2020年8月10日月曜日

IPO分析(インターファクトリー)

【事業内容】
 (1)当社の事業内容について
 当社事業は、クラウド型ECプラットフォーム構築事業の単一セグメントでありますが、クラウド型ECプラットフォーム「ebisumart」に係る①システム受託開発サービス、②システム運用保守サービス、③その他のサービスの3つのサービスを提供しております。
①システム受託開発サービス(フロー)
 通常、ベンダーの環境に依存するクラウド型サービスでは個別の要望に応じるカスタマイズの自由度は大幅に低くなりますが、「ebisumart」はクラウド型サービスでありながらカスタマイズが可能であるという特徴を有しております。当社はシステム導入に際し顧客の要望に応じてカスタマイズを実施することが一般的であるほか、システム導入後につきましても新たな機能追加等の依頼に応じて追加カスタマイズを行います。
 カスタマイズ業務におきましてはプロジェクト・マネジメント制を採用し、要件定義から設計、開発、テスト、納品まで同一のメンバーが担当することにより品質強化はもちろん、障害発生時の対応も迅速且つ効率的に行える体制とし、顧客に安心・安全を提供できるよう取り組んでおります。
 これらの業務に対し、カスタマイズ料という形で報酬を受領するフロー型ビジネスとなっております。

②システム運用保守サービス(ストック)
 「ebisumart」上に顧客の店舗がオープンした後は、顧客のサポートを専門に行うECコンシェルジュによるきめ細かな保守サービス、セミナーの開催や、カスタマーサクセスチームによるコンサルティング等の各種サポートサービスを通じて個々の顧客に対し最適なサービスの提供に努めております。また、クラウド型の利点を生かし、毎週機能の追加、更新、修正等を行い、顧客に対し常に最新・最適なサービスの提供に努めております。これらの業務に対し、月額利用料という形で報酬を受領するストック型ビジネスとなっております。

③その他のサービス
 既存顧客に対し、提携先企業の各種サービス(ディスプレイ広告サービス、商品のレコメンド機能、各種分析機能等)の紹介、運用代行サービス、ECに関するビジネス支援サービス等のカスタマーサクセスを目的とした各種サービスを提供しております。

(2)当社の事業及びサービスの特徴について
「ebisumart」は、「拡張性・最新性・安心性」の3つの特性により、中規模から大規模のEC事業者のニーズに最適なソリューションを提供しております。
■拡張性
「ebisumart」はASPサービスの「システムが古くならない」メリットとパッケージソフトの「他システムとの連携等のカスタマイズができる」メリットの両方を備えており、クラウドサービスでありながら顧客の様々な要望に柔軟に対応することが可能です。

■最新性
パッケージソフトは時の経過とともに陳腐化していきますが、「ebisumart」は機能の追加やアップデートを毎週行っており、全ての顧客は常に最新・最適なサービスを利用することが可能です。

■安心性
システムの利用状況に応じてサービス提供の基盤であるインフラ環境を柔軟に変更することが可能となっており、最適かつ無駄のない状態に保つことができるため、一時的な高負荷にも対応することが可能です。また、通常のセキュリティ対策に加え、通信の監視・ブロックを行うオプションも利用可能となっており、安心してシステムを利用していただくことが可能です。

販売体制としましては顧客ニーズを的確に把握できるダイレクトセールスを主体としておりますが、API(注2)を公開することによりプラットフォームのオープン化を進め、パートナー開拓を通じた事業拡大のための基盤構築を進めるとともに、「ebisumart」上にアプリ連携サービス「AppConnect」を展開し、パートナー企業に「ebisumart」上で動作するEC支援サービスアプリケーションの開発環境を提供しております。これによりパートナー企業にはEC支援サービスアプリを提供する機会を提供し、顧客企業には幅広いEC支援サービスを受ける機会を提供します。各パートナーの機能及び役割は以下のとおりとなっております。

  

【業績等】
業績動向(百万円) 売上高 営業利益 経常利益 純利益
(単独実績)2018.5 1,338 46 40 27
(単独実績)2019.5 1,502 93 85 54
(単独見込)2020.5 1,830 171 162 103
(単独予想)2021.5 2,121 205 182 125

1株当たりの数値(円) EPS BPS※ 配当
(単独予想)2021.5 34.89 - 0
調達資金使途 マーケティング費用、ソフトウエア開発費用、事務所増設に伴う内装工事や敷金

上場時発行済み株数 3,686,000株 (別に潜在株式211,600株)
公開株数 1,110,900株(公募466,000株、売り出し500,000株、オーバーアロットメント144,900株)

PER:27.5
PBR:
PSR:1.7
配当利回り:
公募時吸い上げ資金:10.6億
公募時時価:35億
    

【株主構成】  2位株主以外は180日
蕪木登 代表取締役社長兼CEO 1,600,000 46.63 
SMBCベンチャーキャピタル1号投組 ベンチャーキャピタル(ファンド) 1,000,000 29.14 90日・1.5倍
蕪木有紀 代表取締役社長の配偶者 330,000 9.62
ヤマトフィナンシャル(株) 特別利害関係者など 90,000 2.62
兼井聡 取締役兼COO 75,000 2.19
小出勝洋 特別利害関係者など 75,000 2.19
三石祐輔 取締役兼CMO 45,000 1.31
赤荻隆 取締役兼CFO 35,000 1.02
長谷川修 従業員 15,100 0.44
加山宏 監査役 15,000 0.44


【代表者】
代表者生年月日 1973年10月10日生まれ
代表者略歴 
1998年04月 (株)システムマネージメント入社
2001年01月 (株)ケー・ソフト入社
2003年06月 (有)インターファクトリー設立
2006年07月 (株)インターファクトリーへ組織変更、代表取締役社長就任(現任)


【幹事団】
主幹事証券 SMBC日興 724,600   75.01
主幹事証券 SBI 183,500  19.00
引受証券 いちよし   19,300  2.00
引受証券 丸三  19,300  2.00
引受証券 松井 19,300  2.00


【参考類似企業】今期予想PER 7/21l現
3134  Hamee 22.8倍(連結予想 )
3633  GMOペパ 32.5倍(連結予想 )
3985  テモナ 94.9倍(連結予想 )
4304  Eストアー 23.4倍(連結予想 )
4477  BASE -倍(連結予想 )
4496  コマースワン 68.9倍(連結予想 )

【私見】
 Eコマース関連で業種としては時流に合って非常に良いです。業績も良く、今後の成長性を加味すれば100近くは許容範囲だと思います。規模も小規模で、2位株主のロック基準は気になりますが、その他はロックがかかっており問題ないかと思います。比較は直近のコマースワンで、PER70、時価総額200憶手前を考えるとMAXで公募比5倍が最大の目標ラインなのかと思います。

想定価額:840円
仮条件上限:960円
初値予想:3500円
ブック申し込み度・・・強気
セカンダリー期待度・・・中立~やや強気
総合評価4

2 件のコメント:

  1. ニューラルポケットが高い初値になりそうなので、諦めてここ狙いを考えています。
    ここも人気出そうだから、3500円以下で寄って欲しいですね。4000円超えたら、初値特攻は見送る予定です。KIYOは私もホールドしてます。時価総額も高くなく、1万は超えて欲しいですね。

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  2. ここも5倍スタートの5000円くらいあるかもしれませんね。
    KIYOは持ちきれず先日利益確定いたしました。

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