2019年11月30日土曜日

IPO分析(ウィルズ)

【事業内容】
1.「プレミアム優待倶楽部」
「プレミアム優待倶楽部」は「ポイント制株主優待」と株主の「電子化」を組み合わせたサービスです。
主な収益は、ストック型のシステム利用料と、企業毎に異なる商品交換期間に発生する株主優待ポイントの利用料で構成されており、顧客数の推移は以下の通りです。

<「プレミアム優待倶楽部」顧客数推移>
8社→18社→26社→42社

顧客株主は、企業毎の専用サイトである「企業名+プレミアム優待倶楽部」サイトへ登録することで、保有株式数や保有年数などに応じて株主優待ポイントが付与され、登録された情報をもとに上場企業が配信する招集通知をはじめとした法定書類を受領したり、電子議決権行使プラットフォーム「WILLsVote」を通じ、電子議決権を行使したりすることができます。また、株主は、投資先企業とのコミュニケーションによってもポイントが付与される仕組みも用意されています。なお、2019年9月末日現在、上場企業2社に対「WILLsVote」を通じた電子議決権行使プラットフォームを提供しております。付与された株主優待ポイントは、全国から集めた優待商品と交換でき、加えて、「プレミアム優待倶楽部」を導入する他の投資先企業が発行する株主優待ポイント「WILLsCoin」に交換して合算することで、「プレミアム優待倶楽部PORTAL」サイト上で、3,000点を超える優待商品の中から、より高額な商品を取得することができます。
「WILLsCoin」での商品交換時の不足差額分をクレジットカード決済によって補填することや、商品をカード決済によって購入することが可能であります。

なお、議決権行使の集計、及び株主優待ポイントの合算、利用の記録について、データの改竄防止やセキュリティ強化を目的としてブロックチェーン技術を活用しております。
顧客である上場企業は、主に以下の効果を期待し、当該サービスを導入しております。
1.株主構成の最適化
 単元株主への還元率の設計により株主数の増加・減少を期待することや、一定単元以上の保有株主に多くの
 ポイントを付与することにより大口株主の増加を図ることなどが可能。
2.中長期的な安定株主の創出
 保有期間に連動した株主優待ポイント設計により、中長期保有目的の株主の増加を図ることなどが可能。
3.株主管理コストの低減
 登録株主に対して、決算情報やニュース、電子版事業報告書、招集通知等のメール送付やアンケートの実施が可能。

 2.「IR-navi」
 「IR-navi」は、当社創業来の基盤サービスであり、約260社の上場企業へ提供している機関投資家マーケティングプラットフォームです。 主な収益は、ストック型のシステム利用料です。

<「IR-navi」顧客数推移>
196社→212社→231社→264社

「IR-navi」の主な機能は以下の通りです。
1.株主状況の把握
 国内投信及び海外ファンドの株式保有状況のデータベースが日次で更新されており、自社及び他社の株式保有状況の把握が可能。また、国内外の機関投資家の運用スタイル等のプロフィールが検索可能。
2.投資家のターゲティング
 国内の全上場企業及び海外主要企業約32,000社の国内外機関投資家による株式保有状況を確認できるため、競合他社の保有状況との比較や投資スタイル別の投資家抽出により、潜在投資家のターゲティングが可能。
3.IR業務の効率化
 国内外機関投資家(国内:約4,000名、海外:約100,000名)のパーソナルデータベースを保有し、メールにて決算説明会案内やアニュアルレポート等を発信可能。また、面談履歴、IRイベントの出欠、電子議決権行使結果も一元管理が可能。

 3.「ESGソリューション」
 「ESGソリューション」は、統合報告書やアニュアルレポートなどの投資家とのコミュニケーションツールを企画、制作するサービスです。統合報告書やアニュアルレポート等のIRツール制作を行う企業が多く存在する中、当社がサービスを提供した企業はWICIジャパンによる統合報告優良賞の同時複数受賞など多数の賞を受賞していることが、提供サービスの品質に対する評価にも繋がり、安定的な顧客基盤を有しております。

 4.「その他」
 決算説明会の企画及び運営サポートを行っております。


【業績等】
績動向(百万円)売上高 営業利益 経常利益 純利益 
(単独実績)2017.12 650 54 55 3
(単独実績)2018.12 1,161 110 107 121
(単独予想)2019.12 1,600 270 266 180
(単独3Q累計実績)2019.12 1,176 238 243 166

1株当たりの数値(円)EPS BPS 配当
(単独予想)2019.12 44.28 144.01 0
調達資金使途 システム開発 連結会社 0社
<br>
上場時発行済み株数 4,597,600株 (別に潜在株式732,000株)
公開株数 368,000株(公募100,000株、売り出し220,000株、オーバーアロットメント48,000株)

PER:21.6
PBR:
配当利回り:
公募時吸い上げ資金:3.5億
公募時時価:44億
    

【株主構成】
杉本光生 代表取締役社長CEO 1,660,800 31.76 180
蓮本泰之 専務取締役CFO 708,000 13.54 180
SUGアセット(株) 役員らが議決権の過半数を所有する会社 330,000 6.31 180
ウィッテン・ダレル 特別利害関係者など 183,300 3.51 180
上川博史 取締役 168,600 3.22 180
青山洋一 取締役 157,200 3.01 180
神保(株) 特別利害関係者など 120,000 2.29 180・1.5
(株)ケーアイティーシー 特別利害関係者など 120,000 2.29 180・1.5
秋元伸介 特別利害関係者など 108,000 2.07 180
蒲野宏之 特別利害関係者など 106,500 2.04 180


【代表者】
代表者生年月日 1966年04月29日生まれ

代表者略歴
1991年04月 (株)リクルートコスモス(現(株)コスモスイニシア)入社
1992年07月 (株)インテリジェンス(現パーソルキャリア(株))入社
1993年04月 アイ・アールジャパン(株)入社
1997年04月 (株)ストラテジック・アイアール(現ジー・アイアール・コーポレーション(株))入社
1999年10月 同社取締役就任
2001年04月 同社専務取締役就任
2004年10月 当社設立 代表取締役社長CEO就任 (現任)
2019年07月 SUGアセット(株)設立 代表取締役就任(現任)


【幹事団】
主幹事証券 みずほ 
引受証券 大和
引受証券 SBI
引受証券 三菱UFJモルガン・スタンレー
引受証券 マネックス
引受証券 楽天
引受証券 松井
引受証券 エース
引受証券 水戸


【参考類似企業】今期予想PER 11/13
6035  IRJHD 37.3倍(連結予想 )
7833  IFIS 12.8倍(連結予想 )
7893  プロネクサス 18.2倍(連結予想 )
7921  宝印刷 15.1倍(連結予想


【私見】
 業種としては初物部分もあり面白味はあります。業績は規模拡大し、大化けするほどではありませんが成長性は感じます。業種から何倍にもなるほどではないのですが、規模が小さく需給が非常に良いので、年末特有のマネーゲームから初値若しくはセカンダリーでも期待できる銘柄だと思います。

想定価額:910円
仮条件上限:960円
初値予想:2800円
ブック申し込み度・・・強気
セカンダリー期待度・・・中立~やや強気
総合評価3.5

2019年11月29日金曜日

IPO分析(ランサーズ)


【事業内容】
・事業概要
当社グループでは、主たる事業内容として、プラットフォーム事業を営んでおります。当社グループのプラットフォームにて、クライアントが依頼し、ランサーが受注できる仕事は270種類以上あり、その主要な仕事内容として、システム開発・運用、デザイン・クリエイティブ制作及び記事作成等が挙げられます。クライアントに対しては、オンライン上で、必要な時に必要な分だけ、他の手法と比較して短期間で、様々な業務の依頼ができるという価値を提供しております。一方でランサーに対しては、オンライン上で働けることから、自分の能力を活かした仕事が選べる、好きな時間・場所で働けるという価値を提供しております。
当社グループのクライアントは大企業からベンチャー企業まで幅広く、累計登録クライアント社数は2019年10月時点では35万社を超えております。また、累計登録ランサー数は2019年10月時点では100万人を上回り、その内2019年3月期に報酬を得たランサー数は約8万人に達しております。


・当社グループが運営するサービス
(1)オンラインスタッフィングプラットフォーム領域
オンラインスタッフィングプラットフォーム領域は、クライアントが直接、または、当社のエージェントやディレクターを経由して、特定のランサーに仕事を依頼(発注)する形態のサービスであります。依頼(発注)する仕事の内容としては、ランサーが担う業務の専門性が高く、クライアントによる依頼単価が高いことが特徴として挙げられます。実際に、後述のクラウドソーシング領域と比較すると依頼単価は約4倍となっております。主な仕事の依頼内容としては、システム開発・運用、デザイン・クリエイティブ制作及び記事作成等が挙げられます。当社グループは、仕事の依頼内容や商習慣に応じて異なるクライアントニーズにこたえるため、以下の通り様々なサービスを開発・提供しております。

① フリーランスに直接発注がなされるサービス
<Lancers (プロジェクト方式) >
オンライン上で、企業と個人が直接マッチングするサービスで、様々なクライアントニーズに対応しております。クライアントの依頼(発注)に対して、ランサーから見積り(納期や予算等)が提案され、クライアントは見積りや評価・実績から1名(1社)を決定して、案件を開始します。進捗確認・納品・支払いは、「Lancers」の「プロジェクト管理」から行うことができます。また、プロジェクト方式では報酬を「固定報酬」と「時間報酬」から選択できます。「固定報酬」とは依頼(発注)された仕事が最終的に完了した時点で、予め決めた額の報酬が支払われる形の契約です。長期にわたる仕事では、完成までの段階を区切って報酬を分割して受け取る提案を行うことも可能です。一方、「時間報酬」は、ランサーが実際に仕事をした時間に対価を支払う形の契約です。当該サービスにおいては、クライアントの依頼金額(流通総額)に伴う当社グループの取扱手数料が、売上高として計上されております。

② 人が介在し、厳選フリーランスを紹介するサービス
<Lancers Agent>
「Lancers Agent」におけるLancers Agentは、クライアントのエンジニア、デザイナー、マーケター等の常駐ニーズに対応して、フリーランス人材を紹介するサービスです。クライアントとランサーとの間に当社グループのエージェントが介在し、クライアントからの業務委託内容の明確化や当該業務を再委託するランサーの要件やスキルレベルを明確にした上で、マッチングを成立させております。当該サービスにおいては、クライアントの依頼金額(が、売上高として計上されております。
 また、「Lancers Agent」におけるPROsheetは、クライアントの案件をランサーが直接受注するモデルのサービスです。そのため、クライアントと当社グループが契約した手数料(サービス利用料)が売上高として計上されております。

<Lancers Outsourcing>
依頼内容の要件定義ができない、適切なランサーの見つけ方が分からない等といった理由で「Lancers」での直接依頼が困難なクライアントや大量・複雑な案件を一括で依頼したいクライアントに対して、当社グループが直接依頼を引き受ける法人向けのサービスです。単純なルーティン作業からクリエイティブ制作まで様々な領域の業務を当社グループが一括して請け負い、当社グループが「Lancers」のサービスを用いて厳選したフリーランスに再委託しております。クライアントとランサーとの間に当社グループのディレクターが入り、要件定義から案件の体制構築、納品物のクオリティ管理まで行うため、品質を担保した制作物を作成しております。当該サービスにおいては、当社グループが直接契約主体となっているため、クライアントの依頼金額が、売上高として計上されております。

その他
「Lancers Pro」は「Lancers」での直接依頼が困難な場合に、外注体制構築のアドバイスやプロフェッショナル人材の紹介を専属アドバイザーが行うサービスです。クライアントが自社で「Lancers」を利用して依頼する際の適切なランサーの見つけ方、要件定義の方法、外注体制構築のやり方をオンラインもしくは電話にてサポートしております。当該サービスにおいては、マッチング手数料が売上高として計上されると共に、「Lancers」における依頼金額に伴う取扱手数料も併せて売上高として計上されております。
「Lancers Assistant」はクライアントによるBPOニーズもしくは定額での業務委託ニーズに対応して、秘書、営業支援、Web制作、広報といった様々な業務を当社が厳選したフリーランスチームに一括で依頼していただけるサービスです。人手不足で事務作業の処理に困っている、人材の採用が難しく本来の主要業務以外の事務的な作業に時間を割かれているといった課題を解決します。当該サービスは、3ヵ月~12ヵ月間の月額利用料が定額となっており、依頼いただく業務内容に応じて月額利用料が売上高として計上されております。
「Lancers Enterprise」は多数のフリーランスを自社独自の要件にあわせて発注管理したいという大企業のニーズにこたえて、2019年5月に新規にリリースしたサービスです。「Lancers Enterprise」のシステムを通じて、「Lancers」サイト内にクライアント独自のフリーランスチームを組成することができ、担当者ベースではなく会社ベースで「Lancers」を活用し、さらにフリーランスの評価や実績を会社内で共有することができます。これまで大企業がフリーランス活用になかなか踏み切れなかった要因となっていた(1)自社のセキュリティ要件を満たした発注ができない、(2)要件に合致する人を選択できない、(3)アウトソースする業務の切り出しができない、(4)ディレクションができない、といった懸念を一括で解決することができます。当該サービスは、月額のシステム利用料が売上高として計上されると共に、「Lancers」における依頼金額に伴う取扱手数料も併せて売上高として計上されております。


(2)クラウドソーシング領域
クラウドソーシングは、不特定多数のランサーに仕事を依頼する形態のサービスであり、納品物を基に仕事の受発注を行います。具体的な業務事例としては、データ入力や記事作成、デザイン制作等、比較的依頼単価が低い案件が主流となります。

<Lancers >
クラウドソーシング領域に含まれるのは「Lancers」コンペ方式、タスク方式になります。コンペ方式は、クライアントが複数の提案の中から意向に沿ったものを選ぶ方式です。プロジェクト方式との違いは、(1)コンペ方式は最終完成物に近い形でランサーからクライアントへ提案が行われること、(2)採用された場合の報酬額が予め決められていること、の2点になります。
タスク方式は、多数のランサーが同時に1つの依頼作業を行う仕事方式です。簡単なテキスト作成やデータ入力、アンケートへの回答等、1人当たりが行うべき仕事量は少なく、専門性も高くない仕事に向いています。単純作業のため、クライアントによる事前の審査はなく、ランサーは決められた条件の範囲で自由に仕事を開始できるようになっています。また、タスク方式の場合、自由に仕事を開始できますが、クライアントは成果物を随時確認して、1件ごとに承認の可否を判断し、承認した件数の分だけ報酬を支払います。当該サービスにおいては、クライアントの依頼金額に伴う当社グループの取扱手数料が、売上高として計上されております。


【業績等】
業績動向(百万円)売上高 営業利益 経常利益 純利益
(連結実績)2018.3 1,910 -350 -351 -354
(連結実績)2019.3 2,522 -202 -93 -17
(連結予想)2020.3 3,441 -510 -549 -565
(連結中間実績)2020.3 1,547 -214 -218 -225

1株当たりの数値(円)EPS BPS 配当
(連結予想)2020.3 -44.05 150.74 0
調達資金使途 広告宣伝、人件費や外注費、オフィス移転費用、借入金の返済

上場時発行済み株数 15,505,100株 (別に潜在株式1,391,000株)
公開株数 3,000,000株(公募1,600,000株、売り出し1,008,700株、オーバーアロットメント391,300株)

PER:
PBR:
配当利回り:
公募時吸い上げ資金:22億
公募時時価:113億
   

【株主構成】 
秋好陽介 代表取締役社長CEO 8,686,900 56.79 180
グロービス4号ファンド投組 ベンチャーキャピタル(ファンド)1,371,300 8.97
KDDI(株) 特別利害関係者など 827,500 5.41
Globis Fund IV,L.P. ベンチャーキャピタル(ファンド)801,400 5.24
パーソルホールディングス(株) 特別利害関係者など 748,800 4.90 180
GMO VenturePartners 3 投組 ベンチャーキャピタル(ファンド)424,800 2.78
(株)新生銀行 特別利害関係者など 320,900 2.10 180
AT-I投組 ベンチャーキャピタル(ファンド)165,400 1.08
山田勝 子会社の代表取締役 135,000 0.88 180
パーソルキャリア(株) 特別利害関係者など 132,300 0.86

本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人かつ当社株主の秋好陽介、並びに当社の株主であるパーソルホールディングス株式会社、株式会社新生銀行、ランサーズ従業員持株会、村田恭介、後藤信彦、石山正之、小沼志緒、小谷克秀、平井聡、曽根秀晶、根岸泰之、倉林昭和及び宮沢美絵は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日(当日を含む)後180日目(2020年6月12日)までの期間、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等(ただし、引受人の買取引受による売出し及びグリーンシューオプションの対象となる当社普通株式を主幹事会社が取得すること等を除く。)を行わない旨を合意しております。
さらに、当社の新株予約権を保有する後藤信彦、根岸泰之、曽根秀晶、石山正之、秋好聡、小沼志緒、平井聡、宮沢美絵、横井聡、山田勝及びその他40名は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日(当日を含む)後180日目(2020年6月12日)までの期間、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社新株予約権及び新株予約権の行使により取得した株式の売却等を行わない旨を合意しております。


【代表者】
代表者生年月日 1981年01月22日生まれ
代表者略歴
2005年04月 ニフティ(株)入社
2008年04月 (株)リート(現当社)設立 当社代表取締役社長(現任)
2018年02月 パラフト(株)(現ランサーズエージェンシー(株))取締役


【幹事団】
主幹事証券 大和 - -
引受証券 三菱UFJモルガン・スタンレー - -
引受証券 楽天 - -
引受証券 SMBC日興 - -
引受証券 SBI - -
引受証券 マネックス - -
引受証券 松井 - -
引受証券 岩井コスモ - -


【参考類似企業】今期予想PER 11/15
3691  リアルワールド -倍(連結予想 )
3900  クラウドワクス -倍(連結予想 )
3979  うるる -倍(連結予想 )
6563  みらいWK 111.8倍(単独予想 )
7060  ギークス 36.4倍(連結予想 )


【私見】
 業種としては働き方改革の関連銘柄として時流にはのっていますが、同業種のクラウドワークスの赤字続きを見ていると厳しい状況です。ここも赤字続きで、黒字見通しがたつまでは買い手も不在でしょう。需給は大幅に仮条件を下げて、公開規模を少なくしたのでましにはなりましたが、VCもロックなしで、同業の売上が2倍以上のクラウドワークスの時価総額160憶と比べると、公募割れの可能が高いかと思います。

想定価額:900円
仮条件上限:730円
初値予想:650円
ブック申し込み度・・・弱気
セカンダリー期待度・・・弱気
総合評価2

2019年11月28日木曜日

IPO分析(ベース)

【事業内容】
 (1)システム開発
① システム開発
 システム開発サービスといたしましては、主に金融・流通・製造分野におけるオープン系システム開発(技術的な仕様が公開されているOS、サーバーやソフトウェアを組み合わせて構築されたシステム開発)を行っております。特に証券、銀行、クレジットカード会社など金融系のシステム開発に実績があります。
 システム開発におきましては、要件定義から始まり、基本設計、詳細設計、プログラム設計、プログラミング、各種テスト、移行・リリース作業、サービス開始後の運用保守までトータルでサービスを提供しております。
 ・プロジェクト管理を徹底し、遅延や手戻り等を回避する
 ・品質管理の専門部署による第三者チェックを行う
 ・PDCAサイクルを徹底し改善に努める
といった組織的な品質強化を図り、お客様により安心を実感して頂ける取り組みを行っております。
 また、当社グループでは、日本人技術者と中国人技術者が協働する態勢を整えております。総じて、日本人技術者は仕様理解力や、管理と品質に対する意識の高さを持ち、中国人技術者は高い技術力と積極的な技術習得意欲を持つなど、日本人技術者と中国人技術者には、それぞれの長所があると考えております。国民性やそれぞれの国の文化に由来する両者の長所を十分に活かし、短所はお互いが補うことで、より高いレベルのサービス提供を目指しております。

② 運用保守
 お客様の新規システム又は既存システムの運用保守につきましては、主にお客様の情報システム部門やヘルプデスク部門に常駐して行うなど、お客様の安心感を最優先に考えたサービスを提供しております。お客様の業務知識習得など教育を充実させ、技術以外のスキルの向上にも力を入れております。また、開発に参加した技術者をメンバーとして配置することで、お客様の要望にタイムリーに応えられる体制をつくります。これにより、お客様の体制変更や新商品の追加、業務フローの変更等に合わせ、システム対応、機能拡張及び利便性・操作性の向上等、当該システム及び周辺システムで生じるさまざまなシステム開発を継続的に行い、お客様にとって安心かつスピーディーな対応を実現しております。
 また、当社が行うシステム維持管理では、自社開発の工数管理システム「b.mat」(案件ごとに実工数を集計し、稼働状況を可視化するシステム)を活用し、各チームの作業量を把握の上、余剰リソースを他チームに配分するなどリソースの有効活用及びコストダウンへと繋げております。これにより、お客様におかれては、時期や部署ごとに作業量のバラツキを減少させ、リソースを効率的に活用できるよう努めております。

③ 社員支援
 社員支援サービスにつきましては、システム開発に付随し、お客様先への派遣を行っております。社員支援業務では、お客様と同一目線に立ち、システムの企画段階や、エンドユーザとの要件調整、プロジェクトマネジメント、課題改善活動などに携わっております。
 当社が担当するシステム開発や運用保守の案件では、お客様側に立つ当社の派遣社員と当社のシステム開発メンバーが連携することで、要件やシステムに関する理解を深めることができ、より安全かつ効率的な開発作業が可能となっております。

(2)ERPソリューション
 ERPソリューションは、SAP SEの製品を中心に、ERP、CRM、SAP BASISの3領域でサービス提供を行っております。
 これまでのERP関連サービスでの経験・ノウハウを活かし、新規導入案件やアップグレード、マイグレーション案件において、導入コンサルティングから開発・運用保守まで幅広く対応をしております。

(3)その他ソリューション
 これまでの開発案件で培った経験をもとに、当社ソリューションを構築し、お客様へ提案を行っております。具体的には、NISA口座開設サービスやマイナンバーサービスのソリューションを提案し、複数社のお客様へ導入した実績があります。また、OCR機能を利用したカード番号(免許証、マイナンバーカード、クレジットカード等)認識サービスをお客様の口座開設へ応用する等、お客様の業務内容を踏まえ、最新技術を業務効率化や作業品質向上に繋げる提案活動を、専門部隊であるソリューション開発部が随時行っております。
 ソリューションの導入に付随し、業務のアウトソーシング(BPO)サービスも提供しております。一般的なBPOサービスは事務作業等の代行であるのに対し、当社のBPOサービスは、事務作業等にITを組み合わせたものであり、これまでの開発経験を活かしたサービスを展開しております。
 富士通、みずほ証券、野村総合研究所などが取引先である。

【業績等】
業績動向(百万円) 売上高 営業利益 経常利益 純利益
(連結実績)2017.12 5,888 797 812 542
(連結実績)2018.12 7,500 1,095 1,087 702
(連結予想)2019.12 9,313 1,581 1,558 962
(連結3Q累計実績)2019.12 7,046 1,310 1,314 808

1株当たりの数値(円) EPS BPS 配当
(連結予想)2019.12 362.95 1,743.90 100
調達資金使途 採用関係費、教育研修費、借入金の返済
上場時発行済み株数 2,916,000株 (別に潜在株式200,000株)
公開株数 339,200株(公募280,000株、売り出し15,000株、オーバーアロットメント44,200株)
PER:14.2
PBR:
配当利回り:2.1%
公募時吸い上げ資金:15.9億
公募時時価:135億
    
【株主構成】
中山アセット(株) 役員らが議決権の過半数を所有する会社 1,310,200 46.20 180
富士通(株) 特別利害関係者など 256,000 9.03 180
伊藤商事(株) 役員らが議決権の過半数を所有する会社 250,000 8.82 180
佐久間達也 顧問税理士(新株予約権の受託者)200,000 7.05
ベース社員持株会 特別利害関係者など 188,400 6.64
村崎小雪 代表取締役社長の血族、従業員 68,000 2.40 180
中山克成 代表取締役社長 60,000 2.12 180
中山秋子 代表取締役社長の配偶者、取締役 60,000 2.12 180
みずほ証券(株) 金融商品取引業者 40,000 1.41 180
和田成史 取締役 40,000 1.41 180
伊藤康子 専務取締役の配偶者 40,000 1.41 180
後藤督一 執行役員 40,000 1.41 180

本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人かつ当社株主の瀧口浩平、豊田剛一郎、河原亮、髙野秀敏、石崎洋輔、島佑介、加藤恭輔、来田誠、田丸雄太、寺町健及び杉野弘和、並びに当社の株主である株式会社ワングローブキャピタル、横尾敏弘、田中大介、園田唯、橋本徹、辻井忠志、古谷昇、兼松孝行、斎木寛、尾割功佳、加藤啓一及び蒲地正英は、共同主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日(当日を含む)後180日目(2020年6月8日)までの期間、共同主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等(ただし、引受人の買収引受による売出し及びグリーンシューオプションの対象となる当社普通株式を共同主幹事会社が取得すること等を除く。)を行わない旨を合意しております。売出人かつ当社株主のインキュベイトファンド1号投資事業有限責任組合、白崎杏輔、イーストベンチャーズ投資事業有限責任組合、ニッセイ・キャピタル6号投資事業有限責任組合、日本生命保険相互会社、グロービス5号ファンド投資事業有限責任組合、株式会社SMBC信託銀行(特定運用金外信託口 契約番号12100440)(注)、水野達生、本田謙、Globis Fund V, L. P.、柳内圭雄、グローバル・ブレイン6号投資事業有限責任組合、提橋正博、岡本暁、イーストベンチャーズ2号投資事業有限責任組合、前田一成、カイゲンファーマ株式会社、田真茂、沖山翔、ニッセイ・キャピタル株式会社、福田就介、姜昌勲及び藤田健太、並びに当社の株主である山田進太郎、葉室賴廣、山岸延好、有限会社セコイア及びMSIVC2016V 投資事業有限責任組合は、共同主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日(当日を含む)後90日目(2020年3月10日)までの期間、共同主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等(ただし、引受人の買取引受による売出し、グリーンシューオプションの対象となる当社普通株式を共同主幹事会社が取得すること及び売却価格が本募集等における発行価格又は売出価格の1.5倍以上であって、共同主幹事会社を通して行う株式会社東京証券取引所取引での売却等を除く。)を行わない旨を合意しております。
さらに、当社の新株予約権を保有する瀧口浩平、豊田剛一郎、河原亮、石崎洋輔、平山宗介、島佑介、加藤恭輔、来田誠、田丸雄太、横尾敏弘、寺町健、稲葉理晃、稲本竜介、田中大介、田中清、園田唯、辻井忠志、宮内勇樹、兼松孝行、斎木寛、竹内正明、杉野弘和、橋本あゆみ、小川光栄、前田邦織、中島典子、平木聡、藤野郁也、宍戸展志、下山田洋、福田堅太郎、田村具視、大野愛美、波切雅也、鈴木涼子、吉田嘉彦、松屋碧、新谷友果、楊春涛、新居洋介、後藤拓馬、舘野真、前川祥吾、石坂裕美、深澤羽純、小山敬介、大岡靖典、福田健介、佐々木貴紀及び日下正智は、共同主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日(当日を含む)後180日目(2020年6月8日)までの期間、共同主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社新株予約権及び新株予約権の行使により取得した株式の売却等を行わない旨を合意しております。当社の新株予約権を保有する田真茂は、共同主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日(当日を含む)後90日目(2020年3月10日)までの期間、共同主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社新株予約権及び新株予約権の行使により取得した株式の売却等(ただし、新株予約権の行使により取得した当社普通株式の売却価格が本募集等における発行価格又は売出価格の1.5倍以上であって、共同主幹事会社を通して行う株式会社東京証券取引所取引での売却等を除く。)を行わない旨を合意しております。

【代表者】
代表者生年月日 1957年07月09日生まれ
代表者略歴
1977年02月 上海市無線電十一厰技術学校入校(教師)
1982年02月 上海市計算機技術服務公司入社
1989年04月 (株)バイトルヒクマ入社
1997年01月 当社設立 代表取締役社長(現任)
2008年10月 貝斯(無錫)信息系統有限公司董事長(現任)
2011年07月 bbc(株)(現 ベース(株)) 代表取締役社長CEO
2013年03月 同社取締役会長
2017年01月 (株)ゴートウソフト(現 ベース(株))代表取締役会長

【幹事団】
主幹事証券 みずほ 259,900 88.10
引受証券 野村 8,800 2.98 
引受証券 SMBC日興 5,900 2.00
引受証券 SBI 5,900 2.00
引受証券 むさし 2,900 0.98
引受証券 岡三 2,900 0.98
引受証券 岩井コスモ 2,900 0.98
引受証券 エース 2,900 0.98
引受証券 マネックス 2,900 0.98

【参考類似企業】今期予想PER 11/13
2335  キューブシス 16.0倍(連結予想 )
3648  AGS 32.2倍(連結予想 )
3744  サイオス 35.1倍(連結予想 )
3916  DIT 34.6倍(連結予想 )
3924  ランドコンピ 16.7倍(単独予想 )
3992  ニーズウェル 15.7倍(単独予想 )
4284  ソルクシーズ 20.3倍(連結予想 )
4299  ハイマックス 17.9倍(連結予想 )
4333  東邦システム 14.5倍(単独予想 )
4450  PSOL 18.1倍(単独予想 )
4674  クレスコ 15.0倍(連結予想 )
4687  TDCソフト 14.2倍(連結予想 )
4752  昭和システム 9.9倍(単独予想 )
4761  サクラKCS 21.6倍(連結予想 )
8157  都築電 9.8倍(連結予想 )
9682  DTS 15.2倍(連結予想 )
9742  アイネス 16.1倍(連結予想 )

【私見】
 業種としてはソフト開発で、類似業種も多く特段の優位性はないかと思います。業績は今期伸びたのでPERからは同業者の15~16あたりより若干割安で、公募やや上くらいが妥当株価だと思います。吸収金額・時価総額はそこそこ大きいのですが、ねがさなので公開数自体は少なく、ロックも完全にかかっているので初値で多少上がるでしょう。二週間ほどの所有で12月末の配当が貰えますが、そこまで大きくないのでセカンダリーとしては妙味は少ないと思います。

想定価額:4650円
仮条件上限:4700円
初値予想:5500円
ブック申し込み度・・・やや強気
セカンダリー期待度・・・中立
総合評価3

2019年11月27日水曜日

IPO分析(メドレー)

【事業内容】
(1) 人材プラットフォーム事業
 高齢化の進む日本において、医療ヘルスケア領域でのサービス提供の担い手不足は深刻な課題です。実際に、医療ヘルスケア領域における有効求人倍率は全産業平均と比べて数倍高い水準で推移しています。しかしながら、病院・診療所等の医療機関や介護・保育等の事業所には中小規模の事業所も多く、採用にリソースを割くことが難しい場合や高単価の人材紹介サービスを利用することが難しい場合もあり、多くの事業所が採用に課題を抱えています。このような課題を解決するべく、当社グループは人材プラットフォーム事業として、医療ヘルスケア領域の事業所向けに成果報酬型の人材採用システム「ジョブメドレー」を運営・提供しております。

(2) 医療プラットフォーム事業
日本の医療においては、診察・会計・処方箋交付までの待ち時間が長いこと、疾患情報へのアクセスが十分でないこと、及び疾患の治療に関わる情報を患者自身で管理することが難しいこと等、患者の通院体験における様々な課題が存在しています。このような課題に対処するため、当社グループの医療プラットフォーム事業では、患者の通院体験の向上を目指した事業を展開しています。当社グループでは、オンライン診療にまつわる規制緩和に歩みを合わせる形で、2016年2月よりオンライン診療システム「CLINICSオンライン診療」を医療機関向けに開発・提供してきました。その後、クラウド型電子カルテ「CLINICSカルテ」や予約管理システム「CLINICS予約」の機能拡張を行い、医療機関が予約、診療、会計までを一貫して1つのシステムで管理できるようにすることで、医療機関の診療効率の改善に寄与するとともに、患者の通院体験も向上させるSaaSとして、医療機関からシステム利用料を徴収するビジネスモデルでクラウド診療支援システム「CLINICS」を開発・提供しています。


(3) 新規開発サービス
 当社グループでは、当社グループの中長期的な成長に向けた新規事業の開発を継続的に行っております。
かかる新規開発サービスの1つである「介護のほんね」は、10万件以上の介護施設情報を掲載するサービスです。介護のほんねでは、介護施設の基本情報、設備、写真、費用、施設評価等の幅広い情報をサイト上に掲載しており、介護施設への入居を検討する方やそのご家族が入居先の介護施設を検討し、入居可否の問い合わせ等を行うことをサポートしています。介護のほんねでは、医療機関を退院した患者が、介護施設に入居するに当たって重要視することの多い、各種疾患を持った患者の医療ケア受け入れ体制についての情報を充実させていることが特長です。
介護のほんねでは、現在は顧客である介護施設への入居者紹介の成果報酬が主な収益形態となっておりますが、新規事業であることから、収益形態は将来的に変更される可能性もあり、最適な収益構造については現時点でも模索中です。

【業績等】
業績動向(百万円)売上高 営業利益 経常利益 純利益
(単独実績)2017.12 1,712 30 38 35
(単独実績)2018.12 2,933 -100 -87 -153
(連結予想)2019.12 4,677 80 81 -414
(連結3Q累計実績)2019.12 3,675 428 458 -38

1株当たりの数値(円)EPS BPS 配当
(連結予想)2019.12 -16.21 123.11 0
調達資金使途 ソフトウエア開発、広告および販促、人件費、地代家賃、人材採用費、借入金の返済
上場時発行済み株数 27,624,400株 (別に潜在株式3,815,200株)
公開株数 15,824,000株(公募2,530,000株、売り出し11,230,000株、オーバーアロットメント2,064,000株)

PER:
PBR:
配当利回り:
公募時吸い上げ資金:202億
公募時時価:353億
    
【株主構成】
瀧口浩平 代表取締役社長 6,291,200 21.76 180
豊田剛一郎 代表取締役(医師) 4,051,000 14.01 180
グリー(株) 特別利害関係者など 1,880,000 6.50
MSIVC2012V投組 ベンチャーキャピタル(ファンド) 1,427,000 4.94
インキュベイトファンド1号投組 ベンチャーキャピタル(ファンド)1,400,000 4.84 90・1.5
山田進太郎 特別利害関係者など 800,000 2.77 90・1.5
白崎杏輔 特別利害関係者など 800,000 2.77 90・1.5
イーストベンチャーズ投組 ベンチャーキャピタル(ファンド)800,000 2.77 90・1.5
ニッセイ・キャピタル6号投組 ベンチャーキャピタル(ファンド)800,000 2.77 90・1.5
日本生命保険(相) 特別利害関係者など 760,000 2.63 90・1.5
 本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人かつ当社株主の瀧口浩平、豊田剛一郎、河原亮、髙野秀敏、石崎洋輔、島佑介、加藤恭輔、来田誠、田丸雄太、寺町健及び杉野弘和、並びに当社の株主である株式会社ワングローブキャピタル、横尾敏弘、田中大介、園田唯、橋本徹、辻井忠志、古谷昇、兼松孝行、斎木寛、尾割功佳、加藤啓一及び蒲地正英は、共同主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日(当日を含む)後180日目(2020年6月8日)までの期間、共同主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等(ただし、引受人の買収引受による売出し及びグリーンシューオプションの対象となる当社普通株式を共同主幹事会社が取得すること等を除く。)を行わない旨を合意しております。売出人かつ当社株主のインキュベイトファンド1号投資事業有限責任組合、白崎杏輔、イーストベンチャーズ投資事業有限責任組合、ニッセイ・キャピタル6号投資事業有限責任組合、日本生命保険相互会社、グロービス5号ファンド投資事業有限責任組合、株式会社SMBC信託銀行(特定運用金外信託口 契約番号12100440)(注)、水野達生、本田謙、Globis Fund V, L. P.、柳内圭雄、グローバル・ブレイン6号投資事業有限責任組合、提橋正博、岡本暁、イーストベンチャーズ2号投資事業有限責任組合、前田一成、カイゲンファーマ株式会社、田真茂、沖山翔、ニッセイ・キャピタル株式会社、福田就介、姜昌勲及び藤田健太、並びに当社の株主である山田進太郎、葉室賴廣、山岸延好、有限会社セコイア及びMSIVC2016V 投資事業有限責任組合は、共同主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日(当日を含む)後90日目(2020年3月10日)までの期間、共同主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等(ただし、引受人の買取引受による売出し、グリーンシューオプションの対象となる当社普通株式を共同主幹事会社が取得すること及び売却価格が本募集等における発行価格又は売出価格の1.5倍以上であって、共同主幹事会社を通して行う株式会社東京証券取引所取引での売却等を除く。)を行わない旨を合意しております。
さらに、当社の新株予約権を保有する瀧口浩平、豊田剛一郎、河原亮、石崎洋輔、平山宗介、島佑介、加藤恭輔、来田誠、田丸雄太、横尾敏弘、寺町健、稲葉理晃、稲本竜介、田中大介、田中清、園田唯、辻井忠志、宮内勇樹、兼松孝行、斎木寛、竹内正明、杉野弘和、橋本あゆみ、小川光栄、前田邦織、中島典子、平木聡、藤野郁也、宍戸展志、下山田洋、福田堅太郎、田村具視、大野愛美、波切雅也、鈴木涼子、吉田嘉彦、松屋碧、新谷友果、楊春涛、新居洋介、後藤拓馬、舘野真、前川祥吾、石坂裕美、深澤羽純、小山敬介、大岡靖典、福田健介、佐々木貴紀及び日下正智は、共同主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日(当日を含む)後180日目(2020年6月8日)までの期間、共同主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社新株予約権及び新株予約権の行使により取得した株式の売却等を行わない旨を合意しております。当社の新株予約権を保有する田真茂は、共同主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日(当日を含む)後90日目(2020年3月10日)までの期間、共同主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社新株予約権及び新株予約権の行使により取得した株式の売却等(ただし、新株予約権の行使により取得した当社普通株式の売却価格が本募集等における発行価格又は売出価格の1.5倍以上であって、共同主幹事会社を通して行う株式会社東京証券取引所取引での売却等を除く。)を行わない旨を合意しております。

【代表者】
代表者生年月日 1984年05月16日生まれ
代表者略歴
2002年04月 Gemeinschaft,Inc. 設立
2009年06月 当社 設立 代表取締役社長 就任(現任)
2019年02月 (株)ワングローブキャピタル 設立 代表取締役社長 就任(現任)

【幹事団】
主幹事証券  大和
主幹事証券  みずほ
主幹事証券  三菱UFJモルガン・スタンレー
引受証券   クレディスイス

【参考類似企業】 今期予想PER 11/13
2175  SMS 49.8倍(連結予想 )
2667  イメージワン 13.6倍(単独予想 )
3671  ソフトマックス 24.4倍(単独予想 )
3733  ソフトウェアサー 22.2倍(単独見込 )
4318  クイック 15.2倍(連結予想 )
4320  CEHD 16.9倍(連結予想 )
6034  MRT 75.2倍(連結予想 )

【私見】
 業種としては医療系なので需要も高そうで悪くないと思います。売上の伸びも良く、赤字なのは問題ですが、減損の影響もあり来期以降は期待できるかもしれません。問題は需給で、吸収金額が大きく、売出が多い出口案件のイメージが強く警戒感は強いと思います。公募割れの可能性も高く、買うとしても来期以降の業績発表前後で良いかと思います。

想定価額:1280円
仮条件上限:1300円
初値予想:1200円
ブック申し込み度・・・弱気
セカンダリー期待度・・・中立
総合評価3

IPO分析(マクアケ)

【事業内容】
 (1)当社の事業内容について 
①「Makuake」サービス 
 「Makuake」サービスとは、クラウドファンディングプラットフォーム「Makuake」の運営を通じて、新しいアイデアや優れた技術等を用いた製品又はサービスの実現及びその加速を希望する企業や個人と、そのプロジェクトを支援する複数の個人等とを、インターネット上でマッチングするサービスを主体として展開する事業であります。
 本サービスは、プロジェクト実行者が予め設定した支援額に応じたリターンを目的としてプロジェクト支援者が支援を行う仕組みであり、新製品・新サービスにかかる予約購入サービスの側面を有しております。当社は、プロジェクト支援者がプロジェクト実行者へ支援金を提供することが決定した場合に、プロジェクト実行者から一定のプラットフォーム利用料を受領しております。 
 当該サービスにおけるプロジェクト支援者からプロジェクト実行者への支援金提供の決定方式には、①プロジェクト掲載の終了期日までに集められた支援額がプロジェクト実行者に提供(支援総額が目標額に達していない場合を含む)されるAll-in方式及び ②支援総額が設定された目標額に達した場合にのみプロジェクト実行者に提供されるAll or Nothing方式があり、プロジェクト内容に応じて方式を決定しておりますが、概ね9割がAll-in方式を採用しております。 
 また、本サービスにおいては、事業開始以来「ものづくり」領域へ注力してきたことから掲載プロジェクトの内訳として、プロダクト系分野のプロジェクトが多く、その他にも飲食分野等の多様なジャンルのプロジェクトを取り扱っております。 
 なお、2018年5月に地方自治体がプロジェクト実行者となりプロジェクトへの寄附を募る「ふるさと納税型クラウドファンディング:Makuakeガバメント」を立ち上げ、各地方自治体における活用も円滑にする試みを開始しております。 

②「Makuake Incubation Studio」サービス 
 「Makuake Incubation Studio」サービスは、企業等が有する研究開発技術を活かした新事業を創出するため、新製品の企画、企画を実現するためのパートナーマッチング、プロジェクトの戦略立案や事業計画、マーケティングレポートの作成等、製品開発領域における各種インキュベーションサービスを提供しております。 
 当社は、企業の研究開発テーマや成果の中に有用な技術であるにも拘らず事業化に至っていない案件が数多く存在していると考えており、「Makuake」サービスの運営を通じて蓄積した顧客ニーズのデータやノウハウ等を活用し、企業の有用な技術を活用した新しい発想の製品開発をサポートすることで、報酬を受領しております。 
 なお、当該サービスによる製品開発サポートを通じて、「Makuake」サービスにおけるプロジェクト導出に注力しております。 
  
③その他のサービス 
 「Makuake」サービスの運営に関連して以下のサービスを展開しております。 
・EC(電子商取引)サイト運営サービス 
 「Makuake」において創出されたプロダクト(商品)を「Makuake ストア」にて販売取次するサービスであり、プロジェクト終了後もプロジェクト実行者に対してプロダクトを販売する機会を提供しております。当社は、サイトにおける販売実績に基づく手数料を受領しております。 
  
(2)当社事業及びサービスの特徴について 
①キュレーターによるコンサルティングサポート 
 プロジェクト実行者の「Makuake」サービスの活用に際し、全てのプロジェクトに担当キュレーターを配置し、コンサルティングサポートを実施しております。プレゼンテーションやPRを得意としないプロジェクト実行者に対して、プロジェクト内容の明瞭化やプロジェクト支援者に対する訴求力向上等をサポートすることにより、製品・サービスの魅力を最大限に引き出し、支援額拡大を支援しております。 
 また、サポートにあたりキュレーターが複数のプロジェクトのコンサルティングサポートを効率的に実施できるよう、オペレーション管理システムを構築・運営しております。 

②プロジェクト品質の確保 
 当社は、サービス展開において社内ガイドラインを策定し、プロジェクトの適正性や実現可能性、プロジェクト実行者の評価、リターンの実現可能性及びサイト掲載情報の適正性、適法性等に留意したチェックを実施しております。キュレーター本部内におけるプロジェクトチェック体制に加え、経営管理本部における審査専門のチームによる審査を合わせて実施することにより、プロジェクト品質を確保し、掲載に不適切なプロジェクトの排除に努めるほか、プロジェクト実行におけるリスク低減を図り、プロジェクト支援者へ及び得るリスクの低減に努めております。 

③マーケティングへの活用 
 一般的にクラウドファンディングは、プロジェクト実行者のプロジェクト実現のために資金調達を主たる目的とするものと考えられておりますが、当社「Makuake」サービスにおける実行プロジェクトは、資金調達のみならずマーケティング活動やPR活動への活用も重視される傾向があります。当社は、当該ニーズに対応すべく、基本サービスに加えて特許を取得しているマーケティング分析ツール等の提供も実施しております。 

④各種メディアによる広告宣伝活動 
 当社は、「Makuake」サービスにおけるユーザー獲得について、各種メディア媒体を活用した広告宣伝活動を展開しております。Webメディア、新聞・雑誌及びテレビ局等に対して、各媒体が興味を示すジャンルのプロジェクト情報を提供することはもちろん、取材受付等の連携を積極的に実施する等、メディア向けの取り組みを継続することにより掲載プロジェクトが各媒体へ掲載される機会を拡大し、プロジェクト支援者の集客を図る仕組みを構築しております。 
また、各媒体に当社サービスを取り上げられることが魅力あるプロジェクト又はプロジェクト実行者の獲得にも繋がる等、好循環が生じているものと認識しております。 

⑤プロジェクト成立後納品までモニター 
 当社は、プロジェクトが成立した後、プロジェクト実行者よりプロジェクト支援者にリターンが提供されるまでの間、「Makuake」プロジェクトページの「活動レポート」にて納品までの進捗状況を定期的に掲載していただいております。また、全てのプロジェクトに対し、CSチームにて定期的な報告状況の確認を行っており、プロジェクト支援者とのコミュニケーションを促すとともにリターンの納品までを見える化しております。 

⑥既存会員のリピート購入による安定した顧客基盤 
当社は、魅力のあるプロジェクトの提供及び各種メディアを活用したPR活動による集客等により、新たな製品やサービス等に高い関心を示すユーザー層の獲得を推進しており、プロジェクト支援者におけるリピート購入割合は6割を超える高い水準で推移していることが特徴であります。 
当該リピート率を維持しつつ、より多くのユーザー層を獲得すべくスマートフォンアプリの提供や、サイト利用における機能強化、キュレーターによるコンサルティングサポート力の強化を推進しております。 

⑦良質なプロジェクトの継続的獲得への取組み 
 当社は、「Makuake」サービスにおいて、魅力的なプロジェクトを継続的に獲得していくため、金融機関やその他事業者とのビジネスマッチング等の連携により、各地域の取引先企業の紹介を受ける取り組みを行っております(2019年9月末における連携金融機関は100社以上、その他事業者は41社)。特に、金融機関の場合、事業性評価融資の拡大が求められており、その一環として当社サービスを活用するケースも増加しております。 
また、「Makuake Incubation Studio」サービスにおける企業保有技術等の活用による新製品創出サポートを通じ、注目度の高いプロジェクトの能動的な創出に努め、クラウドファンディング案件としての展開に注力しております。 


⑧自律的成長モデル 
当社は、「Makuake」サービスの運営を通じ、良質なプロジェクトを獲得・創出し、メディア掲載等による認知度向上や集客により、プロジェクト実行者とプロジェクト支援者を結び付け、クラウドファンディングプロジェクトにかかる実績及びその成功事例を積み上げてきております。 
 事業開始以来上記取り組みを継続してきた結果、プロジェクト実行者によるプロジェクト掲載希望が増加し、プロジェクト掲載数の増加が図られております。また、魅力的なプロジェクトの増加に伴い各種メディアへの掲載機会が広がり、当社サービスの認知度が向上しているほか、当社サービスにおける訪問者数や会員数、プロジェクト支援数が増加していることが決済総額及び業容拡大に結び付いております。さらに、当該状況が、更なるプロジェクト実行者及びプロジェクト支援者の増加に結びつくことにより、自律的な事業成長のサイクルが構築されているものと認識しており、これらサイクルの強化による事業拡大を推進しております。 

(3)「Makuake」サービスにおけるプロジェクト決済総額について 
「Makuake」サービスのサービス開始当初においては、プロジェクト支援はプロジェクト実行者の知人やSNSのフォロワー等による支援が多くを占めておりました。また、クラウドファンディング自体が、チャリティ目的や資金力の乏しい個人又は小規模団体のみが活用するものであるというイメージが市場に先行していたことから、サービス活用領域が限定的であり、事業規模拡大における制約要因となっておりました。 
当社は、当該状況に対して、2016年1月「Makuake Enterpriseサービスを開始し、企業向けの新製品開発サポートにかかる取り組みを推進したほか、2016年9月期には当社のクラウドファンディング活用に関わる提案・啓蒙活動の強化を推進した結果、当社のクラウドファンディングにかかる多様な活用方法等が認知され、ユニークな新製品や新サービスのプロジェクトが増加するとともに、それら新製品及び新サービスの登場を楽しみにするプロジェクト支援者層の獲得が図られ、決済総額は拡大傾向にあります。 


【業績等】
業績動向(百万円)売上高 営業利益 経常利益 純利益
(単独実績)2017.9 478 57 61 43 
(単独実績)2018.9 958 154 156 112
(単独実績)2019.9 1,344 124 127 89
(単独予想)2020.9 2,187 478 476 330

1株当たりの数値(円)EPS BPS 配当
(単独予想)2020.9 30.69 193.53  - 
調達資金使途
システム開発および改修、人員増強、借入金の返済、広告宣伝

上場時発行済み株数 10,966,000株 (別に潜在株式944,000株)
公開株数 2,926,700株(公募980,000株、売り出し1,565,000株、オーバーアロットメント381,700株)

PER:50.5
PBR:
配当利回り:
公募時吸い上げ資金:45.3億
公募時時価:169億
    

【株主構成】 
(株)サイバーエージェント 親会社 7,800,000 71.36 90・1.5
KSK ANGEL FUND LLC ベンチャーキャピタル(ファンド)1,498,000 13.71 90・1.5
中山亮太郎 代表取締役社長 552,000 5.05 90・1.5
坊垣佳奈 取締役 268,000 2.45 90・1.5
木内文昭 取締役 268,000 2.45 90・1.5
堀越宝世 特別利害関係者など 200,000 1.83 90・1.5
生内洋平 執行役員 60,000 0.55 1.5
矢内加奈子 従業員 40,000 0.37 森恵 従業員 40,000 0.37 1.5
中村剛 従業員 30,000 0.27 1.5
佐藤啓 従業員 30,000 0.27 1.5
木曽恵里夏 従業員 30,000 0.27 1.5

 本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人かつ貸株人である株式会社サイバーエージェント、当社の株主かつ売出人であるKSK ANGEL FUND LLC、及び当社の株主である中山亮太郎、堀越寶世、坊垣佳奈、木内文昭は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日(当日を含む)後90日目(2020年3月9日)までの期間(以下、「ロックアップ期間」という。)、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等(ただし、引受人の買取引受による売出し、グリーンシューオプションの対象となる当社普通株式を主幹事会社が取得すること及び売却価格が本募集等における発行価格又は売出価格の1.5倍以上であって、主幹事会社を通して行う売却等を除く。)を行わない旨を合意しております。
 また、当社の第1回新株予約権の保有者である中山亮太郎、坊垣佳奈、木内文昭及び当社従業員15名、並びに第2回新株予約権の保有者である生内洋平は、主幹事会社に対し、ロックアップ期間中は主幹事会社の事前の書面による同意なしに、当社新株予約権及び新株予約権の行使により取得した当社株式の売却等(ただし、新株予約権行使により取得した当社普通株式の売却価格が「第1 募集要項」における発行価格又は売出価格の1.5倍以上であって、主幹事会社を通して行う売却等を除く。)を行わない旨を合意しております。


【代表者】
代表者生年月日 1982年04月11日生まれ
代表者略歴 
2006年04月 (株)サイバーエージェント入社
2010年10月 (株)サイバーエージェント・ベンチャーズ出向
2013年05月 当社代表取締役社長(現任)
2016年11月 (一社)日本クラウドファンディング協会 代表理事


【幹事団】
主幹事証券 大和 - -
引受証券 みずほ - -
引受証券 SBI - -
引受証券 SMBC日興 - -
引受証券 マネックス - -
引受証券 岩井コスモ - -


【参考類似企業】今期予想PER 11/11
3482  ロードスター 10.6倍(連結予想 )
3494  マリオン 8.7倍(単独予想 )
8938  グロームHD 6.5倍(連結予想 )

【私見】
業種としては初物で未知数ですが時流にものっており評価はでき、本田圭佑や市川海老蔵が株主と話題性は抜群です。業績は波はありそうで、PERは高めですが業種柄高PERでも容認はされるかと思います。規模はやや大きめですが、セカンダリーとしては程よい大きさで、1.5倍のロック解除までは問題なさそうです。サイバーと2位株主次第なので何とも言えませんが、ひと相場あってからの売却と予想しセカンダリーも期待したい銘柄です。

想定価額:1550円
仮条件上限:1550円
初値予想:2800円
ブック申し込み度・・・強気
セカンダリー期待度・・・中立~やや強気
総合評価4

2019年11月26日火曜日

PO(山田コンサルティンググループ)

山田コンサルティンググループ 4792 東1
公募:0株 売出:826,300 OA:123,900
合計:950,200
仮条件:12/9~12 3.0%~5.0%
主幹事:野村證券
貸借銘柄
発表前終値:1864円 規模:18憶
参加度:中立

PO(エアー・ウォーター)

エアー・ウォーター 4088 東1
公募:27,000,000株 売出:なし OA:4,050,000
合計:31,050,000
仮条件:12/4~9 3.0%~5.0%
主幹事:SMBC日興証券
引受人:大和証券、みずほ証券
貸借銘柄
発表前終値:2039円 規模:633憶
参加度:やや強気

2019年11月25日月曜日

IPO分析(SOSiLA物流リート 投資法人)

【業績等】
上場時発行済み株数 490,000株
公開株数 511,350株(公募487,000株、オーバーアロットメント24,350株)
配当利回り:4.75%
(参考)
2020年5月期の1口分配金は2320円(利益超過211円を含む)
2020年11月期の1口分配金は2357円(利益超過211円を含む)
公募時吸い上げ資金:526億
公募時時価:505億
    
【株主構成】
住友商事(株) スポンサー 3,000 100.00

【幹事団】
主幹事証券 SMBC日興 - -
主幹事証券 大和 - -
主幹事証券 みずほ - -
引受証券 三菱UFJモルガン・スタンレー - -
引受証券 野村 - -

【私見】
 格付けがA+となっていることは評価出来ますが、日銀の買い入れ基準からは外れており500億の吸上げで、過去の新規REITの状況から大きな期待は出来ません。スポンサーは非常に良く、利回りも悪くないのはプラス材料です。過去の割れた銘柄もこの時期に公募を上回っており、地合いは以前よりも良いです。公募を上回る可能性も充分にあり、中期で考えれば元を取れると思いますが、資金効率とリターンを考えて見送り予定です。

想定価額:100000円
仮条件上限:103000円
初値予想:103000円
ブック申し込み度・・・中立
セカンダリー期待度・・・中立
総合評価3

PO(アーバネットコーポレーション)

アーバネットコーポレーション  3242 JQ
公募:5,340,000株 売出:500,000株 OA:876,000株
合計6.716,000株
仮条件3.0%~5.0% 12/3~6
主幹事 SMBC日興証券
貸借銘柄
発表前終値:411円 規模:28憶
参加度:中立

IPO分析(テクノフレックス)

【事業内容】
(1)管継手事業
 管継手とは鉄鋼や樹脂でできた配管等の接続部分を指します。
 管継手事業では、ホース状に製品自身を曲げて使用するフレキシブル継手及び提灯のように製品を伸縮させて使用する伸縮管継手の製造・販売を行っております。フレキシブル継手及び伸縮管継手は継手自身が可動することから、配管等の屈曲運動や振動等を吸収することが可能であるため、インフラや産業配管に生じる様々な負荷から機器本体と配管を守るために使用される継手で、地震時等に大きく歪曲しても接続部分からの流体の漏洩等を防ぐことができます。本体素材はステンレス鋼で出来ており、ゴム製品やその他の樹脂製品と比較し、高温度性能及び高耐圧性能に優れていることから、様々な配管の“耐震措置”、“熱膨張変位の吸収”、“振動吸収”が可能であり、また近年では“配管作業の省力化”を目的として様々な配管にフレキシブル継手が使用され、人手不足の解消等に寄与しております。当社は配管工事で用いる多様な継手を製品ラインアップとして揃えており、ワンストップで顧客の要望に応えられる体制を構築しております。納入先は建築設備・製鉄設備・プラント設備・造船設備・電力設備・ガス設備・上水道設備等、多岐に渡っております。
 フレキシブル継手は諸官公庁が発行する配管工事共通仕様書において各種配管の防振・耐震措置として使用を指定する旨の記述があり、空調設備、衛星設備、消火設備等の各種配管に利用されております。また、当社ではフレキシブル継手の製造技術を生かし、金属製品のみならず食品、医薬、化学分野に向け、耐食性や衛生上の安全を重視したフッ素樹脂製(いわゆるテフロン)のホースの製造・販売及び真空機器関連業務として、主に半導体分野に向け、パーティクルレス(微小な小片、粒子がないこと)や微細化を行う半導体製造装置間の真空工事・ガス工事及び装置の設計・製作・据付等の業務も行っております。
 伸縮管継手については、都市ガス、電力、製鉄、石油化学、LNG及びLPGのプラントや運搬船等、広範囲な産業設備で利用されており、用途によっては10メートルを超える大型の配管にも使用されております。また、同製品は電気事業法、ガス事業法、高圧ガス保安法等の各種法規則に基づき製作されるものもあり、製造許認可の対象となる溶接部は高度な品質管理が必要になります。その他には、ライフラインである水道管の継手にも利用されていることから、熱膨張・耐震性への性能を考慮し、漏水に対する安全性、耐久性、環境性をクリアすることが必要で、公益社団法人日本水道協会の認証登録を受けた製品を提供しております。
(2)管継手関連事業
 管継手関連事業は、消防設備の設計・施工・管理、貯水機能付給水管装置の製造・販売及び水道管や電柱の切断装置の製造・販売を行っております。
 消防設備の設計・施工・管理につきましては、消防設備の設計・施工・管理にあわせて、衛生設備・消防設備業者が使用する配管の加工も行っており、配管の加工と設備の工事をセットで請け負うことができることが当事業の特徴となります。
 消防設備の設計・施工・管理につきましては、スプリンクラー工事を始め、泡消火・連結送水管、消火設備等の消防施設工事、冷暖房設備工事関係を請け負っております。消火に対するニーズは、年々多様化・大型化・高度化・複雑化している中、長年培ってきた豊富な実績・ノウハウと高い技術力によって、オフィスビル、高層マンション、大型再開発、大型ショッピングセンター、病院等において数多くの施工実績を上げております。配管の加工につきましては、衛生設備・消防設備業者が使用する配管で、現場ごとに違う施工図面を基に、専用ソフトで解析、配管材料、口径、ネジ管、溶接管を選定したうえで加工管を製造し、提供しております。この一連の作業を自動化ラインにしたことで、小ロット多品種要求に的確に答えることができ、かつ量を捌くことでコストの低減を図っております。また、消防設備の施工における現場工数削減のため、配管加工工場でプレハブ加工を実施しております。
 貯水機能付給水管装置の製造・販売につきましては、災害などの断水時に120リットルの飲料水・生活水が確保できる貯水機能付給水管「マルチアクア」を①戸建て住宅の標準装備品として大手ハウスメーカーへの販売促進、②BCPを目的とした法人事業場への設置、③災害時に帰宅困難者の一時避難を目的に同要件を満たす商業施設への設置と3つのターゲットに集中し営業推進を行っております。「マルチアクア」は、水道管に直結して配置するため、災害時に水道本管が断水した場合でも、通常通り蛇口をひねることで、飲用の水質基準を満たした水道水が7日間使用でき、公益社団法人日本水道協会の認証登録はもとより一般財団法人ベターリビング(1973年2月発足の、BL部品(同法人が認定する、機能・安全性・耐久性などにすぐれた住宅部品)の認定に関する業務を行う団体)から「優良住宅部品認定規程に基づく優良住宅部品」としても認定を受けております。
 水道管及び電柱の切断装置の製造・販売につきましては、主要な販売先は、水道事業は主に土木・建築機材及び工具などを扱っている商社となり、電柱事業は同様の商社に加え特殊車両メーカーを通じて販売するケースもあります。エンドユーザーとしては、水道管の切断装置は水道及び土木工事事業者が中心であり、電柱の切断装置は通信建設及び電力工事事業者が中心となります。また装置の特徴として、自走しながら電柱を切断します。
 また、東京都は都道での電柱新設を原則禁止し、無電柱化を推進する条例を制定しましたが、都道2,200㎞のうち無電柱化率は2017年3月末時点で2割前後とされており(出所:東京都建設局道路管理部安全施設課)、今後の工事ニーズの拡大が見込まれます。
(3)金属塑性(そせい)加工事業
 金属塑性加工とは、機械的力により金属を変形させ、力を取り除いた後も変形が残る性質(塑性)を利用して、金属を所定の形状、寸法の製品に成形する手段を言います。この金属塑性加工技術は、建設機械、工作機械、精密機械、医療器械、自動車といった様々な産業分野における部品製造で活用されております。
 当社の金属塑性加工事業では、金属管(鉄・ステンレス・アルミ・銅・チタン等)の各種塑性加工品の製造・販売を行っております。主な製品は大手完成車メーカーの1次部品メーカー向け部品となっており、金属管を曲げたり、広げたり、絞ったり、薄くしたり、厚くすることにより、軽量化、材料費の低減及び強度増加等を進めたことで駆動系、操舵系、排気系自動車部品及びオートバイ用エキマニジョイントに採用されるなど、金属塑性技術が評価されてきました。
 また、自動車部品以外にも産業機器等部品にも販路を広げており、産業用大型ロボットアームの駆動シャフト並びにバルブボール等を塑性加工・販売しております。
(4)介護事業
 介護事業では、要介護者向けに、福祉用具のレンタル・販売、介護用住宅改修(バリアフリー化・手すりの取り付け等)、介護用マットレスの洗浄等を中心に事業を展開しております。エンドユーザーは個人であり、主な販売先も個人でありますが、一部介護福祉施設向けの販売も行っております。
 高齢化が一層進む我が国において拡大が予測される介護業界では、政府の「施設介護から在宅介護へ」という転換姿勢に加え、介護の基本は「人と人のつながり」であるという考えのもと、地域密着型の展開が不可欠と考え、店舗展開を強化しております。利用者の自立支援を最優先して、その身体状況や目的、生活スタイルに合わせた商品の選定やアドバイスを行い、利用者の方々のみならず、介護プランを作成するケアマネージャーの方々から信頼を得るサービスを提供しております。また、商品の販売に加え、利用者の方々や実際に介護を行われているご家族などから直接要望や悩みを伺い、プロの目からの知識や経験を生かすことで、従来の汎用な介護用品・福祉用具とは異なる、一歩踏み込んだ機能的なシーツやクッション等のオリジナル製品の開発もしております。

【業績等】
業績動向(百万円) 売上高 営業利益 経常利益 純利益
(連結実績)2017.12 18,692 2,441 2,493 1,786
(連結実績)2018.12 19,858 2,569 2,721 1,333
(連結予想)2019.12 19,216 - 2,444 1,688
(連結3Q累計実績)2019.12 14,431 1,902 1,991 1,374
1株当たりの数値(円) EPS BPS※ 配当
(連結予想)2019.12 94.02 1,005.10 38
調達資金使途 ベトナム工場増床のための設備投資資金

上場時発行済み株数 21,360,000株 (別に潜在株式231,100株)
公開株数 2,700,000株(公募200,000株、売り出し2,150,000株、オーバーアロットメント350,000株)
PER:9.6
PBR:
配当利回り:
公募時吸い上げ資金:24.3億
公募時時価:192億
    
【株主構成】
(株)ティーエムアセット 役員らが議決権の過半数を所有する会社 10,726,200 59.02 180
前島崇志 代表取締役社長の血族 1,596,600 8.79 180
みずほ成長支援投組 ベンチャーキャピタル(ファンド) 700,000 3.85 90・1.5
東京中小企業投資育成(株) ベンチャーキャピタル(ファンド) 600,000 3.30 90・1.5
SMBCベンチャーキャピタル1号投組 ベンチャーキャピタル(ファンド) 400,000 2.20 90・1.5
DBJキャピタル投組 ベンチャーキャピタル(ファンド) 400,000 2.20
(株)ドリームインキュベータ ベンチャーキャピタル(ファンド) 400,000 2.20 90・1.5
従業員持ち株会 特別利害関係者など 343,400 1.89
前島岳 代表取締役社長兼社長執行役員 304,000 1.67 180
加藤伸哉 特別利害関係者など 124,000 0.68
 
【代表者】
代表者生年月日 1967年11月22日生まれ
代表者略歴
1994年04月 当社 入社
2009年01月 当社 代表取締役副社長兼営業本部長
2010年03月 当社 代表取締役社長兼営業本部長
2012年01月 当社 代表取締役副社長兼管理本部長
2013年03月 当社 代表取締役社長兼営業本部長 (株)チューブフォーミング 代表取締役社長
2015年05月 当社 代表取締役社長
2016年02月 (株)TFエンジニアリング 代表取締役社長 (株)スペースケア 取締役  3月 天津天富軟管工業有限公司 董事長(現任)
2018年03月 当社 代表取締役社長兼社長執行役員(現任)  9月 (株)中野製作所 代表取締役社長

【幹事団】
主幹事証券 大和 - -
引受証券 野村 - -
引受証券 三菱UFJモルガン・スタンレー - -
引受証券 みずほ - -
引受証券 SMBC日興 - -

【参考類似企業】今期予想PER 11/11
3442  MIEコーポ 4.7倍(連結予想 )
5262  日ヒューム 10.7倍(連結予想 )
5999  イハラサイエンス 7.9倍(連結予想 )
6151  日東工器 15.0倍(連結予想 )
6485  前沢給 13.4倍(連結予想 )
7925  前沢化 27.4倍(連結予想 )

【私見】
管継手というコアな部分ですが、業種としては妙味はなく、地味銘柄が好調であってもやや厳しいような気はします。
売上・利益ともに横ばいから減益傾向で、PERは低くても成長性を考えると大きな上値はないように思います。需給は、吸収金額・時価総額共に小さくはないので初値段階でもやや厳しいように思います。

想定価額:870円
仮条件上限:900円
初値予想:900円
ブック申し込み度・・・中立
セカンダリー期待度・・・中立
総合評価3

2019年11月24日日曜日

IPO分析(ALiNK インターネット)

【事業内容】
 主な事業として、日本気象協会との共同事業である天気予報専門メディアtenki.jp」、「tenki.jp 登山天気」の運営を行っております。
(1)運営メディアについて
 tenki.jpは、生活にかかせない天気予報と気象予報士が日替わりで季節の話題を提供する等のコンテンツに加え、観測データ、地震・津波等の防災情報の提供を行い、気象情報を多種多様な形態で提供しております。PCのWebページ、スマートフォンアプリ、スマートフォンサイトを合わせて年間約40億PV、Twitterのフォロワー数が約280万人に達する天気予報専門メディアです。
 tenki.jp及びtenki.jp 登山天気は週末のレジャー計画をする人、出張先の服装を選びたい人、花粉で困っている人、有感地震で不安を感じている人等、多種多様なシーンの方が未来の行動の判断材料を探すために利用していると考えております。情報社会の進化の恩恵で、必要な情報を簡単に手に入れられる世の中になり、私たちのライフスタイルは多様化しました。
① 運営メディアの提供情報
ⅰ.tenki.jp
 10日間天気や1時間ごとの天気、今いる場所の雨の様子(豪雨レーダー)等、ユーザーの志向やユーザーが必要な場所・時間に合わせた天気予報を無料で提供しております。天気予報だけでなく、一般的な気象情報として、観測データや天気図、防災情報もリアルタイムで提供しております。
 また、ユーザーの未来の行動の判断材料を提供するために、気象予報士による天気解説記事(日直予報士)や洗濯指数、お出かけ指数等の指数情報、天候と関係のある主要レジャーの天気情報を提供するレジャー天気、花粉飛散情報、紅葉見ごろ情報等の季節に応じた季節情報等の各ユーザーの志向に応じた多種多様な情報を提供しております。
ⅱ.tenki.jp 登山天気
 登山準備に使用できる指数情報や山々の山頂・登山口・ふもと別の天気、雨雲の動き・雷危険度・台風情報等のリアルタイム情報をチェックできます。なお、日本の三百名山全てを網羅しております。
(2)当社の特徴
① システム構築・運用
 当社は少人数(2019年9月末現在、従業員9名)であるものの、年間で40億PVを超える規模のサービスを運用できる体制を構築しております。
 過年度に発生している大災害時のユーザーの行動傾向等を蓄積しており、過去の異常気象時や災害時等の突発的なユーザー増加状況を踏まえ、さくらインターネット株式会社と連携を取り、緊急時の対応に備えております。tenki.jpに係るプログラム・システムは社内でマニュアル化されており、また、オープンソースのプログラム言語で運用しているため、どのエンジニアが入社してもすぐに対応できるよう社内体制を整えることで、少人数で対応できる組織となっております。
② Growth Hack
 当社はtenki.jpのユーザーの行動等を分析し、世の中のトレンドに合わせて改善活動を行っております。上述の「(1)運営メディアについて ① 運営メディアの提供情報」に記載のとおり、気象情報のみならず、周辺情報も提供しておりますが、各ページへの改善活動・施策を毎回、効果測定し、日々PDCAを回すことで当社内にナレッジを蓄積しております。
 また、気象情報を提供している他の大手メディアは「Yahoo!天気・災害」「ウェザーニュース」等がありますが、tenki.jpのPV数は年間で約40億PVあることから、当社はインターネットプラットフォーマーと日頃から直接、コミュニケーションを取ることができており、当該プラットフォーマーの動きにフレキシブルに対応しております。
 上記から、気象情報はもとより、気象情報が関わらないと思われる周辺のキーワードでもtenki.jpへアクセスされるような取組みを担うことでアクセス数の増加を企図しております。
③ トレーディングデスク
 当社は国内のみならず、海外でも最新のアドテクノロジーを導入すべく、アドネットワーク業者と情報交換を行っております。当社は自社で年間40億を超えるPVのメディアを運営しているため、アドネットワーク業者を選ぶ立場として最適な価格設定や配信比率を実現するよう日々の業務を行っております。また、tenki.jpの運営を開始してから、天候によるPVの上下と価格の連動・相関関係を把握しているため、独自のツール等を利用して、天候連動によった広告配信を一部行うことにより、広告主の細かな配信条件に対応できることで単価の向上に努めております。

(3)日本気象協会との共同運営について
 当社は設立以来、気象情報等をメディア上で提供し、メディア運営ノウハウ及びメディアマネタイズノウハウを蓄積しながら、気象業界に関連したインターネット事業を営んでまいりました。一方で、気象予報士を抱え、予報業務をリアルタイムで行うだけのリソースは保有しておりませんでしたので、気象予報士を200名以上抱え、予報業務や気象に係るコンテンツの制作・設計に長けている日本気象協会と互いのリソースを活かした共同事業を行うことで、現在の当社の経営理念を達成することを意図しております。
2019年2月期の売上高構成比は、tenki.jp 99.3%、その他0.7%。主な販売先はレベニューシェア先の日本気象協会99.3%。tenki.jpの主な販売先はグーグル57.3%、GMOアドマーケティング9.8%。

【業績等】
業績動向(百万円) 売上高 営業利益 経常利益 純利益
(単独実績)2018.2 445 199 199 131
(単独実績)2019.2 694 349 344 232
(単独予想)2020.2 694 - 292 183
(単独中間実績)2020.2 377 190 184 121

1株当たりの数値(円) EPS BPS※ 配当
(単独予想)2020.2 92.49 574.80  - 
調達資金使途 採用活動・人件費、広告宣伝
上場時発行済み株数 2,102,400株 (別に潜在株式102,300株)
公開株数 580,900株(公募150,000株、売り出し355,200株、オーバーアロットメント75,700株)

PER:18.3
PBR:
配当利回り:
公募時吸い上げ資金:9.9億
公募時時価:36億
    
【株主構成】
池田洋人 代表取締役CEO 1,050,000 51.10 90
松本修士 取締役CTO 882,000 42.93 90
富田知尚 取締役CSO 66,000 3.21 90
池田直紀 取締役CFO 30,000 1.46 90
(一財)日本気象協会 特別利害関係者など 20,400 0.99
藤倉昭幸 従業員 2,400 0.12
塚本真由子 従業員 1,800 0.09
高安伸 従業員 1,800 0.09
松田茜 従業員 300 0.01

【代表者】
代表者生年月日
1974年10月06日生まれ
代表者略歴
1997年04月 (株)ハレックス入社
1999年10月 気象予報士取得
2002年05月 (株)ウェザーライン入社
2003年06月 ヤフー(株)入社 Yahoo!天気情報プロデューサー
2005年06月 (株)ありんく入社 取締役COO就任
2013年03月 当社設立 代表取締役CEO就任(現任)

【幹事団】
主幹事証券 野村 - -
引受証券 SMBC日興 - -
引受証券 三菱UFJモルガン・スタンレー - -
引受証券 SBI - -
引受証券 岡三 - -
引受証券 エース - -

【参考類似企業】今期予想PER 11/7
4825  WNIウェザー 25.3倍(連結予想 )

【私見】
 業種としてはウェザーニュースと同業で、社員9名ということからの一人当たりの利益では素晴らしいと思います。しかし、利益ではウェザーの1/7ほどなので時価総額も1/7ほどになっておりサイズとしては妥当だと思います。PERでは若干低めですが、今期は減益で、売上も横ばいなので成長性を考えると大きく伸ばすことは簡単ではないと思います。吸収金額は小さく、VCも存在せずロックもしっかりしているのでIPOラッシュ前哨戦として初値で人気になりそうですが、高騰してしまえばセカンダリーは需給戦以外は妙味はないかと思います。

想定価額:1470円
仮条件上限:1700円
初値予想:3800円
ブック申し込み度・・・強気
セカンダリー期待度・・・中立
総合評価3.5

2019年11月23日土曜日

上場承認(スポーツフィールド)

12/26 スポーツフィールド  7080 サービス業 マザ SMBC日興証券     
事業内容:スポーツ人財の採用支援サービス「スポナビ」、「スポナビキャリア」等、スポーツ人財に特化した採用支援事業
公開株数合計:301,800 OA:45,200(9.2憶)
公募株数:65,600 売出株数:236,200
発行済み株数⇒881,600(23憶)
ブックビルディング12/11~17
引受証券会社 SMBC日興証券 SBI証券 いちよし証券 岩井コスモ証券 エース証券 東洋証券 極東証券 マネックス証券 松井証券 
想定価格:2650円 予想レンジ3000円~7000円 期待度3.5
人材関連なので限界はありますが、完全な類似業種はなく、需給も良いので人気になりそうな銘柄。

2019年11月22日金曜日

PO(第一精工)

第一精工  6640 東1
公募:2,000,000株 売出:300,000株 OA:345,000株
合計2.645,000株
仮条件3.0%~5.0% 12/2~5
主幹事 大和証券
引受人  SMBC日興証券 野村證券 みずほ証券 三菱UFJモルガンスタンレー証券他
貸借銘柄
発表前終値:2567円 規模:68憶
参加度:中立

上場承認(AI inside)

12/25 AI inside 4488 情報・通信業 マザ 野村證券     
事業内容:AI技術を用いたOCRサービス「DX Suite」の提供等
公開株数合計:500,000 OA:75,000(15.2憶)
公募株数:300,000 売出株数:200,000
発行済み株数⇒3,540,000(94憶)
ブックビルディング12/09~13
引受証券会社 野村證券 大和証券 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 SMBC日興証券 SBI証券 岩井コスモ証券 マネックス証券 いちよし証券 楽天証券 
想定価格:2660円 予想レンジ3500円~8000円 期待度4
AI関連で成長性がありそうで、ロックも完全なので人気になりそうな銘柄。

上場承認(WDBココ)

12/25 WDBココ 7079 サービス業 マザ SMBC日興証券       
事業内容:医薬品の安全性情報管理の受託サービス等
公開株数合計 572,000 OA 85,800(9.1億)
公募株数:285,000 売出株数:287,000
発行済み株数 ⇒ 2,285,000 (31億)
ブックビルディング12/09~13
公募価格決定日 2019/12/16
引受証券会社 SMBC日興証券 みずほ証券 いちよし証券  SBI証券 楽天証券 
想定価格:1390円 予想レンジ1400円~3500円 期待度3.5
親子上場ですが、安定感と需給は良いのでそこそこ上がるでしょうか。

2019年11月21日木曜日

上場承認(global bridge HOLDINGS

12/23 global bridge HOLDINGS  6557 サービス業 マザ みずほ証券       
事業内容:東京・千葉・神奈川・大阪を中心とした保育施設・介護施設の運営、ならびに付帯するICT事業等
公開株数合計:649,900 OA:97,400(19.3億)
公募株数 50,000 売出株数 599,900
発行済み株数 ⇒2,443,300(63億)
ブックビルディング12/06~12
引受証券会社 みずほ証券 野村證券  ちばぎん証券 東海東京証券 楽天証券 マネックス証券 丸三証券
想定価格:2590円 予想レンジ2500円~4000円 期待度3
売出しも多く、業績からもそれほど上がらないでしょう。

2019年11月20日水曜日

前日予想(トウェンティーフォーセブン)

トウェンティーフォーセブン
初値予想 4000円
初値買い 中立〜やや強気
強気ではありませんが、マーク予定。

2019年11月19日火曜日

上場承認(ファンペップ)

12/20 ファンペップ 4881 医薬品 マザ みずほ証券     
事業内容:機能性ペプチドを用いた医薬品等の研究開発事業
公開株数合計:4,505,000 OA:675,000(16.3憶)
公募株数:4,505,000 売出株数:0
発行済み株数⇒16,119,300(51憶)
ブックビルディング12/04~10
引受証券会社 みずほ証券 SMBC日興証券 SBI証券 いちよし証券 エース証券 藍澤證券 岩井コスモ証券 東洋証券 極東証券 水戸証券
想定価格:315円 予想レンジ300円~600円 期待度3
赤字幅も小さく、ペプチ、アンジェスのような期待も。

上場承認(カクヤス)

12/23 カクヤス 7686 卸売業 東2 野村證券      
事業内容:酒類・食品等の料飲店および一般個人向け販売
公開株数合計:2,042,000 OA:306,300(35.6憶)
公募株数:285,000 売出株数:1,757,000
発行済み株数⇒7,525,000(114憶)
ブックビルディング12/05~11
引受証券会社名 野村證券 みずほ証券 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 SMBC日興証券 マネックス証券 SBI証券 岩井コスモ証券
想定価格:1520円 予想レンジ1500円~2500円 期待度3,5
業績は伸びていませんが、知名度はあるので面白そうな銘柄。

上場承認(INCLUSIVE)

12/20 INCLUSIVE 7078 サービス業 マザ みずほ証券     
事業内容:インターネットサービス運営・収益化支援、広告・プロモーション企画、アドネットワークサービスの提供、ブランディング・PRコンサルティング、ウェブエンジニアリングサービス
公開株数合計:425,000 OA:63,700(11.1憶)
公募株数:200,000 売出株数:225,000
発行済み株数⇒2,356,700(54憶)
ブックビルディング12/04~10
引受証券会社 みずほ証券 SBI証券 岩井コスモ証券 いちよし証券 丸三証券 楽天証券 東海東京証券 マネックス証券
想定価格:2290円 予想レンジ3000円~5500円 期待度3.5
IT関連で需給も良いので初値人気は高いでしょう。

2019年11月18日月曜日

PO(チャーム・ケア・コーポレーション)

チャーム・ケア・コーポレーション 6062 東1
公募:2,000,000株 売出:0株 OA:300,000株
合計2.300,000株
仮条件3.0%~5.0% 11/25~28
主幹事 大和証券
引受人  SMBC日興証券 野村證券 みずほ証券 エース証券 東洋証券 岡三証券
貸借銘柄
発表前終値:2185円 規模:50憶
参加度:中立

上場承認(スペースマーケット)

12/20 スペースマーケット 4487 情報・通信業 マザ 大和証券     
事業内容:遊休不動産のスペースの貸し借りのプラットフォームである「スペースマーケット」の運営等
公開株数合計:1,794,700 OA70,400(10.7憶)
公募株数:520,000 売出株数:1,274,700
発行済み株数⇒11,213,800(58憶)
ブックビルディング12/05~11
引受証券会社 大和証券 みずほ証券 SBI証券 SMBC日興証券 松井証券 マネックス証券 いちよし証券 エース証券 岩井コスモ証券 
想定価格:520円 予想レンジ700円~1300円 期待度3.5
不動産なのでそこまで人気にならないでしょうが、吸収金額の小ささと需給の良さでカバーできるでしょう。

上場承認(ユナイトアンドグロウ)

12/18 ユナイトアンドグロウ 4486 情報・通信業 マザ SMBC日興証券     
事業内容:中堅・中小企業の情報システム部門を対象としたIT人材・知識のシェアリングサービスの提供とセキュリティコンサルティングサービスの提供、およびオープンナレッジサービス「Syszo」の運営
公開株数合計:469,400 OA:70,400(6.5憶)
公募株数:367,400 売出株数:102,000
発行済み株数⇒1,815,500(22憶)
ブックビルディング12/03~9
引受証券会社 SMBC日興証券 SBI証券 マネックス証券 岩井コスモ証券 丸三証券 エース証券
想定価格:1550円 予想レンジ2500円~5000円 期待度3.5
小型で需給も良いので初値人気がでるでしょう。

2019年11月16日土曜日

上場承認(ランディックス)

12/19 ランディックス  2981 不動産業 マザ 大和証券     
事業内容:富裕層顧客を中心とした不動産売買、仲介、注文住宅マッチングサービスの提供及び自社ポータルサイト「sumuzu」の運営
公開株数合計:650,000 OA97,500(11.4憶)
公募株数:400,000 売出株数:250,000
発行済み株数⇒2,734,693(42憶)
ブックビルディング12/04~10
引受証券会社 大和証券 SBI証券 みずほ証券 楽天証券 岡三証券 岩井コスモ証券 SMBC日興証券 
想定価格:1530円 予想レンジ1600円~3000円 期待度3.5
不動産なのでそこまで人気にならないでしょうが、業績の良さと需給の良さでカバーできるでしょう。

上場承認( BuySell Technologies )

12/18 BuySell Technologies  7685 卸売業 マザ SBI証券   
事業内容:出張買取を中心とした多様なリユース商材の買取及び販売
公開株数合計:670,000 OA:100,500(14.1億)
公募株数:445,000 売出株数:225,000
発行済み株数⇒6,445,000(119億)
ブックビルディング12/02~06
引受証券会社  SBI証券  大和証券  みずほ証券  SMBC日興証券  岡三証券  東海東京証券  丸三証券  水戸証券  岩井コスモ証券  エース証券  藍澤證券  エイチ・エス証券  むさし証券
想定価格:1550円 予想レンジ1800円~3500円  期待度3.5
大きくは上がらないでしょうが、そこそこは人気になるでしょう。

2019年11月15日金曜日

上場承認(SREホールディングス)

12/19  SREホールディングス 2980 不動産業 マザ SMBC日興証券    
事業内容:不動産事業、ITプラットフォーム事業、AIソリューション事業
公開株数合計:4,484,600 OA:672,600(153億)
公募株数:1,400,000 売出株数:3,084,600
発行済み株数⇒15,128,000 (450億)
ブックビルディング12/04~10
引受証券会社名 SMBC日興証券  大和証券  SBI証券  野村證券  マネックス証券 楽天証券 
想定価格:2975円 予想レンジ2800円~4000円 期待度3
ソニー・ヤフーとの関係は評価出来ますが、不動産テックも人気が落ちてきたのでそこまで上がらないでしょう。

上場承認(JTOWER)

12/18 JTOWER 4485 情報・通信業 マザ SMBC日興証券      
事業内容:国内外における通信インフラシェアリング及びその関連ソリューションの提供
公開株数合計:5,893,300 OA 883,900(105億)
公募株数:2,987,000 売出株数;2,906,300
発行済み株株数→19,354,472(299億)
ブックビルディング12/03~09
引受証券会社名 SMBC日興証券 大和証券 みずほ証券 野村證券 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 SBI証券  楽天証券 マネックス証券 岩井コスモ証券 
想定価格:1550円 予想レンジ1400円~2000円 期待度3
業種、業績の妙味はなく、規模も大きいので初値人気にはならないでしょう。

2019年11月14日木曜日

上場承認(JMDC)

12/16JMDC  4483 情報・通信業 マザ 野村證券      
事業内容:医療データベースの構築と提供、PHR等の健康増進サービス、画像診断等の遠隔医療、調剤薬局へのデジタルソリューションの提供
公開株数合計:5,100,000 OA765,000(163億)
公募株数:2,000,000 売出 3,100,000
発行済み株数⇒25,975,042(722億)
ブックビルディング12/02~05
引受証券会社 野村證券 みずほ証券 SMBC日興証券 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 SBI証券 マネックス証券
想定価格:2780円 予想レンジ2500円~3800円 期待度3
業態は悪くないのですが、規模が大きく初値人気にはならないでしょうか。

上場承認(ランサーズ)

12/16 ランサーズ 4484 情報・通信業 マザ 大和証券     
事業内容:フリーランスと企業を仕事領域でマッチングさせるプラットフォーム事業の運営
公開株数合計:7,337,400 OA:1,100,600(75.9憶)
公募株数:2,270,000 売出株数5,067,400(145憶)
発行済み株数⇒16,175,100
ブックビルディング11/29~12/5
引受証券会社名 大和証券 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 楽天証券 SMBC日興証券 SBI証券 マネックス証券 松井証券 岩井コスモ証券 
想定価格:900円 予想レンジ800円~1500円 期待度3
吸収金額が大きく同業のクラウドWとの比較からも初値人気にはならないでしょう。

2019年11月13日水曜日

IPO分析(名南M&A)

【事業内容】
(1) M&A仲介業務について
 譲渡を希望する企業と買収を希望する企業の引き合わせから、提携条件の調整、契約書類の作成、取引の実行に至るまでの一連のM&Aプロセスにおいて、クライアントを支援しております。中立的な立場で提携条件を調整し、譲渡先と買収先の双方から報酬を受領する業務と、譲渡先(又は買収先)の立場に立って支援し、譲渡先(又は買収先)のみから報酬を受領する業務があります。その他、「企業評価」「契約書類の作成支援」「コンサルティング業務」等、一連のM&Aプロセスの中の一部の業務のみ実施することもあります。上記のとおり、立場や業務範囲は案件ごとに異なりますが、いずれもM&Aに関する業務であることから、すべて「M&A仲介業務」としております。
(2) 当社の特徴について
 当社は、中堅中小企業を対象としてM&A仲介業務に取り組んでおります。親族が経営を承継する企業が年々減る中で、事業承継手段としてM&A(譲渡)を希望する中小企業が増えております。また、今後国内人口が減少し、多くの業界で国内マーケットの縮小が予想される中、業界内でのシェア拡大や事業の多角化、他地域進出の手段としてM&A(買収)を希望する中堅中小企業が増えております。譲渡と買収、双方のニーズが増加する中で、中堅中小企業のM&Aは増加傾向にあります。
 中堅中小企業のM&Aニーズの増加に伴い、金融機関やM&A専門業者がM&A業務への取組を強化しておりますが、当社の特徴は以下の3点です。
① 東海地方における強固な営業基盤
 当社が属する名南コンサルティングネットワークは、東海地方において50年以上にわたり、中堅中小企業の経営を支援しており、東海地方における高い知名度と信用力を有しております。また、東海地方のすべての地方銀行と多くの信用金庫と業務提携しており、案件情報を開発するためのネットワークが構築されております。その他、国が運営するM&Aの公的な相談窓口である愛知県・岐阜県・三重県の「事業引継ぎ支援センター」にM&A専門業者として登録しており、「事業引継ぎ支援センター」からの紹介により譲渡案件を多数受託しております。
② 名南コンサルティングネットワーク関係法人との営業連携
 名南コンサルティングネットワークは、東海地方の中堅中小企業を中心に6,000社超のクライアントを有しております。
 クライアントの事業承継問題や事業拡大戦略について、関係法人と協同でソリューション提案を実施することにより、M&Aニーズの発掘に繋げております。
 また、名南コンサルティングネットワークは全国の約1,700の会計事務所に対し、情報共有及び各種経営ツールを提供するインターネットサービスを展開しております。当社は、当該サービスのユーザーである会計事務所と連携してM&A案件の発掘に取り組んでおります。
③ 人材育成方針
 M&A仲介業務は、実行までのプロセスの中で、税務、法務、労務等の様々な専門知識や、クライアントが属する業界動向を分析し、相乗効果の高いM&A案件を創出するための構想力も求められます。当社は、名南コンサルティングネットワークに属する様々な専門家と定期的に勉強会や情報交換会を開催することにより、専門知識や業界知識の習得に努めております。継続的に研鑽の場を提供し、従業員のコンサルティング能力を磨くことによって、企業の潜在的なM&Aニーズを顕在化させ、税務、法務、労務等のあらゆる側面から最適なM&Aスキームを提案しております。

【業績等】
業績動向(百万円) 売上高 営業利益 経常利益 純利益
(単独実績)2017.9 455 51 48 32
(単独実績)2018.9 469 33 33 22
(単独見込)2019.9 797 215 213 139
(単独予想)2020.9 1,087 229 213 140
1株当たりの数値(円) EPS BPS※ 配当
(単独予想)2020.9 95.68 471.69 10
調達資金使途 人材採用および採用者を含めた教育、広告宣伝、システム関連費
上場時発行済み株数 1,494,850株
公開株数 506,000株(公募180,000株、売り出し260,000株、オーバーアロットメント66,000株) 

PER:20.9
PBR:
配当利回り:
公募時吸い上げ資金:10.1億
公募時時価:30億
    
【株主構成】
(株)名南経営コンサルティング 親会社 1,248,800 94.98
社員持ち株会 特別利害関係者など 5,300 0.41
(株)十六銀行 特別利害関係者など 5,000 0.38
(株)大垣共立銀行 特別利害関係者など 5,000 0.38
岐阜信用金庫 特別利害関係者など 5,000 0.38
(株)百五銀行 特別利害関係者など 5,000 0.38
(株)三重銀行 特別利害関係者など 5,000 0.38
(株)第三銀行 特別利害関係者など 5,000 0.38
(株)名古屋銀行 特別利害関係者など 5,000 0.38
(株)愛知銀行 特別利害関係者など 5,000 0.38
岡崎信用金庫 特別利害関係者など 5,000 0.38
(株)北陸銀行 特別利害関係者など 5,000 0.38
オリックス(株) 特別利害関係者など 5,000 0.38
 本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人かつ貸株人である株式会社名南経営コンサルティング並びに当社株主である株式会社十六銀行、株式会社大垣共立銀行、岐阜信用金庫、株式会社百五銀行、株式会社三重銀行、株式会社第三銀行、株式会社名古屋銀行、株式会社愛知銀行、岡崎信用金庫、株式会社北陸銀行、オリックス株式会社、篠田康人、青木将人、櫻田貴志、南川剛廣、森鋭一、若山哲史及び大倉淳は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後180日目の2020年5月29日までの期間(以下「ロックアップ期間」という。)中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却(ただし、引受人の買取引受による売出し、オーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと等は除く。)等を行わない旨合意しております。


【代表者】
代表者生年月日 1973年12月29日生まれ
代表者略歴
1992年04月 佐々木会計事務所入所
1999年02月 佐藤澄男税理士事務所(現:税理士法人名南経営)入所
2000年08月 (株)名南経営(現:(株)名南経営コンサルティング)へ転籍
2001年01月 同社 企業情報部(当社の前身)設立
2014年10月 当社設立 代表取締役社長(現任)

【幹事団】
主幹事証券 東海東京 396,000 90.00
引受証券 みずほ 13,200 3.00
引受証券 SBI 13,200 3.00
引受証券 岡三 13,200 3.00
引受証券 エース 4,400 1.00

【私見】
 同業種も多く真新しさはなくなりましたが、根強い人気のM&A銘柄。案件次第で業績がぶれることから評価は難しいのですが、名証といえどももう一回り時価総額が大きくても良いかと思います。需給も良いので初値段階でそれなりの初値になると思いますが、市場からも参加者限定でしょう。

想定価額:1610円
仮条件上限:2000円
初値予想:2800円
ブック申し込み度・・・やや強気
セカンダリー期待度・・・中立
総合評価3

上場承認(ウィルズ)

12/17  ウィルズ  4482 情報・通信業 マザ みずほ証券     
事業内容:上場企業と機関投資家及び個人投資家をクラウド上でつなぐ、機関投資家マーケティングツール「IR-navi」及び個人投資家向けマーケティングツール「プレミアム優待倶楽部」の提供、並びに統合報告等のESGコンテンツの企画・制作
公開株数合計:320,000 OA:48,000(3.3憶)
公募株数:100,000 売出株数:220,000
発行済み株数⇒4,597,600(42憶)
ブックビルディング11/29~12/05
引受証券会社 みずほ証券 大和証券 SBI証券 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 マネックス証券 楽天証券 松井証券 エース証券 水戸証券
想定価格:910円 予想レンジ1500円~4000円 期待度3.5
小規模ですが、業種妙味もあり、超小型で需給が良いので初値高騰は必至でしょう。

2019年11月12日火曜日

上場承認(ベース)

12/16 ベース 4481 情報・通信業 東2 みずほ証券     
事業内容:受託開発を中心としたソフトウェア開発サービスの提供等
公開株数合計:295,000 OA:44,200(15.7憶)
公募株数:280,000 売出株数:15,000
発行済み株数⇒2,916,000(135憶)
ブックビルディング11/28~12/04
引受証券会社 みずほ証券 野村證券 SMBC日興証券 SBI証券 むさし証券 岡三証券 岩井コスモ証券 エース証券 マネックス証券 
想定価格:4650円 予想レンジ5000円~7000円 期待度3
2部で業種妙味はありませんが、需給の良さで多少はカバー出来るでしょう。

2019年11月11日月曜日

上場承認(ユーザーローカル)

ユーザーローカル 3984 マザ→東証
公募:314,600株 売出:518,100株 OA:124,900株
合計957,600株
仮条件3.5%~5.5% 11/18~21
主幹事 大和証券
引受人 みずほ証券 SMBC日興証券
信用銘柄
発表前終値:4395円 規模:42憶
参加度:やや弱気

上場承認(メドレー)

12/12 メドレー 4480 情報・通信業 マザ 大和証券     
事業内容:人材採用システム「ジョブメドレー」、クラウド診療支援システム「CLINICS」、医療メディア「MEDLEY」等、医療ヘルスケア領域におけるインターネットサービスの開発提供
公開株数合計:13,760,000 OA2,064,000(203憶)
公募株数:2,530,000 売出株数:11,230,000
発行済み株数⇒27,624,400(354憶)
ブックビルディング11/27~12/03
引受証券会社 大和証券 みずほ証券 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 クレディ・スイス証券 
想定価格:1280円 予想レンジ1000円~1800円 期待度3
業種は悪くないのですが、規模が大きく需給も良くないので厳しいでしょうか。

上場承認(マクアケ)

12/11 マクアケ  4479 情報・通信業 マザ 大和証券     
事業内容:クラウドファンディングプラットフォーム「Makuake」の運営等
公開株数合計:2,545,000 OA:381,700(45.3憶)
公募株数:980,000 売出株数:1,565,000(170憶)
発行済み株数⇒10,966,000
ブックビルディング11/26~12/02
引受証券会社 大和証券 みずほ証券 SBI証券 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 SMBC日興証券 マネックス証券 岩井コスモ証券 
想定価格:1550円 予想レンジ1700円~3000円 期待度3.5
規模はやや大きめですが、業種と株主の話題性から人気化するでしょう。

2019年11月10日日曜日

上場承認(フリー)

12/17フリー 4478 情報・通信業 マザ 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 大和証券   
事業内容:スモールビジネス向けクラウドERPサービスの提供
公開株数合計:17,476,300 OA:1,089,700(334憶)
公募株数:5,435,200 売出株数:12,041,100
発行済み株数⇒46,639,891(840憶)
ブックビルディング12/03~6
引受証券会社 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 大和証券 メリルリンチ日本証券 SBI証券 野村證券 みずほ証券 岩井コスモ証券 東洋証券 楽天証券 いちよし証券 エース証券 ちばぎん証券 東海東京証券 松井証券 丸三証券 水戸証券 
想定価格:1800円 予想レンジ1600円~2500円 期待度3
知名度・売上の伸びは良いのですが、SOの売り圧力でどうなるか。

2019年11月9日土曜日

PO(タカラレーベン・インフラ投資法人)

タカラレーベン・インフラ投資法人 9281 東イン
公募:53,400口 売出:0株OA:2,670口
合計56,070口
仮条件 2.5%~5.0%  11/20~25
共同主幹事 SMBC日興証券 みずほ証券
引受人 SBI証券
貸借銘柄
発表前終値:133100円 規模:75憶
参加度:中立

上場承認(テクノフレックス)

12/10テクノフレックス 3449 金属製品 東2 大和証券     
事業内容:金属製管継手および周辺部材の製造・販売、ならびに配管工事と介護事業
公開株数合計:2,350,000 OA:350,000(23.4憶)
公募株数:200,000 売出株数:2,150,000
発行済み株数⇒21,360,000(185憶)
ブックビルディング11/25~29
引受証券会社 大和証券 野村證券 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 みずほ証券 SMBC日興証券
想定価格:870円 予想レンジ800円~1100円 期待度3
業種・業績・規模感からも人気にはならないでしょう。

2019年11月7日木曜日

上場承認(ALiNKインターネット )

12/10 ALiNKインターネット 7077 サービス業 マザ 野村證券
事業内容:天気予報専門サイト「tenki.jp」の運営
公開株数合計:505,200 OA:75,700(8.5億)
公募株数:150,000 売出株数:355,200
発行済み株数⇒2,102,400(31億)
ブックビルディング11/22~28
引受証券会社名 野村證券  SMBC日興証券  三菱UFJモルガン・スタンレー証券  SBI証券  岡三証券  エース証券
想定価格:1470円 予想レンジ2000円~4000円 期待度3.5
大きな成長性はありませんが、新規性と小型で需給が良いので初値人気は高いでしょう。

上場承認(SOSiLA物流リート投資法人)

12/10 SOSiLA物流リート投資法人  2979 SMBC日興証券 東R
公開株数合計:487,000 OA24,350(511億)
公募株数:487,000 売出株数:0
発行済み株数⇒487,000(490億)
ブックビルディング11/25~29
引受証券会社  SMBC日興証券  野村證券  大和証券 みずほ証券 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 
想定価格:100000円 予想レンジ93000円~110000円 期待度3
伊藤忠リートのように1年前なら割れでしょうが、今の地合いなら上回る可能性も。

IPO分析(トウェンティーフォーセブン)

【事業内容】
 パーソナルトレーニング事業としてパーソナルトレーニングジム「24/7Workout」及びパーソナル英会話スクール「24/7English」を全国展開しております。パーソナルトレーニング事業の特徴としては、以下2点があります。
①完全個室・オーダーメイド
 トレーナー・講師がマンツーマンで対応し、会員ごとにカスタマイズした個別トレーニングを実施
②「必要」分野に特化
 顧客から「必要とされる」分野の実践的なトレーニングに特化
パーソナルトレーニング事業の累計会員数は61,000人(2019年9月末現在)を超え、さらなる規模拡大を計画しております。
 また、プロテインやサプリメント等のインターネット販売も行い、当該事業を推進しております。

パーソナルトレーニング
① 「24/7Workout」について
 健康増進意識が高まり需要が急拡大したことを受けて成長分野であるヘルスケア事業へ参入いたしました。「24/7Workout」は、「全人類を人生史上最高の身体に導く」を事業理念に掲げ、ダイエットとボディメイクに特化したパーソナルトレーニングジムを全国に展開しております。
 最短2ヶ月で理想の体型に導くべく、プロのトレーナーによる完全個室、マンツーマンでトレーニングや食事指導、モチベーションのケアなどを行っております。当社トレーナーは、機能解剖学、スポーツ生理学、栄養学、接遇、トレーニング実技等の知識だけでなく、顧客満足度向上を意識し、顧客が目標を達成できるような動機付け、事業理念である「全人類を人生史上最高の身体に導く」を意識したサービス提供、一人ひとりに合わせたトレーニングメニューの作成を実施し、トレーニングを行っております。トレーナーと顧客の二人三脚で行っていくトレーニングだからこそ、これまで痩せられなかった方やリバウンドを繰り返してきた方なども目標達成に導いております。
 また、トレーナーの質にこだわるために採用を強化しております。具体的には向上心があり、夢を持った人材を採用し会社と共に成長をできる人材の確保に努めております。トレーナーの教育体制については、敢えて研修期間を定めず合格ラインへ達するまで教育を行い、トレーニングの質にこだわった運営を行っております。
 なお、「3食きっちり食べて無理なく痩せる」をダイエット方針にリバウンドをしないダイエットをサポートし、身体のラインを美しくするだけでなく理想の自分になることによってその後の人生をより良くすることを目指しております。セッション時間別に複数のコースを設け、顧客のライフスタイルに沿う設計となっております。
 当社は2012年10月に第1号店を出店し、2019年9月末までに北海道1店舗、東北1店舗、関東36店舗、中部8店舗、近畿10店舗、中国2店舗、九州沖縄7店舗の合計65店舗を運営しております。

 ② 「24/7English」について
 グローバル化の進展、訪日外国人客の急増、大学入試制度改革、外国語教育の早期化・難化などを背景に成長が見込まれる英語事業へ参入いたしました。
 短期間で英語でのコミュニケーション力向上を可能にするパーソナル英会話スクール「24/7English」は「すべての人が想いを伝えられる世界を実現する」を事業理念として、多くの英語学習者にとって実践で欠かす事のできない文法等の基礎力を徹底教育し、それを生かしたスピーキングトレーニングによって日本人に合った英語力上達のための言語学習方法を提供しています。
 最短2ヶ月の短期集中で英語を話せる状態へと導くことを目標としているため、完全なるマンツーマンにてバイリンガル講師による徹底サポートを行っております。週2回のマンツーマンレッスンとコーチング(受講者の目的と課題に適合した自宅学習プログラムの指導)により、短期間での英語でのコミュニケーション力向上を可能にしております。
 レッスンはバイリンガル講師が文法の理解や語彙の増加、流暢に発音する方法や英語らしい表現を指導しながら、英語で話すことに対する自信を持てるように設計されております。短期間で英語力を向上させるために、レッスン時間以外の学習も徹底的に管理を行い、インプットだけでなく、アウトプットを重視した課題を課し、毎レッスンで進捗状況を確認することで英語漬けの生活を送れるようにサポートし「本気」の方に最適な英会話学習環境を提供しております。
 当社は2017年4月に第1号店を出店し、2019年9月末までに関東9店舗、近畿1店舗の合計10店舗を運営しております。

インターネット販売
 当社は、顧客のトレーニングやダイエットをサポートするために、プロテインやサプリメント等を販売しております。


【業績等】
業績動向(百万円) 売上高 営業利益 経常利益 純利益 
(単独実績)2017.11 4,094 438 438 322 
(単独実績)2018.11 6,801 1,107 1,108 755 
(単独予想)2019.11 7,791 1,158 1,158 822 
(単独3Q累計実績)2019.11 5,911 926 926 643 

1株当たりの数値(円) EPS BPS※ 配当 
(単独予想)2019.11 182.73 849.57 0 
調達資金使途 新規出店、システムの開発、広告宣伝 

上場時発行済み株数 4,500,000株 (別に潜在株式121,800株) 
公開株数 1,132,700株(公募500,000株、売り出し485,000株、オーバーアロットメント147,700株)

PER:19.0
PBR:
配当利回り:
公募時吸い上げ資金:39.3億
公募時時価:156億
    

【株主構成】 以外180
小島礼大 代表取締役社長 3,660,000 88.80 
楢木毅 取締役CFO 160,000 3.88 
萩原裕司 従業員、元役員 160,000 3.88 
植原一雄 取締役 40,000 0.97 
植木健太 従業員 28,000 0.68 
川口晋吾 従業員 15,800 0.38 
坂本英雄 従業員 8,000 0.19 
道見淳也 従業員 8,000 0.19 
吉田直 従業員 8,000 0.19 
四谷佳陽 従業員 8,000 0.19 
尾崎貴彦 従業員 8,000 0.19 

本募集及び引受人の買取引受による売出しに関し、売出人かつ貸株人である小島礼大、楢木毅及び萩原裕司、売出人である植原一雄並びに当社新株予約権者である植木健太、坂本英雄、道見淳也、吉田直、四谷佳陽、尾崎貴彦、富樫光之、福村有記、岩瀬健司、先崎佳純、高田幸太郎、藤田まり子、寺尾妙子、岩﨑仁美、半澤須和子、神原健児、毛利優公、佐藤敏寛、桃井俊太、松岡源季、堀内健治、遠藤茂春、野呂啓介、吉田博美及び山木陵平は、SMBC日興証券株式会社(以下「主幹事会社」という。)に対して、本募集及び引受人の買取引受による売出しにかかる元引受契約締結日に始まり、上場(売買開始)日から起算して180日目の2020年5月18日までの期間(以下「ロックアップ期間」という。)中は、主幹事会社の事前の書面による承諾を受けることなく、元引受契約締結日に自己の計算で保有する当社普通株式(潜在株式を含む。)及び当社普通株式を取得する権利を有する有価証券の発行、譲渡又は売却等を行わない旨を約束しております。


【代表者】
代表者生年月日 1980年02月01日生まれ 

代表者略歴
2002年04月 三友システム(株) 入社 
2002年10月 トランスパシフィック(株) 入社 
2004年02月 (株)富士コーポレーション 入社 
2006年06月 (株)インベサイド 設立 代表取締役社長 
2007年12月 (株)ヘルスアップ(現当社) 設立 代表取締役社長 (現任) 
2009年03月 HW(株) 取締役 


【幹事団】
主幹事証券 SMBC日興 886,800 90.03 
引受証券 いちよし 29,500 2.99 
引受証券 SBI 19,700 2.00 
引受証券 マネックス 9,800 0.99 
引受証券 みずほ 9,800 0.99 
引受証券 丸三 9,800 0.99 
引受証券 エース 4,900 0.50 
引受証券 岩井コスモ 4,900 0.50 
引受証券 岡三 4,900 0.50 
引受証券 極東 4,900  


【参考類似企業】 今期予想PER(10/24) 
2157  コシダカHD 18.2倍(連結予想 ) 
2378  ルネサンス 10.9倍(連結予想 ) 
2928  RIZAPG 287.8倍(連結予想 ) 
4801  セントラルSP 12.7倍(連結予想 ) 
6096  レアジョブ 99.3倍(連結予想 ) 
8920  東祥 19.1倍(連結予想 ) 


【私見】
 パーソナルジムとしてはライザップと同業で新規性は全くありません。ネットの比較サイトなどを見ると、価額もライザップに比べるとやや安く、飽きられた感のあるライザップからの顧客が流れて拡大する余地は充分にあると思います。今の水準であればPERは適度ですが、成長性を加味すれば高くないと思います。サイズは大きいのですが、売り圧力はないので需給は良いです。需給が良くとも売られたダブルエーのようなパターンになる可能性もあり判断難しいですが、公募は下回らないかと思います。

想定価額:3270円
仮条件上限:3420円
初値予想:4000円
ブック申し込み度・・・やや強気
セカンダリー期待度・・・中立

総合評価3