【事業内容】
マーケティングコミュニケーション領域において、PR発想/ストーリーテリングをコアとして顧客のブランドの成長を支援する専門事業集団です。
当社グループは、中核子会社と位置付けている株式会社マテリアルが属するPRコンサルティング事業を中心に、デジタルマーケティング事業、PRプラットフォーム事業の3つの事業を展開しております。
昨今のデジタル化の進展、それに伴うコミュニケーションの機会・手段の多様化・複雑化によって、ブランドが各ステークホルダーから選ばれるためのマーケティングコミュニケーションの複雑性が増しており、主に以下のような状況にあると認識しております。
・機能だけでは選ばれない
機能的な便益よりも情緒的・自己表現に資する便益の重要性が増している
・関心がないと情報が届かない
「今の社会は情報が多すぎる」と多くの人が感じており、特に若年層は関心のある情報に接触を絞る傾向にある
・関心は多様化していて掴みにくい
消費の価値観は多様化しており、また、複数の価値観が個人の中で共存し、機会・場所によって変化する(注5)
上記の環境変化を受け、マーケティングコミュニケーション領域では、ブランドからの一方通行のコミュニケーションではなく、ブランドとそれを取り巻くステークホルダーの双方向のコミュニケーションが求められております。
結果として、今まで以上にブランドとステークホルダーの良好な関係の構築が重要であり、顧客のブランドに対するPR発想/ストーリーテリングに基づいた支援は、マーケティングコミュニケーション領域において重要な位置づけになっていると認識しております。
加えて近年では、消費者等のオンライン利用機会が増大し、企業によるオンラインも含めたサービス提供形式・マーケティング手法の活用が活発化しており、マーケティングコミュニケーション領域の手法の1つであるデジタルマーケティングの重要性が大きく増していると認識しております。
また当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することになります。
また当社グループの概要は以下のとおりです。
・コア事業:PRコンサルティング事業
顧客のマーケティングコミュニケーション課題解決のため、プロジェクト毎にPRプロデューサーを中心としたチームを組成するB to Bサービスとなります。
・準コア事業:デジタルマーケティング事業
デジタル領域における集客・接客を起点に、コンサルティング業務からプロダクト提供まで統合的に支援を行うB to Bサービスとなっております。
・育成事業:PRプラットフォーム事業
主に中小企業の広報・PRの課題を解決するため、プロダクト「CLOUD PRESS ROOM」(クラウドプレスルーム)及び人材を活用したプラットフォームを提供するB to Bサービスとなっております。
以下において、各事業セグメントの事業の具体的な内容を記載いたします。
なお、2023年8月期における当社グループの連結売上高に占める各事業セグメントの売上高(セグメント間の内部売上高等を除く)の割合は以下のとおりです。
・PRコンサルティング事業:85.8%
・デジタルマーケティング事業:8.8%
・PRプラットフォーム事業:5.4%
(1)PRコンサルティング事業
(事業の概要)
株式会社マテリアル(当社グループにおける中核子会社)、株式会社ルームズ、キャンドルウィック株式会社が属しており、当社グループのコア事業として位置づけております。主に国内大手企業と取引を行っており、PRに関する知見・経験を持つプロフェッショナル人材が同事業の価値提供の源泉となっております。
具体的には、PRの各種手法(情報番組やドラマへ露出を目指すテレビPR、新商品・サービス等の紹介・発信を行うイベントの実施、SNSを用いたキャンペーン等)を中心に、広告を含むマーケティングコミュニケーションの各種施策を用いて、企業等のブランド・商品・サービス等の情報をメディア・SNSを通じて消費者/生活者等のステークホルダーに届け、認知度の向上や認知の変容を起こすための戦略設計から施策の実行までを支援しております。
(事業の収益形態)
プロジェクト型で契約の締結、サービスの提供、対価の受領を行うスポット契約が主たる取引形態となり、プロジェクトごとの成果物を納品した時点で収益認識を行っております。また一部の取引において、一定期間にわたる契約を締結し、契約期間にわたってサービス提供を行い、当該継続的なサービス提供に対して対価を受け取るリテナー型の契約を締結しております。なお、顧客へのサービス提供は、広告代理店との契約に基づいて行う代理店取引と、顧客と直接契約を締結する直接取引が存在します。
(2)デジタルマーケティング事業
(事業の概要)
デジタルマーケティング事業には株式会社マテリアルデジタルが属しており、当社グループにおける準コア事業として位置づけております。主に国内の中堅~大手企業と取引を行っており、デジタルマーケティングにおける知見・経験を持つプロフェッショナル人材及び顧客の課題を解決するプロダクトが同事業の主な価値提供の源泉となっております。
具体的には、デジタル領域におけるマーケティングコミュニケーションの戦略設計、実行の支援(主にデジタル広告運用支援)及び広告クリエイティブ制作業務を主として行っております。
加えて、Web接客ツール「Flipdesk(フリップデスク)」の提供を通して、主にECサイトを含むウェブサイトを運営する事業者が、サイトへ訪問した消費者/生活者等のステークホルダーに対して、1人ひとりに合わせた最適なコミュニケーションをサイト上で行い、より良い顧客体験を生み出すための支援をしております。
(事業の収益形態)
戦略設計及び広告クリエイティブ制作業務については、主に役務の提供又は制作物の納品が完了した時点で収益認識を行っております。
デジタル広告運用支援については、毎月のデジタル広告配信・広告出稿額に一定の割合を乗じた金額を対価として受領しており、当該配信・出稿が行われた時点で収益認識を行っております。
Web接客ツールの提供については、月額課金制で顧客から対価を受け取るサブスクリプション方式で、毎月のサービス提供に基づき収益認識を行っております。
(3)PRプラットフォーム事業
(事業の概要)
PRプラットフォーム事業には主に株式会社CONNECTED MATERIALのクラウドプレスルーム事業、株式会社PRASのフリーランサーを活用した広報・PR支援事業が属しており、当社グループにおける育成事業として位置づけております。主に中小/スタートアップ企業と取引を行っており、顧客の課題を解決するプロダクトが同事業の主な価値提供の源泉となっております。
具体的には主として中小企業が、メディアとリアル・Web上でつながるためのプラットフォーム「CLOUD PRESS ROOM(クラウドプレスルーム)」の提供及びスタートアップに特化したPR・広報支援を行うフリーランサープラットフォームの運営を行っております。
(事業の収益形態)
「CLOUD PRESS ROOM(クラウドプレスルーム)」は主として月額課金制で顧客から対価を受け取るサブスクリプション方式で、毎月のサービス提供に基づき収益認識を行っております。
PR・広報支援を行うフリーランサープラットフォームは、一定期間にわたる契約を締結し、契約期間にわたってサービス提供を行い、当該継続的なサービス提供に対して対価を受け取るリテナー契約が主となります。
また各事業セグメントに共通する当社グループの主な強み・特徴は以下の3点となります。
1.グローバル水準のプランニング力
PRコンサルティング事業では、PR発想/ストーリーテリングに基づくマーケティングコミュニケーションの戦略設計を行う専門部署を有しており、各ステークホルダーへの情報流通を設計するプランニング力に強みがあると認識しております。
同部署に所属するプランナーが専門的にプランニング業務に従事することによって、結果としてPRコンサルティング事業のプランニング力はグローバル水準で高い評価を受けていると認識しております。
当社グループは、当該プランニング力を生かし、従来はパブリシティ獲得支援に特化していた支援範囲を、デジタルマーケティング領域を含むマーケティング課題全体に拡大しております。
2.強い採用力
1に記載したグローバル水準での高い評価等により、当社グループの採用市場における認知度が高まっており、新卒及び中途採用における応募者数は増加しております。結果として当社グループは優秀な人材を厳選採用する採用力を有しており、特にコア事業であるPRコンサルティング事業、準コア事業であるデジタルマーケティング事業において優秀な人材の確保に注力しております。
3.安定的に成長するための経営管理の高度化
新卒・中途採用によって組織規模/人員数が拡大する中において、生産性を維持し、健全な成長を実現するため、経営管理の高度化を図っております。
具体的には、各種ITツールを利用し、案件の獲得状況の可視化及び案件別工数情報に基づく案件の採算管理を行い、適時・適切なアクション設計/人材のリソースアロケーションを行っております。加えて、オペレーショナルエクセレンス(企業が価値創造のための業務の品質・効率性を徹底的に磨き上げることで競争上の優勢を構築している状態)の実現に継続的に取り組むプロジェクトチームを立ち上げ、同チームを中心に、業務の高度化・効率化に取り組んでおります。
【業績等】
決算期 種別 売上高 営業利益 経常利益 純利益
2024/08 連結1Q実績 1,283 204 197 125
2024/08 連結会社予想 5,772 1,091 1,037 750
2023/08 連結実績 4,655 713 695 437
2022/08 連結実績 4,177 417 397 208
決算期 種別 EPS BPS 配当
2024/08 連結会社予想 76.16 - 25.06
上場時発行済株数 9,877,197株(別に潜在株式1,393,475株)
公開株数 5,620,100株(公募50,000株、売り出し4,837,100株、オーバーアロットメント733,000株)
調達資金使途 採用費・研修費
普通株式の売出し(引受人の買取引受による売出し)に係る売出数のうち一部について、欧州及びアジアを中心とする海外市場(ただし、米国及びカナダを除く。)の海外投資家に対して海外販売が行われる予定であります。
PER:15.5
PBR:
配当利回り:2.1%
公募時吸い上げ資金:66億
公募時時価:116億
【株主構成】
戦略PR投組 投資業(ファンド) 6,951,145 61.95% 180日 売出3,439,600
10X Investment Ltd. 投資業(ファンド) 2,241,184 19.97% 180日 売出1,109,000
馬場沙紀 新株予約権信託の受託者 600,000 5.35% 180日
Retweet and Share Ltd. 投資業(ファンド) 583,095 5.20% 180日 売出 288,500
青崎曹 代表取締役CEOなど 225,339 2.01% 360日
関航 子会社の取締役 164,347 1.46% 360日
吉田和樹 取締役CFOなど 155,692 1.39% 360日
竹中久貴 子会社の取締役 37,871 0.34% 360日
伍卯 子会社の取締役 26,515 0.24% 180日
馬場亮平 従業員 25,118 0.22%
UUXM 親受 30百万まで
本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人かつ貸株人である戦略PR投資事業有限責任組合、10X Investment Ltd.及びRetweet and Share Ltd.、当社株主である伍卯、河野貴浩、小林恒有、川口真司、斉木愛子、佐藤直樹及び尾上玲円奈は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後180日目の2024年9月24日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等(ただし、引受人の買取引受による売出し、オーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと及びグリーンシューオプションの対象となる当社普通株式を主幹事会社が取得すること等を除く。)を行わない旨合意しております。
また、当社株主である青﨑曹、関航、吉田和樹及び竹中久貴は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後360日目の2025年3月23日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等を行わない旨合意しております。
【代表者】
代表者名 青崎 曹(上場時36歳3カ月)/1987年生
本店所在地 東京都港区赤坂
設立年 2014年
従業員数 29人 (2024/01/31現在)(平均35.5歳、年収622.9万円)、連結267人
事業内容 PR・デジタルを中心としたマーケティングコミュニケーション支援
URL https://materialgroup.jp/
株主数 15人 (目論見書より)
資本金 90,000,000円 (2024/02/22現在)
【幹事団】
主幹事証券 野村 - -
引受証券 SMBC日興 - -
引受証券 みずほ - -
引受証券 SBI - -
引受証券 楽天 - -
引受証券 あかつき - -
引受証券 岩井コスモ - -
【幹事団】今期予想PER(3/4)
2180 サニーサイド 11.7倍 (連結予想)
2436 共同PR 11.0倍 (連結予想)
2449 プラップJ 8.0倍 (連結予想)
6058 ベクトル 12.4倍 (連結見込)
7370 Enjin 11.2倍 (連結予想)
【参考類似企業】
PR会社で、類似業種も多くあり、ファンドの売出案件なので真新しは感じません。業績の伸びは非常に良いことは評価出来るのですが、他社を見てもPERは低い業界なので割安感はありません。ファンドの売出案件で吸収金額も大きく、買い手不在で人気はでないでしょう。
想定価額:1040円
仮条件上限:1180円
初値予想:1180円
ブック申し込み度・・・やや弱気
セカンダリー期待度・・・中立
総合評価:3
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