2018年12月5日水曜日

IPO分析(Kudan)

【事業内容】
 当社グループはAP(人工知覚)の基幹技術であるSLAM、ALAM、VIO、SfM、他関連アルゴリズムをハードウエアに組込むための「KudanSLAM」としてソフトウェアライセンス化し、顧客提供しております。
 なお、第4期(平成30年3月期)以前において当社グループの主たる収益の源泉でありましたアプリケーション開発企業等向けのARエンジン「Kudan AR SDK」のライセンス提供に係る商流は、「KudanSLAM」のライセンス提供の開始とそれに伴う経営資源配分の最適化により、その規模を縮小しております。

(2)AP(人工知覚)
 AP(人工知覚)は、当社グループが提唱、研究開発している技術であります。
 人間の「脳」を代替する技術であるAI(人工知能)が近年発展してきたことを受けて、長らく人間の操作や命令に従って機能するだけの存在に留まっていた機械(コンピュータやロボット)は、人間のコントロールから離れて自律的に機能する方向に向かって進化するものと考えられています。この進化に必須な技術として、機械が判断するための「脳」であるAI(人工知能)と同等に重要となる先端技術が、周囲の状況を理解するための「眼」であり、当社グループが提唱、研究開発しているAP(人工知覚)であります。

 AP(人工知覚)は、人間の「眼」と同様に機械に高度な視覚的能力を与えるものであります。具体的には、イメージングデバイス(例:カメラ)が取得したデータを、コンピュータプログラムによって数理的に処理し、立体感(方向・距離・大きさなど)や運動感覚(位置・移動など)をリアルタイムかつ緻密に出力して、記憶(データ保存された既知の知覚情報)と照合までを行う一連のソフトウェアを指します。当社グループは、コンピュータビジョンと呼ばれる既存技術(2次元的処理を中心としたセンサ・画像処理の基礎技術の集合)を再構築して土台とし、そこから独自にAP(人工知覚)の技術を開発してきました。

 AP(人工知覚)は、カメラが付くあらゆる機器にとって必要となる基礎技術であり、多様な次世代ソリューションに横断的に採用される基盤技術となると想定しております。まず、広義のロボティクスとしてのあらゆる自律的な機械、すなわち産業用ロボット、家庭用ロボット、次世代モビリティ(自動車など)、飛行機器(ドローンなど)の自動制御に必須の技術となっています。また、次世代コンピュータのユーザインターフェースとなるAR(拡張現実)、VR(仮想現実)[注7]等の空間認識に必要となります。加えて、次世代デジタル地図やビッグデータとなるダイナミックマップ(現実環境の状況が速やかに反映される動的な地図システム)やデジタルツイン(現実環境とリアルタイムに同期した仮想空間情報)の技術基盤となるため、極めて広範な技術応用が見込まれております。
 関連技術であるAI(人工知能)やIoT(Internet of Things)との技術統合を目下進めており、さらなる技術応用の広がりを見込んでおります。

(3)事業及び研究開発の具体的な状況
 当社グループは、第4期(平成30年3月期)より「KudanSLAM」の提供を開始致しましたが、これまでの主要な実績として、以下の3つの領域にて顧客開拓してまいりました。

AR(拡張現実)、VR(仮想現実)の応用領域 
 光学センサメーカ、光学機器メーカ、MR(複合現実)グラスメーカ、通信機器メーカ、電気機器メーカ、ECプラットフォーム、コンピューターゲーム制作、などロボティクス、IoT(Internet of Things)の領域 
光学機器メーカ、重工・産業ロボットメーカ、電気機器メーカ、輸送機器メーカ、信号処理IP、など

自動車や地図向けの応用領域 
 自動車部品メーカ、デジタル地図会社、空間情報コンサルティング企業、など

また、AP(人工知覚)の基幹技術であるSLAM、ALAM、VIO、SfMに加え、AI(人工知能)やIoT(Internet of Things)との技術統合に向けて、Machine Perception(機械知覚)、Deep Percetpion(深層知覚)やNeural Percetpion Network(知覚ニューラルネットワーク)に関する研究開発を行っております。 

(4)技術の特徴
 当社グループのAP(人工知覚)技術は、今後中長期的にAP(人工知覚)の技術発展と応用拡大が継続することによる技術需要を戦略的に取り入れるため、既存の製品開発用の需要だけではなく、新規性と複雑性が高い将来技術の研究開発需要に対して強みを備えております。具体的には、以下の5つの特徴を有しており、当社グループがこれまでAP(人工知覚)領域に特化することで培った高度で柔軟な研究開発能力と組み合わせることで、将来需要に適性が高い応用に使われております。

①アルゴリズムの独自性
 当社グループの技術群は多岐にわたり、独自開発したアルゴリズムにより構成されております。例えば、立体的な幾何構造を高度に認識するための根幹となる画像特徴点(画像内で顕著性が高い局所領域)の認識手法については、処理が高速な認識手法と精度および安定性の高い認識手法を統合してハイブリッド化することで、双方の性能の長所を生かした高速かつ高精度の独自手法を開発しております。また、認識する立体構造(3次元特徴点群)の緻密さと処理の速度を様々なアプリケーション応用に最適化するために、画像内で認識する特徴点の密度を柔軟に調整可能であります。その他にも、立体認識した3次元特徴点群を逐次的に高精度化する最適計算や、既知の保存データとの高速な照合手法など、技術の実用性を担保する種々の独自数理モデルが組み込まれております。

②柔軟で高い性能
 前述のアルゴリズムの独自性により、高い認識精度(真値からの誤差が小さいこと)とロバスト性(使用環境や条件によらずに性能が安定していること)を実現するとともに、高速な処理(計算負荷が低い処理)が可能であります。加えて、技術の使用条件や要求仕様に合わせて、認識精度、ロバスト性、処理速度、データサイズ、その他の個別機能まで詳細なチューニング可能な構造で設計されており、様々な応用対象に対して最適化された高いパフォーマンスが実現可能であります。

③センサ利用の柔軟性
 センサ利用の制限はAP(人工知覚)技術の応用範囲を狭める要因となるため、当社グループの技術は多様なセンサに対応可能なように設計されております。具体的には多様なカメラにて動作が可能であり、カメラ個数(単眼カメラ、両眼カメラ、多眼カメラ)、光学センサのデータ読み出し形式(順次読み出し、同時読み出し)に対して柔軟であります。また、カメラ以外にも多様な3次元センサ(LiDAR、ToFなど)や内部センサ(IMU、機械オドメトリなど)や位置センサ(GPS、Beaconなど)と組み合わせることで各センサの長所を活用する高度な応用に活用することが可能であります。

④演算処理環境の柔軟性
 上記カメラと同様に、演算処理のプラットフォームに対する柔軟性もAP(人工知覚)技術の応用拡大にとって重要な要因となります。当社グループの技術は多様な演算処理の環境に対応するため、あらゆるプロセッサ設計(CPU、DSP、GPUなど)に対して、ソフトウェアを最適化して計算処理を高速化することが可能であります。また、主要なオペレーティングシステム(Linux、Windows、MacOS、iOS、Androidなど)にソフトウェアを移植することで幅広いシステム環境での動作が可能であります。

⑤部分機能利用の柔軟性
 AP(人工知覚)技術の高度な応用のためには、他技術との複雑な融合が必要となります。当社グループの技術は部分的機能(ソフトウェアモジュール)を切り出して、顧客が個別に保有する既存のソフトウェアと柔軟に技術統合することが可能であります。また、部分的機能(ソフトウェアモジュール)はプロセッサ設計への依存度(ソフトウェア抽象度)が様々な水準で構成されており、半導体レベル(抽象度が低い)でもソフトウェアアプリケーションレベル(抽象度が高い)でも柔軟に最適化が可能であります。


【業績等】
業績動向(百万円) 売上高 営業利益 経常利益 純利益 
(連結実績)2017.3 88 -73 -90 -92 
(連結実績)2018.3 204 -3 4 3 
(連結予想)2019.3 363 104 100 100 
(連結中間実績)2019.3 321 206 203 196 

1株当たりの数値(円) EPS BPS※ 配当 
(連結予想 )2019.3 14.99 - 0  
調達資金使途 人件費・採用費、本社移転費 
連結会社 1社 

上場時発行済み株数 6,866,200株 (別に潜在株式391,400株) 
公開株数 196,500株(公募123,000株、売り出し47,900株、オーバーアロットメント25,600株) 

PER:248.1
PBR:
配当利回り:
公募時吸い上げ資金:7.4億
公募時時価:255億
    

【株主構成】
大野 智弘 代表取締役 3,780,200 52.98 
Jun Emi 特別利害関係者など 788,000 11.04 
John Williams 子会社の従業員 385,600 5.40 
飯塚 健 取締役CFO 283,400 3.97 
Net Capital Partners Limited ベンチャーキャピタル(ファンド) 206,000 2.89 
美沢 臣一 取締役 190,000 2.66 
Ardian International Limited ベンチャーキャピタル(ファンド) 150,000 2.10 
高橋 秀明 特別利害関係者など 150,000 2.10 
斉藤 誠 特別利害関係者など 150,000 2.10 
国際航業(株) 資本提携先 130,000 1.82 

 本募集及び引受人の買取引受による売出しに関し、貸株人かつ売出人である大野智弘、売出人であるJohn Williams、飯塚健及び美澤臣一、当社役員かつ当社株主である項大雨及び村井孝行、当社株主であるJun Emi、Net Capital Partners Limited、Ardian International Limited、高橋秀明、斉藤誠、Pacific Standard (Hong Kong) Co Ltd、井上瑞樹、大島裕、JIG-SAW株式会社、青木友子、CHINA ORIENTAL INC.、前田英仁、TFK CAPITAL PARTNERS PTE. LTD.、森山聡、緑川正博及び宮林隆吉、当社新株予約権者である千葉悟史及びOsian Hainesは、SMBC日興証券株式会社(以下「主幹事会社」という。)に対して、本募集及び引受人の買取引受による売出しにかかる元引受契約締結日に始まり、上場(売買開始)日から起算して180日目の平成31年6月16日までの期間(以下「ロックアップ期間」という。)中は、主幹事会社の事前の書面による承諾を受けることなく、元引受契約締結日に自己の計算で保有する当社普通株式(潜在株式を含む。)の売却等を行わない旨を約束しております。

【代表者】
代表者生年月日
1969年11月22日生まれ 

代表者略歴
1993年06月 アンダーセン・コンサルティング東京事務所(現アクセンチュア(株)) 入社 
2000年05月 Andersen Consulting UK(現Accenture UK)転籍 
2002年03月 SN Systems Limited(英国) 入社 
2005年04月 (株)SNシステムズ代表取締役就任 
2006年05月 Zen United Limited(英国)設立 取締役 
2011年01月 KAYAC EUROPE LIMITED(現 Kudan Limited)設立 代表取締役(現任) 
2014年11月 当社 設立 取締役 
2014年12月 当社 代表取締役(現任) 

【幹事団】
主幹事証券 SMBC日興 - - 
引受証券 みずほ - - 
引受証券 いちよし - - 
引受証券 大和 - - 
引受証券 マネックス - - 
引受証券 エース - - 
引受証券 岡三 - - 
引受証券 丸三 - - 

【私見】
人口知覚という技術では優位性があり、業績妙味が非常にある銘柄です。その人口知覚技術がどこまでの成長性があるのか分からないのですが、株主を見ても海外勢が占めており相当評価は高そうです。業績はまだ売上が少ないですが利益率は高く評価できます。ただし、初値で上がってしまうとPERが1000となってしまい、上値はあるのか微妙なところです。

想定価額:3260円
仮条件上限:3720円
初値予想:12000円
ブック申し込み度・・・強気
セカンダリー期待度・・・中立〜やや強気
総合評価4.5


IPO分析( AmidAホールディングス)

【事業内容】
 (1)EC通販事業 
 EC通販事業では、印鑑及びスタンプを中心として、名刺、封筒、表札、ポスト、名入れタオル、名入れカレンダー、文具など、顧客の幅広いニーズに応える商品ラインナップを取り揃えており(商品アイテム数:約20万SKU(Stock Keeping Unit、最小管理単位))、自社グループサイトを中心としたインターネット通販サイトで販売しております。
 当事業では、受注から製造、販売まで一貫して行い、当社グループ(大阪)及び外注先拠点(大阪1、東京1)にて印鑑及びスタンプを製造するよう推進することで、原価率の低減を図るだけでなく、当日又は翌日出荷を実現できる体制を構築しております。
 商材区分(下記の表参照)の彫刻に区分されるもののうち、印鑑に関しては1製品以外すべて当社グループ及び外注先で製造しており、印鑑を当社グループ又は外注先にて製造している割合(販売本数による割合)は、平成30年6月期現在で99.8%(印鑑ケース・マットを除く)となっております。また、スタンプ商材の取引先であるシヤチハタ株式会社より機械を購入し、当社グループ内でシヤチハタ製品を製造できる環境を整備しており、スタンプは平成30年6月期現在で69.6%を当社グループ内で製造しております。 
 印鑑には素材(金属系、角牙系、木材系など)の品質・ランク等による価値はあるものの、確立された商品ブランドがないことから、新聞広告等で「ハンコヤドットコム」という企業名(サイト名)のブランディングを実施することで知名度の向上を図り、顧客の信頼獲得に努めております。 
 また、 WEBマーケティング分野におけるノウハウを活用し、自社グループサイトへ集客を行うことで、顧客の多くが自社グループサイト経由で商品を購入しており、その結果、自社グループサイトで94.3%(平成30年6月期現在)の売上高を確保しております。

(2)デジタルマーケティング事業 
 WEBマーケティング分野におけるサービス内容は以下のとおりであります。なお、最近日現在におけるサービス提供先は当社及び株式会社ハンコヤドットコムのみとなっております。 
①ECサイトへの集客 
 インターネット広告(Yahoo!プロモーション広告、Google広告、インターネットショッピングモールの広告)の最適化提案やテレビコマーシャルなどの広告代理店業を行っており、新商品や新サービスをメディアに取り上げてもらうためのプロモーション提案も行っております。 
 さらに、SEO対策として、検索エンジンにおける表示順位の改善提案を行うことで、ECサイトへの集客につなげております。 

②データ分析・改善提案 
 EC通販事業におけるサイトへの集客状況などのデータを分析し、改善点などを素早くサイト運営に反映できるような提案を行っております。 

③システムの開発・保守 
 システム開発から保守サービスまでを提供しております。 

【業績等】
業績動向(百万円) 売上高 営業利益 経常利益 純利益 
(連結実績)2017.6 2,563 376 376 245 
(連結実績)2018.6 2,746 317 317 203 
(連結予想)2019.6 2,996 320 298 184 
(連結1Q実績)2019.6 578 29 26 17 

1株当たりの数値(円) EPS BPS※ 配当 
(連結予想 )2019.6 89.75 - 0  
調達資金使途 彫刻機にかかる設備資金、広告費 

上場時発行済み株数 2,100,000株 
公開株数 592,200株(公募100,000株、売り出し415,000株、オーバーアロットメント77,200株) 

PER:16.0
PBR:
配当利回り:
公募時吸い上げ資金:8.5億
公募時時価:30億
    

【株主構成】 
藤田 優 代表取締役社長CEO、子会社の取締役 1,157,600 57.88 
藤田 英人 専務取締役COO、代表取締役の血族、子会社の取締役 390,000 19.50 
(株)Egg 役員らが議決権の過半数を所有する会社 200,000 10.00 
藤田 千鶴 代表取締役社長の配偶者 200,000 10.00 
藤田 滋 代表取締役社長の血族 10,000 0.50 
藤田 娃子 代表取締役社長の血族 10,000 0.50 
浅田 保行 取締役CFO、子会社の取締役 8,200 0.41 
糟谷 八千子 取締役執行役員CCO、子会社の取締役 6,900 0.35 
従業員持ち株会 特別利害関係者など 5,000 0.25 
森井 浩樹 子会社の取締役 3,500 0.18 

 本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人かつ貸株人である藤田優、売出人である藤田英人及び藤田千鶴、並びに当社株主である株式会社Egg、藤田滋、藤田娃子、浅田保行、糟谷八千子、森井浩樹、金礪正人、森龍彦、大田基樹及び德丸博之は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後90日目の平成31年3月19日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の売却等(ただし、引受人の買取引受による売出し及びオーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと等は除く。)は行わない旨合意しております。 
 また、当社株主であるAmidAホールディングス従業員持株会は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後180日目の平成31年6月17日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の売却等を行わない旨合意しております。 


【代表者】
代表者生年月日
1968年10月13日生まれ 

代表者略歴
1994年04月 藤田実業(家業)入社 
2000年03月 当社設立 当社代表取締役社長 
2005年07月 (株)オフィススクエア(現 (株)AmidA)取締役 
2014年09月 (株)ハンコヤドットコム代表取締役(現任) 
2015年09月 当社代表取締役社長CEO(現任) 
2016年07月 (株)AmidA((株)オフィススクエアを社名変更)代表取締役(現任) 


【幹事団】
主幹事証券 野村 - - 
引受証券 三菱UFJモルガン・スタンレー - - 
引受証券 楽天 - - 
引受証券 SBI - - 
引受証券 SMBC日興 - - 
引受証券 岡三 - - 
引受証券 エース - - 

【私見】
   業種としては印鑑のネット販売ということで、完全な類似業種はないものの、参入障壁も高くはなく面白みはないです。業績はPERは高くはないものの、減益と見た目は悪く成長性もあまり感じません。需給は、吸収金額も小さく売り要素も少なく評価できますが、業種と業績からあまり買われないでしょう。年末特有の相場が起きれば突然上がることも考えられます。

想定価額:1440円
仮条件上限:1460円
初値予想:2200円
ブック申し込み度・・・やや強気
セカンダリー期待度・・・中立
総合評価3


2018年12月4日火曜日

IPO分析(テクノスデータサイエンス・エンジニアリング)

【事業内容】
 AI技術をコアバリューとするデータサイエンティストや、様々な業界・業務に精通した知識及びビッグデータ活用技術を保有するエンジニアをはじめとするプロフェッショナル集団であり、デジタルイノベーションを推進し、データ経営を目指す企業の業務改革や新事業創造を支援することで、産業界の発展に貢献することを志向しております。

(1) 事業サービス
当社の事業は単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略していますが、以下、当社が提供する主たるサービスについては「ビッグデータ・AIソリューションサービス」と「AI製品等によるロイヤリティサービス」の2つに分類され、その特徴は以下の通りです。

 (ビッグデータ・AIソリューションサービス)
 当社はデータ経営を目指す企業向けに総合的なソリューションサービスを提供しております。企業のデジタルイノベーションを共に創出していくため、顧客企業が進める事業戦略に沿う形で新サービスの開発、業務改革の推進など協創型ビジネスを推進しております。
① データ経営コンサルティングサービス
顧客企業がビッグデータを活用し、経営課題が解決できるよう、上流のコンサルティング領域からアプローチし、データ経営実現にむけた戦略立案を行います。デジタル戦略領域に長けた当社の担当者を通じて、当該企業の現状及び問題を整理し、「データ経営方針」・「データ経営ロードマップ」・「デジタル戦略組立て」・「デジタル戦略人材の確保」・「解析方針策定」など課題及び対策を明確にし、必要なノウハウを提供します。

② データ解析支援サービス
当社データサイエンティストが、①のコンサルティングサービスにより抽出された顧客企業のビジネス課題を把握の上、数理課題に置き換えて分析を実施し、分析結果をフィードバックします。

この分析結果等に基づき、ビジネス課題の解決を目的としたデータの解析運用を支援しております。

③ データ活用人材教育及び組織組成支援サービス
顧客企業の様々な業態・要望に合わせ、データサイエンティストやビジネスインテリジェンスツールを活用するデータ活用人材の候補者を育成するための教育プログラムを提供しています。

④ デジタル戦略システム構築サービス
 企業経営においては、ITと経営をつなぎ合わせる領域に課題を抱えていることが多く見られます。当社では、様々な業界・業務に関する知識・ノウハウを有するエンジニアが顧客企業の進める事業戦略に沿う形で新サービスの開発、業務改革の推進などの事業参加型ビジネスを推進しております。
 当社のサービスでは、ビッグデータを活用する技術を用いることで、顧客企業のシステム構想・企画支援を始め、セキュリティ・パフォーマンスなどを考慮した最適なプラットフォーム選定、システム設計を行います。
 集計、可視化、分析、予測、最適化、シミュレーションなどを目的とする仕組みとして、以下のようなステップでデジタル戦略システムを構築し、顧客企業が求める高度で複雑な経営課題解決を支援しております。

(AI製品等によるロイヤリティサービス)
当社独自AI製品「scorobo」シリーズや他社AI製品などの製品販売、または業務特有のAIモジュールを顧客企業向けに提供し、使用料及び運用保守料を受領するストック型サービスを推進しています。当該サービスは収益基盤を築き上げるサービスとして最も注力しています。

① 自社AI製品「scorobo」等を活用したロイヤリティサービス
当社は、ディープラーニング(注)技術など機械学習等を活用した独自のAI製品「scorobo」を提供しております。現在、業界特有の経営課題を解決するため、株価予想や経済指標予測を行うフィンテック領域向け製品「scorobo for Fintech」や、デジタルマーケティング領域向け製品「scorobo for Marketing」や「scorobo for SNS」を提供しています。今後、様々な業務に対応する「scorobo」シリーズを展開していきます。顧客購買行動分析を通じた需要予測、製造業完成品での故障検知・予測、工場製造ラインにおける異常検知、人事採用業務におけるマッチング、人事管理業務における離職予測、株価トレンド予測、経済指標・市場予測、与信業務(貸し倒れ予防)、異常検知を目的とした画像解析など、顧客企業のビジネス要件に応じて提供する業務特有のAIモジュールの充実を図っております。

② 他社AI製品等を活用したロイヤリティサービス
 当社は自社製品展開にとどまらず、他社AI製品を活用したサービスも展開しています。具体的には、アナリティクス統合ソフトウェア領域で世界でも高いシェアを占めるSAS製品(注)や、ソーシャルネットワーク分析ツールであり、MIT(マサチューセッツ工科大学)のメディアラボから誕生したAI製品「Netbase」、またChatBotや音声アシスタント等の対話サービスに対して、自動応答機能を提供するAI製品「COGNIGY」が挙げられます。
 当社は、米国シリコンバレーや欧州・アジアを始めとして、国内外にあるベンチャー企業のリサーチを進めており、当該企業が持つテクノロジー及びプロダクトが、当社の新たなソリューションサービスとして適用できるかどうかの妥当性を調査し、導入が相応しいと判断した場合は、ビジネス化を図ることとしております。なお、米国シリコンバレーにおけるベンチャー企業調査については、株式会社テクノスジャパンのグループ会社であるTGCAから製品等の調査結果の報告を受ける等の協力体制を構築しております。

(2) 事業の特徴
① 3つのコアコンピタンス
当社がビッグデータ・AI市場でビジネスを推進するに当たり、以下の点で優位性があると考えております。
a.多彩な人材
 素粒子・宇宙物理・航空工学など専門的に科学教育を受け、先進国の研究所で解析技術・知識を得た多彩なデータサイエンティストや、様々な業界・業務に関する知識とビッグデータ活用技術を保有するエンジニアが在籍しております。
b.解析技術のライブラリー
 創業以来、蓄積してきた解析技術は個人レベルにとどめることなく、当社の知的財産として活用し、解析ノウハウ・サービスレベルの高度化・効率化を図る運営を推進しています。当社は、様々な業界、業種で経験した200を超えるライブラリーを有しており、これらを経験の浅い技術社員も活用できるビジネスモデルが確立しています。
c.協業ネットワーク
 自社リソースに限らず、協業企業や研究機関・大学等、協業先等の経験値・専門知識を活かし、新規事業開発に向けた研究・開発を推進しています。

② 業界別展開
 当社は、様々な業界での解析経験やノウハウを有するデータサイエンティストとエンジニアを擁しており、以下a~fの6つの領域に注力し、事業を推進しております。
 具体的には、2~5年の中期的スパンにおいて、各々領域における市場の成長性、社会問題解決に対するAIへの期待の深さを調査し、業界特有の課題や法規制、業界の垣根等、事業推進上制約となるものを理解し、その上でデータ分析を核とした新たなビジネスモデルへの転換のための方策を導くこととしております。この実現のために、企業・産業の壁を越えた他社との連携、業界団体への参加等、迅速かつ柔軟な事業運営を行っております。

a.金融
 当社は金融サービス構築支援にむけた与信解析、ビッグデータ解析を通じた新保険サービス構築支援等、多岐にわたり金融機関やその関連企業との連携を進めております。
 具体的には、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社とのテレマティクス分野での新たなサービス構築推進やデータ活用人材の教育支援、その他大手金融機関に対するデジタル戦略組織支援など、様々なサービスを展開しています。
 また、金融情報サービスを手掛ける株式会社フィスコとAI製品「scorobo for Fintech」第1弾として株価予測AIを構築し、投資家向けサービスとしてレポート配信を実施しております。「scorobo for Fintech」第2弾として経済指標予測AIを構築し、テレビ東京「モーニングサテライト」番組内や「Yahoo!Finance」において、原油価格やドル円等の経済指標予測の提供をしておりました。

b.デジタルマーケティング
 当社はWEBやスマートフォンのアクセスログ、顧客企業の社内実績データ及びオープンデータ等を解析し、各種指標、経費最適化といったAIサービス提供により、当該企業の課題解決に取り組んでおります。株式会社リクルートホールディングスをはじめとするデジタルマーケティングを推進する企業に対し、様々な解析ノウハウを提供しております。
 また、自社AI製品として、デジタルマーケティング領域向け製品「scorobo for Marketing」や「scorobo for SNS」や、NetBase Solutions,Inc.のAI製品「Netbase」を通じて、企業でのソーシャルメディア分析サービスを提供しております。

c.健康医療
 当社は少子高齢化に伴う医療・福祉問題などの社会的要請のあるテーマを解決すべくヘルスケアビジネスを推し進める企業に対し、現状サービスの高度化や新たなサービス構築を進めるための支援を進めております。
 具体的には、医療機関で取得できる患者の体温や血圧、血中酸素濃度などのバイタルデータやレセプトデータ、医療施設に設置されるセンサーから取得する各種デバイスデータなどの医療ビッグデータを活用した解析支援を行い、入院患者の体調変化や特定の行動を起こした際に知らせる検知機能やそうなる前に通知する予兆機能など、医療現場の事業効率化につながるサービス検証及び構築支援を行っております。

d.社会インフラ
 当社はインフラ設備から得られるIoTデータ解析プロジェクトの支援や、故障予知を可能とするディープラーニング技術を活用したAIサービス構築支援を進めております。
 具体的には、東京電力パワーグリッド株式会社とディープラーニング技術を活用した架空送電線診断システムの共同開発を進め、今まで作業員が確認していたVTRによる点検作業をAIが行うことで、異常検知の精度と点検作業の効率性が大きく向上しています。

e.製造・工場
 当社は製造業の顧客企業に対し、データ解析による生産の効率化支援を行っており、部品交換の最適化やコールセンターのコール履歴分析等60種類以上の分析モデルを構築した実績を有しております。このノウハウを活用し、機械学習等の高度な分析手法を駆使した分析モデルの構築、検品工程における自動不良品判定や生産設備の故障予知を可能とするAIサービスの構築を進めております。

f.自動車
 当社はデータ解析やAIサービス構築支援を通じて、自動運転・運転補助システム等、自動車メーカー、車両関連企業との複数の解析プロジェクト支援を行っております。また世界的なGPU(注)メーカーであるエヌビディア合同会社と技術連携を進めております。


【業績等】
業績動向(百万円) 売上高 営業利益 経常利益 純利益 
(単独実績)2017.3 818 109 110 78 
(単独実績)2018.3 1,018 57 103 75 
(単独予想)2019.3 1,351 151 160 105 
(単独中間実績)2019.3 644 78 101 64 

1株当たりの数値(円) EPS BPS※ 配当 
(単独予想 )2019.3 54.95 -  -  
調達資金使途 研究開発費、教育・研修費、採用費 
連結会社 なし 

上場時発行済み株数 2,200,000株 
公開株数 616,000株(公募190,000株、売り出し346,000株、オーバーアロットメント80,000株) 

PER:58.2
PBR:
配当利回り:
公募時吸い上げ資金:19.7億
公募時時価:70億
    

【株主構成】 
(株)テクノスジャパン その他の関係会社 806,000 43.33 
城谷 直彦 代表取締役社長 160,000 8.60 
(株)エヌ・ティ・ティ・データ 特別利害関係者など 160,000 8.60 
あいおいニッセイ同和損害保険(株) 特別利害関係者など 160,000 8.60 
城谷 紀子 代表取締役社長の配偶者 80,000 4.30 
奥出 聡 従業員 80,000 4.30 
従業員持ち株会 特別利害関係者など 74,000 3.98 
野池 清文 特別利害関係者など 60,000 3.23 
白井 孝秀 従業員 60,000 3.23 
佐藤 晃 特別利害関係者など 20,000 1.08 

 本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、当社株主であり売出人かつ貸株人である株式会社テクノスジャパン並びに当社株主である城谷紀子、野池清文及び佐藤晃並びに当社株主であり当社役員である城谷直彦及び小関高行並びに当社株主であり当社執行役員である秋元崇、池田拓史及び後藤司並びに当社株主であり当社従業員である奥出聡、白井孝秀、和田吉満、山崎宗隆、林健吾、船澤智恵美、西原麻里、岩下慎一郎、中田芳裕、瀧山博之、結束晃平及び伊藤晶は、主幹事会社に対して、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後180日目の平成31年6月15日までの期間(以下「ロックアップ期間」という。)中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等(ただし、引受人の買取引受による売出し、オーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと及びグリーンシューオプションの対象となる当社普通株式を主幹事会社が取得すること等は除く。)は行わない旨合意しております。


【代表者】
代表者生年月日
1952年07月11日生まれ 

代表者略歴
1976年04月 日本電子開発(株)(現 キーウェアソリューションズ(株))入社 
1985年04月 ソフトウェア・コンサルタント(株)(現 (株)エスシーシー)へ転籍 
1994年04月 (株)テクノスジャパン取締役 
2004年07月 同社代表取締役社長 
2010年06月 同社代表取締役社長執行役員 
2013年06月 沖縄テクノス(株)取締役 10月 当社代表取締役社長(現任) 
2016年06月 (株)沖縄ソフトウェアセンター取締役 (株)テクノスジャパン代表取締役 グループCEO 
2018年06月 同社特別顧問 

【幹事団】
主幹事証券 いちよし - - 
引受証券 大和 - - 
引受証券 みずほ - - 
引受証券 SBI - - 
引受証券 極東 - - 
引受証券 マネックス - - 
引受証券 エース - - 

【私見】
 AI関連で業種妙味は非常にあります。業績は、まだ物足りませんが、成長性はあり、PERは高いですが、100位は許容範囲と思っています。需給は、公開規模は中くらいで初値で何倍になることはないと思いますが、2倍前後はクリアできると思います。セカンダリーは、地合いや初値にもよるでしょう。


想定価額:2900円
仮条件上限:3200円
初値予想:7500円
ブック申し込み度・・・強気
セカンダリー期待度・・・中立
総合評価3.5


2018年12月3日月曜日

PO(田中化学研究所)

田中化学研究所  4080 東1
公募 3,211,200株 売出 0株 OA 481,600株
合計 2,300,000株
仮条件 4.0% ~ 6.0% 12/11~14
幹事  SMBC日興証券 三菱UFJモルガンスタンレー証券 野村証券 
信用銘柄
発表前終値:1139円
参加度:弱気

PO(アクティビア・プロパティ投資法人)

アクティビア・プロパティ投資法人  3279 東R
公募 67,320口 売出 0株 OA 5,200口
合計 77,520口
仮条件 2.0% ~ 4.5% 12/12~18
幹事  野村證券  大和証券 みずほ証券   三菱UFJモルガン・スタンレー証券 SMBC日興証券   SBI証券
貸借銘柄
発表前終値:477,700円
参加度:強気

IPO分析(ソフトバンク)

【事業内容】
 当社グループの主な事業は、「コンシューマ事業」、「法人事業」、「流通事業」およびその他の事業から構成されています。
a. コンシューマ事業
 主として、日本国内での個人のお客さまに対し、移動通信サービス(付随する携帯端末の販売を含む)、ブロードバンドサービス等の通信サービスを提供しています。

(a) 移動通信サービス
移動通信サービスでは、次の3つのブランドを展開しています。
-「SoftBank」ブランド  :
 最新のスマートフォンや携帯端末、大容量データプランを求めるスマートフォンヘビーユーザー向け高付加価値ブランド
-「Y!mobile」ブランド  :
 格安スマートフォン市場の拡大に対応し、ライトユーザーや月々の通信料を抑えることを重視するお客さま向けのスマートフォン、Pocket Wi-Fi等を提供するブランド
-「LINEモバイル」ブランド:
 メッセンジャーアプリ「LINE」等の主要SNSの使い放題プランを特徴とした、若年層向け仮想移動体通信事業者(以下「MVNO」)ブランド。オンライン中心の取り扱い 

「SoftBank」および「Y!mobile」のスマートフォンユーザーに対しては、追加料金を支払うことなく、当社と同様にソフトバンクグループ㈱を親会社とするヤフー㈱提供の「Yahoo!プレミアム」をご利用いただけるサービスを提供しています。
 これに加え、「SoftBank」スマートフォンユーザーは、「Yahoo!ショッピング」等で商品を購入した際に、追加で特典を受けられます。また、長期契約継続のお客さまに対する特典として、通信料割引等を実施しています。

携帯端末の販売については、携帯端末メーカーから携帯端末を仕入れ、ソフトバンクショップ等を運営する代理店(ディーラー)または個人のお客さまに対し直接販売しています。

(b) ブロードバンドサービス
ブロードバンドサービスでは、主として、個人のお客さま向けの高速・大容量通信回線サービスである「SoftBank 光」(注2)、「フレッツ光」とセットで提供するISPサービス(注3)である「Yahoo! BB 光 with フレッツ」、ADSL回線サービスとISPを統合した「Yahoo! BB ADSL」サービスを展開しています。
 また、2015年より、「SoftBank 光」や「Yahoo! BB ADSL」等のブロードバンドサービスを移動通信サービスとセットで契約するお客さまに対し、移動通信サービスの通信料金を割り引くサービス「おうち割 光セット」を提供しています。

b. 法人事業
 法人のお客さまに対して移動通信サービス、ネットワーク・VPNサービス、クラウドサービス、固定電話サービス(「おとくライン」)、AI(注4)、IoT(注5)、デジタルマーケティング、セキュリティ等の多岐にわたるサービスを提供しています。
 既存事業に加え、M&Aによる新規事業や、ソフトバンクグループが投資する会社をはじめとした先端技術・ソリューションを持つ会社との提携により、さまざまなサービス・ソリューションを提供しています。

c. 流通事業
 流通事業は、ソフトウエアの卸販売というソフトバンクグループの創業事業を受け継ぐ事業であり、変化する市場環境を的確にとらえた最先端のプロダクトとサービスを提供しています。法人のお客さま向けには、ICT、クラウドサービス、IoTソリューション等に対応した商材を扱っています。個人のお客さま向けには、メーカーあるいはディストリビューターとして、アクセサリーを含むモバイル・PC周辺機器、ソフトウエア、IoTプロダクト等、多岐にわたる商品の企画・供給を行っています。オリジナルのアクセサリーの企画・供給を行う「SoftBank SELECTION(ソフトバンクセレクション)」ブランドは、グッドデザイン賞などを受賞しています。

d. その他の事業
 その他の事業として、決済代行サービス、スマートフォン専業証券、パブリッククラウドサービスの設計・開発事業のほか、オンラインビジネスのソリューションおよびサービスの提供、デジタルメディア・デジタルコンテンツの企画・制作を行っています。当社グループでは移動通信サービスをプラットフォームとする最先端の技術革新をビジネスチャンスとして常に追求しており、FinTech(注9)、IoT、クラウド等の分野に積極的に投資を行い、事業展開を図っています。

(2) 事業に係る法的規制
 当社グループのうち、国内において電気通信サービスを提供する会社は電気通信事業に係る登録電気通信事業者および認定電気通信事業者であるため、電気通信事業を行うにあたり、電気通信事業法に基づく法的規制事項があります。また、無線局に係る電気通信設備の設置にあたっては、電波法に基づく免許等を受ける必要があります。

(3) その他
ⅰ.NTT東日本およびNTT西日本と、当社をはじめとする他の電気通信事業者との接続条件等の改善については、公正競争条件を整備し利用者の利便性向上に資する観点から、電気通信事業法(1997年法律第97号、1997年11月17日改正施行)により、NTT東日本およびNTT西日本は指定電気通信設備を設置する第一種指定電気通信事業者として接続料金および接続条件を定めた接続約款の認可を受けることが必要とされています。
また、㈱NTTドコモ、KDDI㈱、沖縄セルラー電話㈱および当社は、接続約款を届け出る義務等を負う第二種指定電気通信設備を設置する電気通信事業者に指定されています。

ⅱ.NTT東日本とNTT西日本の第一種指定電気通信設備と接続する際の接続料は、電気通信事業法第33条に基づく「接続料規則」に拠って算定されています。このうち音声通話等の接続料につきましては、2000年度より「長期増分費用方式」(ネットワークのコストを現時点で利用可能な最も低廉で最も効率的な設備と技術を利用する前提で算定する方式)に基づき算定されています。2018年度に適用される音声通話等接続料につきましては、2018年3月23日にNTT東日本およびNTT西日本の接続約款変更が認可されました。


【業績等】
業績動向(百万円) 売上高 営業利益 税引き前利益 純利益 
(連結実績)2016.3 3,410,595 644,046 607,387 399,520 
(連結実績)2017.3 3,483,056 678,659 636,555 441,189 
(連結実績)2018.3 3,547,035 641,935 601,315 412,699 
(連結予想)2018.3 3,700,000 700,000  -  420,000 
(連結中間実績)2019.3 1,794,407 443,331 413,699 294,668 

1株当たりの数値(円) EPS BPS※ 配当 
(連結予想 )2018.3 87.73 230.23 37.5  

上場時発行済み株数 4,787,145,170株 (別に潜在株式118,758,600株) 
公開株数 1,764,063,100株(売り出し1,603,693,700株、オーバーアロットメント160,369,400株) 

PER:17.1
PBR:6.5
配当利回り:5.0%
公募時吸い上げ資金:2.64兆
公募時時価:7.18兆
    

【株主構成】 
ソフトバンクグループジャパン㈱ 親会社 4,786,613,170 97.57 
孫 正義 取締役会長 4,000,000 0.08 
宮内 謙 代表取締役社長執行役員兼CEO 4,000,000 0.08 
榛葉 淳 代表取締役副社長執行役員兼COO 2,000,000 0.04 
今井 康之 代表取締役副社長執行役員兼COO 2,000,000 0.04 
宮川 潤一 代表取締役副社長執行役員兼CTO 2,000,000 0.04 
藤原 和彦 取締役専務執行役員兼CFO 1,500,000 0.03 
久木田 修一 専務執行役員 1,500,000 0.03 
エリック・ガン 専務執行役員 1,500,000 0.03 
青野 史寛 専務執行役員兼CHRO/CCO 1,500,000 0.03 

 グローバル・オファリングに関連して、売出人及び貸株人であるソフトバンクグループジャパン㈱は、ジョイント・グローバル・コーディネーターに対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む。)後180日目の日(2019年6月16日(当日を含む。))までの期間(以下「ロックアップ期間」という。)中、ジョイント・グローバル・コーディネーターの事前の書面による同意なしには、当社普通株式等の譲渡又は処分等(但し、引受人の買取引受けによる国内売出し、海外売出し、オーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すことおよびグリーンシューオプションが行使されたことに基づいて当社普通株式を売却すること等を除く。)を行わない旨を約束する書面を差し入れる予定です。


【代表者】
代表者生年月日
1949年11月01日生まれ 

代表者略歴
1977年02月 (社)日本能率協会入職 
1984年10月 (株)日本ソフトバンク(現ソフトバンクグループ(株))入社 
2006年04月 当社取締役、執行役副社長 兼 COO 
2007年03月 当社取締役、代表執行役副社長 兼 COO 6月 当社代表取締役副社長 兼 COO 
2012年06月 ヤフー(株)取締役(現任) 
2013年06月 ソフトバンク(株)(現ソフトバンクグループ(株))代表取締役副社長 
2015年04月 当社代表取締役社長 兼 CEO 
2018年04月 ソフトバンクグループ(株)取締役(現任) 当社代表取締役社長 社長執行役員 兼 CEO 6月 当社代表取締役 社長執行役員 兼 CEO(現任) 

【幹事団】
主幹事証券 野村 - - 
主幹事証券 大和 - - 
主幹事証券 SMBC日興 - - 
主幹事証券 みずほ - - 
主幹事証券 三菱UFJモルガン・スタンレー - - 
主幹事証券 SBI - - 
引受証券 岡三 - - 
引受証券 東海東京 - - 
引受証券 岩井コスモ - - 
引受証券 水戸 - - 
引受証券 西日本シティTT - - 
引受証券 松井 - - 
引受証券 マネックス - - 
引受証券 あかつき - - 

【私見】
 今回は需給を中心とした分析です。公開株数 1,764,063,100株の2.6兆円というとてつもない大きさです。しかも、海外売出し176,406,300株の10%と大型株にしては少なく、個人配分を多くしています。配当で長期保有をということなのかわかりませんが、初値動向に影響を及ぼしそうです。
 店頭の状況では、発表後は捌くのが大変そうでしたが、現状は問題なさそうなので不人気銘柄を押し付けられるという状況ではなさそうです。今後の地合いにもよりますが郵政の時のようなムードに近い感じはします。
 初値に関しては、買わなければならない機関の買いがあり、初値でどのくらいの売りが出るか分からないのですが、初心者の配当期待で買った方はホールド、億単位の個人は数%の利益が出れば良いので早めに売ってくるでしょう。また、オーバーアロットメントが160,369,400株あるので、大きな痛手はないのかなとは思っています。最後は、孫さんが失敗させることはないという根拠がない直感になってしまいますが、今日時点の初値予想は当初のイメージ通り1550円とします。配当権利日の三月末には、公開価額を下回っていると予想します。


想定価額:1500円
仮条件上限:1500円
初値予想:1550円
ブック申し込み度・・・やや強気
セカンダリー期待度・・・やや弱気
総合評価3


2018年12月2日日曜日

IPO分析(田中建設工業)

【事業内容】
 当社は、建築構造物の解体工事及びそれに付随する各種工事の施工監理を行っております。長年にわたる建築構造物の解体工事を通じて得られた経験と、その間に蓄積したノウハウやアイデアを基に、現況調査、工法の提案、設計、施工計画、外注・資機材手配、施工監理、安全管理、原価管理、資金管理、行政対応、近隣対応等の業務全般を提供しております。また、建物構造物解体工事に関連する土木工事、山留工事、基礎解体工事、杭抜き工事等の施工監理も行っております。その他、工事に伴い発生する、アスベスト、PCB、ダイオキシン等の有害汚染物質の除去、地下水の浄化、土壌改良等に関しましても、豊富な経験を有しており、関連法令・法規を遵守した、コスト・工期・安全性に優れた、さまざまな解体工事を提案・提供しております。当社は工事の施工監理、安全管理、近隣対応等を行い、協力会社を指導、監督して解体工事等の施工を行っております。
 また、当社は、「解体事業は環境ビジネスの一環」と捉え、当社環境方針の下、“「子供たちに何が残せるか」を常に考え、明日のために、今日出来ることを実行し社業を通じて人にやさしい環境づくりに貢献します。”を企業理念としております。


・解体事業
解体事業の仕組み 
①現地調査     :解体工事には、周辺地域への影響を含む調査が必要です。現場周辺の環境を綿密に調査・検討したうえで、環境への影響が最も少ない工法を選択し解体工事にとりかかります。
②施工計画策定   :綿密な現地調査・既存図面をもとに施工計画書を作成し、安全・安心・コンプライアンス重視の解体施工計画を策定いたします。また、騒音・振動の発生を極力抑える工法を検討し計画を行います。
③各種届出     :法令・条例等に基づき、諸官庁への届出・許可申請を行います。
④アスベスト除去  :綿密な現地調査後、建物内にアスベスト含有物が発見された場合、法令・条例に基づき先行去いたします。
⑤PCB汚染機器解体:お客様の低濃度PCB汚染機器((注)2)を確実に処理するための様々なサービスを提供いたします。また、大型サイズのため通常の運搬・処理が困難な機器も、当社では現地解体しスムーズな処理を行っています。
⑥内装解体     :建物内部に造作してある天井材・壁材・床材・設備等の解体を行います。また、環境に配慮し、各品目別に仕分けし、適正に処理いたします。
⑦仮設工事     :防音加工が施された養生パネルを足場外部に貼り付け、建物を覆いかぶす事で騒音の発生・粉塵の飛散を抑えます。
⑧上屋解体     :建物解体は、近隣住民への明確で丁寧な工事内容の説明を行い、円滑な解体工事を目指します。解体工事によって発生した産業廃棄物は各種法令・条例に基づき適正な処理を行います。
⑨山留工事        :山留工事とは、地下工事の際に周辺地盤が崩れないように周りの地盤を固める工事です。地下工事では欠かせない重要な工事です。
⑩基礎解体         :建物を支えていた基礎部分の解体を行います。計画書に基づき周辺に影響が生じないよう、慎重且つ丁寧な施工を行います。
⑪杭抜き工事      :建物を支えていた杭の引き抜き工事を行います。杭抜き工事着手前に発注者と綿密な協議を重ね、周辺地盤に影響がないよう工法の検討・策定を行い施工します。


【業績等】
 業績動向(百万円) 売上高 営業利益 経常利益 純利益 
(単独実績)2017.3 2,757 349 360 222 
(単独実績)2018.3 7,861 1,258 1,271 834 
(単独予想)2019.3 6,500 730 700 457 
(単独中間実績)2019.3 3,622 533 568 361 

1株当たりの数値(円) EPS BPS※ 配当 
(単独予想 )2019.3 226.89 1,587.58 70  
調達資金使途 人材採用や人件費、システム投資、大型案件受注に備えた運転資金 
連結会社 なし 

上場時発行済み株数 2,128,400株 
公開株数 356,500株(公募155,000株、売り出し155,000株、オーバーアロットメント46,500株) 

PER:10.6
PBR:
配当利回り:2.9%
公募時吸い上げ資金:.8.6億
公募時時価:51億
    

【株主構成】 
スリーハンドレッドホールディングス(株) 創業者の資産管理会社 1,700,200 86.16 
田中 俊昭 名誉相談役、創業者 55,600 2.82 
田中 俊恒 特別利害関係者など 22,200 1.12 
松野 洋子 特別利害関係者など 22,200 1.12 
鬼塚 麻紀子 特別利害関係者など 22,200 1.12 
富士倉庫運輸(株) 特別利害関係者など 18,700 0.95 
釆沢 和義 代表取締役社長 11,200 0.57 
従業員持ち株会 特別利害関係者など 9,500 0.48 
大栄不動産(株) 特別利害関係者など 8,700 0.44 
小池 正晴 専務取締役 7,800 0.40 
津村 友城 特別利害関係者など 7,800 0.40 
貝原 利明 常務取締役 7,800 0.40 
岡田 英夫 特別利害関係者など 7,800 0.40 

 本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人及び貸株人であるスリーハンドレッドホールディングス株式会社並びに当社株主である田中俊昭、田中俊恒、松野洋子、鬼塚麻紀子、釆澤和義、小池正晴、津村友城、貝原利明、岡田英夫、松﨑吉憲、神澤繁、佐怒賀功、小網忠明、能澤矩正、安田優、中下壽雄、木下孝、青木修、河原年宏、西本節三、安齋和秋、間下芳明、田上公子、長岡正太郎、島田亘、内藤さおり及び相澤彩子は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後90日目の平成31年3月17日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等(ただし、引受人の買取引受による売出し及びオーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと等を除く。)を行わない旨合意しております。

【代表者】
代表者生年月日
1951年10月09日生まれ 

代表者略歴
1975年04月 (株)協和銀行(現 (株)りそな銀行)入行 
2002年07月 (株)あさひ銀行(現 (株)りそな銀行)新橋支店長 
2004年08月 当社入社営業部長 
2004年10月 当社取締役営業開発部長 
2005年11月 当社常務取締役 
2007年11月 当社代表取締役社長(現任) 
2013年05月 ミノルホールディングス(株)代表取締役社長 
2016年11月 同社退社 

【幹事団】
主幹事証券 野村 - - 
引受証券 むさし - - 
引受証券 みずほ - - 
引受証券 ちばぎん - - 
引受証券 東海東京 - - 
引受証券 岡三 - - 
引受証券 極東 - - 


【私見】
 好調な建築関連でしたが、昨年の業績の伸びは凄まじいですが、今年を見る限り業績はピークアウトした印象を受けます。PERも低めではありますが、来期以降の成長性を鑑みると何とも言えません。需給もVCがなく良いのですが、業種から人気になる可能性は低いでしょう。

想定価額:2210円
仮条件上限:2400円
初値予想:3200円
ブック申し込み度・・・強気
セカンダリー期待度・・・やや弱気
総合評価3