2023年8月30日水曜日

初値分析(インバウンドプラットフォーム)

インバウンドプラットフォーム

公募 1850円

初値 2551円(37.9%)

終値 2388円

見せ場はありましたが、思っていた以上に持続力がなかったです。参戦はせず、公募分は初値後の上昇で売却しました。

2023年8月29日火曜日

前日予想(インバウンドプラットフォーム)

 インバウンドプラットフォーム

公募価額 1850円

初値予想 2500円→2800円

初値買い 中立

久々のIPOなので軽くマークはしますが、無理には参戦しない予定。

IPO分析(ライズ)

 【事業内容】

​ 当社のコンサルティング事業では、単に顧客に対して求められたレポートを提出することから脱却し、顧客に常駐してサービスを提供する中で顧客の要望を日々キャッチしつつ、Hands-onで課題を解決するために顧客課題の解決にコミットするコンサルティングサービスを展開しています(Hands-on Style)。また、プロジェクトの中で日々変わっていく課題に対応するためにあえて明確なスコープを設定せず(Scopeless)、本質的な課題に取り組む形でのコンサルティング契約を基本としております。これにより本質的な課題にフィットした成果を上げることを実現しています。また、コンサルティングの結果としての大量の資料作成に膨大な時間をかけているだけの「報告書」ではなく、実行を支援することに注力することで顧客の真の成果を最も重要視しております(More than Reports)。戦略策定段階においては、PoC(Proof Of Concept:概念実証)や実行支援を見据えた構想策定と具体的なサービス提案、実行段階においてはScoplessで各課題への対応や社員代替を行うことで、クライアントが問題なく回せるようになるまで伴走支援をしております。


(ご支援事例:ブロックチェーンを活用したプラットフォームビジネスの戦略策定及び実行支援)

 さらに、当社のコンサルタントは能力の高いコンサルタントだけを厳選して採用しており、各分野の専門知識と豊富な経験を持つ優秀なプロフェッショナルがコンサルティングサービスを提供しております(Professionals)。こうした当社の4つのアプローチを提案から契約、サービス提供、品質管理を通じて仕組化することで、より顧客の課題解決の実行に寄り添った高品質なコンサルティングサービスを実現しています。


(当社独自のコンサルティングサービスのアプローチ)

 高品質なコンサルティングサービスの提供を実現し、かつ継続するためには、コンサルタントの採用及び育成が何よりも重要と考えており、どのような顧客に相対してもニーズに応えた具体的で実現性の高い提案を行うことで価値を発揮できるよう優秀な人材を採用するだけでなく、充実した研修や自己研鑽機会を提供し高品質のプロフェッショナルの育成を行う仕組みを構築することに努めております。また、当社のコンサルタントは、特定の領域に限定することなく業界やサービス領域を超えてプロジェクトを経験する「One Pool制」で支援を実行しております。「One Pool制」は、専門性の高いマネジメント陣(シニアマネージャー以上)による育成によって、コンサルタントが幅広い領域の知見を持ち、どのようなテーマのプロジェクトを受注することになったとしても、高品質のサービスを提供できるコンサルタントを柔軟にアサインすることが可能となります。様々なテーマのプロジェクトに対し、コンサルタントを積極的にアサインすることが出来るような体制を構築することで、結果として高い稼働率(注2)を実現し、コンサルタントの高付加価値化及び売上高の最大化を追求することが出来ます。加えて、徹底的な間接コスト管理(管理部門の業務について、システム(Salesforce・日経リスク&コンプライアンス等)、自動化ツール(全社員へのメール配信・残業時間管理・原価計算等)、マクロ(各チームの定常作業)などを用いて効率化を図ること等)を行うことで粗利を確保することを重視し、給与水準の向上等の方法により従業員への還元を積極的に実施することで、モチベーションの維持・向上に努めております。これらの人材の獲得から維持・向上に至る体制を組織的に構築し仕組化することで、日々拡大する市場の需要に柔軟に応え、高品質なコンサルティングサービスを提供し続けるという当社のビジネスモデルを成り立たせることが出来ます。


(柔軟な組織形態と仕組み)

 コルティング事業に係る売上高-外注売上高)÷100%稼働ベース仮定売上高

100%稼働ベース仮定売上高は、当該期間の休職者を除く所属コンサルタントの全員(「稼働可能コンサルタント」という。)が100%稼働したと仮定した場合の当該期間の仮定売上高。算定の際は、役職かつ月別に当社内部規程で定められた各コンサルタントの受注時の平均基準単価に人員数を掛け合わせ算定しております。

 

 また当社コンサルタントによるコンサルティング事業の成長には、内部の人材に依拠するだけでなく、外部人材も積極的に活用することが必要であると考えております。当社の事業成長及びMissionである「しあわせな未来を、共に拓く。」を共に実現するために、当社の子会社である株式会社ライズ・クロスは、協力会社プラットフォームを運営し、長期パートナーとしてご活躍いただけるフリーコンサルタントの確保に動いております。当該取組により外部パートナー活用による外注売上高は、2022年2月期(128,472千円)から2023年2月期(463,026千円)にかけて3.6倍に成長を果たし、内部人材のみでは機会損失となっていた案件の受注を実現しており、リソース不足の解消に大きく寄与しております。


過去3年のコンサルタントの人数は148 185  219。


【業績等】

決算期 種別 売上収益 営業利益 税引き前利益 純利益

2024/02 連結1Q実績 1,442 403 395 272

2024/02 連結会社予想 6,106 1,583 1,560 1,071

2023/02 連結実績 4,761 1,376 1,312 965

2022/02 連結実績 3,431 949 826 682


決算期 種別 EPS BPS 配当

2024/02 連結会社予想 44.02 - -


上場時発行済株数 24,396,910株(別に潜在株式1,156,380株)

公開株数 14,572,100株(公募129,800株、売り出し12,541,600株、オーバーアロットメント1,900,700株)

調達資金使途 人材採用育成投資


欧州及びアジアを中心とする海外市場(ただし、米国及びカナダを除く。)の海外投資家に対して海外販売が行われる予定であります。


PER:19.3

PBR:

配当利回り:

公募時吸い上げ資金:124億

公募時時価:207億

​   

【株主構成】 

Sunrise CapitalIII,L.P. 投資業(ファンド) 10,812,360 42.53%  売出5,627,900株

Sunrise CapitalIII(JPY),L.P. 投資業(ファンド) 6,107,800 24.02%  売出3,179,100株

Sunrise CapitalIII(Non-US),L.P. 投資業(ファンド) 4,843,530 19.05% 売出2,521,100株

朝日竜樹 旧会社の元代表取締役 2,427,000 9.55%  売出1,213,500株

コタエル信託(株) 新株予約権信託の受託者 439,410 1.73%

和田学 代表取締役副社長 119,990 0.47%

北村俊樹 代表取締役社長 84,930 0.33%

(株)NTTデータ 取引先 76,420 0.30%

進藤基浩 執行役員 34,700 0.14%

白井亮 執行役員 28,310 0.11%


本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人及び貸株人であるSunrise CapitalⅢ,L.P.、Sunrise CapitalⅢ(JPY),L.P.及びSunrise CapitalⅢ(Non-US),L.P.、売出人である朝日竜樹、当社株主である株式会社エヌ・ティ・ティ・データ並びに当社新株予約権者であるコタエル信託株式会社、和田学、北村俊樹、進藤基浩及び白井亮は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後90日目の2023年12月10日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等(ただし、引受人の買取引受による売出し、オーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと及びグリーンシューオプションの対象となる当社普通株式を主幹事会社が取得すること等を除く。)を行わない旨合意しております。


【代表者】

代表者名 北村 俊樹(上場時39歳8カ月)/1983年生

本店所在地 東京都港区六本木 泉ガーデンタワー34階

設立年 2020年

従業員数 241人 (2023/06/30現在)(平均31.6歳、年収1118.3万円)、連結241人

事業内容 総合コンサルティング事業

URL https://www.rise-cg.co.jp/

株主数 5人 (目論見書より)

資本金 110,000,000円 (2023/08/08現在)

代表者略歴

2007年09月 フューチャーアーキテクト株式会社 入社

2012年04月 株式会社野村総合研究所 入社

2016年04月 旧株式会社ライズ・コンサルティング・ グループ入社

2019年04月 旧株式会社ライズ・コンサルティング・グループ 取締役

2021年03月 当社 代表取締役社長(現任)


【幹事団】

主幹事証券 野村 - -

引受証券 SBI - -

引受証券 みずほ - -

引受証券 大和 - -

引受証券 SMBC日興 - -

引受証券 松井 - -

引受証券 マネックス - -


【参考類似企業】 今期予想PER(8/14)

2170 LINK&M 18.9倍 (連結予想)

4490 ビザスク 108.0倍 (連結予想)

4792 山田コンサル 11.7倍 (連結予想)

6555 MSコンサル 15.1倍 (連結予想)

6563 みらいWK 25.7倍 (連結予想)

7034 プロレド 9.0倍 (連結予想)

7038 フロンティアM 21.7倍 (連結予想)

9225 ブリッジコン 56.4倍 (単独予想)

9644 タナベコンサル 22.3倍 (連結予想)

9658 太田昭 1.7倍 (連結予想)

9757 船総研HD 22.3倍 (連結予想)


山田コンサルティンググループ 153億円 時価200億 経常35億

シグマクシス 192億円 時価680億 経常38億

タナベ経営 125億円 時価175億 経常12億

マネジメントソリューションズ 166億円 時価600億 経常19億

フロンティア・マネジメント 100億円  時価150億 経常12億 


【私見】

 総合コンサル事業で、勢いもあり業種としては悪くないと思うのですが、VC売出し案件で直近の流れからも初値段階では人気にならない可能性は高い銘柄です。現状の利益からはPERからは適正で、売上規模からは時価総額200億も適性の範囲内だと思います。ベイカンレントも上場時には不人気でしたし、少し前のマネジメントソリューションズは、好業績で時価総額600億まで上がったことからも、BB段階というよりも上場後の中期では気にかけたい銘柄です。


想定価額:850円

仮条件上限:850円

初値予想:850円

ブック申し込み度・・・中立

セカンダリー期待度・・・中立

総合評価:3

2023年8月26日土曜日

上場承認(オカムラ食品工業)

 9/27 オカムラ食品工業   2938 食料品 東スタ 野村證券     

事業内容:サーモンの養殖、水産品の加工・販売

公開株数合計 1,050,000 OA 157,500(20.3億)

公募株数 1,050,000 売出株数

発行済み株数⇒7,785,210(131億)

ブックビルディング9/08~14

引受証券会社 野村證券 大和証券 みずほ証券 SMBC日興証券 SBI証券 楽天証券 

想定価額:1680円 予想レンジ1500円~2000円 期待度3

株主構成から売り要素はないものの、業種から人気にはならないでしょう。

2023年8月24日木曜日

上場承認(AVILEN)

 9/27 AVILEN 5591 情報・通信業 東グロ 大和証券     

事業内容:AI ソフトウエア及びビルドアップパッケージの提供をはじめとする AIソリューション事業

公開株数合計 1,436,900 OA 215,500(33憶)

公募株数 50,000 売出株数 1,386,900

発行済み株数⇒6,050,000(121憶)

ブックビルディング9/11~15

引受証券会社 大和証券 SMBC日興証券 楽天証券 SBI証券 マネックス証券  極東証券 岡三証券 岩井コスモ証券 丸三証券 松井証券

想定価額:2000円 予想レンジ2000円~3000円 期待度3.5

AI関連で業種は良いのですが、VCのロック基準も甘く大きくは上がらないでしょう。

2023年8月23日水曜日

上場承認(オートサーバー)

 9/26 オートサーバー 5589 情報・通信業 東スタ SBI証券     

事業内容:中古車取扱事業者を対象とする中古車のオークション代行サービス及び業者間売買の仲介サービスの提供等

公開株数合計 2,000,000 OA 300,000(61憶)

公募株数 400,000 売出株数 1,600,000

発行済み株数⇒6,800,000(182憶)

ブックビルディング9/07~13

引受証券会社 SBI証券 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 みずほ証券 東海東京証券 松井証券 アイザワ証券 岡三証券 むさし証券 

想定価額:2670円 予想レンジ2500円~3200円 期待度3

業種・業績から人気にはならないでしょう。


上場承認(ネットスターズ)

 9/26 ネットスターズ 5590 情報・通信業 東グロ 大和証券 SMBC日興証券    

事業内容:マルチ QR コード決済サービス「StarPay」の提供等

公開株数合計 3,508,100 OA 526,200(70億)

公募株数 700,000 売出株数 2,808,100

発行済み株数⇒16,676,800(289憶)

ブックビルディング9/08~14

引受証券会社 大和証券 SMBC日興証券 SBI証券 楽天証券 岩井コスモ証券 マネックス証券 岡三証券 松井証券 

想定価額:1730円 予想レンジ1800円~3000円 期待度3.5

業種は良く時流にあっていますが、前期まで赤字で、規模も大きめなので大きくは上がらないでしょう。

上場承認(ジェイ・イー・ティ)

 9/25 ジェイ・イー・ティ 6228 機械 東スタ SBI証券      

事業内容:半導体洗浄装置の開発・設計、製造、販売及びこれらに付帯する保守・サービス等

公開株数合計 1,400,000 OA 210,000(75憶)

公募株数 600,000 売出株数 800,000

発行済み株数⇒4,490,000(208憶)

ブックビルディング9/07~13

引受証券会社 SBI証券 大和証券 ひろぎん証券 みずほ証券 SMBC日興証券 岩井コスモ証券 松井証券 むさし証券 

想定価額:4630円 予想レンジ4500円~6000円 期待度3

半導体で業績は良いのですが、過去には破綻もあり、PROからの鞍替えで微妙です。

2023年8月21日月曜日

上場承認(笹徳印刷)

 9/22 笹徳印刷 3958 パルプ・紙 東スタ 東海東京証券      

事業内容:紙類及び包装資材の製版、印刷、加工並びに販売。出版物並びに宣伝広告媒体等の企画、編集、製作、販売。情報サービス事業並びにソフトウェアの企画、開発、製作、編集及び販売

公開株数合計 1,753,900 OA 263,000(14.3億)

公募株数 500,000 売出株数 1,253,900

発行済み株数⇒6,185,000(44億)

ブックビルディング9/06~12

引受証券会社 東海東京証券 SMBC日興証券 大和証券 SBI証券 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 楽天証券 岡三証券 安藤証券

想定価額:710円 予想レンジ650円~1000円 期待度2.5

売上げ横ばいで、業種・成長性からも人気にはならないでしょう。

2023年8月20日日曜日

上場承認(ファーストアカウンティング)

9/22  ファーストアカウンティング  5588  情報・通信業 東グロ 大和証券     

事業内容:会計分野に特化したAIソリューション事業(経理AI事業)

公開株数合計 576,600 OA 86,400(6.9億)

公募株数 473,600 売出株数 103,000

発行済み株数⇒5,209,600(54億)

ブックビルディング9/06~12

引受証券会社 引受証券会社 大和証券 SBI証券 岡三証券  丸三証券 岩井コスモ証券 東洋証券 あかつき証券 楽天証券 マネックス証券 松井証券 極東証券 

想定価額:1040円 予想レンジ1500円~2500円 期待度3.5

AI関連で業種は良いのですが、ロック基準が甘いので大きくは上がらないでしょう。


2023年8月19日土曜日

上場承認(揚羽)

 9/21 揚羽 9330 サービス業 東グロ 岡三証券      2023/08/17 2023/0

事業内容:Web サイト・映像・グラフィックの制作を中心に顧客のリクルーティングやコーポレートブランディング領域でのブランド浸透・構築を支援

公開株数合計 450,000 OA 67,500 (7.2億)

公募株数 350,000 売出株数 100,000

発行済み株数⇒1,350,000(19億)

ブックビルディング9/04~8

引受証券会社 岡三証券 野村證券 SBI証券 SMBC日興証券 楽天証券 マネックス証券 松井証券 あかつき証券 

想定価額:1390円 予想レンジ1500円~2500円 期待度3.5

小型で需給は良いので、それなりには上がるでしょう。


上場承認(インテグラル)

 9/20 インテグラル  5842 証券・商品先物業 東グロ 大和証券 野村證券   

事業内容:1.エクイティ投資 2.エクイティ投資に付随する経営及び財務に関するコンサルティング

公開株数合計 7,500,000 OA 1,125,000(117億)

公募株数 5,200,000(国内売出:4,125,000株/海外売出:1,075,000株)

売出株数 2,300,000(国内売出:0株/海外売出:2,300,000株)

発行済み株数⇒34,300,000(1063億)

ブックビルディング9/05~8

引受証券会社 大和証券 野村證券 BofA証券 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 みずほ証券 SMBC日興証券 岩井コスモ証券 松井証券 マネックス証券 岡三証券 楽天証券 SBI証券 東海東京証券 

想定価額:3100円 予想レンジ2900円~3500円 期待度3

知名度はありますが、規模も大きく、レオスなどを見ていると業種から人気にはならないような気はします。


2023年8月17日木曜日

IPO分析(インバウンドプラットフォーム)

 【事業内容】

​ Wi-Fi事業、ライフメディアテック事業、キャンピングカー事業の3つの事業を展開しております。当社は、訪日・在留外国人数や国内における外国人消費額が中長期的に見て大きく伸びていくマクロトレンドの中で、「また来たい、日本」をビジョンに掲げ、当社のサービスを通じて外国人の日本における不便を解消し、日本に来られる外国人、居住されている外国人の満足度及び来日リピート率の向上に貢献することを目指し、様々なサービス展開を行っております。

(1) Wi-Fi事業

 訪日外国人及び国内法人向け日本国内用Wi-Fi端末レンタル、並びに海外用Wi-Fi端末の日本人顧客向けレンタルを行っております。訪日外国人向けレンタルにおける主な料金プランは14日間で11,050円、日本国内用Wi-Fi端末レンタルにおける主な料金プランは月額6,000円、海外用Wi-Fi端末の日本人顧客向けレンタルにおける主な料金プランは1日535円(韓国)となります。

 仕入面の特徴は、高機能なWi-Fi端末仕入れにおける調達力です。当社は、新型コロナウイルス感染症拡大前においては、英語圏をメインとした欧米圏の訪日外国人向け日本国内用Wi-Fi端末のレンタルに注力しており、安価かつ安定的な調達が可能となっております。訪日外国人向けレンタルで取り扱っている端末は、1日あたりの通信量によらず低速化しない通信データ無制限の端末となっており、長年の取引実績に裏打ちされた信頼関係を背景に、2023年6月現在においても、引き続き安定的な調達が可能となっております。

 オペレーション面の特徴は、効率性と、英語、スペイン語、フランス語、中国語、韓国語及びベトナム語の多言語でのカスタマーサポート体制です。長年のノウハウの蓄積により、少人数で大量のWi-Fi端末をスピーディーに充電・梱包のうえ顧客の自宅、滞在先ホテル、空港カウンター等に発送する体制が整っております。また、ライフメディアテック事業とコールセンターを共有化することにより、効率的に多言語でのカスタマーサポート体制を築いております。

 販売面の特徴は、外国人向けのデジタルマーケティングノウハウと、高い顧客満足度に起因するブランド力です。当社はwebサイトのUI/UX改善に強みを持ち、かつ多国籍なwebマーケターを有しております。各国の人々の文化、商習慣、画面デザインの選好等もふまえながら対象国に応じて、事前デポジット不要との訴求を入れていたり、各国の通貨表示及び各国の物価や競合情勢を踏まえたプライシング戦略等を行ったりしております。UI/UXの改善を行ってきたことにより、様々な国のお客様にとって使いやすいUI/UXを実現しております。また、兼ねてより1日あたりの通信量によらず低速化しない通信データ無制限の端末のみを取り扱ってきたため、多くの法人取引実績(2019年度から1,300社以上)と導入している外部のUGCツールから収集された高い顧客評価実績(4.93点/5点 口コミ数12,337名 2023年6月時点)を有しております。上記のように蓄積されたノウハウを活用して、将来的には、アジア圏各国のローカライゼーションも実施する予定です。


(2) ライフメディアテック事業

 在留外国人が日本で生活する上で必要なサービスは、問合せ先や各種手続きが煩雑であり、日本語の理解が難しい外国人にとって時間と手間がかかります。ライフメディアテック事業では、在留外国人が必要なサービスをWeb上で多言語で紹介し、当社に所属するコンシェルジュが導入までのご案内をサポートすることで、在留外国人の生活を幅広くサポートするサービスを提供しています。主には、不動産情報・賃貸仲介サービス(Living Japan)、空港送迎サービスの取次(Airport Taxi)、通信環境の取次(Japan Wireless Mobile)、情報発信Webメディア(Japan Web Magazine)、医療機関の取次(Clinic Nearme)、コンシェルジュアプリ(Tabiko)等のサービスを当社のWebサイト上で多言語で紹介し、お客様のご利用まで取り次ぐことで、提携企業より広告料(掲載型・成果報酬型)や取次手数料を収受しています。ライフメディアテック事業の特徴としましては、取次を行う商材に拠らず、当社が提供する価値が「言語の壁による“情報の非対称性”と“サービス利用へのハードル”の解消」であるため、外部環境の変化に応じて、適切なサービスにリソースを配分できる点にあります。

 

(3) キャンピングカー事業

 日本国内で計18台のキャンピングカーを保有し(2023年6月時点)、訪日外国人・日本人顧客向けにレンタルを行っております。また、アメリカ・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドでのキャンピングカーレンタルの日本人顧客向け取り次ぎを行っております。2023年6月時点においても海外レンタル取り次ぎにおける競合環境に変化はなく、Withコロナ、Afterコロナにおいても、コロナ前と同様の市場ポジションが維持されるものと考えております。

  訪日外国人・日本人顧客向けレンタルにおける主な料金プランは、レギュラーシーズンの平日をベースに、曜日とシーズンによって料金が変動いたします。レギュラーシーズンの平日が¥22,000/日、金・土・日・祝が¥29,700/日、ハイシーズンが¥35,750/日、トップシーズンが¥49,500/日となります。海外レンタルにおける主な料金プランは、提携先企業の料金体系に従って都度見積となります。例えばアメリカでのレンタルの場合、一週間のレンタル料金が定員4名の車種で$1,308~となります。


【業績等】

決算期 種別 売上高 営業利益 経常利益 純利益

2023/09 単独中間実績 867 131 132 91

2023/09 単独会社予想 2,067 308 292 202

2022/09 単独実績 1,138 130 130 96

2021/09 単独実績 945 59 122 95


決算期 種別 EPS BPS 配当

2023/09 単独会社予想 64.33 284.53 0.00


上場時発行済株数 3,376,000株(別に潜在株式310,400株)

公開株数 938,400株(公募249,600株、売り出し566,400株、オーバーアロットメント122,400株)

調達資金使途 広告宣伝費、システム開発に係る人件費・外注費


PER:28.7

PBR:

配当利回り:

公募時吸い上げ資金:17.3億

公募時時価:62億

​   

【株主構成】 

(株)エアトリ 親会社 2,936,000 85.43% 180日

王伸 代表取締役社長 177,600 5.17% 180日

クールジャパン投組 投資業(ファンド) 87,000 2.53% 180日

菅原洋 取締役 53,000 1.38% 180日

みずほ成長支援第4号投組 投資業(ファンド) 28,000 0.81% 90日・1.5倍

山本昌幸 特別利害関係者など 16,800 0.49%

原隆之 取締役CFO 16,000 0.47% 180日

片野由勇岐 従業員 16,000 0.47%

宮川竜一 監査役 13,600 0.40%

大竹徹 従業員 13,600 0.40%


本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人かつ貸株人である株式会社エアトリ、当社役員である王伸、菅原洋、原隆之、武原等及び古我知史並びに当社株主であるクールジャパン投資事業有限責任組合、ウィルキャピタルマネジメント株式会社及びウィルコムズ有限会社は主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後180日目の2024年2月25日までの期間(以下「ロックアップ期間」という。)中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式(当社新株予約権及び新株予約権の行使により取得した当社普通株式を含む。)の売却等(ただし、引受人の買取引受による売出し、オーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと及びグリーンシューオプションの対象となる当社普通株式を主幹事会社が取得すること等は除く。)は行わない旨合意しております。

 また、当社株主であるみずほ成長支援第4号投資事業有限責任組合は主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日(当日を含む)後90日間(2023年11月27日)までの期間、当社普通株式の売却等(ただし、売却価格が「第1 募集要項」における発行価格の1.5倍以上であって、主幹事会社を通じて行う株式会社東京証券取引所で行う売却等を除く。)を行わない旨を合意しています。

【代表者】

代表者名 王 伸(上場時36歳4カ月)/1987年生

本店所在地 東京都港区新橋

設立年 2015年

従業員数 72人 (2023/06/30現在)(平均34.3歳、年収529.1万円)

事業内容 訪日旅行事業(国内・海外用のWi-Fiレンタル、ウェブメディア運営、在留外国人向け生活関連サービス、キャンピングカーレンタルなど)

URL https://www.inbound-platform.com/

株主数 11人 (目論見書より)

資本金 121,315,000円 (2023/07/27現在)

代表者略歴

2010年04月 税理士法人トーマツ 移転価格戦略コンサルティング入社

2013年09月 KPMG税理士法人 国際事業アドバイザー入社

2014年11月 株式会社エボラブルアジア(現株式会社エアトリ)経営企画室室長就任

2015年04月 株式会社エボラブルアジア(現株式会社エアトリ)執行役員就任

2016年08月 当社取締役就任

2016年12月 株式会社エボラブルアジア(現株式会社エアトリ)取締役就任

2018年08月 当社代表取締役社長就任(現任)


【幹事団】

主幹事証券 SBI - -

引受証券 みずほ - -

引受証券 SMBC日興 - -

引受証券 岩井コスモ - -

引受証券 岡三 - -

引受証券 東海東京 - -

引受証券 水戸 - -

引受証券 マネックス - -

引受証券 楽天 - -


【参考類似企業】今期予想PER(7/31)

7031 インバウンド 17.4倍 (連結予想)

9252 ラストワンマイル 49.9倍 (連結予想)

9342 スマサポ 32.1倍 (単独予想)

9416 ビジョン 43.3倍 (連結予想)


【私見】

 エアトリの子会社で、外国人向けのサービスということで、コロナ明けのインバウンドの流れからも時流にはあったサービスで業種としては悪くはないと思います。業績は急拡大しており、次の決算も期待できそうで、PERからは割安度はありませんが、成長性を加味すれば上値はありそうです。需給面では売り要素は少なそうですが、吸収金額は適度にあり、名前が似ているインバウンドテックと比較すると、時価総額から100億以上で評価することはやや難しそうな気はします。


想定価額:1660円

仮条件上限:1850円

初値予想:2500円

ブック申し込み度・・・強気

セカンダリー期待度・・・中立

総合評価:3.5

2023年8月11日金曜日

上場承認(Chordia Therapeutics)

 9/15 Chordia Therapeutics  4895 医薬品 東グロ 野村證券     

事業内容:RNA 制御ストレスを標的とするがん治療薬の開発等

公開株数合計 16,666,700 OA 2,500,000 (28.8億)

公募株数 16,666,700 売出株数 0

発行済み株数⇒73,110,500(110億)

ブックビルディング8/31~9/05

引受証券会社 野村證券 SBI証券 SMBC日興証券 楽天証券 東海東京証券 岡三証券 岩井コスモ証券 丸三証券 東洋証券 あかつき証券 極東証券

想定価額:150円 予想レンジ130円~200円 期待度2.5

超低単価なのでマネーゲームは起こりやすいですが、赤字のバイオでは厳しいでしょう。


2023年8月9日水曜日

初値分析(JRC)

JRC

公募 1110円

初値 1022円(−8.0%)

終値 980円

直近の流れからこの手の銘柄は全くダメですね。

上場承認(ライズ・コンサルティング・グループ)

 9/12 ライズ・コンサルティング・グループ 9168 サービス業 東グロ 野村證券     

事業内容:総合コンサルティング事業

公開株数合計 12,671,400 OA 1,900,700(108億)

公募株数 129,800 売出株数 12,541,600

発行済み株数⇒24,396,910(207億)

ブックビルディング8/28~31

引受証券会社 野村證券 SBI証券 みずほ証券 大和証券 SMBC日興証券 松井証券 マネックス証券 

想定価額:850円 予想レンジ750円~1100円 期待度3

業績は良いのですが、VC売出し案件なので人気にはならないでしょう。


2023年8月8日火曜日

前日予想(JRC)

 JRC

公募価額 1110円

初値予想 1110円

初値買い 中立

公募割れの可能性も視野に、ノーマーク予定。