2022年10月14日金曜日

IPO分析(Atlas Technologies)

 【事業内容】

​ 独立系Fintechコンサルティング会社として、プロジェクトマネジメントに特化してクライアントの戦略立案から実行までを一気通貫で支援します。具体的には、「戦略策定・事業企画」などの上流フェーズから、その後の「要件定義」、「システム設計」、「業務構築」などのプロジェクト実行フェーズまで、クライアント企業のデジタルソリューション・パートナーとして現場で共に課題解決を推進するとともに、サービスイン後のシステム・業務運用などにおいても様々なソリューションを提供しております。主な販売先はNTTドコモ90.4%。

 

a コンサルティング

 コンサルティングサービスは、独立系であることの中立性及びFintech領域で蓄積した知見を活かし、事業の上流フェーズからクライアントと共創しながら戦略を立案します。各業界におけるリーディングカンパニーとの先進的プロジェクトを通じて獲得したナレッジ等も活用して、高付加価値なサービスを提供するとともに、グローバルレベルの専門知識とローカルレベルの知見を組み合わせ、国内案件のみならずクロスボーダー案件にも柔軟に対応します。


b プロジェクト実行支援

 戦略策定後のプロジェクト実行段階においても、当社のチームがクライアント企業の現場で共に課題解決を推進しております。プロジェクトに最適なシステム・オペレーションを構築するためのパートナーの選定等を支援するとともに、クライアント企業の既存システム・業務運用とも効率的な統合を実現することで、プロジェクト全体を通して全体最適を実現することが可能です。


 当社のコンサルティング及びプロジェクト実行支援サービスの特徴は、下記のとおりであります。

(a)Fintech領域に特化したサービスとプロジェクト実績

 Fintech領域における各分野で蓄積した「金融関連の法令・規制」、「事業ライセンス」、「商品・システム・業務」、「決済機関」、「データ処理や利活用」、「不正対策やサイバーセキュリティ強化」、「顧客体験の構築」などのノウハウ・ナレッジの活用等により、高付加価値なサービスを提供します。

 

(b)戦略立案から実行まで一気通貫でプロジェクトをマネジメント

 プロジェクトにおけるプロセスの分断を引き起こすことなく、当社の多様性に富むコンサルタントが、「戦略立案・事業企画」から「要件定義」、「設計・開発・テスト」、「運用・保守」まで、一気通貫でクライアントに対して総合的なノウハウ・ナレッジの提供等を通じた支援を行っております。

 この一気通貫のプロジェクトマネジメントなどを背景とする継続・追加受注の獲得に伴い、クライアントやプロジェクトのポートフォリオが積みあがっていくリカーリング性(注:3か月以上継続する準委任契約)を有するビジネスモデルとなっております。


(c)クロスボーダー案件への対応

 国内クライアント企業の海外プレイヤーとのプロジェクトや、海外クライアントの日本国内におけるプロジェクトの両方の支援が可能です。現地商習慣・競合環境・ローカル消費者理解などの市場ナレッジにより、スピーディーで柔軟にプロジェクトを支援します。

 クロスボーダー案件のプロジェクト関連国としての実績は、米国、英国、ドイツ、中国、インド、豪州、シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシアの10か国になります。



【業績等】

決算期 種別 売上高 営業利益 経常利益 純利益

2022/12 単独中間実績 1,443 387 390 255

2022/12 単独会社予想 2,699 654 647 424

2021/12 単独実績 2,187 472 473 310

2020/12 単独実績 1,248 300 300 197


決算期 種別 EPS BPS 配当

2022/12 単独会社予想 67.49 - 0.00


上場時発行済株数 7,100,000株(別に潜在株式350,000株)

公開株数 2,141,800株(公募1,000,000株、売り出し862,500株、オーバーアロットメント279,300株)

調達資金使途 人材関連費用、設備関連費用


PER:19.6

PBR:

配当利回り:

公募時吸い上げ資金:28.3億

公募時時価:94億

​   

【株主構成】 

山本浩司 代表取締役社長 6,000,000 93.02% 180日

小椋祐治 取締役副社長 420,000 6.51% 180日

高橋みのり 取締役 20,000 0.31%

福田貴史 従業員 10,000 0.16%


本募集及び引受人の買取引受による売出しに関し、売出人かつ貸株人である山本浩司及び売出人である小椋祐治は、SMBC日興証券株式会社(以下「主幹事会社」という。)に対して、本募集及び引受人の買取引受による売出しにかかる元引受契約締結日に始まり、上場(売買開始)日から起算して180日目の2023年4月23日までの期間(以下「ロックアップ期間」という。)中は、主幹事会社の事前の書面による承諾を受けることなく、元引受契約締結日に自己の計算で保有する当社普通株式(潜在株式を含む。)及び当社普通株式を取得する権利を有する有価証券の発行、譲渡又は売却等を行わない旨を約束しております。

【代表者】

代表者名 山本 浩司(上場時41歳0カ月)/1981年生

本店所在地 東京都千代田区平河町

設立年 2018年

従業員数 32人 (2022/08/31現在)(平均45.7歳、年収1100.7万円)

事業内容 Fintech領域のコンサルティングおよびプロジェクト実行支援

URL https://atlstech.com/

株主数 2人 (目論見書より)

資本金 12,250,000円 (2022/09/21現在)

代表者生年月日 1981年10月17日生まれ

代表者略歴

2005年04月 株式会社ユーキュレート(現株式会社イプシロン・プレミアム・マーケティング)入社

2008年02月 有人宇宙システム株式会社入社

2011年06月 独立行政法人宇宙航空研究開発機構出向

2014年04月 ソフトバンク・ペイメント・サービス株式会社(現SBペイメントサービス株式会社)入社

2018年01月 当社設立 代表取締役就任(現任)


【幹事団】

主幹事証券 SMBC日興 1,676,500 90.01%

引受証券 SBI 46,500 2.50%

引受証券 楽天 46,500 2.50%

引受証券 岩井コスモ 37,200 2.00%

引受証券 マネックス 18,600 1.00%

引受証券 松井 18,600 1.00%

引受証券 極東 18,600 1.00%


【参考類似企業】 今期予想PER(10/3)

3626 TIS 25.1倍 (連結予想)

3677 システム情報 18.8倍 (連結見込)

3753 フライトHD 27.6倍 (連結予想)

3803 イメージINF 14.2倍 (連結予想)

4073 ジィ・シィ企 241.5倍 (単独予想)

4284 ソルクシーズ 10.0倍 (連結予想)

4743 ITFOR 10.7倍 (連結予想)

4847 インテリW 15.4倍 (単独予想)


【私見】

 Fintechコンサルティングということで業種としては人気業種で高い評価を受けそうです。業績の伸びも良く、上値余地は充分ありそうです。VCなしで株主が少なく、吸収金額は適度に大きいことから売買は活発になりそうで、高く寄らなければセカンダリーの可能性もありますが、初値段階で人気化する可能性は高いでしょう。docomoに依存しているリスクはあるのは注意が必要でしょう。


想定価額:1320円

仮条件上限:1320円

初値予想:2500円

ブック申し込み度・・・強気

セカンダリー期待度・・・中立

総合評価:3.5

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