2019年1月26日土曜日

2019年IPO候補

■いつの時代もIPO(新規上場)は“相場の華”。2019年のIPO件数、有望銘柄などを市場関係者に聞いた。
A「18年IPO件数はプロマーケットを除き90社。暮れにかけて厳しい相場となり、18年末終値では90社中43社が公開価格を割り込んでいた」
B「19年IPO件数はどのぐらいとみているか」
C「プロマーケットを除くと、19年も90社程度との見方が一般的。ただ、目論見書に記載される日付はすべて元号表記。元号変更の影響から80社程度に縮小する可能性はある。月別では2月は5社程度。3月はIPO候補として25社程度がリストアップされているが、東証の最近の審査動向を勘案すると20社程度か」
A「日本取引所自主規制法人が毎年6月20日前後に発表している資料によれば、17年度(17年4月~18年3月)の審査銘柄は244社。うち審査に通った銘柄数はプロマーケットを含めIPOが92社、市場変更では1部指定51社、マザーズ→1部が29社、JASDAQ→1部は2社、JASDAQ→2部で20社と合計194社。つまり、審査合格率は79・5%となる。参考までに、16年度は審査銘柄213社・合格銘柄
199社で合格率93・4%、同様に15年度は237社・216社で91・1%。17年度は合格率が低かったわけだが、18年度はさらに低下したとの見方がもっぱらだ。余談ながら、17年度は内部統制にかかわるものを含め、“タレこみ”が50件に上ったとか」
B「年間IPO件数は13~18年の過去5年、プロマーケットを含め90社±10社で固定化している。自主規制法人の資料から現状、東証の審査キャパシティは年240銘柄ぐらいと推察され、IPO件数をさらに増やすには東証審査キャパ拡大か、地方取引所に頑張ってもらうしかないといえそうだ。ところで19年にIPOしそうな企業はどこか」
C「18年に上場するはずだったクラウドファンディングのMakuake(マクアケ)は今年こそ出てくるのでは。同社の株主はサイバーエージェント(4751)」
A「かねて証券取引所は金融事業者に関し、とりわけ厳しくIPO審査してきた。上場承認となれば『金融にかかわる法令などを熟知する取引所の審査を通ったのだから間違いのない事業者』と世間から認定されるため。さらに証券取引所はこのところ、競争業者よりも著しく優良であると一般消費者に誤認させる『優良誤認表示』を禁止する景品表示法にかかわる部分について審査厳格化。こうした姿勢がIPOの“期ずれ”につながったとみら
れる」
C「万年候補と化しているが、大型リチウムイオン電池メーカーのエリーパワーは6月のIPO候補としてリストアップされているようだ。同社の筆頭株主は大和ハウスグループ。このほか、国土強靭(きょうじん)化関連では日本国土開発、りんかい日産建設が有望視されている」
A「ベンチャーでは、クラウド会計ソフトのfreee(フリー)、クラウド人材管理ツールのカオナビ、動画サイトのC CHANNEL(シー・チャンネル)が有力候補に挙がる。クラウド名刺管理のSansan(サンサン)は6月上場説も。出てくればベンチャー系目玉IPOになろう」
C「USJ、JR貨物なども一部で取りざたされているが…。再上場では元、翼システムで13年にMBO(経営陣の参加する企業買収)で非上場化した1stホールディングス(現社名ウイングアーク1st)が候補」

日本証券新聞より
https://archives.mag2.com/0000112693/

整理すると
・90社の上場見込み、2月5社、3月20社。
・Makuake・・・クラウドファンディング。株主はサイバーエージェント
・エリーパワー・・・大型リチウムイオン電池メーカー。6月候補。筆頭株主は大和ハウ
スグループ。
・日本国土開発・・・国土強靭化関連
・りんかい日産建設・・・同上・
・freee・・・クラウド会計ソフト
・カオナビ・・・クラウド人材管理ツールのカオナビ
・C CHANNEL・・・動画サイト
・Sansan・・・クラウド名刺管理。6月候補。
・1stホールディングス・・・元、翼システムで13年にMBO
・USJ・・・?
・JR貨物・・・?


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