販売可能性及び価格水準を検証しております。

このように、本システムを通じて、土地の探索・分析、営業活動、案件管理及び販売可能性の検証を一つの基盤上で連携させることで、Land Creationにおける一連の業務の効率化、可視化及び標準化を図っております。

 


(図4)ボリュームチェック画面

 

<Agentic Platform>

Agentic Platformは、当社グループがLand Creationを含む自社業務の効率化及び高度化を目的として開発・運用してきた、企業の業務内容(主にPC作業内容)を可視化し、実行及び自動化につなげるための業務基盤です。当社グループは、営業活動、案件管理、会議、商談、社内コミュニケーション、タスク管理及び各種業務システムの利用を通じて発生するあらゆる情報を蓄積・整理し、各業務がどのような工程で行われ、誰が担当し、どの部署又は担当者を経由し、どの段階で誰の確認又は承認を必要とするかを可視化しております。これにより、各業務に要する時間、担当者の作業内容、業務上のボトルネック、承認手続及び次に実行すべきタスク等を把握し、業務フローの改善、業務の標準化及び従業員の人事考課フィードバックに活用しております。また、チャット及び会議の内容から実行すべき業務を抽出してタスクを生成し、必要に応じて複数の作業工程に分解したうえで、従業員が対応すべき業務、他の担当者へ依頼すべき業務及びAIエージェントによる自動化が可能な業務を判別し、それぞれの担当先へ振り分ける仕組みを構築しております。自動化が可能な業務については、エージェントが必要な情報を取得し、資料の作成、各種システムへの入力、関係者への連絡及び進捗管理等を実行する一方、判断、承認、交渉及び顧客対応等を必要とする業務については従業員が担います。このように、人による確認及び判断を介在させながら、自動化可能な業務の範囲を継続的に拡大することで、従業員がより付加価値の高い業務に注力できる環境の構築を進めております。

Agentic Platformは、特定の大規模言語モデル等に依存するものではなく、業務内容、求められる性能、情報管理上の要件及び利用コスト等に応じて、外部事業者が提供する複数の汎用モデルを選択し、又は組み合わせて利用できる構成としております。これらの汎用モデルは、Agentic Platform上でエージェントが情報処理等を行うための構成要素であり、当社グループは、その上位において、業務手順、権限、承認条件、参照情報及び各種システムとの連携等を管理する運用基盤を提供しております。

Agentic Platformは、自社業務における活用に加え、外部顧客に対してもプロダクト又はサービスとして提供しております。プロダクトとしては、主に不動産・建築業界に向けて、ボリュームチェック技術を提供する「デベNAVI」、「VCプロ」や、不動産業務の効率化を目的とした「Gate.」等を販売しており、いずれも月額課金での収益を得ております。また、自社で実現した効率化・自動化についても一部機能を外販しており、外部顧客の業務内容、既存システム及び情報管理体制等を踏まえて業務プロセスを可視化し、業務フローの再設計、各種業務の自動化及び導入後の運用定着を支援することで、顧客企業の生産性及び収益性の向上を図っております。こちらのサービスも月額課金の収益体系となっております。加えて、Agentic Platformとの親和性、顧客基盤、継続的な収益及び業務改善余地等を有する企業については、協業その他の事業上の連携に加え、M&Aを中心とした資本面での連携を含む事業機会を慎重に検討し、当社グループの顧客接点、事業領域及び収益基盤の拡大につなげていく方針です。

 

I)グループ内専用システム(一部社外に提供している機能も含む)

チャット、会議議事録、ノート、カレンダー及びタスク管理等の機能を統合したグループ内専用の業務基盤です。各従業員の業務上のコミュニケーション、会議、タスク及び各種業務システムの利用状況等を収集・整理することで、業務の工程、担当者、関係部署及び承認プロセスを可視化しております。また、チャットや会議の内容からタスクを生成・分解し、従業員が対応すべき業務、他の担当者へ依頼すべき業務及びシステムによる自動化が可能な業務を判別して振り分けております。自動化可能な業務はシステムが処理し、判断や承認を要する業務は従業員が担うことで、人による確認を介在させながら業務効率の向上を図っております。これらの機能及び知見は、Agentic Platformを通じて外部顧客にも提供しております。

 


(図5)自社開発のチャットツール。チャット内の会話から直接タスクが生成されエージェントや社員に振り分ける

ことができる(図中右が生成されたタスク)

 

II)外部向けに提供するプロダクト

当社グループは、Land Creationで培った不動産・建築データの解析技術及び業務効率化のノウハウを活用し、不動産開発事業者、金融機関及び不動産会社等に対して、以下のプロダクトを提供しております。

 

<VCプロ、デベNAVI>

「VCプロ」は、従来、専門家が多くの時間と手間をかけて行っていた開発用地のボリュームチェックを、データとソフトウエアを活用して効率化するSaaSプロダクトです。利用者は、地図上で土地を選択することで、関連法規に基づいた建築可能ボリュームや簡易的なプランニング結果を確認することができ、用地取得に係る意思決定の迅速化と精度向上に寄与しております。

また、「デベNAVI」は、不動産開発事業者を対象とした業務支援プラットフォームです。用地情報の収集・管理から、事業収支シミュレーション、プロジェクトの進捗管理に至るまで、開発業務の主要なプロセスをデジタル上で一元的に支援し、業務全体の効率化に寄与しております。

 


VCプロ

 


デベNAVIによるボリュームチェック

<Gate.>

 不動産業務パッケージ「Gate.」は、約5億件の不動産ビッグデータと人工知能(AI)による分析機能を搭載した、不動産価値分析のためのAIクラウドサービスで、延べ10行以上の金融機関・900社以上の不動産会社でご利用実績があります。「Gate.」は、収益物件・実需物件を査定する「AI査定」、購入・売却を試算する「シミュレーション」、エリアレポート作成の「市場分析」、賃貸・販売事例の「事例検索」などから構成され、主観を排除した資料作成やサポート体制により、顧客における不動産業務の効率化及び生産性向上に貢献しております。

 

【業績等】

2027/09 連結会社予想 43,034 6,280 5,851 4,005
2026/09 連結3Q累計実績 13,179 871 673 471
2026/09 連結会社予想 25,560 2,798 2,517 1,674
2025/09 連結実績 12,353 1,137 926 564
2024/09 連結実績 9,914 538 412 145

決算期 種別 EPS BPS 配当
2027/09 連結会社予想 274.50 1,457.28 0.00

上場時発行済株数 14,762,285株(別に潜在 株式1,954,760株)
公開株数 3,874,900株(公募2,244,600株、売り出し1,124,900株、オーバーアロットメント505,400株)
調達資金使途 採用費・教育研修費、M&A資金、長期借入金の返済
本募集の発行株式のうちの一部が、共同主幹事会社の関係会社等を通じて、欧州及びアジアを中心とする海外市場(ただし、米国及びカナダを除く。)の海外投資家に対して販売されることがあります。また、引受人の買取引受による売出しに係る売出株式のうちの一部が、共同主幹事会社の関係会社等を通じて、欧州及びアジアを中心とする海外市場(ただし、米国及びカナダを除く。)の海外投資家に対して販売されることがあります。以下は、かかる本募集における海外販売及び引受人の買取引受による売出しにおける海外販売の内容として、企業内容等の開示に関する内閣府令第19条第2項第1号に掲げる各事項を一括して掲載したものであります。

PER:14.7
PBR:
配当利回り:
公募時吸い上げ資金:157億
公募時時価:596億
​ 

 【株主構成】 

伊藤嘉盛 代表取締役 5,494,215 37.96% 売出760,000  180日 
Funi(株) 代表取締役の資産管理会社 5,000,000 34.55% 180日
ブーストキャピタル1号投組 投資業(ファンド) 442,285 3.06% 180日・1.5倍
(株)SMBC信託(金外信 未来創生3号F 投資業(ファンド) 441,200 3.05% 180日・1.5倍
三鬼紘太郎 特別利害関係者など 222,655 1.54% 売出11,300 180日・1.5倍
日本郵政キャピタル1号投組 投資業(ファンド) 221,140 1.53%
(株)レアゾン・ホールディングス 投資業(ファンド) 199,845 1.38% 売出75,000 180日・1.5倍 
山崎聡史 取締役など 171,005 1.18% 180日
ALL STAR SAAS F THREE Pte.Ltd. 投資業(ファンド) 165,860 1.15%
高崎将充 子会社の代表取締役 147,335 1.02%
ACF-2 Ltd 特別利害関係者など 131,200 0.91%
AA7JNI Ltd 特別利害関係者など 122,450 0.85%

その他売出

HERO Impact Capital1号投資事業有限責任組合  111,300 株

㈱オールアバウト 55,600 株

MetaProp Ventures IV, L.P. 48,100 株 

㈱BeGoodJapan 11,100 株

佐藤 俊介 11,100 株

柴垣 拓也 11,100 株

山本 悠太7,400 株 

㈱9st 5,500 株

稲田 武夫 5,500 株

PKSHA アルゴリズム 2号投資事業有限責任組合4,300 株 

㈱マフィン 2,700 株

加藤 恭輔 2,700 株 

塗矢 眞介 2,200 株  

本募集及び引受人の買取引受による売出しに関し、貸株人かつ売出人である伊藤嘉盛、当社株主であるFuni㈱、山﨑聡史、髙﨑将充、新家隆介、紫原友規、榎本佑介、新谷健、伊藤嘉恵、山口孝太、古谷昇及びその他14名並びに当社新株予約権者である上木夏実、竹内真、北田幹直及びその他41名は、共同主幹事会社に対して、本募集及び引受人の買取引受による売出しに係る元引受契約締結日に始まり、上場(売買開始)日から起算して180日目の2027年4月27日までの期間(以下「ロックアップ期間」という。)中は、共同主幹事会社の事前の書面による承諾を受けることなく、元引受契約締結日に自己の計算で保有する当社普通株式(潜在株式を含む。)及び当社普通株式を取得する権利を有する有価証券の発行、譲渡又は売却等を行わない旨を約束しております。

売出人であるHERO Impact Capital 1号投資事業有限責任組合、㈱レアゾン・ホールディングス、三鬼紘太郎、山本悠太、PKSHA アルゴリズム 2号投資事業有限責任組合、㈱マフィン、加藤恭輔及び塗矢眞介並びに当社株主であるブーストキャピタル1号投資事業有限責任組合、㈱SMBC信託銀行(特定運用金外信託 未来創生3号ファンド)、杉山勝彦、㈱7garden及びその他8名は、共同主幹事会社に対して、ロックアップ期間中は、共同主幹事会社の事前の書面による承諾を受けることなく、元引受契約締結日に自己の計算で保有する当社普通株式(潜在株式を含む。)及び当社普通株式を取得する権利を有する有価証券の発行、譲渡又は売却等(ただし、その売却価格が募集における発行価格又は売出しにおける売出価格の1.5倍以上で行う売却等は除く。)を行わない旨を約束しております。

また、当社は、共同主幹事会社に対し、ロックアップ期間中は、SMBC日興証券株式会社の事前の書面による承諾を受けることなく、当社普通株式及び当社普通株式を取得する権利あるいは義務を有する有価証券の発行又は売却等(本第三者割当増資に係る新株式発行並びに株式分割による新株式発行等、ストック・オプションに係る新株予約権の発行及び新株予約権の行使による当社普通株式の発行等を除く。)を行わないことに合意しております。

【幹事団】

主幹事証券 SMBC日興 - -
主幹事証券 UBS - -
主幹事証券 SBI - -

【参考類似企業】今期予想PER

2980 SREHD 13.5倍 (連結予想) 時価374億 売上418億 純利益28億
3277 サンセイランデ 5.8倍 (連結予想)
3491 GATECH 9.7倍 (連結予想) 時価515億 売上323億 純利益54億

【私見】

 Aiを駆使した不動産銘柄で、見た目は派手さがあり良い銘柄かと思いましたが、中身を見ると他の不動産業とほぼ変わらないかと思います。
業績は非常に良いのですが、大幅に上昇した来期予測で、PER14という数字で、不動産業では高いPERとなっております。規模からも純利益で上回っているGAの515億を超え、成長性が追いつくかどうかという判断になります。更に、金利高で不動産業としては厳しい局面になり、業績が維持できるか心配ではあります。判断が分かれるとは思いますが、個人的にはブック段階で消極的です。

想定価額:4030円
仮条件上限:4040円
初値予想:4100円
ブック申し込み度・・・中立
セカンダリー期待度・・・中立

総合評価3