2024年9月29日日曜日

IPO分析(オルツ)

 【事業内容】

​ アカデミックのネットワークを活用し「P.A.I.」(パーソナル人工知能)の研究開発を進める一方で、その研究開発過程から生まれた対話エンジンなどの要素技術や、機械学習による個性モデル構築などのノウハウを、AIの活用を検討するクライアントに提供してまいりました。また、2020年1月に、現在の当社収益の多くを占めるCommunication Intelligence「AI GIJIROKU」の提供を開始するなど、上記技術を活用したAI Products事業や、戦略的パートナーとの連携により様々なクライアントに対してAIモデルを応用したAI Solutions事業を提供しております。

 これらの製品を支える技術として、日本語の複雑な言い回しや専門用語を学習した当社独自開発の「LHTM-2」等の大規模言語モデル(LLM)(以下、「LLM」)を保有しております。こちらは柔軟なカスタマイズが可能かつ個性化に対応しており、事実の正確性を担保した設計となっております。また、AI市場の拡大により、一層確保が難しくなっていくと考えられる計算リソースという点についても、分散コンピューティングと分散ストレージの独自のインフラストラクチャー技術「Emeth」、「Stack」を保有しております。


(1) 当社及び当社技術の特徴・優位性

 ① 設立以降、技術を蓄積し続けてきたことによる先行優位性

 2014年11月設立以降、一人ひとりに「P.A.I.」(パーソナル人工知能)を提供するという世界観の実現に向けて、研究開発を続けてまいりました。2015年より、「Personal Artificial Intelligence」「P A.I.」(2018年6月に同意義として「P.A.I.」)の商標を取得し、あらゆるテクノロジー分野のトップティアアカデミアとの連携を強化し、他社に先駆けて「P.A.I.」(パーソナル人工知能)に必要な独自の技術を蓄積してまいりました。研究開発の実施にあたっては、2016年のSeriesAラウンド以降、2022年から2023年に実施したSeriesDラウンドまでの調達資金も基に進めております。

 以上より、昨今脚光を浴びる「パーソナルエージェント思想」の先駆者であること、また同分野における技術的な先行優位性があるものと自負しております。パーソナルエージェント思想とは、「人の非生産的労働からの解放」という目標のためAI技術を活用して人間の生活をより豊かで効率的にするための重要な「ツール」としての概念です。この思想は、人々が日常生活やビジネスの中で直面する繰り返しの作業や時間を要するタスクから解放され、より創造的で価値の高い活動に集中できるようにすることを目指しています。当社では、このパーソナルエージェント思想を実現するために、高度な自然言語処理技術や機械学習を用いたパーソナルエージェントの開発に取り組んでいます。これらの技術により、個々のユーザーのニーズに合わせたカスタマイズが可能となり、よりパーソナライズされたサービスの提供が実現します。当社は、その基盤となる技術であるLLMを自社開発してまいりましたが、それに基づいたプロダクト(2020年よりリリースし現在主要プロダクトとなっているCommunication Intelligence「AI GIJIROKU」を筆頭として、そのほか、PoC(Proof of Concept、概念実証。以下、「PoC」)により様々なビジネス上の課題を切り口としてソリューション展開する「altBRAIN」、「AIコールセンター」、「CLONEdev」など)の展開を皮切りに、売上を大きく拡大させております。


 ② 当社独自のパーソナライゼーション技術

 一般的に、個々人にパーソナライズされたAIモデルを開発するためには、多くの学習データと学習時間を必要とすることから、クライアントへのサービス提供においては多額のコストが掛かると考えております。当社は、「P.A.I.」(パーソナル人工知能)を広くサービスとして普及するため、安価にパーソナライズされたモデルを提供できるよう研究を続けてまいりました。当社では、膨大な集合データにより学習された汎用的なエンジンである「平均モデル」を構築しております。「平均モデル」そのままでのサービス展開は行っておらず、「平均モデル」に、パーソナライズを行いたい対象のパーソナルデータ(例えばSNSやメール等のデータ)を学習させることで「平均モデル」を歪ませ、個人の思考、意思、癖などが反映される「個性モデル」を開発します。この際、当社の長年の技術により、学習に必要なパーソナルデータを極少量のデータで実現することが可能であり、これにより相対的に安価に「P.A.I.」(パーソナル人工知能)プロダクトをクライアントに提供できております。

 

③ 経験豊富なチームと国内外有数なアカデミアとの連携等の組織体制

 様々なバックボーンを有し、テクノロジーやビジネスに造詣の深い国内外の優秀な人材を確保することで、真にクライアントが求めるプロダクトを提供できるような体制を構築しております。また、当社のビジョンに賛同頂いた、国内外有数のアカデミアの方々と連携・共同研究を行っており、当社独自開発の「LHTM-2」等のLLM等、常に最先端技術を提供できる体制を整えております。

 また、当社は業務委託者を積極的に活用することで人材の流動性を確保し、正社員では採用が難しいような高い専門性を持つ人材や当社に最適な人材を世界中から集め、正社員も合わせ、グローバルで90名以上の規模にて事業に取り組んでおります。業務委託者の当社へのコミットメントは様々ですが、2024年6月末現在における業務委託者の在籍状況は次のとおりです。特にエンジニアにおいては契約期間を長期化し、長期のサポートが可能な契約形態、または月40時間に留まらない稼働等、コミットメントを高める施策を講じております。


④ 当社のコア技術

 要素技術、LLM、インフラストラクチャー等、生成AIのバリューチェーンにおいて必要な技術要素を自社開発・自社保有しております。


(2) 当社サービスの特徴・優位性

 人工知能(AI)事業の単一セグメントでありますが、当社内のサービス分類として2つの事業区分に分けており、その区分に基づくサービスの特徴・優位性を以下のとおり記載します。


① AI Products事業

 当社の「P.A.I.」(パーソナル人工知能)の実現のために研究開発を重ね蓄積させてきた要素技術と、多くの戦略的パートナーとのリレーションを活用した課題発掘力及び優秀なエンジニア陣によるプロダクト開発力、AIの社会実装力を基盤とすることで、多くのAIプロダクトの開発・提供を行っております。


 AIの学習機能を搭載したCommunication Intelligenceツールであります。会議議事録作成等の業務を代替し、各会議結果及び経緯等をデータ化し可視化するプロダクトであります。当社における音声認識及びLLMを活用したプロダクトであり、Communication Intelligence「AI GIJIROKU」は、利用する度に文字起こしの精度が向上するという特徴を持っています。主要35か国語のリアルタイム同時翻訳に対応し、金融、医療、製薬、化学、建築などの業界・業種に特化した、高い音声認識精度を有する最先端モデルを提供しています。利用者のSNSやメール、辞書データから自動学習した文章のパーソナライズ、ユーザーの声紋判断による話者特定のパーソナライズが可能で、クライアントの会社固有の「知識とノウハウ」を持つAIが実稼働することで、会議の効率化と生産性の向上に大きく貢献します。


具体的には、次のような特徴があります。

1. パーソナライズ機能

 当社のCommunication Intelligence「AI GIJIROKU」において最も優位性のある特徴が「パーソナライズ機能」になります。汎用的な音声認識とは異なり、一人ひとりの単語選択の癖、文脈構成の癖、イントネーションの癖などを学習していくことで一人ひとりに合った音声認識を学習していきます。また、SNSやカレンダーと予め連携しておくことで、その時における発話がどういった意味を持つかを推測しにいくことが可能になっています(例えば、カレンダーに当社との会議が入っている時間帯では、「おるつ」という音を「オルツ」という単語として認識する、など)。固有名詞認識は、一般的な単語よりも複雑で、様々な言語や表記のバリエーションが存在します。したがって、これらの固有名詞を正確に認識することは難しい場合があります。しかしながら、ユーザーはユーザー自身がかかわる固有名詞が正確に認識されることを期待しています。特に会議の議事録などの文書では、人名や会社名、地名などの固有名詞の正確な認識が重要です。認識の不正確さやミスは、信頼性や使いやすさに影響を与えます。固有名詞の誤認識は、文脈や情報の正確性に直接的な影響を与える可能性があります。例えば、誤って認識された人名や会社名は、議事録や報告書の内容を正確に把握するのを難しくします。その結果、ユーザーはシステムの信頼性を失う可能性があり、満足度が得にくくなります。これらの理由によりユーザー満足度を得にくい領域であった固有名詞認識について、これまで数多く存在してきた議事録サービスがマーケットフィットに苦戦した中、当社のパーソナライズ機能は、例えばユーザーのメールやSNSなどのアプリと連携することにより関連する固有名詞を学習させることができるため、ファインチューニングが可能になっています。


 2. パーソナライゼーション技術を用いた高い音声認識精度

 「P.A.I.」(パーソナル人工知能)の実現を目指し、様々な要素技術を蓄積してきました。これにより、高度な音声認識精度を実現し、個々人の発言を正確に理解することができます。さらに、パーソナライゼーション技術を駆使して、業界ごとに専門用語を認識しやすくすることができます。現在、業種別音声認識ソリューションを15業界分(2024年8月末時点)保有しております。前提として、日本語には同音異義語が多い事、また業界によって、日常使用する表記とは異なる表現方法や、漢字と平仮名の書き分けなどの異なる習慣があります。例えば「こうしょう」という単語は48の同音異義語がある(日本漢字能力検定調べ)ように、複数ある漢字の中でどの漢字が適しているかと判断するために、文脈や意味を理解する必要があります。その文脈や意味で使い分けるためには、業界に特化した音声認識が必要であります。当社の音声認識エンジンは各業界に特化した形にチューニングすることにより、汎用的な音声認識では認識することが難しい同音異義語や専門用語(カタカナなど)を高い精度で認識することができます。業界に応じた膨大な専門用語や言い回し等を学習させることにより、例えば建築業界向けの「建築GIJIROKU」上は「かわら」をそのまま平仮名で表記せず、さらに「河原」に誤変換することなく「瓦」に変換するといった、各業界に特化した形で追加のチューニングを加えることで、一層精度を高めることが可能であります。

 当社のパーソナライズ技術又は業界特化のチューニングを施したものを総称して「パーソナライズドモデル」と称しております。

 当社が有する顧客基盤の一例として、当社が有する2パターンのエンジンを用いた、建築業界及び医療業界の業種別音声認識ソリューションにおける音声認識例が以下のとおりです。具体的には、当社における高精度音声認識エンジンである「パーソナライズドモデル」及び当社のパーソナライズ技術を駆使していない又は業界に特化していない汎用的なエンジンである「平均モデル」の2パターンであります。

 なお当社では、「平均モデル」そのままでのサービス展開は行っておらず、「平均モデル」に当社の独自開発のLLMである「LHTM-2」を利用してSNSやメール、辞書データからの自動学習や声紋判断による話者特定といったパーソナライズ技術を施し最適化することで、高精度音声認識エンジンのCommunication Intelligence「AI GIJIROKU」としてユーザーへ提供しております。利用する度に学習し、文字起こしの精度が向上するため、ユーザーは常に最新の技術を享受できます。


3. 多言語に対応

 英語、中国語、スペイン語等、35ヶ国語に対応したリアルタイム翻訳機能により、指定した言語で会話が記録されます。また、音声合成技術を活用して、AIに翻訳テキストを発話してもらうことが出来るサービスを提供しており、ユーザー間のコミュニケーションを取りやすくするメリットを有しております。


4. Zoom連携が可能

 Zoomビデオコミュニケーションズが提供するクラウドコンピューティングを使用したWeb会議サービスである「Zoom」と連携することができます。会議やウェビナーでの会話をリアルタイムで画面にテキスト化して字幕として表示でき、通話終了後は議事録を自動保存します。


 5. パーソナルエージェント機能

 高精度な音声認識と、当社が保有する高い日本語精度を誇るLLMを組み合わせることで、社内外で交わされる商談や会議の全データをテキストデータとして書き起こし、保管し、そのデータを基に社内外のコミュニケーションをとることができます。例えば、当社プロダクトである「altBRAIN」との連携により営業が行った全商談の要約を役員に随時共有したり、ある商談についての次の提案内容をドラフトしたり、全開発会議を把握することである開発における意思決定過程の透明性を高くしたりすることができます。


② AI Solutions事業

 AIの活用を検討するクライアントに対して、コンサルティング、PoC、本番開発から協業販売までのプロジェクト遂行の支援をしております。当社の設立以降、継続して推進してきた事業であり、かつ当社が最も得意とする分野でもあります。「P.A.I.」(パーソナル人工知能)の開発を目指す上で蓄積させてきた要素技術及びそれらの統合ノウハウを活用することで、当社が「カンパニゼーション」と呼ぶクライアントごとのデータ・特徴に合わせたプロダクト活用もしくはインフラの構築などのニーズを捕捉していきます。AI Solutions事業ではクライアントが直面する課題の生の声を聞くことが可能であり、それらの課題と当社の「P.A.I.」(パーソナル人工知能)要素技術が合わさることで、現在の労働集約的な状態を打開するようなプロダクトの創出に繋げることが可能です。各クライアントに存在する属人的なノウハウや作業過多な業務をAI技術で自動化もしくは効率化を行うことで、より創造的な時間を創出します。また、今後はAI Products事業で関係を持った企業群を本AI Solutions事業のリード顧客としてみなしていくことで、事業間の好循環を回し、更なる収益機会の拡大を図ります。


 (3) 当社とAI領域で連携するグローバルパートナー

 LLM等の当社が有する幅広いAI技術と、株式会社キーエンスのノウハウやデータに基づく合理的な企業運営の知見を合わせ、新たなソリューションを提供することを目指し、資本業務提携を行っております。さらに、NVIDIA Corporationが展開するスタートアップ支援プログラム「NVIDIA Inception Program」にてパートナー企業に認定されており、業務連携を通じ「EMETH」や「EMETH GPU POOL」を強化してまいります。またその他にも、デロイトトーマツグループのデロイトトーマツコンサルティング合同会社と生成AIの社会実装を目的、Stability AI Japan株式会社とは音声・画像・映像における生成AIのユースケース確立を目的、Databricks Inc.とはデータ構造化及びAI/DX化の加速を目的として業務連携を行っております。このように、グローバルに活躍するパートナーとの連携を多数実施しており、生成AI領域における確固たるポジショニングを築いているものと理解しております。


【業績等】

決算期 種別 売上高 営業利益 経常利益 純利益

2024/12 単独中間実績 2,844 -1,111 -1,126 -1,127

2024/12 単独会社予想 5,545 -2,798 -2,832 -2,832

2023/12 単独実績 4,111 -1,485 -1,497 -1,498

2022/12 単独実績 2,666 -672 -670 -671


決算期 種別 EPS BPS 配当

2024/12 単独会社予想 -116.03 - -


上場時発行済株数 33,344,700株(別に潜在株式2,718,100株)

公開株数 10,350,000株(公募7,500,000株、売り出し1,500,000株、オーバーアロットメント1,350,000株)

調達資金使途 広告宣伝費・販売促進費、研究開発費、採用関連費、借入金返済


募集を行う地域

欧州およびアジアを中心とする海外市場(ただし、米国およびカナダを除く。)


PER:

PBR:

配当利回り:

公募時吸い上げ資金:55.9億

公募時時価:180億

​   

【株主構成】 

米倉千貴 代表取締役社長 6,000,000 21.01% 180日

VertexGrowth Fund II Pte. LTD. 投資業(ファンド) 3,796,500 13.29% 180日 △1,089,300

ジャフコSV4共有投組 投資業(ファンド) 2,620,000 9.17% 90日・1.5倍

SBI Ventures Two(株) 投資業(ファンド) 1,376,100 4.82% 180日

SBI AI&Blockchain投組 投資業(ファンド) 1,100,000 3.85% 90日・1.5倍

イーストベンチャーズ2号投組 投資業(ファンド) 840,000 2.94% 90日・1.5倍 △130,400

SMBCベンチャーキャピタル6号投組 投資業(ファンド) 825,800 2.89% 180日

Dawn Capital1号投組 投資業(ファンド) 825,600 2.89% 180日

米倉豪志 元取締役、代表取締役の血族 800,000 2.80% 180日

SMBC日興証券(株) 金融商品取引業者 605,000 2.12% 180日

ENEOSイノベーションパートナーズ(同) 投資業(ファンド) 550,700 1.93% 180日


 本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人であるイーストベンチャーズ2号投資事業有限責任組合及びカツリョク有限責任事業組合、並びに当社の株主であるジャフコSV4共有投資事業有限責任組合、SBI AI&Blockchain投資事業有限責任組合、INTAGE Open Innovation投資事業有限責任組合、ジャフコグループ株式会社、TIS株式会社、三菱UFJキャピタル5号投資事業有限責任組合、SMBCベンチャーキャピタル2号投資事業有限責任組合、SMBCベンチャーキャピタル3号投資事業有限責任組合、TNPスレッズオブライト投資事業有限責任事業組合、SuMi TRUSTイノベーション投資事業有限責任組合、関西イノベーションネットワーク投資事業有限責任組合及び株式会社OKBキャピタルは、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日(当日を含む)後90日目の日(2025年1月8日)までの期間、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等(ただし、引受人の買取引受による売出し、グリーンシューオプションの対象となる当社普通株式を主幹事会社が取得すること及び売却価格が本募集等における発行価格又は売出価格の1.5倍以上であって、主幹事会社を通して行う株式会社東京証券取引所取引での売却等を除く。)を行わない旨を合意しております。

 また、貸株人である米倉千貴、売出人であるVertex Growth Fund II Pte. Ltd.、Industrial Technology Investment Corporation、HT Asia Technology Fund LP、DIMENSION2号投資事業有限責任組合、みずほリース株式会社、TSVF1投資事業有限責任組合及び株式会社JR西日本イノベーションズ、並びに当社の株主であるSBI Ventures Two株式会社、SMBCベンチャーキャピタル6号投資事業有限責任組合、Dawn Capital1号投資事業有限責任組合、SMBC日興証券株式会社、ENEOSイノベーションパートナーズ合同会社、Spiral Capital Japan Fund2号投資事業有限責任組合、野村ホールディングス株式会社、近鉄ベンチャーパートナーズ株式会社、株式会社キーエンス、ヒューリックスタートアップ1号投資事業有限責任組合、UBV Fund-II投資事業有限責任組合、TOPPANホールディングス株式会社、株式会社プロトベンチャーズ、エムスリー株式会社、AGキャピタル株式会社、株式会社大広、株式会社ビデオリサーチ及び他1社は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日(当日を含む)後180日目の日(2025年4月8日)までの期間(以下、「ロックアップ期間」という。)、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等(ただし、引受人の買取引受による売出し、グリーンシューオプションの対象となる当社普通株式を主幹事会社が取得することを除く。)を行わない旨を合意しております。

 さらに、当社の新株予約権を保有する米倉豪志、日置友輔、中野誠二、株式会社静岡銀行、JA三井リース株式会社及びその他24名は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日(当日を含む)後180日目(2025年4月8日)の日までの期間、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社新株予約権及び新株予約権の行使により取得した当社普通株式の売却等を行わない旨を合意しております。


【代表者】

代表者名 米倉 千貴(上場時47歳4カ月)/1977年生

本店所在地 東京都港区六本木

設立年 2014年

従業員数 20人 (2024/08/31現在)(平均38.9歳、年収1093.9万円)

事業内容 デジタルクローンP.A.I.の開発を最終目的とした要素技術の研究開発とそれらを応用した製品群(Communication Intelligence「AI GIJIROKU」など)の展開、AI(人工知能)ソリューションの提供

URL https://alt.ai/

株主数 41人 (目論見書より)

資本金 100,000,000円 (2024/09/05現在)

代表者生年月日 1977年06月03日生まれ

代表者略歴

2000年04月 株式会社メディアドゥ 入社

2001年04月 同社 取締役 就任

2004年04月 有限会社STARBUG 設立、代表取締役 就任(2018年1月株式会社未来少年へ吸収合併し消滅)

2008年10月 株式会社未来少年 設立、代表取締役 就任(現任)

2014年11月 当社 設立、代表取締役社長 就任 (現任)

2017年03月 ALT VIETNAM COMPANY LIMITED 代表取締役 就任

2019年07月 株式会社オルツテクノロジーズ 代表取締役 就任


【幹事団】

主幹事証券 大和 - -

引受証券 SBI - -

引受証券 野村 - -

引受証券 あかつき - -

引受証券 松井 - -

引受証券 丸三 - -


【参考類似企業】今期予想PER(9/10)

135A VRAIN 54.1倍 (単独予想)

3773 AMI 15.5倍 (連結予想)

3923 ラクス 59.3倍 (連結予想)

3993 PKSHA 49.3倍 (連結予想)

4056 ニューラル - (連結予想)

4259 エクサウィザー 246.7倍 (連結予想)

4382 HEROZ 527.6倍 (連結予想)

4388 エーアイ - (連結予想)

4397 チームスピリト - (連結予想)

4418 JDSC 68.4倍 (連結予想)

4488 AIinside 67.6倍 (単独予想)

5591 AVILEN 48.8倍 (単独予想)


【私見】

 業種としてはAI関連で面白いのですが、VCだらけの赤字会社ということで人気薄になってしまいます。売上は2倍ほどの伸びと凄まじく、PSRでも3.3ほどなので割高感はありませんが、30億の赤字と拡大していることで評価は下がります。更にVCだらけで、1.5倍でロックが外れることからも上値は限定的で、吸収金額も大きいので買い手不在が予想されます。


想定価額:510円

仮条件上限:540円

初値予想:540円

ブック申し込み度・・・中立

セカンダリー期待度・・・中立

総合評価:3

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