2021年7月13日火曜日

IPO分析(デリバリーコンサルティング)

 【事業内容】

 ITコンサルティング事業を提供することを目的として創業し、その後ITコンサルティングに加えて、ベトナムやタイのリソースを活用したオフショアサービスを提供してまいりました。その知見を活かし、テクノロジーコンサルティングの強化と、当社グループ発の革新的な製品・サービスをお客様に提供していきたいと考えており、ITコンサルティングとITシステム開発の双方向からクライアント企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援することを経営方針として、デジタルトランスフォーメーション事業を展開しております。

 

デジタルトランスフォーメーション事業の特色は、クライアントのデジタルプラットフォーム構築のハブとなるDXパートナーとして、当社が保有する技術知見によってクラウド、AI(人工知能)やRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)など先端技術を活用し、クライアントのビジネスモデル変革や新たなサービス開発に最適なシステム像を描き、クライアントの企業価値の最大化に貢献できることと考えております。当事業では、デジタルマイグレーション、データストラテジー及びインテリジェントオートメーションの3つのサービス及びソリューションを提供しております。具体的には、DX全般におけるデジタル化の構想やシステム開発を中心に推進する「デジタルマイグレーション」、企業のデータ活用を戦略的に進める「データストラテジー」、現場の業務効率化のためのITツールの導入を進める「インテリジェントオートメーション」という3つのサービス・ソリューションすべてにテクノロジーコンサルティングの知見を活用して行います。


(デジタルマイグレーション)

 クライアントのデジタル化推進(デジタルマイグレーション)に必要な開発体制の立ち上げから、クライアントの自立、DX習慣化までを行います。クライアントの構想するデジタル活用の早期実現と、その後の継続的なビジネス拡張について、「構想」、「進行」、「実装」の3つのフェーズからコンサルティングからシステム構築まで提供しております。


(データストラテジー)

 データ・テクノロジーを駆使することで、インサイト(クライアントが潜在的に持っているビジネス目標)の抽出から、データのマネタイズ(ビジネス価値創出)まで、企業が保有するデータの有効活用方法をコンサルテーションし、クライアントビジネス変革を包括的に支援しております。


(インテリジェントオートメーション)

 DXの最初期段階に当たる現場業務のデジタル化により、作業の効率化を支援します。コンサルティング企業として、ITツールの充実した導入支援はもちろん、DXへの拡大ソリューションまで提供します。

 セルフRPAツール「ipaSロボ」をベースとした業務自動化ソリューションとコンサルティング会社ならではの業務自動化支援を組み合わせたユニークなサービスを提供しております。



【業績等】

業績動向(百万円) 売上高 営業利益 経常利益 純利益

(連結実績)2019.7 1,148 10 9 9

(連結実績)2020.7 1,509 122 126 114

(連結予想)2021.7 1,794 242 234 158

(連結3Q累計実績)2021.7 1,326 215 217 141


1株当たりの数値(円) EPS BPS※ 配当

(連結予想)2021.7 40.68 - 0

調達資金使途 採用教育費、人件費、借入金の返済


上場時発行済み株数 4,534,000株 (別に潜在株式891,900株)

公開株数 1,308,700株(公募150,000株、売り出し988,000株、オーバーアロットメント170,700株)


PER:23.3 

PBR:

配当利回り:

公募時吸い上げ資金:12.4億

公募時時価:43億

    


【株主構成】 

阪口琢夫 代表取締役社長 2,554,000 48.41 180日

(株)メディアシーク その他の関係会社 1,464,300 27.75 90日・1.5倍

MFアセット(株) 役員らが議決権の過半数を所有する会社 520,000 9.86 180日

トランス・コスモス(株) 取引先 361,700 6.86 90日・1.5倍

伊藤享弘 取締役 60,000 1.14 180日

木村卓司 取締役 60,000 1.14 180日

高橋昌樹 取締役 60,000 1.14 180日

斎藤敦 従業員 30,500 0.58 180日

土井祐史 従業員 24,500 0.46 180日

水野悠介 従業員 19,700 0.37 180日

緑川貴裕 従業員 19,700 0.37 180日


 本募集及び引受人の買取引受による売出しに関し、貸株人かつ売出人である阪口琢夫及び当社株主であるMFアセット株式会社並びに当社新株予約権者である伊藤享弘、木村卓司、高橋昌樹、齋藤敦、土井祐史、水野悠介、緑川貴裕、藤川麻理、北啓介、山本智嗣、冨樫卓、日高俊規、三浦祐也、長岡亮輔、奥野木勲、及川健介、阪口伸雄、矢野雅也、中山幸尋、宮城亮、北山裕介、髙木秀任、宮本剛宏、小林祐子、永野雅之、上野光貴、野田真、藤原陽希、松永哲也、吉安監、遠藤崇晃、久保拓也、柴田明広、田原宏郷、當間裕理、渡辺雄太、田島陽介、福録徹宜、秋元瑞穂、伊原由佳、小林拓実、清水麻衣、寺崎雄大、中村真沙人及びその他19名は、SMBC日興証券株式会社(以下「主幹事会社」という。)に対して、本募集及び引受人の買取引受による売出しにかかる元引受契約締結日に始まり、上場(売買開始)日から起算して180日目の2022年1月24日までの期間中は、主幹事会社の事前の書面による承諾を受けることなく、元引受契約締結日に自己の計算で保有する当社普通株式(潜在株式を含む。)及び当社普通株式を取得する権利を有する有価証券の発行、譲渡又は売却等を行わない旨を約束しております。

 売出人である株式会社メディアシーク及び当社株主であるトランス・コスモス株式会社は、主幹事会社に対して、本募集及び引受人の買取引受による売出しに係る元引受契約締結日に始まり、上場(売買開始)日から起算して90日目の2021年10月26日までの期間中は、主幹事会社の事前の書面による承諾を受けることなく、元引受契約締結日に自己の計算で保有する当社普通株式(潜在株式を含む。)及び当社普通株式を取得する権利を有する有価証券の発行、譲渡又は売却等(ただし、その売却価格が募集における発行価格又は売出しにおける売出価格の1.5倍以上であって、主幹事会社を通して行う東京証券取引所での売却等は除く。)を行わない旨を約束しております。

 

 

【代表者】

代表者名 阪口 琢夫(上場時56歳8カ月)/1964年生

本店所在地 東京都港区高輪

設立年 2003年

従業員数 106人 (5/31現在)(平均34.1歳、年収505.2万円)、連結133人

株主数 4人 (目論見書より)

資本金 29,025,000円 (6/24現在)

代表者生年月日 1964年11月18日生まれ

代表者略歴

1989年04月 アンダーセンコンサルティング入社

1995年09月 アンダーセンコンサルティング(株)(現アクセンチュア(株))へ転籍

2000年03月 トランス・コスモス(株)入社

2003年04月 当社設立 代表取締役社長(現任)

2005年08月 Delivery Vietnam Co., Ltd. 代表取締役

2006年07月 Delivery Thai Co., Ltd.設立 代表取締役

2015年07月 Delivery International Thai Co., Ltd.取締役(現任)

2017年11月 MFアセット(株)設立 代表取締役(現任)


【幹事団】

主幹事証券 SMBC日興 - -

引受証券 SBI - -

引受証券 みずほ - -

引受証券 東洋 - -

引受証券 いちよし - -

引受証券 楽天 - -

引受証券 極東 - -

引受証券 松井 - -


【参考類似企業】今期予想PER(7/7)

3666  テクノスJPN 16.7倍(連結予想 )

3719  ジェクシード 245.8倍(単独予想 )

3753  フライトHD 23.5倍(連結予想 )

3798  ULS-G 26.3倍(連結予想 )

3996  サインポスト -倍(単独予想 )

4722  フューチャー 18.2倍(連結予想 )

6532  ベイカレント 47.5倍(単独予想 )


【私見】

 コンサル系の上場が3連発続き、他の2社に比べればやや優位性は劣る印象ですが、アクセンチュア出身の社長で悪くはない印象です。業績も順調に伸びており、時価総額としては100憶が当面のラインでしょうか。問題はメディアシークの関連会社ということで、トランスコスモスと共に1.5倍でロックが外れるので、需給面では不安は残ります。


想定価額:1130円

仮条件上限:950円

初値予想:1800円

ブック申し込み度・・・強気

セカンダリー期待度・・・中立

総合評価3.5

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