2024年9月30日月曜日

IPO分析(日水コン)

 【事業内容】

​ (1)事業概要

 上下水道等のライフライン、河川・砂防等の防災関連等の「社会インフラ」の整備において、主に官公庁などの公的機関から発注を受け、調査・設計等に関わる技術的なコンサルティングを行っております。具体的には、水道部門や下水道部門における調査・計画や設計・工事監理等のほか、河川部門(河川、湖沼、ダム、海域・沿岸の治水、利水、環境保全)、環境部門(上下水道・河川事業の水質・環境関連、環境評価・保全、防災及び廃棄物対策)、建築部門(上下水道事業に係る施設)、機電部門(上下水道事業に係る施設)等の事業部門を抱え業務を行っております。海外案件においても、JICA(独立行政法人国際協力機構)もしくは円借款などを通じて東南アジア、インド、さらにはアフリカなどの各国政府機関などからの受注実績も有しております。

 当社グループに所属する水コンサルタントは、建設コンサルタントのうち特に水にフォーカスした企画や調査計画、設計に関する技術コンサルティングサービスを行う人のことであります。業務範囲は施工を除く全般であり、役割は発注者から業務を受注し報告書等を納品しております。

 また近年では、官から民への流れが加速しており、PPP等の手段の活用にも取り組んでおります。国内においては、自治体の事業運営の支援拡大(発注支援業務等含む)や民間の事業会社内での当社の役割も拡大しています。2021年には日本初の大型水インフラコンセッション事業である宮城県上工下水一体官民連携運営事業に参画するとともに、2023年には秋田県内全市町村と共同出資による広域補完組織を立ち上げました。

 このように当社グループは、長年にわたり培ってきた高い技術力で、様々な社会課題へのソリューションを提供します。


(2)当社グループの強み(競争優位性)

① 中央官庁や地方自治体との信頼関係と実績

 国の政策策定支援業務にも携わり、国の制度を熟知していると認識しています。そのため、国の方針に従って整備を行う地方自治体の方々からも継続的にご発注をいただいております。なお第66期連結会計年度の売上高21,884,075千円のうち、20,637,510千円(94.3%)は官公庁案件となっております。


② 幅広い案件へ対応できる総合力と豊富な人材

 土木、建築、建築設備、機械、電気、水質、情報等の多様な工種別の専門家が案件ごとにチームを組成し、幅広い業務に対応いたします。


③ 先進的な課題へ対応するための技術力

 官公庁から発注される案件に応じた有資格者を配置することが求められており、当社グループは専門知識を持った経験豊富な人材を有しております。


【業績等】

決算期 種別 売上高 営業利益 経常利益 純利益

2024/12 連結中間実績 12,855 1,711 1,724 1,110

2024/12 連結会社予想 23,151 1,985 2,036 1,372

2023/12 連結実績 21,884 1,867 1,639 1,103

2022/12 連結実績 20,770 1,822 1,909 1,078


決算期 種別 EPS BPS 配当

2024/12 連結会社予想 115.63 1,178.77 58.00


上場時発行済株数 11,866,000株(別に潜在株式282,300株)

公開株数 6,032,000株(売り出し5,245,300株、オーバーアロットメント786,700株)

調達資金使途 -

連結会社 子会社3社、持ち分法適用会社2社


PER:12.3

PBR:1.21

配当利回り:4.1%

公募時吸い上げ資金:86,2億

公募時時価:170億

​   

【株主構成】 

野村キャピタル・パートナーズ第一号投組 投資業(ファンド) 6,032,000 49.65% 180日 △5,245,300

(株)クボタ 特別利害関係者など 2,370,000 19.51% 180日

(一財)水・地域イノベーション財団 特別利害関係者など 1,820,000 14.98% 180日

伊藤忠商事(株) 特別利害関係者など 1,000,000 8.23% 180日

四戸泉 特別利害関係者など 300,000 2.47% 180日

北村昌之 特別利害関係者など 100,000 0.82% 180日

佐久間麻弥 特別利害関係者など 80,000 0.66% 180日

吉田春子 特別利害関係者など 40,000 0.33%

恵谷啓二 特別利害関係者など 40,000 0.33%

丸山慎一 特別利害関係者など 40,000 0.33%


 引受人の買取引受による売出しに関連して、貸株人かつ売出人である野村キャピタル・パートナーズ第一号投資事業有限責任組合並びに当社株主である株式会社クボタ、一般財団法人水・地域イノベーション財団、伊藤忠商事株式会社、四戸 泉、北村 昌之及び佐久間 麻弥は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後180日目の日までの期間(以下「ロックアップ期間」という。)中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等(ただし、引受人の買取引受による売出し、オーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと及びグリーンシューオプションの対象となる当社普通株式を主幹事会社が取得すること等を除く。)を行わない旨合意しております。


【代表者】

代表者生年月日 1959年08月08日生まれ

代表者略歴

1982年04月 当社入社

2012年12月 当社執行役員水道事業部長

2015年04月 当社常務執行役員事業統括本部副本部長(兼)水道事業部長

2019年03月 当社代表取締役社長(現任)

2022年06月 公益社団法人全国上下水道コンサルタント協会会長(現任)

代表者名 間山 一典(上場時65歳2カ月)/1959年生

本店所在地 東京都新宿区西新宿

設立年 1959年

従業員数 660人 (2024/07/31現在)(平均41.5歳、年収827.1万円)、連結723人

事業内容 上下水道を中心とした水に関する建設コンサルティング

URL https://www.nissuicon.co.jp

株主数 21人 (目論見書より)

資本金 100,000,000円 (2024/09/09現在)


【幹事団】

主幹事証券 野村 - -

独立幹事証券 岡三 - -


【参考類似企業】今期予想PER(9/12)

2153 イージェイHD 7.9倍 (連結予想)

2498 オリコンHD 9.7倍 (連結予想)

4642 オリジナル設 15.9倍 (単独予想)

4707 キタック 9.5倍 (連結予想)

4840 トライアイズ 19.5倍 (連結予想)

6091 ウエスコHD 11.3倍 (連結予想)

6542 FCHD 6.3倍 (連結予想)

7369 メイホーHD 11.4倍 (連結予想)

7377 DNHD 7.3倍 (連結予想)

9161 ID&EHD 8.1倍 (連結予想)

9248 人夢技術 9.0倍 (連結予想)

9621 建設技研 8.8倍 (連結予想)

9647 協和コンサ 6.8倍 (連結予想)

9765 オオバ 11.2倍 (連結予想)

9768 いであ 7.5倍 (連結予想)


【私見】

 上下水道のコンサルで、業種としては非常に地味ですが、同業種も少なく優位性はありそうです。業績は微増で、PERとしては完全な同業種がないので比較できませんが、水関連としては適度といったところでしょう。ファンドの売出し案件ということで嫌われますが、ファンドはほぼ売出し、クボタ・伊藤忠などが株主で安定感は増します。吸収金額が大きいので初値は伸び悩むと思いますが、配当利回り4%超で、安定感はあり悪くない銘柄ではあると思います。


想定価額:1430円

仮条件上限:1430円

初値予想:1430円

ブック申し込み度・・・中立

セカンダリー期待度・・・中立

総合評価:3

前日予想(シマダヤ)

シマダヤ

公募価額 1880円

初値予想 2000円

初値買い 中立

ノーマーク予定

2024年9月29日日曜日

上場承認(Sapeet)

10/29 Sapeet 269A 情報・通信業 東グロ SMBC日興証券     

事業内容:Expert AI を活用した AI プロダクト及び AI ソリューションの提供

公開株数合計 323,000 オーバーアロットメントによる売出し:48,400(5.4億)

公募株数 140,000 売出株数 183,000

発行済み株数⇒1,528,700(22億)

ブックビルディング10/11~18

引受証券会社名 SMBC日興証券 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 岩井コスモ証券 SBI証券 岡三証券 楽天証券 あかつき証券 松井証券 マネックス証券 水戸証券


主要株主

株式会社PKSHA Technology 49.49%

築山英治 21.27%

日本テレビホールディングス株式会社 14.40%

コタエル信託株式会社 7.41%

村上大昌 2.22%

三菱UFJキャピタル9号投資事業有限責任組合 2.05%

松島陽介 1.03%

山元雄太 1.03%

吉山恭平 0.74%

尾形 友里恵(戸籍名:広部 友里恵) 0.32%


想定価額:1450円 予想レンジ2000円~3500円 注目3.5

今期の黒字見通しであれば吸収金額が小さいので人気化するでしょう。


IPO分析(オルツ)

 【事業内容】

​ アカデミックのネットワークを活用し「P.A.I.」(パーソナル人工知能)の研究開発を進める一方で、その研究開発過程から生まれた対話エンジンなどの要素技術や、機械学習による個性モデル構築などのノウハウを、AIの活用を検討するクライアントに提供してまいりました。また、2020年1月に、現在の当社収益の多くを占めるCommunication Intelligence「AI GIJIROKU」の提供を開始するなど、上記技術を活用したAI Products事業や、戦略的パートナーとの連携により様々なクライアントに対してAIモデルを応用したAI Solutions事業を提供しております。

 これらの製品を支える技術として、日本語の複雑な言い回しや専門用語を学習した当社独自開発の「LHTM-2」等の大規模言語モデル(LLM)(以下、「LLM」)を保有しております。こちらは柔軟なカスタマイズが可能かつ個性化に対応しており、事実の正確性を担保した設計となっております。また、AI市場の拡大により、一層確保が難しくなっていくと考えられる計算リソースという点についても、分散コンピューティングと分散ストレージの独自のインフラストラクチャー技術「Emeth」、「Stack」を保有しております。


(1) 当社及び当社技術の特徴・優位性

 ① 設立以降、技術を蓄積し続けてきたことによる先行優位性

 2014年11月設立以降、一人ひとりに「P.A.I.」(パーソナル人工知能)を提供するという世界観の実現に向けて、研究開発を続けてまいりました。2015年より、「Personal Artificial Intelligence」「P A.I.」(2018年6月に同意義として「P.A.I.」)の商標を取得し、あらゆるテクノロジー分野のトップティアアカデミアとの連携を強化し、他社に先駆けて「P.A.I.」(パーソナル人工知能)に必要な独自の技術を蓄積してまいりました。研究開発の実施にあたっては、2016年のSeriesAラウンド以降、2022年から2023年に実施したSeriesDラウンドまでの調達資金も基に進めております。

 以上より、昨今脚光を浴びる「パーソナルエージェント思想」の先駆者であること、また同分野における技術的な先行優位性があるものと自負しております。パーソナルエージェント思想とは、「人の非生産的労働からの解放」という目標のためAI技術を活用して人間の生活をより豊かで効率的にするための重要な「ツール」としての概念です。この思想は、人々が日常生活やビジネスの中で直面する繰り返しの作業や時間を要するタスクから解放され、より創造的で価値の高い活動に集中できるようにすることを目指しています。当社では、このパーソナルエージェント思想を実現するために、高度な自然言語処理技術や機械学習を用いたパーソナルエージェントの開発に取り組んでいます。これらの技術により、個々のユーザーのニーズに合わせたカスタマイズが可能となり、よりパーソナライズされたサービスの提供が実現します。当社は、その基盤となる技術であるLLMを自社開発してまいりましたが、それに基づいたプロダクト(2020年よりリリースし現在主要プロダクトとなっているCommunication Intelligence「AI GIJIROKU」を筆頭として、そのほか、PoC(Proof of Concept、概念実証。以下、「PoC」)により様々なビジネス上の課題を切り口としてソリューション展開する「altBRAIN」、「AIコールセンター」、「CLONEdev」など)の展開を皮切りに、売上を大きく拡大させております。


 ② 当社独自のパーソナライゼーション技術

 一般的に、個々人にパーソナライズされたAIモデルを開発するためには、多くの学習データと学習時間を必要とすることから、クライアントへのサービス提供においては多額のコストが掛かると考えております。当社は、「P.A.I.」(パーソナル人工知能)を広くサービスとして普及するため、安価にパーソナライズされたモデルを提供できるよう研究を続けてまいりました。当社では、膨大な集合データにより学習された汎用的なエンジンである「平均モデル」を構築しております。「平均モデル」そのままでのサービス展開は行っておらず、「平均モデル」に、パーソナライズを行いたい対象のパーソナルデータ(例えばSNSやメール等のデータ)を学習させることで「平均モデル」を歪ませ、個人の思考、意思、癖などが反映される「個性モデル」を開発します。この際、当社の長年の技術により、学習に必要なパーソナルデータを極少量のデータで実現することが可能であり、これにより相対的に安価に「P.A.I.」(パーソナル人工知能)プロダクトをクライアントに提供できております。

 

③ 経験豊富なチームと国内外有数なアカデミアとの連携等の組織体制

 様々なバックボーンを有し、テクノロジーやビジネスに造詣の深い国内外の優秀な人材を確保することで、真にクライアントが求めるプロダクトを提供できるような体制を構築しております。また、当社のビジョンに賛同頂いた、国内外有数のアカデミアの方々と連携・共同研究を行っており、当社独自開発の「LHTM-2」等のLLM等、常に最先端技術を提供できる体制を整えております。

 また、当社は業務委託者を積極的に活用することで人材の流動性を確保し、正社員では採用が難しいような高い専門性を持つ人材や当社に最適な人材を世界中から集め、正社員も合わせ、グローバルで90名以上の規模にて事業に取り組んでおります。業務委託者の当社へのコミットメントは様々ですが、2024年6月末現在における業務委託者の在籍状況は次のとおりです。特にエンジニアにおいては契約期間を長期化し、長期のサポートが可能な契約形態、または月40時間に留まらない稼働等、コミットメントを高める施策を講じております。


④ 当社のコア技術

 要素技術、LLM、インフラストラクチャー等、生成AIのバリューチェーンにおいて必要な技術要素を自社開発・自社保有しております。


(2) 当社サービスの特徴・優位性

 人工知能(AI)事業の単一セグメントでありますが、当社内のサービス分類として2つの事業区分に分けており、その区分に基づくサービスの特徴・優位性を以下のとおり記載します。


① AI Products事業

 当社の「P.A.I.」(パーソナル人工知能)の実現のために研究開発を重ね蓄積させてきた要素技術と、多くの戦略的パートナーとのリレーションを活用した課題発掘力及び優秀なエンジニア陣によるプロダクト開発力、AIの社会実装力を基盤とすることで、多くのAIプロダクトの開発・提供を行っております。


 AIの学習機能を搭載したCommunication Intelligenceツールであります。会議議事録作成等の業務を代替し、各会議結果及び経緯等をデータ化し可視化するプロダクトであります。当社における音声認識及びLLMを活用したプロダクトであり、Communication Intelligence「AI GIJIROKU」は、利用する度に文字起こしの精度が向上するという特徴を持っています。主要35か国語のリアルタイム同時翻訳に対応し、金融、医療、製薬、化学、建築などの業界・業種に特化した、高い音声認識精度を有する最先端モデルを提供しています。利用者のSNSやメール、辞書データから自動学習した文章のパーソナライズ、ユーザーの声紋判断による話者特定のパーソナライズが可能で、クライアントの会社固有の「知識とノウハウ」を持つAIが実稼働することで、会議の効率化と生産性の向上に大きく貢献します。


具体的には、次のような特徴があります。

1. パーソナライズ機能

 当社のCommunication Intelligence「AI GIJIROKU」において最も優位性のある特徴が「パーソナライズ機能」になります。汎用的な音声認識とは異なり、一人ひとりの単語選択の癖、文脈構成の癖、イントネーションの癖などを学習していくことで一人ひとりに合った音声認識を学習していきます。また、SNSやカレンダーと予め連携しておくことで、その時における発話がどういった意味を持つかを推測しにいくことが可能になっています(例えば、カレンダーに当社との会議が入っている時間帯では、「おるつ」という音を「オルツ」という単語として認識する、など)。固有名詞認識は、一般的な単語よりも複雑で、様々な言語や表記のバリエーションが存在します。したがって、これらの固有名詞を正確に認識することは難しい場合があります。しかしながら、ユーザーはユーザー自身がかかわる固有名詞が正確に認識されることを期待しています。特に会議の議事録などの文書では、人名や会社名、地名などの固有名詞の正確な認識が重要です。認識の不正確さやミスは、信頼性や使いやすさに影響を与えます。固有名詞の誤認識は、文脈や情報の正確性に直接的な影響を与える可能性があります。例えば、誤って認識された人名や会社名は、議事録や報告書の内容を正確に把握するのを難しくします。その結果、ユーザーはシステムの信頼性を失う可能性があり、満足度が得にくくなります。これらの理由によりユーザー満足度を得にくい領域であった固有名詞認識について、これまで数多く存在してきた議事録サービスがマーケットフィットに苦戦した中、当社のパーソナライズ機能は、例えばユーザーのメールやSNSなどのアプリと連携することにより関連する固有名詞を学習させることができるため、ファインチューニングが可能になっています。


 2. パーソナライゼーション技術を用いた高い音声認識精度

 「P.A.I.」(パーソナル人工知能)の実現を目指し、様々な要素技術を蓄積してきました。これにより、高度な音声認識精度を実現し、個々人の発言を正確に理解することができます。さらに、パーソナライゼーション技術を駆使して、業界ごとに専門用語を認識しやすくすることができます。現在、業種別音声認識ソリューションを15業界分(2024年8月末時点)保有しております。前提として、日本語には同音異義語が多い事、また業界によって、日常使用する表記とは異なる表現方法や、漢字と平仮名の書き分けなどの異なる習慣があります。例えば「こうしょう」という単語は48の同音異義語がある(日本漢字能力検定調べ)ように、複数ある漢字の中でどの漢字が適しているかと判断するために、文脈や意味を理解する必要があります。その文脈や意味で使い分けるためには、業界に特化した音声認識が必要であります。当社の音声認識エンジンは各業界に特化した形にチューニングすることにより、汎用的な音声認識では認識することが難しい同音異義語や専門用語(カタカナなど)を高い精度で認識することができます。業界に応じた膨大な専門用語や言い回し等を学習させることにより、例えば建築業界向けの「建築GIJIROKU」上は「かわら」をそのまま平仮名で表記せず、さらに「河原」に誤変換することなく「瓦」に変換するといった、各業界に特化した形で追加のチューニングを加えることで、一層精度を高めることが可能であります。

 当社のパーソナライズ技術又は業界特化のチューニングを施したものを総称して「パーソナライズドモデル」と称しております。

 当社が有する顧客基盤の一例として、当社が有する2パターンのエンジンを用いた、建築業界及び医療業界の業種別音声認識ソリューションにおける音声認識例が以下のとおりです。具体的には、当社における高精度音声認識エンジンである「パーソナライズドモデル」及び当社のパーソナライズ技術を駆使していない又は業界に特化していない汎用的なエンジンである「平均モデル」の2パターンであります。

 なお当社では、「平均モデル」そのままでのサービス展開は行っておらず、「平均モデル」に当社の独自開発のLLMである「LHTM-2」を利用してSNSやメール、辞書データからの自動学習や声紋判断による話者特定といったパーソナライズ技術を施し最適化することで、高精度音声認識エンジンのCommunication Intelligence「AI GIJIROKU」としてユーザーへ提供しております。利用する度に学習し、文字起こしの精度が向上するため、ユーザーは常に最新の技術を享受できます。


3. 多言語に対応

 英語、中国語、スペイン語等、35ヶ国語に対応したリアルタイム翻訳機能により、指定した言語で会話が記録されます。また、音声合成技術を活用して、AIに翻訳テキストを発話してもらうことが出来るサービスを提供しており、ユーザー間のコミュニケーションを取りやすくするメリットを有しております。


4. Zoom連携が可能

 Zoomビデオコミュニケーションズが提供するクラウドコンピューティングを使用したWeb会議サービスである「Zoom」と連携することができます。会議やウェビナーでの会話をリアルタイムで画面にテキスト化して字幕として表示でき、通話終了後は議事録を自動保存します。


 5. パーソナルエージェント機能

 高精度な音声認識と、当社が保有する高い日本語精度を誇るLLMを組み合わせることで、社内外で交わされる商談や会議の全データをテキストデータとして書き起こし、保管し、そのデータを基に社内外のコミュニケーションをとることができます。例えば、当社プロダクトである「altBRAIN」との連携により営業が行った全商談の要約を役員に随時共有したり、ある商談についての次の提案内容をドラフトしたり、全開発会議を把握することである開発における意思決定過程の透明性を高くしたりすることができます。


② AI Solutions事業

 AIの活用を検討するクライアントに対して、コンサルティング、PoC、本番開発から協業販売までのプロジェクト遂行の支援をしております。当社の設立以降、継続して推進してきた事業であり、かつ当社が最も得意とする分野でもあります。「P.A.I.」(パーソナル人工知能)の開発を目指す上で蓄積させてきた要素技術及びそれらの統合ノウハウを活用することで、当社が「カンパニゼーション」と呼ぶクライアントごとのデータ・特徴に合わせたプロダクト活用もしくはインフラの構築などのニーズを捕捉していきます。AI Solutions事業ではクライアントが直面する課題の生の声を聞くことが可能であり、それらの課題と当社の「P.A.I.」(パーソナル人工知能)要素技術が合わさることで、現在の労働集約的な状態を打開するようなプロダクトの創出に繋げることが可能です。各クライアントに存在する属人的なノウハウや作業過多な業務をAI技術で自動化もしくは効率化を行うことで、より創造的な時間を創出します。また、今後はAI Products事業で関係を持った企業群を本AI Solutions事業のリード顧客としてみなしていくことで、事業間の好循環を回し、更なる収益機会の拡大を図ります。


 (3) 当社とAI領域で連携するグローバルパートナー

 LLM等の当社が有する幅広いAI技術と、株式会社キーエンスのノウハウやデータに基づく合理的な企業運営の知見を合わせ、新たなソリューションを提供することを目指し、資本業務提携を行っております。さらに、NVIDIA Corporationが展開するスタートアップ支援プログラム「NVIDIA Inception Program」にてパートナー企業に認定されており、業務連携を通じ「EMETH」や「EMETH GPU POOL」を強化してまいります。またその他にも、デロイトトーマツグループのデロイトトーマツコンサルティング合同会社と生成AIの社会実装を目的、Stability AI Japan株式会社とは音声・画像・映像における生成AIのユースケース確立を目的、Databricks Inc.とはデータ構造化及びAI/DX化の加速を目的として業務連携を行っております。このように、グローバルに活躍するパートナーとの連携を多数実施しており、生成AI領域における確固たるポジショニングを築いているものと理解しております。


【業績等】

決算期 種別 売上高 営業利益 経常利益 純利益

2024/12 単独中間実績 2,844 -1,111 -1,126 -1,127

2024/12 単独会社予想 5,545 -2,798 -2,832 -2,832

2023/12 単独実績 4,111 -1,485 -1,497 -1,498

2022/12 単独実績 2,666 -672 -670 -671


決算期 種別 EPS BPS 配当

2024/12 単独会社予想 -116.03 - -


上場時発行済株数 33,344,700株(別に潜在株式2,718,100株)

公開株数 10,350,000株(公募7,500,000株、売り出し1,500,000株、オーバーアロットメント1,350,000株)

調達資金使途 広告宣伝費・販売促進費、研究開発費、採用関連費、借入金返済


募集を行う地域

欧州およびアジアを中心とする海外市場(ただし、米国およびカナダを除く。)


PER:

PBR:

配当利回り:

公募時吸い上げ資金:55.9億

公募時時価:180億

​   

【株主構成】 

米倉千貴 代表取締役社長 6,000,000 21.01% 180日

VertexGrowth Fund II Pte. LTD. 投資業(ファンド) 3,796,500 13.29% 180日 △1,089,300

ジャフコSV4共有投組 投資業(ファンド) 2,620,000 9.17% 90日・1.5倍

SBI Ventures Two(株) 投資業(ファンド) 1,376,100 4.82% 180日

SBI AI&Blockchain投組 投資業(ファンド) 1,100,000 3.85% 90日・1.5倍

イーストベンチャーズ2号投組 投資業(ファンド) 840,000 2.94% 90日・1.5倍 △130,400

SMBCベンチャーキャピタル6号投組 投資業(ファンド) 825,800 2.89% 180日

Dawn Capital1号投組 投資業(ファンド) 825,600 2.89% 180日

米倉豪志 元取締役、代表取締役の血族 800,000 2.80% 180日

SMBC日興証券(株) 金融商品取引業者 605,000 2.12% 180日

ENEOSイノベーションパートナーズ(同) 投資業(ファンド) 550,700 1.93% 180日


 本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人であるイーストベンチャーズ2号投資事業有限責任組合及びカツリョク有限責任事業組合、並びに当社の株主であるジャフコSV4共有投資事業有限責任組合、SBI AI&Blockchain投資事業有限責任組合、INTAGE Open Innovation投資事業有限責任組合、ジャフコグループ株式会社、TIS株式会社、三菱UFJキャピタル5号投資事業有限責任組合、SMBCベンチャーキャピタル2号投資事業有限責任組合、SMBCベンチャーキャピタル3号投資事業有限責任組合、TNPスレッズオブライト投資事業有限責任事業組合、SuMi TRUSTイノベーション投資事業有限責任組合、関西イノベーションネットワーク投資事業有限責任組合及び株式会社OKBキャピタルは、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日(当日を含む)後90日目の日(2025年1月8日)までの期間、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等(ただし、引受人の買取引受による売出し、グリーンシューオプションの対象となる当社普通株式を主幹事会社が取得すること及び売却価格が本募集等における発行価格又は売出価格の1.5倍以上であって、主幹事会社を通して行う株式会社東京証券取引所取引での売却等を除く。)を行わない旨を合意しております。

 また、貸株人である米倉千貴、売出人であるVertex Growth Fund II Pte. Ltd.、Industrial Technology Investment Corporation、HT Asia Technology Fund LP、DIMENSION2号投資事業有限責任組合、みずほリース株式会社、TSVF1投資事業有限責任組合及び株式会社JR西日本イノベーションズ、並びに当社の株主であるSBI Ventures Two株式会社、SMBCベンチャーキャピタル6号投資事業有限責任組合、Dawn Capital1号投資事業有限責任組合、SMBC日興証券株式会社、ENEOSイノベーションパートナーズ合同会社、Spiral Capital Japan Fund2号投資事業有限責任組合、野村ホールディングス株式会社、近鉄ベンチャーパートナーズ株式会社、株式会社キーエンス、ヒューリックスタートアップ1号投資事業有限責任組合、UBV Fund-II投資事業有限責任組合、TOPPANホールディングス株式会社、株式会社プロトベンチャーズ、エムスリー株式会社、AGキャピタル株式会社、株式会社大広、株式会社ビデオリサーチ及び他1社は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日(当日を含む)後180日目の日(2025年4月8日)までの期間(以下、「ロックアップ期間」という。)、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等(ただし、引受人の買取引受による売出し、グリーンシューオプションの対象となる当社普通株式を主幹事会社が取得することを除く。)を行わない旨を合意しております。

 さらに、当社の新株予約権を保有する米倉豪志、日置友輔、中野誠二、株式会社静岡銀行、JA三井リース株式会社及びその他24名は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日(当日を含む)後180日目(2025年4月8日)の日までの期間、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社新株予約権及び新株予約権の行使により取得した当社普通株式の売却等を行わない旨を合意しております。


【代表者】

代表者名 米倉 千貴(上場時47歳4カ月)/1977年生

本店所在地 東京都港区六本木

設立年 2014年

従業員数 20人 (2024/08/31現在)(平均38.9歳、年収1093.9万円)

事業内容 デジタルクローンP.A.I.の開発を最終目的とした要素技術の研究開発とそれらを応用した製品群(Communication Intelligence「AI GIJIROKU」など)の展開、AI(人工知能)ソリューションの提供

URL https://alt.ai/

株主数 41人 (目論見書より)

資本金 100,000,000円 (2024/09/05現在)

代表者生年月日 1977年06月03日生まれ

代表者略歴

2000年04月 株式会社メディアドゥ 入社

2001年04月 同社 取締役 就任

2004年04月 有限会社STARBUG 設立、代表取締役 就任(2018年1月株式会社未来少年へ吸収合併し消滅)

2008年10月 株式会社未来少年 設立、代表取締役 就任(現任)

2014年11月 当社 設立、代表取締役社長 就任 (現任)

2017年03月 ALT VIETNAM COMPANY LIMITED 代表取締役 就任

2019年07月 株式会社オルツテクノロジーズ 代表取締役 就任


【幹事団】

主幹事証券 大和 - -

引受証券 SBI - -

引受証券 野村 - -

引受証券 あかつき - -

引受証券 松井 - -

引受証券 丸三 - -


【参考類似企業】今期予想PER(9/10)

135A VRAIN 54.1倍 (単独予想)

3773 AMI 15.5倍 (連結予想)

3923 ラクス 59.3倍 (連結予想)

3993 PKSHA 49.3倍 (連結予想)

4056 ニューラル - (連結予想)

4259 エクサウィザー 246.7倍 (連結予想)

4382 HEROZ 527.6倍 (連結予想)

4388 エーアイ - (連結予想)

4397 チームスピリト - (連結予想)

4418 JDSC 68.4倍 (連結予想)

4488 AIinside 67.6倍 (単独予想)

5591 AVILEN 48.8倍 (単独予想)


【私見】

 業種としてはAI関連で面白いのですが、VCだらけの赤字会社ということで人気薄になってしまいます。売上は2倍ほどの伸びと凄まじく、PSRでも3.3ほどなので割高感はありませんが、30億の赤字と拡大していることで評価は下がります。更にVCだらけで、1.5倍でロックが外れることからも上値は限定的で、吸収金額も大きいので買い手不在が予想されます。


想定価額:510円

仮条件上限:540円

初値予想:540円

ブック申し込み度・・・中立

セカンダリー期待度・・・中立

総合評価:3

2024年9月27日金曜日

初値分析(Ai ロボティクス)

 Ai ロボティクス

公募価額 1760円

初値予想 2000円

初値   2514円(+42.8%)

終値   2525円

少し高かったのですが、業績期待で参戦しました。ロックラインを意識して上がりも下がりもしかったので月曜期待でしたが、この相場ですと厳しそうです。

2024年9月26日木曜日

前日予想(Ai ロボティクス)

Ai ロボティクス 

公募価額 1760円

初値予想 2000円

初値買い 中立〜やや強気

マーク予定

初値分析(グロースエクスパートナーズ、アスア)

 グロースエクスパートナーズ

公募価額 1530円

初値予想 1900円(+24.1%)

初値   1841円

終値   1916円

想定内の動きでした。


アスア

公募価額 680円

初値予想 800円

初値  1004円(+47.6%)

終値  1069円
安く寄れば穴銘柄かと思いましたが、想定以上の初値でした。

初値分析(INGS、キッズスター)

 INGS 

公募価額 1940円

初値予想 2500円(+39.1%)

初値   2700円

終値   2700円

2500円を超えたので見送りました。高くもなく安くもなくという位置でしょうか。


キッズスター

公募価額 2560円

初値予想 2650円

初値   2210円(−13.7%)

終値   2300円

想定以上低い初値でした。

2024年9月25日水曜日

前日予想(INGS、キッズスター)

INGS 

公募価額 1940円

初値予想 2500円

初値買い 中立

マークはしますが、高い位置では参戦しない予定。


キッズスター

公募価額 2560円

初値予想 2650円

初値買い 中立

ノーマーク予定

前日予想(グロースエクスパートナーズ、アスア)

グロースエクスパートナーズ

公募価額 1530円

初値予想 1900円

初値買い 中立

ノーマーク予定


アスア

公募価額 680円

初値予想 700円→800円

初値買い 中立

割安感、需給から長期であれば面白いかもしれませんが、無理には参戦しない予定。


初値分析(リプライオリティ 、ROXX)

  ROXX

公募価額 2110円

初値予想 2110円

初値   1941円(−8.0%)

終値   1958円

一時公募奪還するも軟調な動きでした。


リプライオリティ 

公募価額 1520円

初値予想 1520円

初値   1398円(−8.0)

終値   1371円

終始低調な動きでした。

2024年9月24日火曜日

前日予想(リプライオリティ 、ROXX)

 ROXX

公募価額 2110円

初値予想 2110円

初値買い 中立

ノーマーク予定


リプライオリティ 

公募価額 1520円

初値予想 1520円

初値買い 弱気

ノーマーク予定

IPO分析(ケイ・ウノ)

【事業内容】

​ 「オーダーメイドでお客様に特別な感動と喜びを贈り続ける」というパーパスのもと「オーダーメイドの新しい文化を創る」というビジョンを掲げ、オーダーメイドでジュエリー及び時計を製造販売するビジネスモデルを構築しております。

 消費者の嗜好の多様化や、個性重視の価値観の広まりが進みつつある中において、アイテムに求める機能や利便性、デザインの要望は十人十色です。その一方で、世の中には多くの方に受け入れられるように制作された既製品が多数を占め、「あとちょっとこうだったらいいのにな…」という気持ちを叶えられるサービスは、まだまだ希少となっております。お客様に特別な感動と喜びを贈るため、「80%、90%の満足を狙うよりも、お客様一人ひとりのニーズに合わせて100%の満足を提供できる企業でありたい」。その想いから、当社グループはオーダーメイドを行っております。

 このような想いのもと事業を運営してきた当社グループは、オーダーメイドのジュエリー販売を強みとしており、デザイナーがお客様の目の前で一からデザインを描くオーダーメイドのご提案から、既成のデザインへダイヤモンドや彫金を追加する部分的なオーダーメイドまで、お客様のニーズに合わせた幅広いサービスの提供が可能となっております。また、すぐにお使い頂ける当社ならではの既製品も展開しております。

 こだわりの品質をお客様に安心してお届けするために、ジュエリーのデザインから製造・販売までを自社で一貫して行う事業モデルを採用しております。自社で製造から販売を一貫することにより、高コストかつ大量生産が難しいオーダーメイドビジネスを生産量の増加を低コストで実現し、付加価値の高いサービスを全国で展開しております。また、当社グループは、ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社とライセンス契約を締結し、オーダーメイドから既製品まで幅広いジュエリーを取り扱うブランド「Disney Treasure created by K.UNO」を展開するほか、アニメやゲーム等のキャラクタージュエリーを取り扱うブランド「U-TREASURE」も展開しております。

 さらに、一般消費者向けのオーダーメイドビジネスで培ったデザイン力と製造力を活かし、法人向けのODM生産も行っております。


(1)ブランドの特徴

・ブランドロゴ

 オーダーメイドを主軸にジュエリーや時計でお客様の想いをカタチにするブランドです。1981年の創業以来、ジュエリーのオーダーメイドやリフォーム・修理を中心に手がけており、年間に約4万種類のデザインを生み出します。一つひとつのデザインにはコンセプトがあり、一生愛せる宝物となるよう願いをこめています。

 主にオーダーメイドでディズニーのキャラクターや世界観を用いたデザインジュエリーを展開するブランドです。長年オーダーメイドで培ったデザイン力と技術力により、これまで6万種以上の多彩なジュエリーを生み出し、ライト層からコア層まで幅広いディズニーファンの支持を受けています。

 キャラクタージュエリーを軸に大人の宝物をクリエイトするブランドです。オーダーメイドビジネスで培った技術力と提案力による再現性の高い商品展開を強みとし、ECサイトやU-TREASURE専門店等においてファッションジュエリーの既製品をメインに展開しながら、ブライダルジュエリーの取り扱いも行っています。また、一部ライセンスではフルオーダーメイドジュエリーの取り扱いも開始しました。その他にも、キャラクターだけでなく、食品・鉄道・車やスポーツといった元来の意味を超えた「推し」のファンをターゲットに、キャラクタージュエリー以外の様々なアイテムを展開しています。

(2)ニーズをカタチにするオーダーメイド

・オーダーメイドジュエリー

 当社グループのオーダーメイドジュエリーは、決まった枠やデザインから商品を選ぶのではなく、デザイナーがお客様のご要望に沿ったデザインを描き、世界でたった一つの宝物を生み出すご提案をしております。当社グループではほとんどの店舗にデザイナーが常駐しており、アドバイザー(販売員)と共に丁寧なカウンセリングを行っております。カウンセリングを基にデザインのほか、価格帯のご希望やお客様ご自身が気づかない潜在ニーズをカタチにして、お客様の目線に沿った付加価値の高い提案を追求しております。また、決まったデザインの商品にダイヤモンドや彫金を追加するシンプルなオーダーメイドも提供しております。常にお客様と一体となって一つのデザインを完成させてきた長年の経験やノウハウが当社の強みであります。

・オーダーメイド時計

 ジュエリー事業で培ってきた技術やノウハウを生かし、ジュエリーと同様にデザイナーがデザインを描いてご提案するオーダーメイド機械式時計や、ケース・文字盤・ベルト等をラインナップの中から自分だけの組み合わせをセレクトし楽しむセレクトオーダーメイド時計のほか、裏蓋に描かれたディズニーキャラクターを何通りもの中からセレクトすることのできるクオーツ時計など、様々なサービスを展開しております。さらに、オーダーメイドジュエリーを長年取り扱ってきた当社グループならではの商品として、ジュエリーに小さな時計パーツを組み込んだ『Jewelry with Watch』なども取り扱っております。

 これらの時計をブライダルジュエリーご購入のお客様に対する結納返し品としてや当社グループでご購入いただいたファッションジュエリーとのコーディネートとしてご提案できることは、長年ジュエリーを製造・販売してきた当社グループの強みであります。

・オーダーメイドをきっかけとしたLTVの最大化

 CRMの手法を用いてお客様のライフステージに合わせた様々なアイテムやサービスのご提案を行う事でLTVの最大化を目指しております。当社とお客様とのファーストコンタクトの多くは、婚約指輪や結婚指輪等のブライダルジュエリーのオーダーメイドとなっております。ブライダルジュエリーをオーダーメイドすることでオーダーメイドの楽しさを知り、その後、ファッションジュエリーでもオーダーメイド商品をご購入される方が多くいらっしゃいます。また、商品のご購入の際にカウンセリングを行い、出会いのきっかけ、飼っているペットの情報、結婚記念日及びお子様のご誕生・ご進学といったお客様の多岐にわたる情報を蓄積しており、CRMの手法(メールマガジンやDM等)にてライフイベント毎に適切なタイミングでアプローチを行っております。

 また、当社グループはオーダーメイドの技術を活かした、リフォームジュエリーに特に力をいれております。お持ちいただいたダイヤなどを決まった空枠に当てはめる方法が一般的なリフォームジュエリーですが、当社グループではオーダーメイドと同様にお持ちいただいたお品物に刻まれた想いや背景をカウンセリングの中で伺い、新たにお作りするジュエリーにも引き継いで頂きたいという考えの基、デザイナーがその思いや背景を新しい形としてリフォームプランをご提案しております。リフォームジュエリーに込められた想いを紡いだ新たなオーダーメイドジュエリーをご購入いただくお客様も多くおり、LTVの最大化に繋がっております。

 さらに、お客様の想いをカタチにした大切なジュエリーを永くご愛用頂きたいという考えから、当社グループでお作り頂いた商品は、①リフレッシュ仕上げ(小傷を磨きとり、新品同様の状態にするサービス)②サイズ直し③石ゆるみチェックのアフターサービスをほとんどの商品に対し永久無料保証を提供しております。

 このように当社グループは、ブライダルジュエリーをきっかけに当社グループの強みである丁寧で細やかな接客によってお客様との良好な関係を築き、ファッションジュエリーからリフォームジュエリーまで何度もオーダーメイドをご愛用頂くことでLTVの最大化を図っております。


・製販一貫の製造体制

 お客様のニーズを再現したこだわりの品質をお客様に安心してお届けするために、店舗や工場に60名以上のデザイナーと150名以上の職人を擁し、デザインから製造・販売までを自社で一貫して行う製造体制を採用しております。一般的に、オーダーメイドジュエリーの製造は商品の種類や加工内容が多岐に渡ります。そのため、職人の育成には長い期間を要することから、当社グループでは独自の教育プログラムとして、難易度の低い加工スキルから段階的に製造に携わらせることで職人の早期戦力化および高い技術力を持った職人の育成に強みを持っております。そのため、当社グループの職人は、最新技術から伝統技法まで幅広い専門技術を身に着けることが可能となっております。製造工程については、職人による手作業が多いものの機械化が可能な工程についてはできる限り機械化し、生産の効率化を図っております。

 さらに、当社グループはジュエリーだけではなくダイヤモンドにおいてもお客様にとってのオンリーワンを届けたいという想いから、ダイヤモンド原石のカット・研磨も自社で行っており、長年の研究により培った技術力を用いて生み出した独自のダイヤモンドカット技術において、2016年には特許を取得しております。

 また、当社グループではU-TREASUREブランドの拡大により、近年はファッションジュエリーの既製品の取扱量が増加傾向にあります。2022年1月には主に既製品製造のための拠点としてタイ王国において自社グループ工場を開設しております。当社グループがオーダーメイドで培った製造クオリティの高さを保ちながらも大量ロット製品を効率的に製造できる体制を整え、今後の当社グループの売上拡大に対応できるよう生産力の向上を図っております。


 (3)オーダーメイドの実績が可能にしたライセンス商品展開

 ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社のライセンスを用いた「Disney Treasure created by K.UNO」ブランドや、アニメ・漫画・ゲーム等のライセンスを用いた「U-TREASURE」ブランドにてオーダーメイド商品や当社グループオリジナルの既製品を取り扱っております。ライセンス商品はキャラクターの立体感や表情だけでなく、その物語が有する世界観などの高い再現性がライセンス提供会社から求められるため、一つひとつの商品内容が異なるオーダーメイドでの展開はもちろんのこと、既製品であってもジュエリーとして商品化するには高い参入障壁が存在します。当社グループでは、長年のオーダーメイドビジネスで培ったデザイナーの幅広い提案力と職人の高い技術力により、高い再現性が求められるライセンス商品においても、継続的にキャラクタージュエリーの展開が可能となっております。さらにこの高い技術力によって、キャラクターの再現性だけではなく着け心地や耐久性・強度等、品質面にもこだわった商品提供を実現しております。このように、ライセンス商品において付加価値の高い商品展開ができることは当社グループの強みとなっております。


【業績等】

決算期 種別 売上高 営業利益 経常利益 純利益

2024/09 連結3Q累計実績 4,956 249 243 159

2024/09 連結会社予想 6,508 259 232 173

2023/09 連結実績 6,170 177 167 80

2022/09 連結実績 5,823 2 26 33


1株あたりの数値(単位:円)

決算期 種別 EPS BPS 配当

2024/09 連結会社予想 183.46 1,103.50 0.00


上場時発行済株数 1,043,200株(別に潜在株式95,000株)

公開株数 229,000株(公募100,000株、売り出し99,200株、オーバーアロットメント29,800株)

調達資金使途 国内新規出店に係る設備投資資金、国内既存店内外装改修費用、システム開発および更新費用


PER:12.6

PBR:

配当利回り:

公募時吸い上げ資金:5.3億

公募時時価:24億

​   

【株主構成】 

(有)秀吉 久野栄太の資産管理会社 410,000 39.49% 180日 △10,000

久野新太郎 前代表取締役社長の相続人 127,000 12.23% 180日 △10,000

久野栄太 従業員、前代表取締役社長の相続人 123,000 11.85% 180日 △10,000

ケイ・ウノ社員持株会 特別利害関係者など 87,000 8.38% 180日

伊藤崇史 代表取締役社長 52,000 5.01% 180日

渡沼和則 取締役 52,000 5.01% 180日

青木興一 取締役 52,000 5.01% 180日

あいぎん未来創造ファンド4号投組 投資業(ファンド) 31,600 3.04% △31,600

名古屋中小企業投資育成(株) 投資業(ファンド) 20,000 1.93% △16,000  90日・1.5倍

JAIC企業育成投組 投資業(ファンド) 10,000 0.96% △10,000


 本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、貸株人かつ新株予約権者である伊藤崇史、売出人である有限会社秀吉、久野新太郎及び久野栄太、当社株主かつ新株予約権者である渡沼和則、青木興一及び阿部博紀並びに当社株主であるケイ・ウノ社員持株会は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後180日目の2025年4月5日までの期間(以下「ロックアップ期間」という。)中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の売却(ただし、引受人の買取引受による売出し、オーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すことは除く。)等は行わない旨合意しております。

 また、売出人である名古屋中小企業投資育成株式会社は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後90日目の2025年1月5日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の売却(ただし、その売却価格が募集における発行価格又は売出しにおける売出価格の1.5倍以上であって、主幹事会社を通して行う売却は除く。)等は行わない旨合意しております。


【代表者】

代表者名 伊藤 崇史(上場時41歳5カ月)/1983年生

本店所在地 愛知県名古屋市千種区猫洞通

設立年 1991年

従業員数 506人 (2024/07/31現在)(平均32歳、年収389.4万円)、連結557人

事業内容 ジュエリー・時計の製造販売、オーダーメード、リフォーム、修理

URL https://www.k-uno.co.jp/

株主数 13人 (目論見書より)

資本金 30,000,000円 (2024/09/04現在)

代表者生年月日 1983年04月22日生まれ

代表者略歴

2002年04月 日経住宅設備株式会社 入社

2005年07月 宮林建材株式会社 入社

2007年11月 当社入社

2015年10月 当社販売部長就任

2016年10月 当社営業企画部長就任(のちに部門名変更により営業部長)

2018年09月 株式会社ユートレジャー代表取締役社長就任(現任)、12月:当社取締役営業部長就任

2019年04月 愷吾柔璞琳夢股份有限公司董事就任

2020年05月 当社取締役販売本部長就任(現任)


【幹事団】

主幹事証券 岡三 179,200 89.96%

引受証券 東海東京 2,800 1.41%

引受証券 安藤 2,800 1.41%

引受証券 SMBC日興 2,000 1.00%

引受証券 SBI 2,000 1.00%

引受証券 岩井コスモ 1,600 0.80%

引受証券 極東 1,600 0.80%

引受証券 Jトラストグローバル 1,600 0.80%

引受証券 丸三 1,600 0.80%

引受証券 あかつき 800 0.40%

引受証券 東洋 800 0.40%

引受証券 松井 800 0.40%

引受証券 水戸 800 0.40%

引受証券 楽天 800 0.40%


【参考類似企業】今期予想PER(9/6)

2736 フェスタリアHD 12.9倍 (連結予想)

3174 ハピネス&D - (連結見込)

7571 ヤマノHD 18.0倍 (連結予想)

7638 NEWART 8.5倍 (連結予想)

7794 イーディーピ 65.6倍 (連結予想)

7810 クロスフォー 102.3倍 (連結予想)

7872 エステールHD 33.0倍 (連結予想)

7878 光・彩 20.5倍 (単独予想)

7937 ツツミ 22.8倍 (単独予想)

8008 4℃HD 25.0倍 (連結予想)

8138 三京化 13.9倍 (連結予想)

8139 ナガホリ 53.7倍 (連結予想)

9904 ベリテ 20.2倍 (単独予想)

【私見】

 ジュエリーの製造販売で業種妙味はなく、ネクスト上場で注目度は低いです。業績は大きく伸びる要素は少なそうで、PERからは適度といったところでしょう。需給としては、VCの売出しもあって、ロックはほぼ網羅されており、小型なので心配はなさそうです。名証上場で、買い手不在が予想され公募近辺の動きと予想します。


想定価額:2320円

仮条件上限:2320円

初値予想:2200円

ブック申し込み度・・・弱気

セカンダリー期待度・・・やや弱気

総合評価:2.5

2024年9月22日日曜日

上場承認(Hmcomm)

10/28 Hmcomm 265A 情報・通信業 東グロ SMBC日興証券     

事業内容:音声認識処理、異音検知・自然言語解析処理を用いたプロダクトの提供等

公開株数合計 910,800  オーバーアロットメントによる売出し:136,600(8.9億)

公募株数 198,800 売出株数 712,000

発行済み株数⇒3,956,800(33億)

ブックビルディング10/10~17


引受証券会社 SMBC日興証券

 

主要株主

三本 幸司 31.22%

伊藤 かおる 15.61%

三菱UFJキャピタル5号投資事業有限責任組合 9.90%

DBJキャピタル投資事業有限責任組合 5.51%

ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社 4.98%

三本 智美 3.90%

ウィルグループHRTech投資事業有限責任組合 3.12%

橋本 弥央 2.93%

株式会社FRACORA 2.59%

株式会社JR西日本イノベーションズ 2.49%

※主要株主の持株比率は目論見書に基づき、潜在株式を含めた割合を記載しております。

社員数 37人(2024年08月31日現在)


想定価額:850円 予想レンジ850円~1500円 注目3.5

売出し比率が多い案件ですが、黒字で業種としては面白そうな銘柄。

上場承認(リガク)

 10/25 リガク・ホールディングス 268A 精密機器 東プラ 野村證券 三菱UFJモルガン・スタンレー証券    

事業内容:X線技術等を用いた理科学機器の製造・販売

公開株数合計 89,128,000 オーバーアロットメントによる売出し:13,369,200(1260億)

公募株数 0 売出株数 89,128,000(国内売出: 37,879,400株/海外売出:51,248,600株)

発行済み株数⇒225,268,600(2771億)

ブックビルディング10/10~16


引受証券会社

野村證券 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 モルガン・スタンレーMUFG証券 大和証券 みずほ証券 SMBC日興証券 SBI証券 BofA証券 J.P.モルガン証券 


主要株主

Atom Investment, L.P. 75.48%

志村 晶 21.08%

リガクグループ従業員持株会 0.71%

川上 潤 0.21%

渡邉 好章 0.20%

尾形 潔 0.18%

池田 俊幸 0.14%

大神田 等 0.11%

真田 佳幸 0.11%

Kent Heath 0.11%


想定価額:1230円 予想レンジ1200円~1800円 注目3

半導体関連で海外評価は高そうですが、ファンドの売出し案件で仮条条件次第でしょうか。


2024年9月21日土曜日

上場承認(東京地下鉄)

10/23 東京地下鉄  9023 陸運業 東プラ 野村證券     

事業内容:1. 旅客鉄道事業の運営 2. 都市・生活創造事業の運営 ・ 流通事業(駅構内店舗、商業施設の運営等) ・ 不動産事業(オフィスビルの賃貸等) ・ 情報通信事業(光ファイバーケーブルの賃貸等)

公開株数合計 290,500,000 (3196億)

公募株数 0 売出株数 290,500,000(国内売出:232,400,000株/海外売出: 58,100,000株)

発行済み株数⇒581,000,000(6391億)

ブックビルディング10/08~11

引受証券会社 野村證券 みずほ証券 ゴールドマン・サックス証券 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 SMBC日興証券 大和証券 SBI証券 岡三証券 東海東京証券 楽天証券 岩井コスモ証券 松井証券 マネックス証券 アイザワ証券 あかつき証券 極東証券 東洋証券 丸三証券 水戸証券 むさし証券 FFG証券 ちばぎん証券 内藤証券 西日本シティTT証券 Jトラストグローバル証券 立花証券 八十二証券 北洋証券  リテラ・クレア証券 光世証券 


株主名

財務大臣 53.42%

東京都 46.58%


想定価額:1100円 予想レンジ1200円~1800円 注目4

数年前から囁かれていた注目のIPO。成長株ではありませんが、優待もあり安定株として人気は高いでしょう。

2024年9月19日木曜日

リガク上場へ

ロイターより

[東京 19日 ロイター] - 米投資ファンドのカーライル・グループ(CG.O), opens new tab傘下で、半導体の製造工程にも使われるX線分析機器大手のリガク(東京・昭島市)が、10月をめどに新規上場(IPO)の準備を進めていることが分かった。複数の関係者が明らかにした。

関係者の2人によると、上場時の時価総額は3000億円規模を目指している。カーライルは保有株式の一部を売り出す方針だ。
年初から順調に上昇してきた日本の株式市場は、日銀の追加利上げを受けた円高と米景気後退懸念で8月に入って急落。足元は米経済のソフトランディング(軟着陸)期待の高まりなどで回復基調にあるが、今後の相場環境次第で、中止や上場時期を見直す可能性もある。
同関係者らによると、IPOの工程全体を取り仕切る主幹事証券は野村証券、モルガン・スタンレーMUFG証券、BofA証券が共同で務める。
リガク、カーライル、野村証券、モルガン・スタンレーMUFG証券、BofA証券はロイターの取材に「コメントを控える」とした。
カーライルは2021年1月、当時のリガク社長だった志村晶氏と共同で全株取得することを決定。出資比率はカーライルが約80%、志村氏が約20%で、数年以内に上場を目指すとしていた。当時の報道によると、カーライルはこのとき約1000億円を投じたとみられている。
半導体の研究開発や製造工程が複雑化する中、X線などを使って対象物を破壊せず検査・分析できる装置の需要は高まっており、1951年に設立されたリガクの23年売上高は前年比25%増の800億円。うち7割を海外が占める。
リガクは医療、素材、製薬などの分野にも装置を供給。日本のX線分析装置最大手として、英スペクトリス(SXS.L), opens new tab傘下のマルバーン・パナリティカルや米ブルカー(BRKR.O), opens new tabなどと世界で競合している。
半世紀にわたってリガクを率いた創業家出身の志村氏は、21年6月に社長を退任。GEヘルスケアやアルテリア・ネットワークス で最高経営責任者(CEO)を歴任し、カーライル・ジャパンのシニア・アドバイザーを務めた川上潤氏が昨年2月に社長に就任した。


2024年9月18日水曜日

上場承認(Schoo)

10/22 Schoo 264A サービス業 東グロ 野村證券     

事業内容:個人・法人向けオンライン動画学習サービスの提供

公開株数合計 5,423,600 OA 813,500(36億)

公募株数 1,000,000 売出株数 4,423,600

発行済み株数⇒11,609,200(67億)

ブックビルディング10/03~16

引受証券会社名 野村證券 SMBC日興証券 SBI証券 楽天証券 松井証券 マネックス証券 岡三証券


主要株主

森 健志郎 24.65%

IF Growth Opportunity Fund I,L.P. 10.73%

KDDI地方創生事業育成1号投資事業 有限責任組合 9.37%

BIG2号投資事業有限責任組合 7.62%

インキュベイトファンド2号投資事業有限責任組合 5.88%

ANRI1号投資事業有限責任組合 5.88%

あおぞらHYBRID2号投資事業有限責任組合 4.03%

中西 孝之 2.52%

土佐機工株式会社 2.13%

第一生命保険株式会社、古瀬 康介 2.13%


想定価額:580円 予想レンジ500円~800円 注目3

低単価なのは良いですが、赤字でVCが多いので厳しいでしょう。

2024年9月17日火曜日

IPO分析(シマダヤ)

 【事業内容】

​(1) 家庭用事業部門

 、一般家庭用向けに麺類及び関連食料品の製造及び販売を行っております。主に連結子会社(シマダヤ関東㈱、シマダヤ東北㈱、シマダヤ西日本㈱)が製造し当社が販売しておりますが、一部麺商品、つゆ・具材(あげ玉・メンマ)はOEM委託先からの仕入商品となります。なお、原材料仕入は当社が購買窓口となり、連結子会社へ有償支給しております。

 得意先は食品スーパーなどの量販店ですが、大きくチルド麺売場向け商品と冷凍麺売場向け商品に分かれます。チルド麺売場向けで取り扱う商材は、ゆでずにさっと水でほぐすだけで食べられる「流水麺」や、からだにやさしい「健美麺」を代表とする茹麺、素材そのもののおいしさが味わえる生麺、常温で100日保存可能なLL(ロングライフ)麺といったチルド麺であり、冷凍麺売場向けで取り扱う商材は、長期保存可能で茹でたての麺のおいしさが味わえる冷凍麺であります。

 事業の強みとして、商品力があります。開発キーワード『7K』(「健康」「簡便」「高品質」「買いおき」「経済性」「国産」「環境」)から開発される商品を、食品安全マネジメントシステムに関する国際規格であるFSSC22000取得工場で生産することで、商品の「品質」と「ブランド」を確保しております。また、テレビCMや商品券が当たる消費者キャンペーンといった積極的な広告販促活動を行っていることが、地方・地場製麺メーカーに対して優位性を有していると考えております。結果として、2023年度家庭用チルド麺全国販売金額シェア10.3%で第2位(㈱インテージ「インテージSCI(15-79歳)」を基に当社にて分析)となっております。

 事業の特徴として、特に関東エリアで高いシェアをもつ(2023年度家庭用チルド麺関東エリア販売金額シェア20.4%で第2位、(㈱インテージ「インテージSCI(15-79歳)」を基に当社にて分析))ことが挙げられますが、家庭用チルド麺は当社グループ会社の8工場(宮城県2、東京都1、千葉県1、埼玉県1、群馬県1、滋賀県1、兵庫県1)、家庭用冷凍麺は3工場(宮城県1、福島県1、群馬県1)で製造を行っており、物流委託先の協力のもと本州を中心に安定供給できる体制が整えられております。


(2) 業務用事業部門

 外食・中食向けに麺類の製造及び販売を行っております。主に連結子会社(シマダヤ関東㈱、シマダヤ東北㈱、シマダヤ西日本㈱)が製造し当社が販売しておりますが、一部商品はOEM委託先からの仕入商品となります。なお、原材料仕入は当社が購買窓口となり、連結子会社へ有償支給しております。得意先は業務用卸店や商社、大手外食店等となっております。

 取り扱う商材は、長期保存可能で茹でたての麺のおいしさが簡単に再現できる冷凍麺であります。

 事業の特徴として、①高品質(『7K』(「健康」「簡便」「高品質」「買いおき」「経済性」「国産」「環境」)を開発キーワードとした商品をFSSC22000取得工場で生産)で多様なメニューに対応できる豊富なラインナップ、②付加価値の高い商品(からだにやさしい「健美麺」、解凍後時間経過してもおいしい「α麺」)、③顧客の調理オペレーション効率への貢献(1食が簡単に割れることで大盛・小盛に対応できる「ミニダブル」、熱湯解凍・流水解凍・電子レンジ解凍など多様な調理方法)といった商品自体の強みがあります。また、業務用食品卸売業者主催の展示会への積極的な参加や、得意先(新規・既存)への直接訪問による提案型営業活動を行っており、麺専業メーカーとしてのきめ細かい営業フォロー体制に強みを有していると考えております。結果として、2023年度業務用冷凍麺全国販売金額シェアは20.4%で第1位(TPCマーケティングリサーチ㈱「業務用冷凍麺の市場分析調査」調べ)となっております。

 また、業務用冷凍麺は当社グループ会社の4工場(宮城県1、福島県1、群馬県1、岐阜県1)で製造を行っており、物流委託先の協力のもと日本全国に安定供給できる体制を整えております。


(3) その他

連結子会社であるシマダヤ商事㈱は、当社グループへの車両等のリース・消耗品等の物販・損害保険代理等のサービスを行っております。


【業績等】

決算期 種別 売上高 営業利益 経常利益 純利益

2025/03 連結1Q実績 10,351 1,145 1,183 841

2025/03 連結会社予想 39,583 2,930 2,944 2,058

2024/03 連結実績 38,973 3,353 3,474 2,524

2023/03 連結実績 34,115 2,213 2,377 1,834


1株あたりの数値(単位:円)

決算期 種別 EPS BPS 配当

2025/03 連結会社予想 135.35 1,176.41 40.00

 

上場時発行済株数 15,205,697株

公開株数 2,622,800株(売り出し2,280,700株、オーバーアロットメント342,100株)

調達資金使途 -


PER:13.9

PBR:

配当利回り:

公募時吸い上げ資金:49.3億

公募時時価:285億

​   

【株主構成】 

(株)メルコホールディングス 親会社 15,205,697 100.00% 180日

引受人の買取引受による売出しに関連して、貸株人かつ現在メルコホールディングス株主であり、本スピンオフにより当社株主となる予定である株式会社メルコグループ及び現在メルコホールディングス株主であり、本スピンオフにより当社株主となる予定である当社取締役牧寛之、公益財団法人牧誠財団、牧廣美は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日(当日を含む)後180日目の日(2025年3月29日)までの期間(以下、「ロックアップ期間」という。)、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等(ただし、引受人の買取引受による売出し、グリーンシューオプションの対象となる当社普通株式を主幹事会社が取得すること等を除く。)を行わない旨を合意しております。


【代表者】

代表者名 岡田 賢二(上場時54歳6カ月)/1970年生

本店所在地 東京都渋谷区恵比寿西

設立年 1949年

従業員数 300人 (2024/07/31現在)(平均43.6歳、年収647.1万円)、連結861人

事業内容 麺類および関連食料品の製造および販売

URL https://www.shimadaya.co.jp/

株主数 1人 (目論見書より)

資本金 1,000,000,000円 (2024/08/26現在)

社員数 300人(2024年07月31日現在)

代表者生年月日 1970年03月28日生まれ

代表者略歴

1993年04月 当社入社

2014年04月 当社執行役員業務用事業統括部長兼業務用営業本部長、6月:当社取締役業務用事業統括部長兼業務用営業本部長

2015年04月 当社取締役業務用営業本部長

2016年02月 当社取締役マーケティング本部長兼経営企画部長

2017年02月 当社取締役マーケティング本部長

2018年04月 当社取締役マーケティング本部長兼商品企画部長、6月:当社常務取締役マーケティング本部長兼商品企画部長

2019年04月 当社常務取締役生産物流本部長

2021年04月 当社常務取締役


【幹事団】

主幹事証券 大和 - -

引受証券 東海東京 - -

引受証券 みずほ - -

引受証券 岡三 - -

引受証券 SBI - -

引受証券 楽天 - -


【参考類似企業】今期予想PER(9/2)

2058  ヒガシマル  34.8倍 (連結予想)

2813  和弘食  8.7倍 (連結予想)

2875 東洋水産 15.2倍 (連結予想)

2877 日東ベスト 16.7倍 (連結予想)

2897 日清食HD 20.9倍 (連結予想)

2899 永谷園HD 16.3倍 (連結予想)

2919 マルタイ 25.6倍 (連結予想)

2933 紀文食品 9.4倍 (連結予想)


【私見】

 知名度はありますが、メルコHDからのスピンオフという形での上場となり、カーブスがコシダカからのスピンオフした時のように(前回公募割れ)、今回も大きな期待は出来ないかもしれません。業績は安定しているものの、大きな成長は見込めず、PERからも15前後が妥当な水準なのかと思います。ロックもありますが、規模的にも大きめなの、公募近辺で大きくは動かないと予想します。


想定価額:1880円

仮条件上限:1880円

初値予想:2000円

ブック申し込み度・・・中立

セカンダリー期待度・・・中立

総合評価:3

2024年9月13日金曜日

IPO分析(Aiロボティクス)

 【事業内容】

​ 当社は、女性向けのライフスタイルに関する動画配信サービスの運営及び当該サービスを通じた消費者に対する広告配信を主たる事業として、事業を開始しました。その後、当該サービスの運営及び広告業務を通じて、広告主であるクライアントの新規顧客獲得のニーズや、広告の費用対効果に対するニーズに対応するため、「AIマーケティング事業」を開始しました。また、同時にAIシステム「SELL(セル)」の開発を開始しました。

 一般的に、広告運用業務は担当者の知見や経験に依拠することが多く、属人化が課題となる業務であります。しかし、当社は上述の動画配信サービスの運営及び当該サービスを通じた広告業務で得た知見や経験を元に、「SELL」の開発を進め、この属人化の課題を解決し、効率的な広告業務の運営を行ってきました。

 また、「AIマーケティング事業」では、これまでの運用型のマーケティングに加えて、成果報酬型のマーケティングを中心に行っておりました。主に、大手消費財メーカーや広告代理店等のクライアントに対し、「SELL」を用いて新規顧客開拓から顧客分析までのトータルなマーケティングソリューションを提供しておりました。特に新規顧客開拓については、「SELL」を活用したデータマーケティングを行うことでニーズを持った消費者に対してクライアント広告を効果的に届けておりました。

 クライアントのニーズに応える中で「SELL」に蓄積された広告クリエイティブ(*1)データや成果データを活用し、「AIマーケティング事業」の拡大を行ってきました。

 

[D2Cブランド事業]

(1)概要

 クライアント企業の新規顧客獲得のための広告運用を、効率的に行うために開発した「SELL(セル)」を自社ブランドのマーケティングに活用するとともに、自社ブランドの運営を通じて得た、商品開発、需要予測、広告クリエイティブ作成、広告運用、CS対応、CRM施策までのブランド運営を取り巻く一連の業務データ等を分析し、これらを基に「SELL」の機能拡張を行っております。これにより「D2Cブランド事業」の生産性向上を推進し、現在は化粧品や美容家電領域を中心に商品開発を行い、連続的にヒット商品を生み出すことを追求しております。

 

(2)販売方法

 「自社ECサイト販売」「ECモール販売」「店頭卸販売」の販売チャネルを通じて、自社で企画・開発し、OEMに製造委託した商品を顧客に販売しております。主力ブランドである「Yunth」の「生VC美白美容液」は延べ300万個以上(2024年7月現在)出荷しております。

 特に「自社ECサイト販売」においては、顧客に一定間隔で継続的に商品をお届けする、定期購入サービスを中心とした販売活動を行っており、新規の定期購入者を増やしていくこと及び定期購入者のLTVを維持・向上させることで継続的な収益が見込まれるストック型ビジネスモデルとなっております。なお、自社ECサイトへの顧客誘導は主にSNS広告を中心に行っております。

 「ECモール販売」は、楽天市場、Amazon等のECモール内に自社店舗を出店し、商品の販売を行っております。商品ページの表示や商品の詳細説明に注力し、分かりやすい表示を心がけております。加えて、自社ECサイト販売同様の丁寧な顧客対応や、商品そのものの魅力をご評価いただき、大手のコスメ・美容の総合サイトである「@cosme(アットコスメ)」で、「ベストヒット賞2022 ブランド新人賞」の受賞、「楽天市場」では「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー2023 特別賞」、「楽天上半期ランキング 2024 美容・コスメ・香水ジャンル賞 1位」を受賞する等の実績があり、ECモールのランキング上位に位置することにより、更なる集客力の向上を図っております。

 「店頭卸販売」は、自社のECサイトやECモールでの直接販売に加え、販売チャネルの強化や認知度の向上を目的として行う、店頭販売のための販売代理店に対する卸販売です。当社が販売代理店に対して販売した商品は、全国のドラッグストアやバラエティショップ等、合わせて約6,200店舗(2024年7月現在)の小売店を通じてお客様にご購入いただいております。


(3)展開ブランド・商品

 スキンケアブランドの「Yunth」、美容家電ブランドの「Brighte」を主要ブランドとして、これらのブランド内で商品のラインナップを拡大しております。

  「Yunth」は、youth(若さ)にかけた造語で、スキンケアブランドとして、商品のラインナップを拡大させており、今後も同ブランドでの商品開発を予定しております。

 主力商品である「生VC美白美容液」は、メラニンの生成を抑制しシミやそばかすを防ぐことで、美白効果が認められる美容成分アスコルビン酸を配合した商品です。一回使い切りで、新鮮感のある個包装の商品パッケージや、商品の使用感が特徴的です。SNSを中心に認知拡大を行っており、現在当社の業績を牽引する商品となっております。

 その後の商品においても、アスコルビン酸を配合した商品には名称に「生VC」を付しており、顧客からYunth=生VCという一定の認知も得られていると考えております。


(「Yunth」商品ラインナップ)

 2024年2月に販売を開始した「Brighte」は、bright(明るい、光る)にelectronic(電子)を連想させる「e」を付け加えブランド名としました。中価格帯の美容家電ブランドとしての位置づけであり、今後も同ブランドで商品を展開していく予定です。当社として初めて著名タレントを起用したブランディングも行い、顧客への認知拡大を推進しております。販売については、これまでのECサイトを中心とした販売に加え、家電量販店向けの卸販売も新たに行っております。

 ブランド開始とともに、3つの異なるモードを搭載し多機能が特徴のELEKI LIFT、流行のブラシ型美顔器ELEKI BRUSHの2機種の美顔器を販売しております。


 (4)「SELL(セル)」の活用領域の詳細

①商品開発

 製造工程を除き商品の企画・開発から販売までを自社で行うことにより、顧客の反応や要望をダイレクトに汲み取り、商品の企画・開発に活用できる仕組みを構築しております。また、「SELL」を活用し、口コミデータ、広告配信データ、自社商品の販売データ等の市場トレンドデータをテキスト解析、分類、スコアづけの技術を用い、自動分析することで、数値化し、人気商品となる可能性の高い商品の開発に活かしております。

 開発された試作品は、社内でテストを実施し、改良を加え、発売しております。発売後は、顧客の反応や要望を汲み取り、適宜、商品改良を行いつつ安定的に販売量を増やし顧客に長く好まれるように運営を行っております。

 2024年2月に発売した「Brighte」においては、美容家電領域の市場トレンドデータや競合商品の分析を「SELL」にて実施し、美容家電領域での新商品開発の検討、競合商品との差別化ポイントを洗い出すことで、商品開発に活用しております。


②需要予測

 「SELL」に蓄積している顧客の購買データを機械学習により分析・解析することで、季節要因や成長可能性を加味した将来の需要予測を行っております。これにより精度の高い在庫管理・発注管理を実現しております。


③CR(クリエイティブ)作成

 「SELL」に素材画像を登録するだけで、商品情報や過去の広告配信結果データを分析し、広告効果の高いバナー画像や広告記事といったCR(クリエイティブ)を自動生成することができます。本機能を利用することにより、効率的に、効果の高い広告作成が可能となっております。


④広告運用

 「SEL」が過去の広告配信データから、効果の高いクリエイティブの傾向を機械学習し、出稿する広告の効果予測を行います。これにより高い効果の見込まれる広告を効率的に出稿することができます。作成されたクリエイティブは出稿担当者のチェックを経て出稿されますが、媒体と「SELL(セル)」をAPI連携することで、出稿作業や広告効果のレポーティングも自動で行われ、担当者の作業が効率化されております。


⑤CS対応

 顧客からのお問い合わせメールの内容を「SELL」がテキスト解析等により分類、判断し、返信文生成やエスカレーション判定を行っております。顧客からのお問い合わせ内容を区分して対応することで、対応品質を担保しながら、オペレーターのリソースを削減し、効率的なCS対応を実現しております。


⑥CRM施策

 全ての期間の顧客の購買データを「SELL」が分析・解析することにより、継続的にご購入いただける見込み顧客に対する販促施策や、当社商品を利用したものの利用を休止した休眠顧客の取引再開に向けた施策を成功確度高く講じることができます。


【業績等】

決算期 種別 売上高 営業利益 経常利益 純利益

2025/03 単独1Q実績 2,559 478 472 333

2025/03 単独会社予想 10,800 1,751 1,700 1,200

2024/03 単独実績 7,061 1,256 1,234 825

2023/03 単独実績 3,645 306 283 -264


決算期 種別 EPS BPS 配当

2025/03 単独会社予想 115.38 243.43 -


上場時発行済株数 11,364,000株(別に潜在株式1,676,000株)

公開株数 1,516,800株(公募230,000株、売り出し1,089,000株、オーバーアロットメント197,800株)

調達資金使途 人材採用費、増員に伴う人件費


PER:15.2

PBR:

配当利回り:

公募時吸い上げ資金:26.7億

公募時時価:200億

​   

【株主構成】 

龍川誠 代表取締役社長 2,442,000 19.06% 180日

SBIインキュベーション(株) 投資業(ファンド) 1,646,000 12.85% 90日・1.5倍 △246,900株

NVCC9号投組 投資業(ファンド) 920,000 7.18% 90日・1.5倍 △138,000株

ニッセイ・キャピタル12号投組 投資業(ファンド) 762,000 5.95% 90日・1.5倍 △114,300株

桑山好美 取締役CTO 700,000 5.46% 180日

桑山友美 取締役 700,000 5.46% 180日

ニッセイ・キャピタル10号投組 投資業(ファンド) 610,000 4.76% 90日・1.5倍 △91,500株

(株)ブランジスタ 特別利害関係者など 574,000 4.48% 180日

(株)エニグモ 特別利害関係者など 574,000 4.48% 180日 △86,100株

見城徹 特別利害関係者など 420,000 3.28% 180日 △63,000株

秋元康 特別利害関係者など 420,000 3.28% 180日 △63,000株

近藤太香巳 特別利害関係者など 420,000 3.28% 180日 △63,000株


その他売出し

朝日メディアグループ1号投資事業有限責任組合 52,500株

株式会社幻冬舎 45,000株

リード・グロース3号投資事業有限責任組合 37,500株

伊藤 健吾 36,000株

株式会社Fuji Culture X 22,500株

アライドアーキテクツ株式会社 15,000株

越塚 麻未 8,700株

長南 伸明 6,000株


 本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、貸株人である龍川誠並びに売出人である株式会社エニグモ、見城徹、秋元康、近藤太香巳、株式会社幻冬舎、伊藤健吾、株式会社Fuji Culture X及びアライドアーキテクツ株式会社並びに当社株主である桑山友美、桑山好美、株式会社ブランジスタ、山本幸央及び相川佳之は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後180日目の2025年3月25日までの期間(以下「ロックアップ期間①」という。)中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の売却等(ただし、引受人の買取引受による売出し、オーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと及びグリーンシューオプションの対象となる当社株式を主幹事会社が取得すること等は除く。)は行わない旨合意しております。

 また、売出人であるSBIインキュベーション株式会社、NVCC9号投資事業有限責任組合、ニッセイ・キャピタル12号投資事業有限責任組合、ニッセイ・キャピタル10号投資事業有限責任組合、朝日メディアグループ1号投資事業有限責任組合、リード・グロース3号投資事業有限責任組合、越塚麻未及び長南伸明は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後90日目の2024年12月25日までの期間(以下「ロックアップ期間②」といい、ロックアップ期間①と合わせて以下、「ロックアップ期間」という。)中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の売却等(ただし、引受人の買取引受による売出し並びに、その売却価格が募集における発行価格又は売出しにおける売出価格の1.5倍以上であって、主幹事会社を通して行う東京証券取引所での売却等は除く。)は行わない旨合意しております。

【代表者】

代表者名 龍川 誠(上場時39歳0カ月)/1985年生

本店所在地 東京都港区六本木

設立年 2016年

従業員数 26人 (2024/07/31現在)(平均32.3歳、年収968万円)

事業内容 自社開発のAI(人工知能)システムを用いた、スキンケア商品・美容家電などの企画・開発および販売

URL https://ai-robotics.co.jp/

株主数 22人 (目論見書より)

資本金 627,436,000円 (2024/08/23現在)

上場時発行済株数 11,364,000株(別に潜在株式1,676,000株)

公開株数 1,516,800株(公募230,000株、売り出し1,089,000株、オーバーアロットメント197,800株)

調達資金使途 人材採用費、増員に伴う人件費

連結会社 0社

代表者生年月日 1985年09月12日生まれ

代表者略歴

2013年12月 ロケットベンチャー株式会社(現:4MEEE株式会社)設立、代表取締役就任

2015年02月 ロケットベンチャー株式会社(現:4MEEE株式会社)株式をエニグモ株式会社に譲渡

2016年04月 当社設立、代表取締役社長就任(現任)


【幹事団】

主幹事証券 SBI - -

独立幹事証券 岡三 - -

引受証券 SMBC日興 - -

引受証券 大和 - -

引受証券 あかつき - -

引受証券 岩井コスモ - -

引受証券 極東 - -

引受証券 松井 - -

引受証券 マネックス - -


【参考類似企業】今期予想PER(8/30)

2929 ファーマフーズ 7.6倍 (連結予想)

2930 北の達人 24.0倍 (連結予想)

3726 フォーシーズH 269.3倍 (連結予想)

3840 PATH - (連結予想)

4925 HABA 18.8倍 (連結予想)

4931 新日製薬 15.6倍 (連結予想)

4932 アルマード 16.3倍 (単独予想)

4933 Ine 13.1倍 (連結予想)

4934 Pアンチエイジ - (連結予想)

4936 アクシージア 29.7倍 (連結予想)

6630 ヤーマン 30.0倍 (連結予想)

7806 MTG 30.1倍 (連結予想)

 

【私見】

 スキンケアブランドの「Yunth」、美容家電ブランドの「Brighte」を主要ブランドとする美容関連の会社で、個人的には馴染みはないものの、相当売れているようで成長性ある企業と感じます。ヤーマン・Pアンチエイジ・MTGなどホームラン級のヒット作が出れば業績は一気に伸び、現状その波に乗っているのがこの会社だと思います。上場を機に更に伸びれば現状のPERは割安と判断できます。更に社長の外見がいかにもで、株主には見城氏や秋元氏らの名前もあり、芸能色も強く、きな臭さは非常に強く株価としては大きなプラス材料になると思います。問題は売出しの多さと1.5倍のロック基準で、2640円のラインの売り圧力を突破できるかが焦点になると思います。


想定価額:1635円

仮条件上限:1760円

初値予想:2000円

ブック申し込み度・・・強気

セカンダリー期待度・・・中立~やや強気

総合評価:3.5

上場承認(伸和ホールディングス)

 10/21 伸和ホールディングス 7118 小売業 札ア アイザワ証券     

事業内容:飲食事業として「炭火居酒屋炎」、物販事業としてお持ち帰り専門店「美唄焼鳥・惣菜炎」の展開、冷凍加工食品の卸売

公開株数合計 170,000  オーバーアロットメントによる売出し:0株

公募株数 50,000 売出株数 120,000(2.8億)

発行済み株数⇒1,350,000(22億)

ブックビルディング10/02~8

引受証券会社 アイザワ証券 SBI証券 北洋証券 東海東京証券 マネックス証券 岡三証券 あかつき証券 東洋証券 

想定価額:1650円 予想レンジ1500円~2000円 注目2.5

PROからの札幌鞍替えで、人気にならないでしょう。

上場承認(インターメスティック )

 10/18 インターメスティック 262A 小売業 東プラ SMBC日興証券     

事業内容:眼鏡レンズ、眼鏡フレーム、サングラス等の製造販売及び輸出入眼鏡・コンタクトレンズのケース、クリーナーその他の眼鏡・コンタクトレンズ付属品の製造販売及び輸出入

公開株数合計 10,722,000  オーバーアロットメントによる売出し:1,608,200(200億)

公募株数 7,880,000 売出株数 2,842,000

発行済み株数⇒30,600,000(452億)

ブックビルディング9/30~10/04

引受証券会社 SMBC日興証券 野村證券 みずほ証券 あかつき証券 岩井コスモ証券 岡三証券 東洋証券  松井証券 マネックス証券 丸三証券 水戸証券 楽天証券 SBI証券 


主要株主

株式会社ルイ・ボストン 47.2%

上野 博史 18.9%

上野 剛史 18.9%

上野 照博 4.7%

上野 芙佐子 4.7%

香川 雅哉 0.0%

大畑 栄一 0.0%

甲斐 秀道 0.0%


想定価額:1480円 予想レンジ1500円~2000円 注目3.5

旬が過ぎた感じはしますが、JINSの時価1200億との比較からどう判断するか。


2024年9月12日木曜日

IPO分析(アスア)

 【事業内容】

​ 当社は、「コンサルティング」×「クラウドサービス」で物流業界を人とデジタルの力で改善する」をミッションとし、物流事業者のドライバーの本音を引出し、安全対策への動機づけを行っております。その現場の声を基にしたコンサルティングノウハウを活用し、物流業界の改善と発展に貢献しております。

 事業内容は、物流事業者の安全活動を継続的にサポートするコンサルティング事業、コンサルティング事業で行っている安全活動につながるエコドライブをメッセージングサービスで支援するCRMイノベーション事業、一般企業のビジネスフォンや通信ネットワーク機器の販売・工事・保守を行い、企業のDX化を通信インフラで支援を行う通信ネットワークソリューション事業に取り組んでおります。


[コンサルティング事業]

 物流事業者が内製化しにくい安全活動を短時間で実現するノウハウを築き上げ、安全活動を継続的に最適化するコンサルティングサービス「TRYESプログラム」を展開しております。当社にアウトソースすることで、管理者が行わなければならない業務を削減することができます。

 TRYESプログラムは、TRYESサポート(対面型コンサルティングサービス)とTRYESレポート(安全活動支援の定額クラウドサービス)の2つのサービスで構成されております。

 また、この物流事業での様々な取組について、2006年5月に社団法人自動車技術会が主催する春季学術講演会において燃費と交通事故の関係を示す研究結果として「エコドライブ活動による燃費改善と交通事故低減」を発表し、「自動車技術会論文集Vol.38 NO.3 May 2007」に掲載されました。また、エコドライブを世界に広げるため、2014年10月に国連本部で開催された国連エコドライブカンファレンスにて同研究結果の発表を行いました。


a. TRYESサポート(対面型コンサルティングサービス)

 物流事業者の継続した安全活動を提供するサービスです。コンサルタントが物流事業者の現場に訪問し、燃費データ、交通事故データを活用し、効率的な安全活動支援をアウトソースにて実施します。ドライバーが集まりやすい時間帯を設定し、24時間体制でサポートします。


b.  TRYESレポート(安全活動支援の定額クラウドサービス)

 物流事業者に特化した「安全活動支援の定額サービス」です。充実した教育コンテンツと管理者の負担を減らす機能で、継続した安全活動やドライバー教育を実現します。

法令に沿った「法定12項目」の教育資料提供をはじめ、ドライバーが継続して実践できる教材を提供します。

 

[CRMイノベーション事業]

 コンサルティング事業で行っている安全活動のデータベースを応用し、エコドライブにつながるメッセージで支援しています。車両の走行データや運転行動データを収集・解析し、あたかも人が対応したかのようなOne to Oneメッセージを紡ぎだすASUA Knowledge Messaging System(以下、「A-KMS」とする。)により、エンドユーザーの安全に対する行動変容を促します。

 

a.メッセージングサービス

 自動車メーカーが展開する「コネクティッドカー」から得られた膨大な走行データから運転特性を分析し、独自のメッセージング技術で安全運転やエコドライブ習慣の定着に役立つメッセージを生成するシステムを開発し、運用しております。

 

b.システム開発、その他

 システム開発の受託業務及び公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団からのエコドライブ活動コンクールなどの受託業務を行っております。 


[通信ネットワークソリューション事業]

 創業当初からの事業として一般企業を対象としたビジネスフォン・複合機・サーバー・ネットワーク機器などの企業向け通信・OA機器の販売・工事・保守・コスト削減などのコンサルティングを実施しています。事務所拡張、レイアウト変更、移転、出店などのスポット的な対応から、総合的な保守サービスまで、法人を対象にした最適なネットワーク環境の構築を継続的に支援しております。

 

a. 通信機器販売・工事

 創業当時から行っており、東海地区を中心に約3,000社の取引事業者を保有し、ビジネスフォン・複合機・サーバー・ネットワーク機器などの企業向け通信・OA機器の販売・工事・保守・コスト削減のコンサルティングを実施しています。


b. その他

 ASUA NET(インターネットプロバイダー)及び保守業務を行っております。


【業績等】

決算期 種別 売上高 営業利益 経常利益 純利益

2025/06 単独会社予想 1,431 205 188 136

2024/06 単独実績 1,363 164 167 118

2023/06 単独実績 1,238 114 114 69

2022/06 単独実績 1,227 108 108 71


決算期 種別 EPS BPS 配当

2025/06 単独会社予想 56.62 326.43 5.66


上場時発行済株数 2,525,000株(別に潜在株式170,300株)

公開株数 1,092,500株(公募450,000株、売り出し500,000株、オーバーアロットメント142,500株)

調達資金使途 人件費・人材採用費、販売促進費・広告宣伝費、設備投資


PER:11.1

PBR:

配当利回り:0.9%

公募時吸い上げ資金:6.9億

公募時時価:16億

​   

【株主構成】 以下180日(持ち株会除く)

(株)間地 役員らが議決権の過半数所有 1,000,000 44.54%

間地寛 代表取締役社長 980,000 43.65%

浅井慎司 常務取締役 50,000 2.23%

アスア社員持株会 特別利害関係者など 50,000 2.23%

(株)MTG 取引先 20,000 0.89%

(株)中京銀行 特別利害関係者など 10,000 0.45%

天野裕介 元取締役 8,000 0.36%

匿名1 従業員 4,800 0.21%

匿名2 従業員 4,400 0.20%

匿名3 従業員 4,100 0.18%


 本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人かつ貸株人である間地寛、売出人である株式会社間地、当社株主である株式会社MTG、株式会社中京銀行、株式会社プラトニック、株式会社Deto、高田朋太郎及び黒瀬基尋、並びに当社新株予約権者である浅井慎司、天野裕介、山田明紀、関口智弘、上田雅彦、鈴木郁雄、鈴村文雄、植村恒明及び髙木広明は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後180日目の2025年3月24日までの期間(以下「ロックアップ期間」という。)中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却(ただし、引受人の買取引受による売出し、オーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと等は除く。)等を行わない旨合意しております。

 ​

【代表者】

代表者名 間地 寛(上場時57歳5カ月)/1967年生

本店所在地 愛知県名古屋市中村区黄金通

設立年 1994年

従業員数 84人 (2024/07/31現在)(平均35.5歳、年収464.5万円)

事業内容 物流会社を対象とした安全活動などに関するコンサルティング、通信機器の販売、および、CRM(顧客関係管理)の開発など

URL https://www.asua.ne.jp

株主数 10人 (目論見書より)

資本金 40,000,000円 (2024/08/23現在)

代表者生年月日 1967年04月03日生まれ

代表者略歴

1991年04月 株式会社藤ゴルフ企画名古屋 入社

1994年07月 有限会社アスアサービス(現当社)設立 代表取締役社長就任(現任)

1999年11月 株式会社エコ・クリーチャーズ設立 代表取締役社長就任

2000年03月 特定非営利活動法人夢シート設立 理事就任

2013年03月 株式会社M’sクリスタル設立 代表取締役就任

2014年09月 特定非営利活動法人夢シート 理事長就任(現任)

2017年04月 株式会社間地設立 代表取締役就任(現任)

2018年06月 一般社団法人運輸デジタルビジネス協議会 理事就任(現任)


【幹事団】

主幹事証券 東海東京 855,100 90.01%

引受証券 SBI 28,500 3.00%

引受証券 楽天 28,500 3.00%

引受証券 丸三 14,200 1.49%

引受証券 あかつき 14,200 1.49%

引受証券 岡三 9,500 1.00%


【参考類似企業】今期予想PER(8/30)

2763 エフティG 8.5倍 (連結予想)

3393 スターティアHD 12.4倍 (連結予想)

3562 No.1 11.6倍 (連結予想)

4440 ヴィッツ 19.0倍 (連結予想)

9435 光通信 15.0倍 (連結予想)


【私見】

 物流コンサルティングということで時流に合っており、コアな業種で優位性は評価できます。業績を見ると横ばいで成長性を感じないものの、PERからは割高感はありません。吸収金額も小さめで売り要素もないので安定性はあるものの、現時点では上がる要素もないかと思います。


想定価額:630円

仮条件上限:630円

初値予想:700円

ブック申し込み度・・・中立

セカンダリー期待度・・・中立

総合評価:3

2024年9月11日水曜日

上場承認(日水コン)

 10/16 日水コン  261A サービス業 東スタ 野村證券       事業内容:上下水道を中心とした水に関する建設コンサルティング

公開株数合計 5,245,300 オーバーアロットメントによる売出し:786,700
公募株数 0 売出株数 5,245,300(86憶)
発行済み株数⇒11,866,000(169憶)
ブックビルディング9/27~10/09

引受証券会社 野村證券 岡三証券
 
主要株主
野村キャピタル・パートナーズ第一号投資事業有限責任組合 49.65%
株式会社クボタ 19.51%
一般財団法人水・地域イノベーション財団 14.98%
伊藤忠商事株式会社 8.23%
四戸 泉 2.47%
北村 昌之 0.82%
佐久間 麻弥 0.66%
吉田 春子 0.33%
恵谷 啓二 0.33%
丸山 慎一 0.33%

想定価額:1430円 予想レンジ:1300円~1800円 注目度:3
コアな業種ですが、VCの売出案件でやや厳しいでしょう。

IPO分析(INGS)

 【事業内容】

​ (1)ラーメン事業

① 直営店部門

 気持ちのこもった「渾身の一杯(Quality)」、入店から退店までの「期待以上のサービス(Service)」、安心安全にラーメンを楽しんでいただくための「清潔で快適な空間(Clean)」を当たり前のように行うことを「当たり前を圧倒的に」というスローガンのもとに、一都三県(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)を中心に都市型店舗を軸とし、郊外型・ロードサイド店舗及び商業施設内店舗の直営店を展開しております。

 直営店のラーメンは、個店感を出すために、ブランド食材を使用し店内で炊き上げたスープと、当社オリジナル調合の醤油タレ及び麺を使用しております。また、トッピングの具材、産地、見た目にもこだわっており、調理方法、オペレーションの効率化により、主力ブランドの「らぁ麺 はやし田」においてはラーメン一杯分の調理時間が約1分であり、高回転率を実現しております。

 各直営店では、「当日数量限定ラーメン」及び「季節限定ラーメン」を提供し、話題性とリピート率向上を図ると同時に、新ブランド開発や商品力の底上げの基礎にもなっております。

 直営店の主力ブランドである「らぁ麺 はやし田」店内は、「和」を基調とし、カウンターは白木素材を使用し、寿司店や割烹料理店のような高級感と清潔感を演出し、老若男女どなたでもご来店しやすいシンプルかつ本格ラーメン店と思わせるようなデザインにしております。

 ラーメン事業では、「限定ラーメン」の提供で培ったレシピやノウハウを活用し、全て自社で開発したブランドが8ブランドあり、「らぁ麺 はやし田」を中心に多ブランド展開をしております。出店エリアの立地特性、競合状況及び同エリアの直営店に対応したブランドで出店することにより、優良テナントを取りこぼすことなく展開することが可能であります。


当社ラーメン事業直営店部門におけるブランドの詳細な特徴は、次のとおりとなります。

・らぁ麺 はやし田 21店舗

 ラーメン事業の主軸となるブランドであります。鴨、大山鶏の丸鶏を使用することによる鶏の旨味が凝縮された透き通ったスープと低加水率で全粒粉入りの香り豊かな細麺を使用した醤油ベースの「らぁ麺」、厳選小麦を使用したツルモチ食感の「つけ麺」及び旬の時期に応じて厳選した希少価値の高い煮干を使用した「煮干そば」を提供しております。飽きの来ない醤油ラーメンでありながらも、スープの繊細さと醤油タレの強いインパクトのある醤油ラーメンを提供するブランドであります。客単価としましては、都市型店舗1,030円(※1)、郊外型・ロードサイド店舗1,076円となっております。


・金目鯛らーめん 鳳仙花 2店舗

 金目鯛のアラを使用した鯛スープと、のど越しを重視した全粒粉入りの香り豊かな細麺を使用することによる風味を重視した塩ベースの「らぁ麺」及び加水率にこだわることによりツルモチ食感を高めた「つけ麺」を提供しております。さっぱりとしながらも、金目鯛の凝縮した旨味を味わえる高級食材を味わえるブランドであります。


・煮干中華そば 鈴蘭 1店舗

 季節により産地にこだわった数種類の煮干と、昆布類を使用し濃く煮出した煮干スープと、豚骨、鶏ガラ、豚足等の数種類の動物系食材を強火で長時間炊き上げた濃厚な動物系スープを併せたダブルスープをベースとして、特注中太ちぢれ麺を使用した醤油ベースの「煮干中華そば」、特注の中太ストレート麺を合わせた「つけ麺」、炭火焼鯵煮干しを使用した「炭火焼鯵煮干そば」を提供しております。煮干の強い風味と、動物系スープの強いインパクトのあるブランドであります。


・らぁ麺 ふじ松 1店舗

 国産の鶏ガラ、鴨、大山鶏の旨味を凝縮した透き通ったスープを使用した醤油ベースの「醤油らぁ麺」、ポルチーニ茸から採った香味油を使用し、特製の塩ダレを合わせた「塩らぁ麺」、濃厚昆布水をかけた「つけ麺」及び濃厚な動物系スープに魚介系スープを合わせた濃厚スープと、太めの全粒粉入りの麺を合わせた「濃厚魚介豚骨つけ麺」を提供しております。醤油、塩、濃厚煮干を味わえるブランドであります。


・らぁ麺 時は麺なり 1店舗

 国産の鶏ガラ、鴨、大山鶏を使用した鶏スープの「らぁ麺」、鯵の煮干と数種類の煮干と乾物を使用した「煮干そば」、お好みのタイミングで濃厚昆布水をかけて、味の変化を楽しめる「つけ麺」、特製醤油タレと鶏油を合わせた「まぜそば」、ゴシゴシとした食感の太麺に野菜、ニンニク、背脂をトッピングした若者に人気の「豚麺」を提供しております。幅広い味のバリエーションを楽しめるブランドであります。


・らぁ麺 くろ渦 1店舗

 はやし田ブランドの兄弟店舗として誕生し、スープの内容量を少し変更し、厳選した醤油タレを加えることにより、はやし田とは違ったキレとコクを表現し、麺は加水率も変えた「らぁ麺」、濃厚な昆布水をかけた「つけ麺」、ノドグロのアラを使用したスープと特製の塩ダレと貝の旨味を合わせた「のどぐろそば」を提供しております。スープとトッピングにおいて、「はやし田」を違った形で表現したブランドであります。


・麺や 麦ゑ紋 1店舗

 国産小麦と沖縄県産の厳選塩を使用したツルツル食感のつる平麺と、全粒粉とふすま粉を使用したのど越しと心地良い苦みを演出した小麦ブラン麺、厳選小麦を独特の製法で加工、切り出した極平麺の3種類の麺を一皿に合盛りし、ご提供しております低温でじっくり炊き合わせた豚肉と北海道産の鮭節を中心とした魚介のつけ汁により更に麺の旨味を引き立てたブランドであります。


・日本油党 3店舗

 油そば専門店として、ベーシックな油そばから、釜玉油そば、たらこバター釜玉油そば等、角度を変えた商品を揃え若者から女性客含め幅広い客層を意識したブランドであります。油そばの基本の麺に関しては、北海道産小麦を使用した麺を使用し、釜玉系には北海道産小麦にパスタ粉を配合しよりモチモチ感を際立たせた麺を特注しております。また、個々の嗜好に合わせた一杯に仕上げられるよう、厳選した18種類(内無料6種類)のトッピングを用意。内外装には和と洋を融合させ、見た目もカジュアルなブランドであります。


② プロデュース部門

 直営店部門で培ったノウハウやレシピを生かし、ラーメン店の開業を希望する店舗オーナー様に対して、契約に基づき当社が定めた金額にて当社のPB商品を販売、ラーメン店の開業に関する支援、メニュー開発、店舗運営ノウハウ(当社店舗での研修を含むスタッフの教育支援、コスト管理のサポート等)をプロデュースフィー5万円(税別)で提供し、プロデュース店として全国的に展開しております。なお、PB商品については当社の直営店で使用する当社オリジナル配合の麺・タレ・スープを販売しており、当社直営店と同等の品質のラーメンを提供することが可能となっております。

 プロデュース店は、「フランチャイズ店」ではない「個人店」のような店舗にするために、屋号を「らぁ麺 はやし田」ではなく、オーナー様独自の屋号にて展開しており、ラーメンの麺・タレ・スープは当社販売によるものを使用しますが、トッピングや盛り付け方、サイドメニューは、オーナー様の意向により自由に選択することが可能となっております。また、加盟金0円、研修費0円とし、初期導入費用を抑えた料金体系とすることで、オーナー様の初期投資を抑えた出店を可能としております。


(2)レストラン事業

① 直営店部門

 「いかにご来店いただくか」よりも「いかに心地良い気分でお帰りいただくか」をスローガンに、「目配り」「気配り」「心配り」のサービスを徹底し、老若男女、時間帯を問わず、様々なシチュエーションにて利用できるブランドであります。主軸となる、カジュアルイタリアンバルをイメージした「CONA」及び特製焼売を主軸商品とした大衆酒場である「焼売のジョー」を、一都三県を中心に展開しております。


当社レストラン事業部門におけるブランドの詳細な特徴は、次のとおりとなります。

・CONA 17店舗

 「高コスパで、いつでも、誰とでも。」をコンセプトに、客単価2,559円(※1)とリーズナブルであり、老若男女問わず、女子会、デート、二次会、食事、1名利用等様々なシュチュエーションで利用できる「迷ったらCONA」と選ばれる店舗を目指して展開しております。

 独自配合した特注ピザ粉を使用し、1枚1枚手作りで、店内石窯で焼き上げる直径25センチの本格ピザを約30種類全て一品500円(税別)にて提供しております。また、ピザ以外にも一品500円(税別)からパスタ・リゾット・お酒のおつまみまで幅広く取り揃えております。また、ワインボトルも赤・白・スパークリング等1,900円(税別)から20種類以上常備しております。

 店内は、暖色系の照明に木材を多く使用した、気取らないカジュアルなイタリアンバルをイメージし、どなたでも入店しやすく、アットホームな空間を演出したデザインであります。また、外観及び内装は、店舗毎に少し違うデザインやイラストを用いて、個店感を表現しております。高級イタリアン店のような接客ではなく、活気のある元気と笑顔を提供する接客サービスを行っております。


・焼売のジョー 13店舗

 「焼売を日常に。」をコンセプトに「非日常ではなく、新しい日常」になる料理、空間を提供しております。特製焼売を主軸商品とした大衆酒場であり、お通し代は無く、客単価2,279円(※1)とリーズナブルであり、居酒屋・お食事・お持ち帰りと日常の様々なシーンでふらっと立ち寄れる使い勝手の良い店舗を目指して展開しております。

 特製焼売は、1個99円(税別)であり、厳選した鶏肉をメインに使用し、豚肉との絶妙な割合で練りこんだ特製の餡を、相性の良い薄皮で包み、ジューシーでありながら後味すっきりで食べやすい焼売であります。焼売は他にも「揚げ焼売」や「炊き焼売」があり、焼売以外にもどこか懐かしい居酒屋の定番商品から目新しさやインパクトのある商品の多くを690円(税別)以下で提供しております。

 店内は、提灯、木札メニュー等を掲示して、昭和の大衆酒場の風情を残したまま、洗練されたモダンな雰囲気のデザインであります。懐かしさと新しさの両方表現し、老若男女・シーンを選ばずに、つい寄ってしまいたくなる空間を演出しており、各店舗統一された内外装で店舗作りをしております。


② ライセンス部門

 「CONA」及び「焼売のジョー」のライセンス貸与、並びに店舗デザイン、接客サービス等の店舗運営ノウハウ、食材の提供を行い、店名は直営店と同じくブランド名とし、全国的に展開しております。また、食材の提供は、契約に基づき当社が定めた金額にて当社のPB(プライベートブランド)商品等を提供しております。「CONA」はイタリアンバル(イタリアンレストランや、バーが一緒になったような飲食店を指します。)という特徴や、低単価のブランドとして、独自のポジショニングを形成していることから、地方も含めたライセンス店の店舗展開が出来ている状況となっております。また、「焼売のジョー」は焼売を主軸商品とした居酒屋、かつ低単価のブランドとして、「CONA」同様に、地方も含めた店舗展開を図っております。出店場所の特性や店舗オーナー様の意向に応じて、一方のブランド、もしくは2つのブランドを提案し、ライセンスの展開に繋げております。なお、開業前支援料等については、「CONA」は150万円とし、ロイヤリティ(月額フィー)については「CONA」が月額15万円(税別)、「焼売のジョー」が月店舗売上の4%(税別)となっております。


・店舗数の推移                                    

 ラーメン事業 直営店 7→15→18→21→26→31

ラーメン事業 プロデュース店8→16→28→47→59→68

レストラン事業 直営店 14→15→21→23→23→28→31

レストラン事業 ライセンス店43→41→37→35→30→31


【業績等】

決算期 種別 売上高 営業利益 経常利益 純利益

2024/08 単独3Q累計実績 4,709 333 316 215

2024/08 単独会社予想 6,405 439 414 279

2023/08 単独実績 5,261 283 265 68

2022/08 単独実績 3,489 46 497 213


決算期 種別 EPS BPS 配当

2024/08 単独会社予想 139.60 381.67 -


上場時発行済株数 2,432,000株(別に潜在株式80,140株)

公開株数 617,500株(公募432,000株、売り出し105,000株、オーバーアロットメント80,500株)

調達資金使途 新規出店のための差し入れ保証金および設備投資資金


PER:13.8

PBR:

配当利回り:

公募時吸い上げ資金:12.0億

公募時時価:47億

​   

【株主構成】 以下180日

(株)MAcompany 代表取締役社長の資産管理会社 1,000,000 48.07%

青柳誠希 代表取締役社長 580,000 27.88% △88,000

小島直人 特別利害関係者など 260,000 12.50% △17,000

(株)ナシエルホールディングス 特別利害関係者など 54,040 2.60%

(株)菅野製麺所 取引先 23,320 1.12%

下遠野亘 特別利害関係者など 20,000 0.96%

(有)和光 特別利害関係者など 20,000 0.96%

(株)プレコフーズ 取引先 16,000 0.77%

(株)フードサプライ 特別利害関係者など 13,320 0.64%

持木惣 取締役 13,320 0.64%

塚本一宏 取締役 11,640 0.56%

竹川敦史 特別利害関係者など 6,660 0.32%

(株)エイト 特別利害関係者など 6,660 0.32%


 本募集及び引受人の買取引受による売出しに関し、売出人かつ貸株人である青柳誠希、売出人である小島直人、当社株主である株式会社MAcompany、株式会社ナシエルホールディングス、株式会社菅野製麺所、下遠野亘、有限会社和光、株式会社プレコフーズ、株式会社フードサプライ、竹川敦史及び株式会社エイト並びに当社新株予約権者である持木惣、塚本一宏、石井丈章、鈴木建、磯野勇及びその他38名は、SMBC日興証券株式会社(以下「主幹事会社」という。)に対して、本募集及び引受人の買取引受による売出しにかかる元引受契約締結日に始まり、上場(売買開始)日から起算して180日目の2025年3月24日までの期間(以下「ロックアップ期間」という。)中は、主幹事会社の事前の書面による承諾を受けることなく、元引受契約締結日に自己の計算で保有する当社普通株式(潜在株式を含む。)及び当社普通株式を取得する権利を有する有価証券の発行、譲渡又は売却等を行わない旨を約束しております。

【代表者】

代表者名 青柳 誠希(上場時40歳5カ月)/1984年生

本店所在地 東京都新宿区新宿

設立年 2009年

従業員数 264人 (2024/07/31現在)(平均31.1歳、年収426.5万円)

事業内容 「らぁ麺はやし田」、「CONA」、「焼売のジョー」を中心とする飲食事業の運営

URL https://ingsinc.co.jp/

株主数 11人 (目論見書より)

資本金 10,000,000円 (2024/08/22現在)

代表者生年月日 1984年04月13日生まれ

代表者略歴

2009年03月     株式会社INGS 設立 代表取締役社長 就任(現任)

2013年11月     株式会社エムズカンパニー 取締役 就任

2018年10月     当社子会社 株式会社キャンディーBOX代表取締役社長 就任

2019年04月     株式会社MAcompany 設立 代表取締役 就任(現任)


【幹事団】

主幹事証券 SMBC日興 500,100 93.13%

引受証券 大和 18,700 3.48%

引受証券 岩井コスモ 2,600 0.48%

引受証券 楽天 2,600 0.48%

引受証券 極東 2,600 0.48%

引受証券 東海東京 2,600 0.48%

引受証券 あかつき 2,600 0.48%

引受証券 丸三 2,600 0.48%

引受証券 SBI 2,600 0.48%


【参考類似企業】今期予想PER(8/29)

2882 イートアンドH 17.6倍 (連結予想)

3399 山岡家 21.1倍 (単独予想)

3561 力の源HD 14.3倍 (連結予想)

5891 魁力屋 24.6倍 (単独予想)

7554 幸楽苑HD 78.7倍 (連結予想)

7611 ハイデ日高 29.6倍 (単独予想)

9279 ギフトHD 27.8倍 (連結予想)

9936 王将フード 19.0倍 (連結予想)

9950 ハチバン 42.1倍 (連結予想)


【私見】

 らぁ麺 はやし田を主のブランドとするラーメン事業で、一時のインバウンドブームに伴う株高も落ち着き、成長性と業績評価になると思います。直近の魁力屋が目安にもなりますが、一時は相当に上がりましたが、現状ではPER20強に落ち着き、20前後の評価が妥当と判断します。8月決算なので、今期PER14には割安感があり、最大で20の2800円から3000円近辺の評価をしても良いかと思います。その後は、成長や優待の内容によっては増減しますが、需給も良いので初値若しくは短期的なセカンダリーでは期待できそうな銘柄です。


想定価額:1770円

仮条件上限:1940円

初値予想:2500円

ブック申し込み度・・・強気

セカンダリー期待度・・・中立

総合評価:3.5