2020年11月17日火曜日

IPO分析(バリオセキュア )

 【事業内容】

(1)事業の特徴 

 a.独自のビジネスモデル

 当社は、セキュリティサービスで利用する機器の調達、機器にインストールする基幹ソフトウエアの開発、機器の設置/設定、機器設置後の監視/運用までをワンストップで行っております。 

 エンドユーザーは、機器の選定や運用サービスを個別に検討する必要がなく、手間がかからずにサービスを利用することが可能となります。また、当社がワンストップでサービスを提供しているため、問題が発生した際に原因の究明と対応が行い易く、エンドユーザーは、問い合わせやトラブルに対するサポートを迅速に受けることができます。 

 

 b.リカーリングレベニューの構造 

 当社は、監視/運用サービスを基本に各種セキュリティサービスを月額費用により提供しております。導入企業が増加すれば、年々収益が積み上がる「リカーリングビジネス」と呼ばれるモデルであり、収益の安定化と継続的な拡大に大きく貢献しております。2020年1月末で、全国47都道府県に7,258拠点(VSR設置場所数)のマネージドセキュリティサービスを提供しており、継続的な収益の安定化を実現しております。第4期事業年度の「リカーリングビジネス」であるマネージドセキュリティサービスによる売上収益の売上収益全体に占める比率は85.7%です。 

 

 c.ビジネスパートナー(販売代理店)モデル 

 当社の販売モデルは、販売代理店を介した間接販売及び当社による直接販売に分類できますが、間接販売が中心となっております。通信事業者やインターネットサービス事業者、データセンター事業者など、当社のサービスを付帯することでお客様へ付加価値を提供することを期待する販売代理店と契約しております。これら販売代理店と日本全国をカバーする販売網を構築し、継続的な営業案件の創出が可能となっております。 

 販売代理店は、「相手先ブランド提供パートナー」及び「再販売パートナー」に大別されます。「OEMパートナー」とは、販売代理店自らのブランドでセキュリティサービスを提供し、顧客(エンドユーザー)と直接、契約を締結するパートナーを指します。「再販売パートナー」とは、当社の代理店として顧客(エンドユーザー)の開拓、営業活動を行い、顧客(エンドユーザー)との契約主体は当社となるパートナーを指します。 

 当社では、さらに営業活動を推進するためにセキュリティの専門家である当社が、販売代理店の代わりにお客様に対して直接技術面の説明をする営業同行や、サービスの導入から設置までワンストップで支援することも実施しております。 

 

(2)サービスの概要 

 当社は、インターネットセキュリティサービス事業の単一セグメントであることから、セグメント別の記載は省略しており、サービス毎に記載しております。当社が提供しているサービスは次のとおりであります。 

 a.マネージドセキュリティサービス

 マネージドセキュリティサービスで提供している商品は、VSRを利用した統合型インターネットセキュリティサービスとデータのバックアップサービスの2種類があります。 

 

(a)VSRを利用した統合型インターネットセキュリティサービス 

 インターネットからの攻撃や内部ネットワークへの侵入行為、またウィルスの感染やデータの盗用といった各種の脅威から企業のネットワークを守り、安全にインターネットの利用を行えるようにする総合的なネットワークセキュリティを提供するものです。 

 当社の統合型インターネットセキュリティサービスでは、ファイアウォール、IDS(不正侵入検知システム)、ADS(自動防御システム)などの多様なセキュリティ機能を1台に統合した自社開発のネットワークセキュリティ機器VSRをインターネットとユーザーの社内ネットワークとの間に設置し、攻撃や侵入行為、ウィルスといった脅威を取り除くいわばフィルタとして作動します。VSRは、当社データセンターで稼働する独自の運用監視システムにより自動的に管理・監視され、運用情報の統計情報や各種アラートが人手を介することなくリアルタイムに処理されます。統計情報やアラートはコントロールパネルと呼ぶレポーティング機能により、インターネットを介してユーザー企業の管理者にリアルタイムに提供されます。また、当社では24時間365日のサポートセンターを構築しており、国内全都道府県に対応した保守網並びに機器の設定変更等の運用支援体制を構築しております。 

 従来は、前述のようなセキュリティシステムを導入するには、各種のセキュリティ機器を購入し、これらを自社で導入、メンテナンスする必要がありました。そのためには高度な技術を有する技術者や、高額な投資を要求されることから多くの企業では十分なネットワークセキュリティ対策を導入することが困難な状況でした。また、セキュリティシステム導入後も監視やアラートへの迅速な対応、ソフトウエアのアップデートなどの運用面での負担は非常に大きい状況でした。 

 当社のサービスではVSRが1台で多様なセキュリティ機能を提供します。機器の購入は不要でレンタル機器にてセキュリティシステムを導入することができます。また、セキュリティ機能ごとに月額費用が設定されており、ユーザー企業は多様なセキュリティ機能の中から必要なオプションを選択することができ、VSRは様々なニーズに対応可能です。ユーザーは、契約の開始時点のみ発生する初期費用及び月額費用を払うだけで、コントロールパネルの利用や設定変更、ソフトウエアのアップデート、監視や出張対応による現地での保守など、ネットワークセキュリティの運用に際して必要となる殆どの工数を当社に委託することができ、業務負担を低減することができます。 

 このように、当社の統合型インターネットセキュリティサービスは、ネットワークセキュリティの導入から管理、運用・保守までをサービスとしてワンストップで提供し、ユーザーから初期費用及び定額の月額費用を徴収する積み上げ型のビジネスモデルとなっております。 

 ユーザーは、自社で専門技術を持つIT責任者を設置することが困難な中堅、中小企業がメインです。2020年1月末で2,912社に導入され、7,258拠点(VSR設置場所数)の日本全国で稼働しております。 

 

 当社のVSRは自社開発品です。自社の技術者やシステムインテグレーター(SIer)を通じてセキュリティ機器を導入・運用する企業は、海外の仕様書を見ながら初期設定やカスタマイズを施し、自社で定期的なソフトウエアのアップデートを行い、トラブル発生の際には海外メーカーに数日間かけて問い合わせるなど、一般的には多大な労力と時間を必要とします。当社は自社開発品を初期導入から運用・保守までワンストップで提供しているため、迅速な対応が可能となっております。不具合やトラブルは、顧客(エンドユーザー)から当社又は販売代理店への問い合わせのほか、当社がリモート監視により能動的に検知してサポートを行っております。運用・保守は、当社のエンジニアが可能な限り、遠隔操作により対処します。ハードウエア等の故障については、業務委託先の倉庫等全国74か所(2020年1月末)に在庫を配備し、4時間以内の駆け付け目標により機器交換に迅速に対応しております。 

システムインテグレーター(SIer)とは、情報システムの設計、構築、運用等の業務を顧客より請け負う情報通信企業を言います。 

 

(b)データのバックアップサービス(VDaP) 

 一般的に企業の大切なデジタルデータが、インターネットの脅威から隔離され、障害が発生した場合でもそれまでの事業の継続性を担保することが、企業の大きな課題となっております。 

 データ保護ソリューションは、ソフトウエア、サービス、ハードウエアを含んでおります。 

バックアップサービスは、クラウドベースのバックアップサービスであり、ユーザーが保有するクライアントPCやサーバーのデータ保護をSaaSとして提供するものと、IaaS、PaaSで稼働しているシステムのデータ保護オプションを提供するサービスの両方を含んでおります。 

 当社のバックアップサービスは、ハードウエアの機器にバックアップデータが保存されるVDaPとデータセンターへの保存を組み合わせたバックアップサービスとなっております。一時的に企業のデジタルデータをVDaPにバックアップした後に、自動的にデータセンターへもデータを転送することで、より一層の耐障害性を高めております。バックアップデータの保持は、最新及び過去のデータがバージョン管理されたデータとして保持しております。データの復旧を行う際にも、お客様が利用しやすいインターフェースを提供することで、必要なデジタルデータを簡単に選択して、復旧することができます。 

 VSRを利用した統合型インターネットセキュリティサービスでの、監視/運用サービスでの経験を活かし、機器の設置、障害時の対応に関しても、その仕組みを活かすことで効率的に全国をカバーしたサービス提供を実施しております。 

 

 b.インテグレーションサービス 

 当社のインテグレーションサービスには、中小企業向け統合セキュリティ機器であるVCRの販売とネットワーク機器の調達や構築を行うネットワークインテグレーションサービスがあります。 

 

(a)VCR 

 サイバーセキュリティ基本法の改定といった法規制の影響もあり、より小規模の事業者やクリニックなどでセキュリティ意識が高まっていることを受け、セキュリティアプライアンス機器であるVCRの販売も行っております。VCRは、マネージドセキュリティサービスと異なり、中小企業を専門とする販売代理店を通じて、UTM製造の世界有数の企業であるSOPHOS Ltd.の製品を自社ブランドとして輸入し、エンドユーザーに販売する事業として実施しております。なお、販売した機器、ハードウエア障害などについては、当社又は販売代理店のサポート窓口経由で、メーカーが保証期間に亘りサポートしております。 

 

(b)ネットワークインテグレーションサービス(IS) 

 統合型インターネットセキュリティサービスでは、外部へのアクセスを可能にするインターネットと社内のネットワークの境界を監視するゲートウェイとして当社機器を設置することから、企業よりゲートウェイ周辺で利用するネットワーク機器の調達や設定、インターネットへの接続全般の設計や構築のニーズがあります。そのため、通信ネットワーク及び機器等の導入のための設計、調達、構築を専門に行う人員を配置し、ネットワークの設計/調達/構築全般を実施し、企業ネットワーク領域全般への業容拡大を図っております。なお、販売した機器、ハードウエア障害などについては、当社又は販売代理店のサポート窓口経由で、メーカーが保証期間に亘りサポートしております。 

 

【業績等】

業績動向(百万円)売上収益 営業利益 税引き前利益 純利益

(単独実績)2018.2 2,226 822 855 596

(単独実績)2019.2 2,299 716 643 453

(単独実績)2020.2 2,513 789 723 498

(単独予想)2021.2 2,530 760 705 489

(単独中間実績)2021.2 1,262 423 394 273


1株当たりの数値(円) EPS BPS※ 配当

(単独予想)2021.2 131.48 1,047.51 39.44

調達資金使途 -


上場時発行済み株数 3,726,600株 (別に潜在株式331,740株)

公開株数 2,719,700株(売り出し2,365,000株、オーバーアロットメント354,700株)


PER:17.1

PBR:

配当利回り:

公募時吸い上げ資金:61.1億

公募時時価:84億

    

【株主構成】 

アイ・シグマ事業支援ファンド2号投組 ベンチャーキャピタル(ファンド)3,720,020 91.02 90日・1.5

稲見吉彦 代表取締役社長 89,680 2.19  以下90日

山森郷司 取締役 18,580 0.45

亀松節子 取締役 16,100 0.39

梶浦靖史 取締役 15,780 0.39

市瀬敦彦 従業員 15,600 0.38

バレス ティモシー 従業員 13,140 0.32

池田毅 従業員 10,620 0.26

伊藤英明 従業員 10,620 0.26

佐々木大祐 従業員 10,620 0.26

鈴木泉永 従業員 10,620 0.26

原武史 従業員 10,620 0.26

他4名


【代表者】

代表者名 稲見 吉彦(上場時55歳1カ月)/1965年生

本店所在地 東京都千代田区神田錦町

設立年 2015年

従業員数 73人 (9/30現在)(平均40.08歳、年収721.95万円)

株主数 2人 (目論見書より)

資本金 310,000,000円 (10/23現在)

代表者生年月日 1965年10月27日生まれ

代表者略歴 

1988年04月 (株)シーエーシー入社

1996年10月 エレクトロニック・データ・システムズ(株)入社

2001年02月 シュローダー・ベンチャーズ(株)入社

2003年01月 (株)ネットエンズ(現日商エレクトロニクス(株)) 取締役就任 8月 イーディエス・ジャパン・エルエルシー入社

2009年08月 日本ヒューレット・パッカード(株)入社 エンタープライズサービス営業統括本部コンサルティング本部 本部長就任

2010年07月 バリオセキュア・ネットワークス(株)(現当社) 取締役就任

2011年05月 当社 取締役COO就任

2012年05月 当社 代表取締役社長就任(現任)  1stホールディングス(株)(現ウイングアーク1st(株))執行役員就任


【幹事団】

主幹事証券 野村 2,046,100 86.52

引受証券 SMBC日興証券 70,900 3.0

引受証券 大和 70,900 3.0

引受証券 いちよし 47,300 2.0

引受証券 みずほ 23,600 1.0

引受証券 岡三  23,600 1.0

引受証券 岩井コスモ  23,600 1.0

引受証券 SBI  23,600 1.0

引受証券 楽天  23,600 1.0

引受証券 マネックス  11,800 0.5


【参考類似企業】今期予想PER(10/30前引け)

3042  セキュアヴェイ 90.2倍(連結予想 )

3356  テリロジー 61.0倍(連結予想 )

3857  ラック 20.7倍(連結予想 )

3927  フーバーブレ 113.5倍(単独予想 )

3968  セグエ 37.5倍(連結予想 )

4288  アズジェント 62.0倍(連結予想 )

6835  アライドHD 106.5倍(連結予想 )

7518  ネットワン 22.2倍(連結予想 )


【私見】

 業種はセキュリティ関連で悪くないものの、業績をみると、売上は横ばい利益も横ばいから減益と良くありません。PERからは同業に比べて低いので、時間がたてば上昇する可能性はあるかもしれません。VCの売出し案件で、2部で吸収金額を大きめなのでスタートは買いが入りにくく苦戦が予想されます。


想定価額:2210円

仮条件上限:2250円

初値予想:2250円

ブック申し込み度・・・やや弱気

セカンダリー期待度・・・中立

総合評価2.5




 

上場承認(ポピンズホールディングス)

 12/21 ポピンズホールディングス 7358 サービス業 東証 大和証券     

事業内容:ベビーシッター派遣等を中心とした在宅サービス事業及び保育・学童施設等の運営を行うエデュケア事業等

公開株数合計 3,250,000 OA487,500 (106憶)

公募株数 1,100,000 売出株数 2,150,000

発行済み株数 ⇒9,780,000(278憶)

ブックビルディング12/04~10

引受証券会社 大和証券 SBI証券 みずほ証券 SMBC日興証券

想定価額:2850円 予想レンジ2700円~4000円 期待度3

国の政策から見れば悪くないので、東1であれば大きくないので面白いかもしれません。

上場承認(ヤプリ)

 12/22 ヤプリ 4168 情報・通信業 マザ みずほ証券     

事業内容:スマホアプリの開発・運用・分析をノーコード(プログラミング不要)で提供するアプリプラットフォーム「Yappli」の運営

公開株数合計 4,845,400 OA726,600(165憶)

公募株数 350,000 売出株数 4,495,400

発行済み株数⇒11,663,600(345憶)

ブックビルディング12/04~10

引受証券会社 みずほ証券 大和証券 野村證券 SBI証券 マネックス証券 

想定価額:2960円 予想レンジ3000円~4000円 期待度3.5

規模は大きいのですが、業種は良いのでアフターで面白そうな銘柄。

2020年11月16日月曜日

上場承認(ココペリ)

12/18 ココペリ 4167 情報・通信業 マザ 大和証券     

事業内容:中小企業向け経営支援プラットフォーム「Big Advance」及びAIモジュール「FAI」の開発・提供等

公開株数合計 1,082,400 OA162,300(16.1憶)

公募株数 276,000 売出株数 806,400

発行済み株数 ⇒7,243,380(94憶)

ブックビルディング12/03~9

引受証券会社名 大和証券 SBI証券  丸三証券 マネックス証券 松井証券

想定価額:1300円 予想レンジ2000円~5000円 期待度3.5

業種・規模からもそこそこ人気になりそうな銘柄 

上場承認(かっこ)

 12/17 かっこ 4166 情報・通信業 マザ SBI証券      事業内容:データサイエンスの技術とノウハウをもとに、アルゴリズム及びソフトウェアを開発・提供することで、企業の課題解決やチャレンジを支援する「SaaS型アルゴリズム提供事業」

公開株数合計 250,000  OA37,500(5.4憶)

公募株数 245,000 売出株数 5,000

発行済み株数 ⇒2,582,081 (49憶)

ブックビルディング12/02~8

引受証券会社 SBI証券 SMBC日興証券 みずほ証券 あかつき証券 岩井コスモ証券 岡三証券 極東証券 静銀ティーエム証券 東洋証券 松井証券 マネックス証券 水戸証券 楽天証券 

想定価額:1890円 予想レンジ3500円~10000円 期待度4

業種も良く小型で人気化必至の銘柄

2020年11月15日日曜日

IPO分析(クリーマ)

【事業内容】

 本事業は、「本当にいいものが埋もれてしまうことのない、フェアで新しい巨大経済圏を確立する」をコンセプトに、創作活動に取り組む全国のクリエイターと生活者(ユーザー)が、オンライン上で直接オリジナル作品を売買できるCtoCのハンドメイドマーケットプレイス「Creema」の運営を2010年より行ってまいりました。

 また2013年以降は、来場者数5万人を誇る、日本最大級のクリエイターの祭典「HandMade In Japan Fes’(東京ビッグサイト)」等の大型イベント開催や、常設ショップ「Creema Store(新宿・札幌)」「暮らしとクリーマ(二子玉川)」の運営等、「Creema」に出店するクリエイターにさらなる活躍の場を提供すると同時に、生活者(ユーザー)がリアルの場で作品に触れられる機会を数多く創出することで、日本のクラフト文化を創造・牽引しながら、クリエイターの活動支援に長年注力して参りました。

 上述のとおり、当社グループの事業活動はクリエイターの活動支援に注力してきた関係から、本業として作家活動を行うクリエイターや、これから本格的に作家としての活動を志望しているクリエイター等、プロ志向のクリエイターから支持を頂いております。品質の高いプロ志向のクリエイターの作品が多く集まるため、当社グループのマーケットプレイスでは高品質の作品を求める生活者(ユーザー)の安定的な集客が可能となっており、これが感度の高い良質なコミュニティの構築につながり、当社グループのサービスの明確な独自性・競争優位性のひとつとなっています。

 当社グループの収益は、マーケットプレイスサービスにおける「Creema」 上での販売手数料収入に加え、プラットフォームサービスにおける各種広告収入、イベント・ストアサービスにおける出店料・入場料、及び販売手数料収入、そして、クラウドファンディングサービスの成約手数料等から構成されています。


<具体的な製・商品またはサービスの特徴>

(1)マーケットプレイスサービス

「Creema」はオンライン上で個人が直接、オリジナルのハンドメイド作品を売買できるCtoCマーケットプレイスであり、当社の中心的なサービスです。「Creema」は日本国内におけるハンドメイドマーケットプレイスの先駆的サービスでもあり、2010年5月のリリース以降、多くのクリエイターの支持を獲得してきました。

「Creema」では、クリエイターが自身の作品を当社のマーケットプレイスに出品し、ユーザーがその作品を購入する際、当社が決済の仲介を行い、購入代金から一定の販売手数料を当社が差し引き、その残金を売上金としてクリエイターに入金するというビジネスモデルとなっています。

「Creema」では、各クリエイターのページに掲示板を設けており、掲示板を使ってユーザーがクリエイターに直接連絡を取ることができます。作品に関する質問をしたり、オーダーメイドや発注数の相談をしたりといったコミュニケーションも可能となっており、オンラインでの購買でありながら「つながる楽しさ」も提供しております。また、クリエイターはこうしたコミュニケーション機能を通じて、クリエイター自身のファン構築をすることもでき、本業としての活動を広げることが可能となっています。

 2016年7月には、海外展開の第一歩として、中国語版「Creema」をリリースするとともに、海外子会社「可利瑪股份有限公司」を台湾(台北市)に設立いたしました。中国語版「Creema」のリリースにより、日本国内で活動するプロ・セミプロのクリエイターが、台湾・香港のユーザーに向けて自身の作品を簡単に出品することが可能となりました。また、日本にいるユーザーも、台湾・香港のクリエイター作品を手軽に購入できるようになっております。国境を越えての出店はすべて事前審査制としているため、作品品質を維持しつつ、越境取引でもユーザーに安心してお買い物を楽しんでいただける仕組みとなっています。サイト、出品、取引メッセージまで、中国語版「Creema」はすべて中国語(繁体字)化しており、出品やメッセージのやりとりには自動翻訳機能が対応しているため、安心でスムーズな取引が可能です。さらに、日本語・中国語が堪能かつ、台湾・香港のECに精通したスタッフが、出品や取引に関するコミュニケーションに対して全面的なサポートを行っております。そのため、クリエイター・ユーザーともに、利用しやすい環境が実現されていると言えます。

 設立当初より「本当にいいものが埋もれてしまうことのない、フェアで新しい巨大経済圏を確立する」をコンセプトに、クリエイター支援を主軸として「Creema」を運営してきました。そうした企業姿勢・各種取り組みの結果、業界内でもプロ及びプロを目指すクリエイターの出品が出品作品の中心となっており、品質の高い作品が集まるハンドメイドマーケットプレイスとしての地位を確立、現在まで次表のとおり急成長を遂げております。   


(2)プラットフォームサービス

 「Creema」のプラットフォームを活用し、出店クリエイター・企業・地方公共団体のマーケティング支援等を行うプラットフォームサービスも提供しております。その一環として、作品プロモーションと呼ばれる広告機能を2018年9月にリリースし、内部広告サービスの提供を開始しました。これにより、クリエイターは自身の作品の広告を「Creema」上にある所定の広告枠に表示することができるようになりました。本サービスにより、クリエイターは、自身の作品を効果的に多くのユーザーに認知させることが可能となり、「Creema」出店クリエイターの売上増に貢献しています。なお、本広告機能はクリック課金型の収益モデルとなっており、表示された広告作品をユーザーがクリックするごとに、設定されたクリック単価をクリエイターが当社に支払う仕組みとなっています。

 また、「Creema」のプラットフォーム上で蓄積された、巨大なユーザー基盤を活用し、企業や地方公共団体をクライアントとする広告サービスである外部広告サービスも提供しております。地方創生を目的として全国各地で市を開く「Creema Craft Caravan」や、Creemaプラットフォームを活用した伝統工芸士団体のデジタルシフト支援、また、玩具、ジュエリー、日用品等の様々な業種のメーカーとコラボレーションして当社のクリエイターが作品を制作する広告企画など、当社でしかできない独自性のある広告商品を多数提供しております。

 上記のほか、会員向けのサービスとして、「Creema」での売上金の受け取りを、通常の振込日である月末まで待たずに早期に行いたいというクリエイターのニーズに対応するスピード振込サービスを提供しております。本サービスは、振込対象金額に所定の料率を乗じた手数料をいただいております。また、クリエイターに対し、販売やプロモーションに留まらず、商品企画等創作活動全般に関するコンサルティングを行うプレミアムコンサルサービスも提供しております。なお、プレミアムコンサルサービスでは「Creema」での通常の販売手数料率に加え、サービス分を上乗せした料率での契約を、対象クリエイターと個別に締結しております。


(3)イベント・ストアサービス

 当社は、クリエイター作品の販路として、ハンドメイドマーケットプレイス(オンライン)の提供だけでなく、直接クリエイターとユーザーとをリアルの世界で結びつけるクラフトイベントやエディトリアルショップ(常設店舗)も積極的に展開しております。これらの展開は、当社サービスの認知度向上はもちろんのこと、クリエイターやユーザーとのエンゲージメント強化にも意味を持つと同時に、ハンドメイド市場やハンドメイドカルチャーの拡大にも貢献していると認識しています。そのため、イベント・ストアサービスは、クリエイターの支援、当社の収益源としての位置づけにとどまらず、PR活動のひとつとしても取り組んでおります。


 以下に当社が毎年定期的に開催している主要な2つのクラフトイベントを記載いたします。

(a) 「HandMade In Japan Fes'」

 2013年から「クラフトの市場/カルチャーを日本に確立するために、ミュージシャンにとっての音楽フェスと同様に、クリエイターにも祭典とよべるステージをつくりたい」という想いから、東京ビッグサイトにて「HandMade In Japan Fes'」を開催しております。イベント名称には「日本発のクリエイティブカルチャーを国内外に大きく 発信していこう」という想いが込められています。

 全国のクリエイターによる作品販売ブースやワークショップがあつまる「クリエイターエリア」、人気バンドのステージ等を楽しめる「ミュージック&プレイエリア」、手作りにこだわった「フードエリア」等で構成され、イベント出店者と来場者の感性が直接触れ合い、うねりを起こす、クリエイティブな2日間のフェスティバルとなっており、普段はオンライン上で作品の売買を行っているクリエイターとユーザーのリアルでの接点の場にもなっています。

 2013年の開催以降、動員数を着実に伸ばし続けており、2013年開催時点では出店数約1,960店、来場者数約26,000人でしたが、2019年夏の開催時には出店数で約3,000店、来場者数は約50,000人を記録しました。現在では日本最大級のクラフトイベントと呼べる規模にまで成長しております。


(b) 「Creema Craft Party」

 「Creema Craft Party」は、丁寧であたたかなクラフトの世界が感じられる空間で、ものづくりの魅力を体感できる大規模クラフトイベントであり、大阪・台北(台湾)の2箇所で継続的に開催しています。クリエイターがオリジナル作品を販売する「マーケットエリア」、手作りにこだわった焼き菓子やパン等を販売する「フードエリア」、人気クリエイターによる「ワークショップエリア」、実力派アーティストのライブパフォーマンスを楽しめる「ミュージック&プレイエリア」等を設けております。

 「Creema Craft Party」は、「HandMade In Japan Fes'」に続いて2014年冬に大阪で始まり、2018年は過去最大規模となる約3,000名の出店と約18,000人の来場となりました。今後も出店者・来場者ともに増加を見込んでおり、こちらも関西最大級のクラフトイベントとしての地位を確立しています。

 また、2017年と2019年には台湾でも同様のイベントを開催しており、日本のクラフト文化を世界に発信する象徴的なイベントとなっています。

 また、当社は「Creema」出店クリエイターの作品を展示販売する常設エディトリアルショップの企画、運営を行っております。クリエイターの作品出品料は無料とし、販売手数料を設定のうえ、当社にて販売受託を行っております。出店期間とテーマを決め、クリエイターからの出店の募集を実施。クリエイターの作品の世界観やクオリティ、価格等を重点的に評価した上で、出店の可否を決定しております。そのため、エディトリアルショップのテーマに沿った高品質な作品が常時ショップに並ぶ仕組みとなっています。

 エディトリアルショップでの作品の販売は当社スタッフがクリエイターに代わり行っておりますが、クリエイターからの要望がある場合には、クリエイターがエディトリアルショップのブースに立合い、接客を行うことも可能としております。

 2014年にアクセサリーを主軸とした「Creema Store 新宿」をオープン後、2018年9月には二子玉川ライズにて「暮らしとクリーマ」をオープンしました。「Creema Store 新宿」が女性向けのアクセサリーを中心に扱っているのに対し、「暮らしとクリーマ」では『物語と暮らす、世界にひとつのおうち時間』をコンセプトに、器や生活雑貨、インテリア、フード等、毎日を彩るハンドメイド作品がずらりと並ぶ当社グループ初のライフスタイル特化型エディトリアルショップとなっています。

 2019年3月には北海道にCreema Storeの2号店となる「Creema Store 札幌」をオープン。今後も、「Creema」で構築した豊富な作品基盤・ユーザー基盤を活用し、より一層リアルの世界での展開を強化してまいります。


(4)クラウドファンディングサービス

 当社では、2020年6月に、ハンドメイドに限定することなく、あらゆるジャンルのクリエイターの創造的な活動を応援することに特化した、購入型クラウドファンディングサービス「Creema SPRINGS」も開始しております。「Creema」にご登録いただいているクリエイターをはじめ、クリエイターが「新しいブランドをつくりたい」「工房・アトリエを作りたい」「海外で個展を開催したい」など様々なアイディアや夢、想いをかたちにするプロジェクトを発信し、その想いに共感する支援者(ユーザー)からプロジェクト実現のための資金を募ることができる場を提供しております。支援者は、自身が応援したいクリエイター・プロジェクトを見つけて資金提供を行い、そのリターンとして、複数のプランから任意に選択した作品・商品またはサービスの提供を受けることができます。

 本サービスは、目標金額に到達した場合のみプロジェクトの実施及び商品の提供が決定する「目標達成型」のプロジェクトと、目標金額に到達しない場合でもプロジェクトの実施及び商品の提供が行われる「実行確約型」プロジェクトの2つが存在しており、クリエイターは任意の方法で必要資金の調達が可能です。


【業績等】

業績動向(百万円) 売上高 営業利益 経常利益 純利益

(連結実績)2019.2 1,150 -366 -372 -373

(連結実績)2020.2 1,517 48 45 -28

(連結予想)2021.2 1,937 162 144 198

(連結中間実績)2021.2 1,037 248 242 236


1株当たりの数値(円) EPS BPS※ 配当

(連結予想)2021.2 40.00 96.03 -

調達資金使途 運転資金、新規事業の開発・プロモーション費、オフィス移転費用など


上場時発行済み株数 6,089,000株 (別に潜在株式922,000株)

公開株数 1,839,900株(公募113,000株、売り出し1,559,700株、オーバーアロットメント167,200株)


PER:89.3

PBR:

配当利回り:

公募時吸い上げ資金:65.7億

公募時時価:217億

    


【株主構成】 

丸林耕太郎 代表取締役社長 2,200,000 31.89 180日

アニマリズムグループ(株) 代表取締役社長が議決権の過半数を所有する会社 628,000 9.10 180日

グロービス4号ファンド投組 ベンチャーキャピタル(ファンド) 591,000 8.57 90日・1.5倍

グローバル・ブレイン6号投組 ベンチャーキャピタル(ファンド) 490,000 7.10 90日・1.5倍

大橋優輝 取締役 477,000 6.92 180日

KDDI新規事業育成2号投組 ベンチャーキャピタル(ファンド) 421,000 6.10 90日・1.5倍

KDDI新規事業育成投組 ベンチャーキャピタル(ファンド) 400,000 5.80 90日・1.5倍

Globis Fund IV, L.P. ベンチャーキャピタル(ファンド) 355,000 5.15 90日・1.5倍

日本郵政キャピタル(株) ベンチャーキャピタル(ファンド) 212,000 3.07 90日・1.5倍

SBI AI& Blockchain投組 ベンチャーキャピタル(ファンド) 212,000 3.07 90日・1.5倍

SMBCベンチャーキャピタル1号投組 ベンチャーキャピタル(ファンド) 200,000 2.90 90日・1.5倍

 

【代表者】

代表者名 丸林 耕太郎(上場時41歳3カ月)/1979年生

本店所在地 東京都港区北青山

設立年 2009年

従業員数 70人 (9/30現在)(平均30.7歳、年収402.6万円)、連結70人

株主数 18人 (目論見書より)

資本金 100,000,000円 (10/23現在)


代表者生年月日 1979年07月31日生まれ

代表者略歴

年月 概要

2004年04月 (株)セプテーニ 入社

2006年10月 (株)セプテーニクロスゲート 転籍

2009年03月 赤丸ホールディングス(株)(現 当社) 設立、代表取締役社長(現任)

2016年05月 子会社 可利瑪股份有限公司 設立、董事長(現任)

2020年02月 アニマリズムグループ(株)  設立、代表取締役(現任)


【幹事団】

主幹事証券 SBI - -

引受証券 大和 - -

引受証券 みずほ - -

引受証券 SMBC日興 - -

引受証券 エース - -

引受証券 岩井コスモ - -

引受証券 岡三 - -

引受証券 丸三 - -

引受証券 水戸 - -


【参考類似企業】 今期予想PER(10/30)

2769  ヴィレッジV -倍(連結予想 )

3633  GMOペパ 49.6倍(連結予想 )

4385  メルカリ -倍(連結予想 )

4477  BASE -倍(連結予想 )

4689  ZHD 36.3倍(連結予想 )

4755  楽天 -倍(連結予想 )


【私見】

 ハンドメイドマーケットという分野で、市場が思っていた以上に大きく、何といっても初物なので業種妙味があります。PERは高いものの、業績の伸びも良く、コロナ渦を考えると今後の成長性は大きいと思います。需給は吸収金額・時価総額共に大きめで、株主もVCが多く良くはありませんが、VCは全て条件付きロックなので初値比1.5倍が目標ラインだと思います。


想定価額:3250円

仮条件上限:3570円

初値予想:5000円

ブック申し込み度・・・強気

セカンダリー期待度・・・中立~やや強気

総合評価4

2020年11月14日土曜日

上場承認(リベルタ)

 12/17 リベルタ 4935 化学 JQS 野村證券     

事業内容:美容商品、トイレタリー商品、機能衣料商品等の企画販売及び輸入腕時計日本総代理店業務

公開株数合計 830,000 OA  124,500(10.6憶)

公募株数 300,000 売出株数 530,000 (32憶)

発行済み株数 ⇒2,908,000

ブックビルディング12/01~7

引受証券会社名 野村證券 みずほ証券

想定価額:1120円 予想レンジ1200円~2500円 期待度3

需給は良いのですが、業種・業績から人気にはならないでしょう。