2019年11月30日土曜日

IPO分析(ウィルズ)

【事業内容】
1.「プレミアム優待倶楽部」
「プレミアム優待倶楽部」は「ポイント制株主優待」と株主の「電子化」を組み合わせたサービスです。
主な収益は、ストック型のシステム利用料と、企業毎に異なる商品交換期間に発生する株主優待ポイントの利用料で構成されており、顧客数の推移は以下の通りです。

<「プレミアム優待倶楽部」顧客数推移>
8社→18社→26社→42社

顧客株主は、企業毎の専用サイトである「企業名+プレミアム優待倶楽部」サイトへ登録することで、保有株式数や保有年数などに応じて株主優待ポイントが付与され、登録された情報をもとに上場企業が配信する招集通知をはじめとした法定書類を受領したり、電子議決権行使プラットフォーム「WILLsVote」を通じ、電子議決権を行使したりすることができます。また、株主は、投資先企業とのコミュニケーションによってもポイントが付与される仕組みも用意されています。なお、2019年9月末日現在、上場企業2社に対「WILLsVote」を通じた電子議決権行使プラットフォームを提供しております。付与された株主優待ポイントは、全国から集めた優待商品と交換でき、加えて、「プレミアム優待倶楽部」を導入する他の投資先企業が発行する株主優待ポイント「WILLsCoin」に交換して合算することで、「プレミアム優待倶楽部PORTAL」サイト上で、3,000点を超える優待商品の中から、より高額な商品を取得することができます。
「WILLsCoin」での商品交換時の不足差額分をクレジットカード決済によって補填することや、商品をカード決済によって購入することが可能であります。

なお、議決権行使の集計、及び株主優待ポイントの合算、利用の記録について、データの改竄防止やセキュリティ強化を目的としてブロックチェーン技術を活用しております。
顧客である上場企業は、主に以下の効果を期待し、当該サービスを導入しております。
1.株主構成の最適化
 単元株主への還元率の設計により株主数の増加・減少を期待することや、一定単元以上の保有株主に多くの
 ポイントを付与することにより大口株主の増加を図ることなどが可能。
2.中長期的な安定株主の創出
 保有期間に連動した株主優待ポイント設計により、中長期保有目的の株主の増加を図ることなどが可能。
3.株主管理コストの低減
 登録株主に対して、決算情報やニュース、電子版事業報告書、招集通知等のメール送付やアンケートの実施が可能。

 2.「IR-navi」
 「IR-navi」は、当社創業来の基盤サービスであり、約260社の上場企業へ提供している機関投資家マーケティングプラットフォームです。 主な収益は、ストック型のシステム利用料です。

<「IR-navi」顧客数推移>
196社→212社→231社→264社

「IR-navi」の主な機能は以下の通りです。
1.株主状況の把握
 国内投信及び海外ファンドの株式保有状況のデータベースが日次で更新されており、自社及び他社の株式保有状況の把握が可能。また、国内外の機関投資家の運用スタイル等のプロフィールが検索可能。
2.投資家のターゲティング
 国内の全上場企業及び海外主要企業約32,000社の国内外機関投資家による株式保有状況を確認できるため、競合他社の保有状況との比較や投資スタイル別の投資家抽出により、潜在投資家のターゲティングが可能。
3.IR業務の効率化
 国内外機関投資家(国内:約4,000名、海外:約100,000名)のパーソナルデータベースを保有し、メールにて決算説明会案内やアニュアルレポート等を発信可能。また、面談履歴、IRイベントの出欠、電子議決権行使結果も一元管理が可能。

 3.「ESGソリューション」
 「ESGソリューション」は、統合報告書やアニュアルレポートなどの投資家とのコミュニケーションツールを企画、制作するサービスです。統合報告書やアニュアルレポート等のIRツール制作を行う企業が多く存在する中、当社がサービスを提供した企業はWICIジャパンによる統合報告優良賞の同時複数受賞など多数の賞を受賞していることが、提供サービスの品質に対する評価にも繋がり、安定的な顧客基盤を有しております。

 4.「その他」
 決算説明会の企画及び運営サポートを行っております。


【業績等】
績動向(百万円)売上高 営業利益 経常利益 純利益 
(単独実績)2017.12 650 54 55 3
(単独実績)2018.12 1,161 110 107 121
(単独予想)2019.12 1,600 270 266 180
(単独3Q累計実績)2019.12 1,176 238 243 166

1株当たりの数値(円)EPS BPS 配当
(単独予想)2019.12 44.28 144.01 0
調達資金使途 システム開発 連結会社 0社
<br>
上場時発行済み株数 4,597,600株 (別に潜在株式732,000株)
公開株数 368,000株(公募100,000株、売り出し220,000株、オーバーアロットメント48,000株)

PER:21.6
PBR:
配当利回り:
公募時吸い上げ資金:3.5億
公募時時価:44億
    

【株主構成】
杉本光生 代表取締役社長CEO 1,660,800 31.76 180
蓮本泰之 専務取締役CFO 708,000 13.54 180
SUGアセット(株) 役員らが議決権の過半数を所有する会社 330,000 6.31 180
ウィッテン・ダレル 特別利害関係者など 183,300 3.51 180
上川博史 取締役 168,600 3.22 180
青山洋一 取締役 157,200 3.01 180
神保(株) 特別利害関係者など 120,000 2.29 180・1.5
(株)ケーアイティーシー 特別利害関係者など 120,000 2.29 180・1.5
秋元伸介 特別利害関係者など 108,000 2.07 180
蒲野宏之 特別利害関係者など 106,500 2.04 180


【代表者】
代表者生年月日 1966年04月29日生まれ

代表者略歴
1991年04月 (株)リクルートコスモス(現(株)コスモスイニシア)入社
1992年07月 (株)インテリジェンス(現パーソルキャリア(株))入社
1993年04月 アイ・アールジャパン(株)入社
1997年04月 (株)ストラテジック・アイアール(現ジー・アイアール・コーポレーション(株))入社
1999年10月 同社取締役就任
2001年04月 同社専務取締役就任
2004年10月 当社設立 代表取締役社長CEO就任 (現任)
2019年07月 SUGアセット(株)設立 代表取締役就任(現任)


【幹事団】
主幹事証券 みずほ 
引受証券 大和
引受証券 SBI
引受証券 三菱UFJモルガン・スタンレー
引受証券 マネックス
引受証券 楽天
引受証券 松井
引受証券 エース
引受証券 水戸


【参考類似企業】今期予想PER 11/13
6035  IRJHD 37.3倍(連結予想 )
7833  IFIS 12.8倍(連結予想 )
7893  プロネクサス 18.2倍(連結予想 )
7921  宝印刷 15.1倍(連結予想


【私見】
 業種としては初物部分もあり面白味はあります。業績は規模拡大し、大化けするほどではありませんが成長性は感じます。業種から何倍にもなるほどではないのですが、規模が小さく需給が非常に良いので、年末特有のマネーゲームから初値若しくはセカンダリーでも期待できる銘柄だと思います。

想定価額:910円
仮条件上限:960円
初値予想:2800円
ブック申し込み度・・・強気
セカンダリー期待度・・・中立~やや強気
総合評価3.5

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