2019年4月5日金曜日

IPO分析(ハウテレビジョン)

【事業内容】
 新卒学生向けリクルーティング・プラットフォーム「外資就活ドットコム」、若手社会人向けリクルーティング・プラットフォーム「Liiga」及び広告配信プラットフォーム「Elite Youth Recruiting DSP」(DSPサービス)の運営管理等を通じたキャリアプラットフォーム事業を展開しております。
 「外資就活ドットコム」は、主に国内又は国外の難関大学に所属する学生の利用を想定した新卒学生リクルーティング・プラットフォームであり、当社が厳選した外資系企業や国内でも入社難易度が高いと目されている企業の募集情報等のみを掲載することにより、主要な登録会員である新卒学生(以下「登録会員」といいます。)につき毎年これら企業への内定者を多数輩出しております。 
 登録会員は、無料で「外資就活ドットコム」に登録することができ、また、サービスを受けることができます。一方、優秀な学生を採用したいと考える国内外の企業(以下「募集企業等」といいます。)に対し、当社は「外資就活ドットコム」に企業情報の掲載を行ったり、あるいは登録会員に対しアプローチする権限を与えたりするなどして、当該募集企業等から規定の料金を収受することにより、サービスのマネタイズ(収益化)を図っております。
 「外資就活ドットコム」に登録する会員は、国内又は国外の難関大学に所属する学生であり、かつ外資系企業や国内でも入社難易度が高いと目されている企業を志望している層が中心であり、このため登録会員の志望企業ランキングにおいては、上位に外資系コンサルティング会社や外資系金融機関が登場するなど、他社競合サービスとは異なる傾向が表れており、この点において、他社競合サービスとの差別化を図るとともに、独自性が強く高付加価値をもったリクルーティング・メディアとしての水準を維持することに貢献しております。
 「外資就活ドットコム」の登録会員の特性(難関大学に所属する大学生が主要な登録会員層であること、志望就職先が入社難易度が高いと目されている企業であること等)を踏まえ、「外資就活ドットコム」では無差別に数多の募集企業等の求人情報を掲載することなく、厳選した募集企業等のラインナップの掲載を、また、タイムリーで正確な募集情報を掲載することにより、登録会員及び募集企業等双方にとって価値あるプラットフォームとして機能しております。 
 「外資就活ドットコム」におけるマネタイズの基本的なコンセプトとしては、登録会員である大学生に対しては無償でコンテンツを提供する一方、募集企業等に対しては当該コンテンツ内に募集広告等を掲載いただくことによって、広告掲載料、成約課金等の手数料を当社が募集企業等から収受するというものであります。 
 一方、若手社会人向けリクルーティング・プラットフォーム「Liiga」は、「世界で通用する人材を育み未来を創る」をコンセプトに、そのコンテンツであるコラム、ケーススタディや業界研究などを通じて登録会員である若手社会人のスキルアップやキャリア観構築をサポートすることを目的としております。同時に、登録会員に対するキャリアの可能性を広げるサービスとして転職サービスとしての機能も備えております。 
 就職活動を終えた「外資就活ドットコム」の登録会員(主に国内難関大学に所属する学生)に対し、当社から「Liiga」の案内をすることにより、「Liiga」全体の登録会員の40%程度が「外資就活ドットコム」の登録会員出身者で占められております。この点、募集企業等にとっては、若手ハイクラス層にアプローチできることが当サービスの何よりの強みとなっております。
 「Liiga」の運営管理に係る当社の収益の源泉としては、「ダイレクト・リクルーティング」「自社エージェント」「転職エージェント」の三種類があります。「ダイレクト・リクルーティング」の収益は、募集企業等に対するシステム基本利用料や転職が実現した場合の成功報酬がこれに該当しております。「自社エージェント」は、当社が「Liiga」の登録会員を募集企業等に紹介した際に募集企業等より紹介報酬を収受するものです。「転職エージェント」は、「Liiga」を利用する人材エージェントより転職成功報酬を収受するものです。 
 DSPサービスにおいては、「外資就活ドットコム」及び「Liiga」の主要な登録会員である国内又は国外の難関大学に所属する学生及び若手ハイクラス社会人層、通称「Elite Youth」に特化した広告配信プラットフォーム「Elite Youth Recruiting DSP」の運営管理を通じて、広告配信企業等より手数料を収受しております。 

【業績等】
業績動向(百万円) 売上高 営業利益 経常利益 純利益 
(単独実績)2017.1 324 -10 -11 -11 
(単独実績)2018.1 390 11 10 36 
(単独見込)2019.1 658 72 69 52 
(単独予想)2020.1 824 100 92 59 

1株当たりの数値(円) EPS BPS※ 配当 
(単独予想)2020.1 50.87 - 0 
調達資金使途 プラットフォーム改良と付随サービスへの投資(移転費含む)、人材の採用費 

上場時発行済み株数 1,220,000株 (別に潜在株式64,000株) 
公開株数 363,400株(公募220,000株、売り出し96,000株、オーバーアロットメント47,400株) シンジケート 公開株数316,000株(別に47,400株) 

PER:23.8
PBR:
配当利回り:
公募時吸い上げ資金:4.4億
公募時時価:15億
    

【株主構成】 
音成洋介 代表取締役社長 700,000 65.79  180
音成恵里 代表取締役社長の配偶者 200,000 18.80   180
エン・ジャパン(株) 特別利害関係者など 100,000 9.40  180
長村禎庸 取締役 15,000 1.41 
津田泰之 従業員 11,000 1.03 
西塚慎太郎 取締役 8,000 0.75 
佐々木康太朗 従業員 8,000 0.75 
千田拓治 従業員 2,500 0.23 
大里健祐 従業員 2,000 0.19 
丸山紀一朗 従業員 2,000 0.19 

 本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人かつ貸株人である音成洋介、売出人である音成恵里及び当社株主であるエン・ジャパン株式会社は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後180日目の平成31年10月20日までの期間(以下「ロックアップ期間」という。)中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の売却(ただし、引受人の買取引受による売出し、オーバーアロットメントによる売出しのために当社株式を貸し渡すこと等は除く。)等は行わない旨合意しております。
 また、当社は主幹事会社に対し、ロックアップ期間中は主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の発行、当社株式に転換若しくは交換される有価証券の発行または当社株式を取得若しくは受領する権利を付与された有価証券の発行(ただし、本募集、株式分割、ストックオプションとしての新株予約権の発行及びオーバーアロットメントによる売出しに関連し、平成31年3月20日開催の当社取締役会において決議された主幹事会社を割当先とする第三者割当増資等を除く。)等を行わない旨合意しております。

【代表者】
代表者生年月日 1980年08月27日生まれ

代表者略歴
2006年04月 バークレイズ・キャピタル証券会社東京支店(現 バークレイズ・キャピタル証券(株)) 入社
2007年05月 アドバンテッジパートナーズ有限責任事業組合(現 (株)アドバンテッジパートナーズ)入社
2010年02月 当社設立 代表取締役社長(現任)


【幹事団】
主幹事証券 みずほ - - 
引受証券 野村 - - 
引受証券 SBI - - 
引受証券 SMBC日興 - - 
引受証券 マネックス - - 
引受証券 岩井コスモ - - 
引受証券 東海東京 - - 
引受証券 いちよし - - 

【参考類似企業】今期予想PER(3/22)
2379  ディップ12.0倍(連結見込 )
2410  キャリアDC12.4倍(連結予想 )
3936  グロバルウェ881.8倍(連結予想 )
3991  ウォンテッドリ246.6倍(連結予想 )
4849  エンJPN20.0倍(連結予想 )
6032  インターワークス13.3倍(連結予想 )
6054  リブセンス-倍(連結予想 )
6098  リクルートHD34.6倍(連結予想 )
6194  アトラエ103.8倍(単独予想 )
7047  ポート32.3倍(単独予想 )
 

【私見】
  完全な類似業種はないものの、コアな分野で市場規模は小さくやや魅力に欠けます。業績も小規模でPER無視というわけにはいかず、上値には限界があります。利点は需給で、極端に小規模でロックも上位3位までにはかかっており需給人気は非常に高そうです。外資の証券出身の社長なので良い意味で株高にはなりそうです。


想定価額:1210円
仮条件上限:1210円
初値予想:3000円
ブック申し込み度・・・強気
セカンダリー期待度・・・中立
総合評価3.5





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