2026年9月5日土曜日

IPO分析(akippa)

【スケジュール】

akippa
627A 東証スタンダード 情報・通信業 100株 B
ブックビルディング期間 2026/09/03 - 09/09
上場日 2026/09/18

【事業内容】

 

<パーパス・ミッション・ビジョン>

1.パーパス(Purpose)-存在意義-

当社は、「“なくてはならぬ”サービスをつくり、みんなの「こまった!」をなくす。その積み重ねで世界をよりよくする。」をパーパス(存在意義)と定義しております。このパーパスは、創業者である金谷元気が、電気の使えない状況を経験したことに端を発しております。この体験を契機に、電気のように人々の生活に不可欠な存在となるサービスを提供したいという強い思いが芽生え、当時「“なくてはならぬ”をつくる」というミッションが制定されました。世の中には、人々の生活を取り巻く様々な「困りごと」が存在しております。当社は、それらの「困りごと」を的確に捉え、解決に資するサービスを開発・提供することで、世界をよりよくする存在であることを目指しております。

 

2.ミッション(Mission)-果たすべき使命-

当社は、「人々がリアルで会うときの困りごとを、世界中で解決する。」をミッション(果たすべき使命)と定め、「人と人」、「人と体験」とがリアルで出会う過程における障壁に着目し、それらを解消するサービスを提供することを目指します。2020年のパンデミックを経て、リアルな体験は「不要不急」のものではなく、「“なくてはならぬ”」ものであるという認識が、より一層社会に根付いたと考えております。当社が真に提供すべき価値は、「人と人」、「人と体験」のリアルな出会いを手助けすることであります。

 

3.ビジョン(Vision)-中長期で目指す姿-

上記のミッションの下、当社は、「世界一のモビリティプラットフォームをつくる。」をビジョン(中長期で目指す姿)に掲げ事業を運営しております。多くの方々のリアルで会うときの困りごとを解決するためには、サービス規模も必要であります。どれだけ良いサービスでも、特定の方々にしか貢献できていなければ、私たちのパーパスやミッションが実現したとはいえません。世の中の困りごとを解決するサービスとして、健全性・利便性とともに規模も追求してまいります。

 

 

<アキッパ事業について>

1.サービス概要

(1) サービスの内容

「アキッパ」(以下、本サービスという。)は、個人宅の駐車場や空いている月極駐車場等の様々な空きスペースを、スマートフォン等を通じて簡単に貸し借りできる駐車場マーケットプレイスであります。

スペースの所有者は、有効活用したい空きスペースを本サービス上で登録・公開することにより、手軽に駐車場として貸し出し収益化することができます。一方、ドライバーであるユーザーは、アプリ上で目的地周辺の駐車場の事前予約及び決済が可能であることから、目的地到着後に空き駐車場を探す必要がなく、スムーズに駐車することができます。

当社は本サービスを通じて、行きたい場所と停めたい場所をスマートにつなぎ、人々により自由で快適な体験を届けてまいります。

なお、2025年12月末時点における本サービスの累計ユーザー会員数(注1)は500万人を超え、2025年12月月間平均において全国で5.5万台以上の駐車場が利用可能となっており、予約可能な駐車場掲載数で国内No.1(注2)を獲得しております。2014年のサービス開始以降、登録会員数・掲載駐車場数(注3)の双方において拡大を遂げており、社会全体の駐車場資源の有効活用に寄与しております。

(注1)累計ユーザー会員数とは、過去に当社サービスへ登録されたユーザー会員の合計数をいいます。

(注2)2026 年7月期_駐車場予約(シェアリング)サービスにおける市場調査(調査機関:日本マーケティングリサーチ機構、調査期間:2026年2月11日〜2026年7月29日、調査方法:主要5社への個別聞き取り調査等、備考:2026年7月時点の実績値/効果効能等や優位性を保証するものではございません。)

(注3)掲載駐車場数とは、本サービスに掲載されている日ごとの駐車場台数を月平均したものをいいます。

 

<サービス概略>


 

(2) アキッパのビジネスモデル

当社の売上高は、主にユーザーが支払う「駐車場売上」、「サービス料」、及び「その他(バリュープラス会費(注)等)」によって構成されております。
 本サービスにおける取引とお金の流れは以下のとおりであり、初めてスペースを貸し出すオーナーにとっても初期費用・月額固定費が一切かからない成果報酬型のモデルとなっております。
① 当社の売上高
 ユーザーが本サービスを通じて駐車場を予約・利用した際、ユーザーから支払われる駐車料金、サービス料及びバリュープラス会費等の全額を、当社の売上高に計上いたします。 
② 当社の売上原価
 ユーザーから受領した駐車料金から、当社の手数料を差し引いた残額(報酬額)をオーナーに対して支払っております。このオーナーへの支払額は、当社の売上原価として計上されます。
 このように、当社は自ら駐車場資産を保有・賃借することなく、ユーザーとオーナーをマッチングさせるプラットフォームを提供することで、利用実績に応じた安定的な収益を確保するビジネスモデルを構築しております。

(注)「バリュープラス会費」とは、当社の有料会員サービス「バリュープラス」の加入者より受領する定額の月額利用料のことです。「バリュープラス」は、ユーザーが当該月額利用料を支払うことにより、通常のユーザーよりも先行して駐車場を予約できる特典や、駐車料金の割引特典等を受けられるサービスです。

 

2.サービス詳細

用語の定義

会員:本サービスに会員登録を行った個人及び法人の全て

ユーザー:本サービスを利用して駐車場を借りて利用する個人又は法人

オーナー:本サービスを利用して駐車場を貸し出しする個人又は法人

パートナー:本サービスに登録を希望するオーナーの開拓・取次等を行う個人又は法人の代理店

 

(1) ユーザー

① 登録から利用までの流れ

ユーザーは、スマートフォンアプリ又はウェブブラウザを通じて必要な情報を入力し、本サービスへの会員登録を行っております。会員登録に際しては、メールアドレスの登録に加え、外部サービス(Google、LINE等)のアカウントを用いたログイン認証機能も選択可能です。当該認証機能を利用する場合、当社が外部サービスから取得する情報に基づいて会員登録手続がシームレスに完了いたします。登録が完了したユーザーは、本サービス上で目的地周辺のエリアや希望日時を指定して駐車場を検索でき、検索結果には料金、所在地、車種制限、設備、利用可能時間、写真、レビュー等の詳細情報が表示されます。

ユーザーはそれらの情報を参照しながら、希望に適した駐車場を選択し、利用日時を指定のうえ、クレジットカード等の決済手段を用いてオンライン上で予約及び事前決済を行います。予約完了後には、当該駐車場の詳細な利用案内(所在地、入出庫方法、利用時の注意事項等)が通知され、当日はその案内に基づいて現地に赴き、予約したスペースに駐車することができます。原則として、現地での対面での案内や鍵の受け渡しといった特別な対応は不要であり、スマートフォン一つで完結するシームレスな体験が提供されます。

 

<駐車場予約までの流れ>


 

② 様々な利用シーン

当社が提供する「アキッパ」は、一人ひとりのライフスタイルや移動目的に合わせて、いつでも柔軟に駐車場を予約し利用できるサービスであります。通勤・通学、買い物、通院、送迎といった日常使いから、スポーツ観戦や音楽ライブ、花火大会等の非日常的なイベント利用まで、幅広いシーンでご利用いただいております。

駐車場は都市部や住宅街、スタジアム周辺、観光地等、様々なロケーションに登録されており、また、駐車場ごとの貸出条件に合わせて「日単位」又は「時間単位」での事前予約が可能であります。これにより、短時間の立ち寄りから長時間の滞在まで、利用形態に応じた多様なニーズをカバーしております。

加えて、本サービスはイベント開催時における公式駐車場の運営にも活用されております。プロスポーツ(サッカー・バスケットボール等)の試合や音楽ライブ、花火大会などの大規模イベントに際しては、主催者と提携して公式駐車場を予約制にしております。さらに周辺地域の空きスペースを駐車場として活用することで、来場者の交通利便性の向上と地域の渋滞緩和に寄与しております。プロスポーツのスタジアム周辺の慢性的な駐車場不足を解消するべく、Jリーグの20クラブを筆頭に、Bリーグクラブその他のプロスポーツクラブ等とも連携して駐車場の増台に取り組んでおります。


 

(2) オーナー

① 登録から収益化までの流れ

遊休地を持つオーナーは、特別な設備投資を一切必要とせず、本サービスに必要な情報を登録し駐車場として遊休地を貸し出すことで手軽に収益化することが可能であります。登録には主に以下の2つの経路があります。

a 営業社員又はパートナー経由での登録:

当社の営業社員又は提携代理店であるパートナーが、駐車場オーナーへ直接提案し、登録の各種サポートを行っております。主に法人企業や、IT利用に苦手意識のある方等を対象としております。

b オーナー自身によるアプリからの登録:

オーナー自身が、スマートフォンアプリ(オーナーモード)を通じて本人確認及び駐車場の登録申請を行います。本人確認の方法として「マイナンバーカードを利用した認証(JPKI方式)」も選択でき、オーナーがマイナンバーカードのICチップをスマートフォンで読み取ることで、最短即時に自動で本人確認が完了いたします。また、オーナーモードでは、AI等を用いた審査を行い、最短で当日から駐車場を掲載することが可能であります。この取り組みにより、審査の効率化を実現しております。

いずれの経路においても、本人情報、駐車場の所在地、サイズ、写真、貸し出しを希望する日時、料金といった基本情報を登録し、本人確認書類を提出することで登録申請が完了します。当社による審査を経て承認されると、駐車場ページが本サービス上に公開され、ユーザーからの予約受付が開始されます。オーナーは本サービスへの登録料や月額固定費等の負担はなく、予約が入らなければ費用等は発生しません。

予約が入った際は、あらかじめ登録された連絡手段でオーナー宛に通知が届きます。利用当日、ユーザーは本サービス上で示された案内に従い駐車場に向かうため、オーナーによる対面での案内や鍵の受け渡しといった現地対応は原則として不要であります。ユーザーによる利用完了後、当社の手数料を差し引いた報酬額が月末締め翌月末に登録口座へ振り込まれます。

<駐車場登録の流れ>


 

② 多様なオーナー層と貸し出し資産

当社のプラットフォームは、個人から法人、地方自治体まで、多種多様なオーナーに登録されており、社会に眠るあらゆる「駐車可能なスペース」を供給源としております。例えば、以下のような活用がなされております。

個人オーナー:自宅の空き駐車場(車を手放した、日中は使わない等)や、相続した空き地等、個人が保有する小規模なスペース

法人オーナー:不動産会社が管理する月極駐車場の空き区画、一般企業の休日の来客用駐車場、商業施設や飲食店の営業時間外の駐車場等

また、掲載される駐車場は、平置きから機械式、コインパーキングまで多岐にわたります。こうした多種多様なアセットを網羅するサービス基盤は、当社の持続的な成長を支える拡張性を有していると考えております。


 

 

(3) 当社プラットフォームにおける需要と供給の属性

本サービスを構成する、需要側及び供給側の特徴は以下のとおりであります。

①需要側(ユーザーの利用目的)

当社サービスのユーザーの利用目的は多岐にわたりますが、利用目的別の駐車場売上構成比(注1)(2025年12月期)をみますと、「イベント」目的での利用が約34%と最も高い割合を占めております。これは、コンサートやスポーツ観戦などの大規模イベント開催時における、会場周辺での確実な駐車スペース確保という強いニーズに応えているためであります。次いで「通勤・通学」が約16%となっており、日常的・反復的な利用も収益の安定的な基盤を形成しております。その他、「旅行・観光」が約9%、「家族、知人宅訪問」が約9%、「ビジネス」目的が約8%となっており(その他約22%)、非日常的なイベント利用から日常利用、さらには法人等による営業用途のビジネス利用に至るまで、幅広い駐車需要を取り込んでおります。

 


② 供給側(駐車場の分布及び種別)

当社プラットフォームに掲載されている駐車場のエリア分布(注2)(2025年12月時点)については、「首都圏」が約28%、「関西圏」が約25%と両地域で過半数を占めており、都市部における慢性的な駐車場不足の解消に大きく寄与しております。また、「主要都市」が約13%、「地方」が約34%となっており、地方スタジアム周辺等における車社会特有の駐車ニーズや遊休スペースの収益化ニーズに対応して裾野を広げており、特定の地域に依存しない全国的な供給ネットワークを構築しております。

また、掲載駐車場の種別構成比におきましては、「月極駐車場」が約28%、「個人宅駐車場」が約26%、「店舗駐車場」が約18%、「時間貸し駐車場」が約13%、空き地などの「その他」が約15%となっており、オーナーより多様な駐車場をご提供いただいております。

(注1) 利用目的別の駐車場売上構成比は、本サービス予約時にユーザーが選択した利用目的のデータに基づき算出しております。

(注2) エリア分布は、2025年12月時点における掲載駐車場数の構成比であります。なお、各エリアの区分は以下のとおりであります。

首都圏:東京都、神奈川県、埼玉県

関西圏:大阪府、京都府、兵庫県

主要都市:福岡県、愛知県、北海道

地方:上記以外の県

 

 

(4) サービスを支える運営体制

① 24時間サポート

当社では、オーナー・ユーザーともに安心してサービスを利用できるよう各種サポート体制を構築しております。具体的には、より素早く手軽にお問合せいただけるようAIチャットによるサポート窓口を設けるとともに、24時間・365日対応の外部委託コールセンターと連携した体制も整備し、緊急時の問合せにも対応しております。現地でのトラブルがあった場合や、利用規約に違反する利用があった場合等には、コールセンターが解決に向けたサポートを行っております。

 

② ダイナミックプライシングによる需給に応じた料金設定

従来の駐車場料金の設定は、駐車場の稼働率、天候や周辺でのイベントの有無等、価格変動要因が多岐にわたるにも関わらず、駐車場業者が立地条件等により決めた料金に固定されており、静的なものでした。本サービスでは、駐車場の需要と供給のバランスから最適な駐車場料金を動的に設定する「ダイナミックプライシング」という仕組みを採用しております。これにより、周辺のイベント情報、過去の稼働実績等の複数のパラメータを用いて状況に応じた最適な価格設定を駐車場ごとに適用することが可能となり、オーナーの利益最大化とユーザーの利便性向上を図っております。

 

 

③ 安全、安心なプラットフォーム

当社が展開するサービスは、取引の場であるプラットフォームを提供することをその基本的性質としております。そのため、プラットフォームにおけるマーケットプレイスの健全性確保を重要課題と位置づけ、各種基準やマニュアルの整備、社内外への関係法令等の周知・啓蒙を実施しております。さらに、取締役会やリスク・コンプライアンス委員会等を通じた健全性確保に向けた職務執行状況のモニタリング体制を構築し、当社が能動的に健全性を阻害するリスクの兆候をモニタリングのうえ、必要に応じて是正、排除等を図る仕組みを運用しております。

このような運営体制の下、当社はユーザー及びオーナーの双方が安心してサービスを利用できるよう、以下の取り組みを推進しております。

a ユーザーが安心して利用できる環境の整備

プラットフォームにおける健全な取引環境を構築するため、当社は、オーナーに対して本サービスへの登録時に運転免許証やパスポート等の当社が定めた本人確認書類による審査を行っております。オーナーに関する情報の正確性及び信頼性を事前に審査することで、ユーザーが安心して駐車場を利用することができる環境を整えております。

加えて、掲載する駐車場については、法令及び条例の遵守、貸出権原、安全な利用環境、掲載情報の正確性を確認するための「駐車場掲載基準」を制定し、掲載経路を問わず、同一の基準で掲載可否を審査しています。審査においては、判断の根拠となる記録を保存するとともに、基準への適合が確認できない駐車場は掲載しない、または掲載を停止いたします。また、掲載後に基準へ適合しない状態を認識した場合は、掲載停止など必要な措置を講じています。掲載後も、ユーザーなどが問題のある駐車場を当社へ通報できる窓口を設ける等、掲載情報の適正性を継続的に確認する仕組みの整備を進めています。

また、本サービスではユーザーが利用後に駐車場のレビューを投稿できます。蓄積されたレビューは、次に利用するユーザーにとって、以下の重要な役割を果たしております。

・駐車場選びの判断材料になる:

 他のユーザーの評価や写真を見ることで、駐車場の広さや停めやすさを事前に把握でき、自分の車や目的に合った場所かを判断する際の参考になります。

・利用時の不安を解消する:

 「道が狭いので注意」「看板が目印」といった具体的な口コミは、予約した駐車場へ向かう際や、実際に駐車する際の不安を解消する助けとなります。

 これらレビューの蓄積により、評価の高い優良な駐車場が選ばれやすくなるサイクルが生まれます。結果として、プラットフォーム全体の品質が継続的に向上する「自浄作用」が働くとともに、サービスに対する信頼性をより強固にします。

b オーナーが安心して貸し出せる環境の整備

当社は、利用規約において禁止事項を明記し、オーナーが遵守すべき掲載基準をガイドラインとして公開し、オーナーが適正かつ安全に駐車場を貸し出せるようサポートを行っております。

 さらに、貸主であるオーナーが安心してスペースをプラットフォーム上で貸し出しできる環境整備の一環として、当社は損害保険ジャパン株式会社と共同で開発した「駐車場シェア専用保険」を全登録駐車場に適用しております。本保険は、駐車場の貸出中に発生する可能性のあるトラブル、すなわち物損事故、人的事故、その他賠償責任をともなう一定の損害に対応するものであり、オーナーとユーザー双方の安心・安全な取引を担保することを目的としております。なお、本制度の保険料は、オーナー及びユーザーともに一切の負担はなく、全て当社が負担しております。これにより、オーナーは費用やリスクを懸念することなく空きスペースを公開・運営することが可能となり、結果としてオーナー登録数の着実な拡大とサービス全体の利用促進に寄与しております。

 

 

3.「アキッパ」が選ばれる理由

(1) ユーザー視点

① 駐車場を手軽に事前予約

従来、ドライバーが目的地周辺で駐車場を探す際、「コインパーキングが既に満車である」「周辺に駐車場が見つからず目的地から遠い場所に駐車せざるを得ない」といった課題が生じておりました。本サービスを通じて駐車場を事前に予約することにより、現地での駐車場を探すことがなくなり、目的地周辺でのスムーズな駐車を可能としております。

 

② 豊富な駐車場と柔軟な予約

2025年12月の月間平均において、本サービスには全国で5.5万台以上の駐車場が登録されており、都市部から郊外まで広範なエリアをカバーしております。そのため、利用者は自身の利用目的や場面に合致した駐車場を容易に検索し、予約し利用することができます。また、15分単位の短時間利用から一日の利用又は複数日まで、利用場面に合わせた予約及び利用を行うことができます。
 

③ キャッシュレス

予約した駐車場は、プラットフォーム上でクレジットカードやPayPay等により事前に決済することができるため、現地で精算する手間を省略することができます。

 

(2) オーナー視点

① 迅速かつ簡単に貸し出しができる

スマートフォンアプリ等から本人確認、駐車場情報を登録するだけで、すぐに駐車場を貸し出しすることができます。貸し出し時間や曜日の細かな設定に加え、価格設定もフレキシブルに変更可能なため、オーナーのライフスタイルや稼働状況に合わせた最適な資産運用を実現します。

 

② 設備投資不要、登録費用固定費なし

本サービスでは、一般的な駐車場運営に必要とされる精算機やゲート等の設備投資、登録料や月額固定費は不要であります。ユーザーが駐車場を利用した場合のみ手数料が発生する仕組みで、手軽に遊休地を収益化することができます。

 

③ 地域社会及び利便性向上への貢献

本サービスを通じて空きスペースを公開することにより、周辺施設でのイベント開催時等における慢性的な駐車場不足の解消や違法駐車の削減、周辺道路の混雑緩和に貢献することができます。これにより、オーナーは所有する遊休資産を通じて、地域社会やドライバーの課題解決に直接寄与することが可能となっております。

 

 

<当社の強み>

1.高い市場シェア

2025年12月における月間平均掲載駐車場数は、全国で約5.5万台に達しております。また、累計ユーザー会員数は500万人を超えており、現ユーザー会員数(注)についても同水準の500万人以上を維持する等、ユーザーの高い定着率を獲得しております。その結果、駐車場予約という市場カテゴリーにおいて駐車場数・会員数ともに国内最大級の規模を有しております。

この高い市場シェアは、「アキッパなら駐車場が見つかる」というユーザー側の期待と、「アキッパなら安心して貸し出せる」というオーナー側の信頼を相互に創出する、強力なネットワーク効果の源泉となっております。これに加え、長年の運営で蓄積された独自のオペレーション・ノウハウが、後発企業に対する参入障壁の一つとして機能しております。過去には豊富な資本力を持つ複数の企業が同市場へ参入した事例もありますが、当社は現在まで持続的な事業基盤を拡大しております。

このように、当社の強みは単なる規模の大きさにとどまらず、後発企業が容易に模倣できない持続的な競争優位性にあると考えております。

(注)現ユーザー会員数とは、現在も有効な会員資格を有するユーザー会員の数をいいます。


 

2.営業力とプロダクト開発力の双方を兼ね備えた組織力

本サービスの成長には、掲載される駐車場数の拡大(供給)と、優れたプロダクトによるユーザー拡大(需要)の両輪を回し続ける必要があります。当社の最大の強みは、営業担当者及び代理店等の人的なネットワークを通じて駐車場オーナーを開拓する強力な「リアル営業力」と、ユーザー及びオーナー双方の利便性を高めるソフトウェア等のプロダクトを自社で開発する「テクノロジー開発力」を双方持ち合わせ、この2つが密接に連携して互いを加速させる成長サイクルを組織内に構築している点にあります。

営業面では、個人から中小・大手企業まで幅広い顧客ターゲットへアプローチするため、それぞれに強みを持った幅広い営業人材からなる営業組織を組成しております。加えて、代理店制度を整備し、駐車場開拓を担う複数のパートナーと契約し、自社のみではカバーできない広範なエリアへのアプローチを可能としております。また、SOMPOホールディングス株式会社及び損害保険ジャパン株式会社との業務提携により、同社の保険代理店ネットワークを通じた駐車場開拓も可能となっております。

一方で、テクノロジー開発面においては、多数のエンジニア人材が在籍し、ユーザーの利便性向上や新たなユースケースの創出、オーナーがより便利かつ満足して駐車場を貸し出せるプロダクトの開発を推進しております。直近の代表例として、2025年4月に正式リリースした新機能「オーナーモード」では、オーナーが自身のスマートフォン上で簡便に駐車スペースを登録し、より自主的に裁量をもって駐車場を運営・収益化できるようになりました。その結果、当社のサポートコストの削減にも寄与することが見込まれます。その他にもスマートロックやAIカメラを用いた予約不要なキャッシュレス駐車場の実証実験等、ハードウェアとソフトウェアを組み合わせたサービス開発も行っております。このように、足元のサービス改善と未来の成長機会を創出する事業開発を両輪で進めております。

 

 

3.テイクレートの高さ

当社は、高い市場シェアを背景に、原則53.7%と高いテイクレート(取扱高に対する手数料率)を実現しております(2026年6月末時点)。

この高いテイクレートを実現できる理由は、当社が駐車場を「貸したい」オーナーから高い支持を得ており、業界トップクラスのシェアと利用実績を確立しているからと考えております。通常、プラットフォームは貸し手を集めるために手数料を低く設定しがちでありますが、当社には数多くの会員基盤に裏付けられた強力な集客力があります。そのため、高い手数料率でも「アキッパなら確実に予約が入り、収益を生み出せる」という強い信頼からオーナーに選ばれ続けております。この事業規模に裏付けられた収益性の高さが、さらなるサービス品質の向上と、持続的な成長を可能にする源泉となっております。

 

4.アセットライトなビジネスモデル

当社のビジネスモデルは、自社で駐車場資産を保有・管理する伝統的な駐車場運営事業者とは対照的に、既存の遊休資産を活用する『アセットライト』な点に特徴があります。

一般的な駐車場事業が、自社で土地や駐車場設備を資産として保有・賃借する「アセットヘビー」なモデルであることが多いのに対し、当社は駐車場資産を原則保有せず、オーナーの遊休資産をプラットフォーム上で活用します。このアセットライトな構造は、高い成長スピードをもたらします。設備投資が不要なため、サービス提供エリアや駐車場数を早期拡大し、高い市場シェアを短期間で確立します。同時に、少ない自己資産で大きな取扱高を生み出すことができるため、資産回転率は伝統的な駐車場事業者を上回り、高い資産効率が実現可能となります。

 

[事業系統図]

事業の系統図は、以下のとおりであります。


 

4 【関係会社の状況】

【業績等】

決算期 種別 売上高 営業利益 経常利益 純利益
2026/12 単独中間実績 1,915 119 123 104
2026/12 単独会社予想 4,300 340 341 302
2025/12 単独実績 3,828 201 204 223
2024/12 単独実績 3,191 30 30 40

1株あたりの数値(単位:円)
決算期 種別 EPS BPS 配当
2026/12 単独会社予想 56.90 159.86 0.00

上場時発行済株数 6,262,140株(別に潜在 株式877,493株)
公開株数 2,542,700株(公募378,000株、売り出し1,833,100株、オーバーアロットメント331,600株)
調達資金使途 プロダクト開発費用(人件費や業務委託費用)

PER:10.0
PBR:
配当利回り:
公募時吸い上げ資金:14.5億
公募時時価:36億
​   
【株主構成】 

SOMPOホールディングス(株) その他の関係会社 1,969,140 29.12% 売出1,124,600 360日
金谷元気 代表取締役社長CEO 1,143,703 16.91% 360日
(株)ディー・エヌ・エー 特別利害関係者など 978,600 14.47%   売出560,500  180日
住友商事(株) 特別利害関係者など 329,400 4.87% 180日・1.5倍
グロービス5号ファンド投組 投資業(ファンド) 288,672 4.27% 売出69,400 
匿名 従業員 178,728 2.64%
(株)トリドールホールディングス 特別利害関係者など 165,600 2.45% 180日
日本駐車場開発(株) 資本業務提携先 157,800 2.33% 180日
小林寛之 取締役副社長COO 147,860 2.19%
Globis Fund V,L.P. 投資業(ファンド) 122,928 1.82% 売出29,600  180日・1.5倍
西野将規 取締役CFO 118,307 1.75%
日本郵政キャピタル(株) 投資業(ファンド) 85,800 1.27% 180日・1.5倍
JR東日本スタートアップ(株) 投資業(ファンド) 85,800 1.27% 売出49,000  180日・1.5倍
ニッポンレンタカーサービス(株) 特別利害関係者など 85,800 1.27% 180日
     本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人かつ貸株人であるSOMPOホールディングス株式会社、当社株主かつ新株予約権者である金谷元気は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後360日目の2027年9月12日までの期間(以下「ロックアップ期間①」という。)中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式(当社新株予約権及び新株予約権の行使により取得した当社普通株式を含む。)の売却等(ただし、引受人の買取引受による売出し及びオーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと、グリーンシューオプションの対象となる当社普通株式を株式会社SBI証券が取得すること、当社普通株式が株式会社東京証券取引所及び日本証券金融株式会社から貸借銘柄への選定を受けるに際して行う当社普通株式の貸付け等は除く。)を行わない旨確約しております。

また、売出人であるグロービス5号ファンド投資事業有限責任組合、Globis Fund V,L.P.及びJR東日本スタートアップ株式会社、当社株主である日本郵政キャピタル株式会社、ABCドリームファンド1号投資事業有限責任組合、FFGベンチャー投資事業有限責任組合第1号、SI地域創生ファンド投資事業有限責任組合及びSI創業応援ファンド投資事業有限責任組合は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後180日目の2027年3月16日までの期間(以下「ロックアップ期間②」という。)中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の売却等(ただし、引受人の買取引受による売出し及びその売却価格が「第1 募集要項」における発行価格の1.5倍以上であって、主幹事会社を通して行う株式会社東京証券取引所での売却等、当社普通株式が株式会社東京証券取引所及び日本証券金融株式会社から貸借銘柄への選定を受けるに際して行う当社普通株式の貸付け等は除く。)を行わない旨確約しております。

加えて、売出人かつ貸株人である株式会社ディー・エヌ・エー、当社株主(新株予約権者を含む)である住友商事株式会社、株式会社トリドールホールディングス、日本駐車場開発株式会社、ニッポンレンタカーサービス株式会社、中部日本放送株式会社、千島土地株式会社、Koma Enterprise Limited、杉山全功、株式会社Your Edge、株式会社Be-flow、野村真悟、池田好伸及び当社従業員1名は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後180日目の2027年3月16日までの期間(以下「ロックアップ期間③」といい、ロックアップ期間①及びロックアップ期間②に合わせて、以下「ロックアップ期間」という。)中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式(当社新株予約権及び新株予約権の行使により取得した当社普通株式を含む。)の売却等(ただし、引受人の買取引受による売出し及びオーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと、グリーンシューオプションの対象となる当社普通株式を株式会社SBI証券が取得すること、当社普通株式が株式会社東京証券取引所及び日本証券金融株式会社から貸借銘柄への選定を受けるに際して行う当社普通株式の貸付け等は除く。)を行わない旨確約しております。

【代表者等】

代表者名 金谷 元気(上場時41歳8カ月)/1984年生
本店所在地 大阪府大阪市浪速区難波中
設立年 2009年
従業員数 61人 (2026/07/31現在)(平均36.9歳、年収659.2万円)
事業内容 駐車場マーケットプレイス「アキッパ」の運営
株主数 37人 (目論見書より)
資本金 100,000,000円 (2026/08/18現在)


【幹事団】

主幹事証券 SBI - -
引受証券 SMBC日興 - -
引受証券 みずほ - -
引受証券 岡三 - -
引受証券 東海東京 - -
引受証券 岩井コスモ - -
引受証券 マネックス - -
引受証券 むさし - -
引受証券 楽天 - -

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2353 日駐 14.7倍 (連結予想)
3286 トラストHD 17.3倍 (連結予想)
3479 TKP 17.0倍 (連結予想)
3496 アズーム 27.4倍 (連結予想)
4487 スペースマーケ 24.2倍 (連結予想)
4666 パーク24 7.8倍 (連結予想)
4809 パラカ 9.2倍 (単独予想)
5138 Rebase 42.1倍 (単独予想)
5530 日本SB 7.6倍 (単独予想)

【私見】

 以前から注目はされていたIPO予備軍で、大手企業が出資し、期待されてる銘柄で業種的には面白いとは思います。業績は、黒字で利益も伸びており、PERも高くはありませんが、高PERが容認される業種ではないので、上値余地はあっても何倍にもなる銘柄ではないと思います。VCの売出し残り分などもあり、需給は完全に良いというわけでもなく、高い初値になった場合はリスクもあります。同時上場では一番人気だとは思いますが、時価総額も小さく初値段階で高騰するとは思います。 

想定価額:540円
仮条件上限:570円
初値予想:1000円
ブック申し込み度・・・強気
セカンダリー期待度・・・中立

総合評価3.5

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