2019年11月7日木曜日

IPO分析(トウェンティーフォーセブン)

【事業内容】
 パーソナルトレーニング事業としてパーソナルトレーニングジム「24/7Workout」及びパーソナル英会話スクール「24/7English」を全国展開しております。パーソナルトレーニング事業の特徴としては、以下2点があります。
①完全個室・オーダーメイド
 トレーナー・講師がマンツーマンで対応し、会員ごとにカスタマイズした個別トレーニングを実施
②「必要」分野に特化
 顧客から「必要とされる」分野の実践的なトレーニングに特化
パーソナルトレーニング事業の累計会員数は61,000人(2019年9月末現在)を超え、さらなる規模拡大を計画しております。
 また、プロテインやサプリメント等のインターネット販売も行い、当該事業を推進しております。

パーソナルトレーニング
① 「24/7Workout」について
 健康増進意識が高まり需要が急拡大したことを受けて成長分野であるヘルスケア事業へ参入いたしました。「24/7Workout」は、「全人類を人生史上最高の身体に導く」を事業理念に掲げ、ダイエットとボディメイクに特化したパーソナルトレーニングジムを全国に展開しております。
 最短2ヶ月で理想の体型に導くべく、プロのトレーナーによる完全個室、マンツーマンでトレーニングや食事指導、モチベーションのケアなどを行っております。当社トレーナーは、機能解剖学、スポーツ生理学、栄養学、接遇、トレーニング実技等の知識だけでなく、顧客満足度向上を意識し、顧客が目標を達成できるような動機付け、事業理念である「全人類を人生史上最高の身体に導く」を意識したサービス提供、一人ひとりに合わせたトレーニングメニューの作成を実施し、トレーニングを行っております。トレーナーと顧客の二人三脚で行っていくトレーニングだからこそ、これまで痩せられなかった方やリバウンドを繰り返してきた方なども目標達成に導いております。
 また、トレーナーの質にこだわるために採用を強化しております。具体的には向上心があり、夢を持った人材を採用し会社と共に成長をできる人材の確保に努めております。トレーナーの教育体制については、敢えて研修期間を定めず合格ラインへ達するまで教育を行い、トレーニングの質にこだわった運営を行っております。
 なお、「3食きっちり食べて無理なく痩せる」をダイエット方針にリバウンドをしないダイエットをサポートし、身体のラインを美しくするだけでなく理想の自分になることによってその後の人生をより良くすることを目指しております。セッション時間別に複数のコースを設け、顧客のライフスタイルに沿う設計となっております。
 当社は2012年10月に第1号店を出店し、2019年9月末までに北海道1店舗、東北1店舗、関東36店舗、中部8店舗、近畿10店舗、中国2店舗、九州沖縄7店舗の合計65店舗を運営しております。

 ② 「24/7English」について
 グローバル化の進展、訪日外国人客の急増、大学入試制度改革、外国語教育の早期化・難化などを背景に成長が見込まれる英語事業へ参入いたしました。
 短期間で英語でのコミュニケーション力向上を可能にするパーソナル英会話スクール「24/7English」は「すべての人が想いを伝えられる世界を実現する」を事業理念として、多くの英語学習者にとって実践で欠かす事のできない文法等の基礎力を徹底教育し、それを生かしたスピーキングトレーニングによって日本人に合った英語力上達のための言語学習方法を提供しています。
 最短2ヶ月の短期集中で英語を話せる状態へと導くことを目標としているため、完全なるマンツーマンにてバイリンガル講師による徹底サポートを行っております。週2回のマンツーマンレッスンとコーチング(受講者の目的と課題に適合した自宅学習プログラムの指導)により、短期間での英語でのコミュニケーション力向上を可能にしております。
 レッスンはバイリンガル講師が文法の理解や語彙の増加、流暢に発音する方法や英語らしい表現を指導しながら、英語で話すことに対する自信を持てるように設計されております。短期間で英語力を向上させるために、レッスン時間以外の学習も徹底的に管理を行い、インプットだけでなく、アウトプットを重視した課題を課し、毎レッスンで進捗状況を確認することで英語漬けの生活を送れるようにサポートし「本気」の方に最適な英会話学習環境を提供しております。
 当社は2017年4月に第1号店を出店し、2019年9月末までに関東9店舗、近畿1店舗の合計10店舗を運営しております。

インターネット販売
 当社は、顧客のトレーニングやダイエットをサポートするために、プロテインやサプリメント等を販売しております。


【業績等】
業績動向(百万円) 売上高 営業利益 経常利益 純利益 
(単独実績)2017.11 4,094 438 438 322 
(単独実績)2018.11 6,801 1,107 1,108 755 
(単独予想)2019.11 7,791 1,158 1,158 822 
(単独3Q累計実績)2019.11 5,911 926 926 643 

1株当たりの数値(円) EPS BPS※ 配当 
(単独予想)2019.11 182.73 849.57 0 
調達資金使途 新規出店、システムの開発、広告宣伝 

上場時発行済み株数 4,500,000株 (別に潜在株式121,800株) 
公開株数 1,132,700株(公募500,000株、売り出し485,000株、オーバーアロットメント147,700株)

PER:19.0
PBR:
配当利回り:
公募時吸い上げ資金:39.3億
公募時時価:156億
    

【株主構成】 以外180
小島礼大 代表取締役社長 3,660,000 88.80 
楢木毅 取締役CFO 160,000 3.88 
萩原裕司 従業員、元役員 160,000 3.88 
植原一雄 取締役 40,000 0.97 
植木健太 従業員 28,000 0.68 
川口晋吾 従業員 15,800 0.38 
坂本英雄 従業員 8,000 0.19 
道見淳也 従業員 8,000 0.19 
吉田直 従業員 8,000 0.19 
四谷佳陽 従業員 8,000 0.19 
尾崎貴彦 従業員 8,000 0.19 

本募集及び引受人の買取引受による売出しに関し、売出人かつ貸株人である小島礼大、楢木毅及び萩原裕司、売出人である植原一雄並びに当社新株予約権者である植木健太、坂本英雄、道見淳也、吉田直、四谷佳陽、尾崎貴彦、富樫光之、福村有記、岩瀬健司、先崎佳純、高田幸太郎、藤田まり子、寺尾妙子、岩﨑仁美、半澤須和子、神原健児、毛利優公、佐藤敏寛、桃井俊太、松岡源季、堀内健治、遠藤茂春、野呂啓介、吉田博美及び山木陵平は、SMBC日興証券株式会社(以下「主幹事会社」という。)に対して、本募集及び引受人の買取引受による売出しにかかる元引受契約締結日に始まり、上場(売買開始)日から起算して180日目の2020年5月18日までの期間(以下「ロックアップ期間」という。)中は、主幹事会社の事前の書面による承諾を受けることなく、元引受契約締結日に自己の計算で保有する当社普通株式(潜在株式を含む。)及び当社普通株式を取得する権利を有する有価証券の発行、譲渡又は売却等を行わない旨を約束しております。


【代表者】
代表者生年月日 1980年02月01日生まれ 

代表者略歴
2002年04月 三友システム(株) 入社 
2002年10月 トランスパシフィック(株) 入社 
2004年02月 (株)富士コーポレーション 入社 
2006年06月 (株)インベサイド 設立 代表取締役社長 
2007年12月 (株)ヘルスアップ(現当社) 設立 代表取締役社長 (現任) 
2009年03月 HW(株) 取締役 


【幹事団】
主幹事証券 SMBC日興 886,800 90.03 
引受証券 いちよし 29,500 2.99 
引受証券 SBI 19,700 2.00 
引受証券 マネックス 9,800 0.99 
引受証券 みずほ 9,800 0.99 
引受証券 丸三 9,800 0.99 
引受証券 エース 4,900 0.50 
引受証券 岩井コスモ 4,900 0.50 
引受証券 岡三 4,900 0.50 
引受証券 極東 4,900  


【参考類似企業】 今期予想PER(10/24) 
2157  コシダカHD 18.2倍(連結予想 ) 
2378  ルネサンス 10.9倍(連結予想 ) 
2928  RIZAPG 287.8倍(連結予想 ) 
4801  セントラルSP 12.7倍(連結予想 ) 
6096  レアジョブ 99.3倍(連結予想 ) 
8920  東祥 19.1倍(連結予想 ) 


【私見】
 パーソナルジムとしてはライザップと同業で新規性は全くありません。ネットの比較サイトなどを見ると、価額もライザップに比べるとやや安く、飽きられた感のあるライザップからの顧客が流れて拡大する余地は充分にあると思います。今の水準であればPERは適度ですが、成長性を加味すれば高くないと思います。サイズは大きいのですが、売り圧力はないので需給は良いです。需給が良くとも売られたダブルエーのようなパターンになる可能性もあり判断難しいですが、公募は下回らないかと思います。

想定価額:3270円
仮条件上限:3420円
初値予想:4000円
ブック申し込み度・・・やや強気
セカンダリー期待度・・・中立

総合評価3

0 件のコメント:

コメントを投稿