2020年9月4日金曜日

IPO分析(グラフィコ)

 【事業内容】

 当社は「モノ創りで、笑顔を繋ぐ。」を経営ビジョンとして、心身ともに健康的で美しくありたいと願う女性達や、変容する働き方やライフスタイルの中で頑張る方々を応援し、笑顔で幸せな生活を楽しんでいただくための商品を創出するメーカーです。商品企画開発から、マーケティング、プロモーション、セールスまでを一貫して行い、それぞれにベストな生産方法や工場を選出して製造する機動的なファブレススタイル(製造設備を自社で保有せず、外部へ製造委託する業務形態)を取っております。健康食品、化粧品、日用雑貨、医薬品を中心に展開しており、女性の潜在ニーズを引き出し、新発想の商品を世の中に定着させることで、累計販売数100万個超えの商品を複数展開しております。商品をひと目で理解できるパッケージ、ネーミング、店頭販促物、PR活動により生活者の共感や悩みの解決を提案しており、自社オリジナル商品のみならず、海外メーカーからオキシクリーンの日本オリジナル商品の販売を含む独占販売権を取得し、正規輸入販売元として日本国内にてマーケティングを行い販売しております。

 主要な販売チャネルはドラッグストア、GMS、ホームセンター、バラエティストアであり、自社にて通信販売も行っております。海外においては各国の代理店を通じて販売を行っております。


(1) 商品化から販売までの流れ

 当社は、製造、物流を外部へ委託するファブレス企業であり、商品の企画、開発、マーケティング、プロモーション、セールスに経営資源を集中しております。「生活者が必要としている」「使用実感が高い」「ポジティブな気持ちになる」商品を企画開発しており、常に使う人の立場で考え、シーズ(原材料や技術等に基づく製品アイデアや消費者自身が気が付いていないニーズ)を探り、ニーズを把握し、「①調査→②企画→③開発→④宣伝→⑤販売」の5アクションで独自性のある商品を企画及び販売しており、複数のヒット商品を生み出しております。


 当社における累計出荷数100万個超の商品は以下のとおりであります。

・ 満腹30倍 キャンディシリーズ ※2005年3月発売

 ・なかったコトに! サプリメントシリーズ ※2009年5月発売

 ・優月美人 よもぎ温座パット(個包装換算) ※2008年10月発売

・ オキシクリーン(粉タイプ) ※2008年10月発売

・ オキシクリーン マックフォースシリーズ ※2009年8月

・ フットメジ 足用角質クリアハーブ石けんシリーズ ※2010年5月発売

・ フットメジ 足用ピーリングスプレー ※2014年3月

・ スキンピースファミリー UVシリーズ ※2016年3月


① 調査

調査段階においては、ブランド育成のため、新商品として可能性のあるアイテムを検討し、ターゲットとする市場規模や顧客、想定される競合先(商品)、商品の使用感、成分等の調査、分析を行っております。また商品のネーミング候補に係る商標権等について第三者の知的財産権侵害の可能性の事前調査も可能な限り対応を行っております。


② 企画

当社はクリエイティブ事務所として創業以来培われたノウハウを活かして、商品企画、パッケージ企画、コンセプト設計、マーケティングリサーチ等を実施しながら、当社のメインターゲットである女性の潜在ニーズを探り、市場が必要とする商品かつ効果が実感できる商品企画を目指しております。企画部門は全員30代から50代の女性で構成され、ターゲットとなるお客様のニーズをくみ上げることが可能な体制となっており、企画段階においては、「ターゲット層の見極め」「マーケット分析」「市場ニーズの高い商品企画」「効果実感の高い商品」を意識して商品化を進めております。


③ 開発

当社はファブレスメーカー(製造設備を自社で保有せず、外部へ製造委託するメーカー)として最適な原料・資材の調達、生産委託先の選定や製造管理等を行うことで、製造コストを抑え、市場ニーズの変化に対応できる機動力を高めて、当社の強みである顧客訴求力の高い表現方法やニーズを捉えるデザイン・表現等のクリエイティブ力を活かした独自性のあるアイデア商品を柔軟に展開できる体制となっております。その他、当社開発商品以外に、当社のマーケティング力を活かして、オキシクリーンの日本における独占販売権取得による海外商品の輸入販売や、製造元との協議による日本向け商品の共同開発を行っております。


④ 宣伝

当社は、販促計画及び広告戦略を立案し、その戦略を推進するための効果的なセールス・プロモーションツール(営業用提案資料)を制作しております。制作した各種店頭用販促物や印刷媒体を活用し、費用対効果を検討しながら雑誌やウェブ等のメディアを主体に広告宣伝活動を実施し、各ブランドの認知度向上への取組みを行っております。


⑤ 販売

市場、競合、商品使用感等についての分析を基に、より効果的な販売戦略を立案し、消費者に訴求力のある販促物を活用しながら、販売店舗の売り場作りやPB(プライベート・ブランド)商品等の提案営業を進めております。当社の主要な顧客は国内の問屋であり、問屋を通じて国内のドラッグストア、GMS(General Merchandise Storeの略で大規模総合スーパー)、ホームセンター、バラエティストア等へ販売しております。海外事業においても国内外の代理店を通じ、中国、韓国、香港、台湾、タイ等で商品を販売しております。また、自社サイトや他社のプラットフォームを活用した通信販売も行っております。



【業績等】

業績動向(百万円) 売上高 営業利益 経常利益 純利益

(単独実績)2018.6 2,807 157 150 23

(単独実績)2019.6 3,377 213 205 144

(単独実績)2020.6 3,499 234 222 148

(単独予想)2021.6 3,650 300 263 171


1株当たりの数値(円) EPS BPS※ 配当

(単独予想)2021.6 198.52 - 0

調達資金使途 運転資金、広告宣伝費用、新商品開発費用、採用費および人件費



上場時発行済み株数 880,000株 (別に潜在株式79,000株)

公開株数 322,000株(公募80,000株、売り出し200,000株、オーバーアロットメント42,000株)

 

PER:20.6

PBR:

配当利回り:

公募時吸い上げ資金:13.1億

公募時時価:36億

    

【株主構成】 

長谷川純代 代表取締役社長CEO 550,900 62.67 180日

嶋津貴和 元取締役副社長 220,000 25.03 180日

村松太郎 特別利害関係者など 20,000 2.27 180日

水谷直人 取締役CMO 13,760 1.57 180日

甲正彦 取締役CFO 9,800 1.11 180日

遠藤幸子 監査役 8,540 0.97 180日

秦俊二 取締役COO 6,600 0.75 180日

若松里子 従業員 6,600 0.75 

高鳥忠明 従業員 4,900 0.56

従業員持ち株会 特別利害関係者など 3,600 0.41


【代表者】

代表者名 長谷川 純代 (上場時53歳4カ月) /1967年生

本店所在地 東京都品川区大崎

設立年 1996年

従業員数 52人 (7/31現在)(平均41.2歳、年収540.8万円)


代表者生年月日 1967年05月18日生まれ

代表者略歴 

1990年04月 (株)セビアン 入社

1991年12月 (株)ソサエティ オブ スタイル所属

1993年12月 クリエイティブ事務所グラフィコ代表

1996年11月 (有)スタジオグラフィコ(現 当社)設立代表取締役社長

2002年11月 (株)トランスフォース取締役

2017年12月 当社代表取締役社長CEO就任(現任)



【幹事団】

主幹事証券  SBI 238,000 85.0 

引受証券 大和 16,800   6.0

引受証券 SMBC日興 8,400  3.0

引受証券 いちよし 5,600  2.0

引受証券 岩井コスモ 5,600  2.0

引受証券 藍沢 2,800  1.0

引受証券 東洋    2,800  1.0


【参考類似企業】今期予想PER 8/25現

2930  北の達人 54.9倍(単独予想 )

3172  ティーライフ 20.9倍(連結見込 )

3726  フォーシーズH 54.1倍(連結予想 )

4921  ファンケル 39.3倍(連結予想 )

4925  HABA 15.6倍(連結予想 )

4931  新日製薬 23.8倍(単独予想 )

4967  小林製薬 38.3倍(連結予想 )

7818  トランザクショ 22.8倍(連結予想 )

7819  粧美堂 28.2倍(連結予想 )


【私見】

業種としては小売りなのであまり評価はできませんが、海外に向けてネット通販などもしているので今の時代には合っていることは評価できます。ただし、MTGのようにヒット商品に左右され業績の波があり、最近では誰もが知っているような大ヒット商品はないので株価としても人気化はしなそうです。業績も適度には伸びておりPERからは割安感はありますが、成長性を考えると高PERが容認されない業種なので上値はそう大きくはないかと思います。需給は非常に良く、ロックが完全にかかっており、時価総額も小さめなので初値段階ではある程度上昇が見込まれそうです。


想定価額:3850円

仮条件上限:4090円

初値予想:6000円

ブック申し込み度・・・やや強気

セカンダリー期待度・・・中立

総合評価3.5

2020年9月3日木曜日

IPO分析(トヨクモ)

 【事業内容】

 当社の事業は「法人向けクラウドサービス事業」の単一のセグメントであり、緊急時に簡単に情報共有できるように設計したシンプルなクラウドサービス「安否確認サービス」の開発・販売、サイボウズ株式会社の提供する業務アプリケーション構築サービス「kintone」と連携し、より便利に利用するためのクラウドサービス「kintone連携サービス」の開発・販売の2つのサービスにおいて事業を展開しております。

(1) 当社のサービスについて

① 安否確認サービス

 企業には自然災害や異常気象等による災害が発生した際に、混乱を最小限に留め、顧客サービスを継続的に提供するための対応策が求められております。当社の提供する安否確認サービスは、災害時に従業員等の安否確認を携帯電話、スマートフォンやパソコンで行うクラウドサービスです。災害発生時の被害状況を正確に把握し、従業員等への指示を迅速に行うための機能を備えております。また、社内ネットワークの障害時の緊急連絡用としても活用できるサービスになっております。

 また、当社の安否確認サービスは、クラウド型のシステムであることから、サーバーを柔軟に拡張することが可能であり、災害時のアクセス増加に自動で対応する機能を備えております。具体的には、気象庁から発表される地震速報等により、ユーザーのアクセスが始まる前にサーバーを自動的に拡張させます。これにより、災害時に当社システムへのアクセスが急増しても安定的にシステムが稼働する仕組みとなっております。一方、安否確認サービスの性質上、平常時は利用される機会が少ないことから、そのアクセス状況に応じたサーバー契約をしております。そのため、当社は常に適切な費用負担のみで運営することができ、競争力のある価格でのサービス提供が可能になっております。


② kintone連携サービス

 サイボウズ株式会社の提供するkintoneは、売上管理や顧客管理など、業務に必要なアプリケーションを作成できるクラウドサービスです。利用者にとってアプリケーションの設計や各種運用設定にプログラミングは必要なく、マウス操作のみで利用できます。様々な用途で利用できるkintoneですが、基本機能のみでは実現できないこともあります。当社はkintoneに連携するサービスを提供することでkintoneをより便利に活用することを支援しております。

 

(2) 当社のビジネスモデルについて

 当社のサービスはクラウドサービスであることから、顧客の申込みから利用までオンラインで完結することができ、当社の営業社員が訪問することなく、サービスの導入が可能です。また、当社のサービスは、顧客が「簡単」「便利」に使えることにこだわっております。問い合わせを頂いた企業には無料の試用期間を提供し操作を体験していただきますが、その試用期間中に企業の担当者が自ら操作を習得できるようなサービスとなっております。当社が訪問しての説明を行うことなく、必要に応じて電話サポートやホームページのFAQをご利用いただくだけでサービスの導入が可能となっております。また、個別にカスタマイズを行わないため、サポートの負担も少なくなっております。間接コストを最小限に抑えた効率的な事業運営により、安価なサービスの提供が可能となっております。

 なお、当社のサービスは、利用期間に応じて料金が発生するビジネスモデルであり、有償契約数の増加により、継続的に収益が積み上がるストック型ビジネスになります。また、当社が提供するサービスは、流行に左右されない性質のものであるため、継続して利用していただきやすいことも特長です。

 サービスの販売につきましては、当社に直接お申込みを頂いた顧客企業に販売する(直販)以外にも、代理店等の販売パートナーを通して販売する場合もございます。 


【業績等】

業績動向(百万円) 売上高 営業利益 経常利益 純利益

(単独実績)2018.12 482 137 137 91

(単独実績)2019.12 761 97 98 72

(単独予想)2020.12 1,036    192 184 120

(単独中間実績)2020.12 499 128 126 83


1株当たりの数値(円) EPS BPS※ 配当

(単独予想)2020.12 25.27 - 0

調達資金使途 人材採用費、人件費、広告宣伝費


上場時発行済み株数 5,002,000株 (別に潜在株式458,000株)

公開株数 550,000株(公募300,000株、売り出し200,000株、オーバーアロットメント50,000株)


PER:79.1

PBR:

配当利回り:

公募時吸い上げ資金:11億

公募時時価:100億

    


【株主構成】 

(株)ナノバンク 役員らが議決権の過半数を所有する会社 2,448,000 47.44 90日・1.5倍

サイボウズ(株) 特別利害関係者など 600,000 11.63 90日・1.5倍

インキュベイトファンド2号投組 ベンチャーキャピタル(ファンド) 350,000 6.78

田里友彦 取締役 330,000 6.40 90日・1.5倍

山本裕次 代表取締役社長 300,000 5.81 90日・1.5倍

落合雄一 執行役員 290,000 5.62 90日・1.5倍

片岡寛 特別利害関係者など 160,000 3.10 

(株)サムライキャピタル 役員らが議決権の過半数を所有する会社 150,000 2.91 90日・1.5倍

石井和彦 取締役 130,000 2.52 90日・1.5倍

木下正則 取締役 100,000 1.94 90日・1.5倍

三浦拳 特別利害関係者など 64,000 1.24 90日・1.5倍

 

 

【代表者】

代表者名 山本 裕次 (上場時52歳6カ月)/1968年生

本店所在地 東京都品川区西五反田

設立年 2010年

従業員数 31人 (7/31現在)(平均31.4歳、年収649.8万円)

代表者略歴 年月 概要

1990年04月 野村證券(株)入社

2000年01月 ドレスナー クラインオート ベンソン証券会社入社

2000年04月 サイボウズ(株)入社

2001年02月 サイボウズネットワークス(株)代表取締役社長

2002年04月 サイボウズ(株)取締役

2005年04月 同社執行役員

2009年02月 才望子信息技術(上海)有限公司 董事長

2010年08月 当社代表取締役社長(現任)


【幹事団】

主幹事証券 いちよし 375,000 75.00

引受証券 大和 35,000 7.00

引受証券 SMBC日興 30,000 6.00

引受証券 岩井コスモ 15,000 3.00

引受証券 SBI 15,000 3.00

引受証券 極東 10,000 2.00

引受証券 東洋 10,000 2.00

引受証券 マネックス 10,000 2.00


【参考類似企業】今期予想PER 8/26

3919  パイプドH 25.2倍(連結予想 )

4348  インフォコム 29.9倍(連結予想 )

4768  大塚商 23.8倍(連結予想 )

4776  サイボウズ 150.1倍(連結予想 )

9686  東洋テック 24.4倍(連結予想 )


【私見】

 サイボウズからのスピンオフで、安否確認サービスとクラウドということで時流にも合って業種人気があります。PERは高めですが、IT関連であれば今の地合いではあまり関係ないので問題はないでしょう。上位株主が条件付きロックなのでやや不安はありますが、規模的にも200億は簡単に超え、3倍前後が一旦の目安でしょうか。


想定価額:1800円

仮条件上限:2000円

初値予想:6000円

ブック申し込み度・・・強気

セカンダリー期待度・・・中立

総合評価4

2020年9月2日水曜日

IPO分析(雪国まいたけ)

 


【事業内容】

 当社グループは、当社(旧雪国まいたけホールディングス②、2020年4月1日にて旧雪国まいたけ④を吸収合併し、同日付で株式会社雪国まいたけに商号変更)と子会社3社で構成され、きのこ類(まいたけ、エリンギ、ぶなしめじ、本しめじ、はたけしめじ、マッシュルーム等)及びきのこ加工食品の生産及び販売を主たる事業としております。

 当社では、まいたけの人工栽培に成功した後、まいたけの工業生産による安定的な生産・供給体制及び品質管理体制並びに小売事業者への直接販売を中心とした流通ルートの整備を図るとともに、そのノウハウをエリンギ・ぶなしめじの商品化に活かし、「きのこ総合企業」としての体制を確立してまいりました。 

当社グループの生産の特徴)

 当社グループでは、独自に開発した工業生産手法によりきのこ(まいたけ、エリンギ、ぶなしめじ、本しめじ、はたけしめじ、マッシュルーム)を生産しております。生産工程と各工程における当社グループの手法の特徴については以下のとおりです。こうした独自の生産手法により、当社は安定した生産能力、収穫、そして品質を実現しております。


(1)培地合成

 広葉樹のオガ粉と栄養添加物を独自の割合で配合して栽培の土台となる培地を作成し、高温・高圧で殺菌します。当社グループでは、独自レシピで培地を配合し、農薬や化学肥料は一切使用しておりません。


(2)植菌

 クリーンルーム管理(無菌状態に管理)した植菌室で培地に種菌を接種します。当社におけるまいたけの生産においては、独自に開発した菌を使用するとともに、植菌作業の自動化にも取り組んでおります。

 まいたけの生産に関しては、2015年8月に従来菌に比べて環境変化への耐性が強い新菌を導入し、歩留まり向上と生産の安定化を実現しております。特に、この独自に開発した新菌から収穫されるまいたけ「極」は、後述の培養・育成過程での工夫等を通じて、①弾力性が高く歯ごたえをもたらす「茎」の部分が大きく、食べ応えがあるとともに、②旨みと風味のバランスが良い等の特徴を有しており、高品質なまいたけの生産の実現に繋がっております。


(3)培養・育成

 光、温度、湿度等の環境を制御した培養室、発生室の中で、それぞれ菌糸(菌類の栄養体を構成する糸状の細胞列)、子実体(菌類の菌糸が密に集合してできた胞子形成を行う、塊状のもの。大形のものが「きのこ」と呼ばれる。)の生長を促します。

 特にまいたけでは、広大な培養室及び発生室において、天然まいたけが繁殖する深山の気候を再現した独自のデータに基づく科学的な環境管理によって、光、温度、湿度等を適切に制御し、大量生産を実現しております。培養室及び発生室の広さはそれぞれ約1,350㎡であり、業界で最大の規模と考えております。また、当社のまいたけに関しては、培地を袋に入れて培養・育成を行う手法である袋栽培を採用し、生産工程の改善を続けてきたことにより、1株の大きさが約900グラムと大型化することに成功しており、これによって、後述の包装工程において、需給に応じた多様な容量の包装と商品展開を行うことが可能になっております。

 なお、当社では、地熱利用の空調や廃棄物を熱源とするボイラー等を活用することにより、生産工程におけるユーティリティコストの低減も実現しております。


(4)収穫・包装

 収穫時期を厳しくチェックし、厳格な社内基準に適合したきのこだけを収穫し、販売用に包装します。当社グループでは、ファクトリーオートメーション(FA化)を進めており、ぶなしめじ及びエリンギに関しては、収穫・包装を含む殆どの工程において自動化を実現しております。また、まいたけについても、収穫・包装工程を中心に生産の自動化を推進しております。

 また、当社グループのまいたけは、前述のとおり、袋栽培で1株の大きさが大きいため、1株販売、500グラムから50グラムまで自由な量目設定が可能であり、当社グループでは、市況や顧客ニーズに応じた柔軟なアイテム展開を行っております。その結果、価格相場に応じた柔軟なアイテム提案によりキログラム単価の最大化を可能にし、流通顧客利益増(青果部門客単価・値入アップ)と当社利益増のwin-winな関係を実現しております。


(まいたけの特徴)

 人口の多い団塊世代が後期高齢者となる「2020年問題」が話題になるなど、少子高齢化の波は確実に強くなってきております。人口減少によってあらゆる商品の需要減少が予想されるため、さまざまな業界が警鐘を鳴らしておりますが、当社では、この高齢化の波を前向きに受け止めております。自社アンケートの結果、まいたけのヘビーユーザーは、シニア世代になるほど多くなることがわかっております。

 まいたけは、食物繊維等の栄養素が摂取できる食材としてメディアに露出することが少なくありません。最近では、まいたけに含まれる栄養成分の健康促進効果なども紹介されるようになりました。健康意識の高いアクティブシニアからの支持が強いまいたけは、需要がいっそう高まってくることが見込まれます。

 当社では、創業来長年にわたって高品質・高生産性のきのこ製品の研究開発に取り組んでまいりました。特に、主要製品のまいたけについては、その充実した栄養成分や健康促進効果に関して、研究成果の学会発表を行っております。

 当社の研究成果等によれば、まいたけには、食物繊維、α-グルカン、β-グルカン、ビタミンD、キチン、n-ヘキサン等の栄養成分が含まれております。


(きのこの市場及び当社グループの生産量シェアについて)

 きのこの国内消費量について、当社では、国内人口の減少傾向や少子高齢化が進む一方で、アクティブシニアを始めとする健康ニーズの高い消費者層のきのこ消費が増えることによって今後も概ね安定的に推移すると分析しております。また、特に、当社の主力製品であるまいたけの国内消費量については、消費の地域差、消費の季節差、ジェネレーションギャップが存在し、今後の成長ポテンシャルは十分に存在していると考えております。

 きのこの価格については、一部のきのこでコモディティ化が生じている一方、まいたけでは、大量生産の困難さに伴う参入障壁の高さを背景に需要過多の状態にあるため、価格は安定的に推移すると判断しております。

 

【業績等】

業績動向(百万円) 収益合計 営業利益 税引き前利益 純利益

(連結実績)2019.3 47,592 6,491 6,321 4,389

(連結実績)2020.3 50,759 6,691 6,646 4,346

(連結予想)2021.3 52,678 8,324 7,783 5,099

(連結1Q実績)2021.3 10,624 909 775 487


1株当たりの数値(円) EPS BPS※ 配当

(連結予想)2021.3 127.96 - 42


上場時発行済み株数 39,850,000株 (別に潜在株式75,900株)

公開株数 20,323,500株(売り出し17,672,700株、オーバーアロットメント2,650,800株)

 

PER:18.7

配当利回り:1.75%

公募時吸い上げ資金:488億

公募時時価:956億

    

【株主構成】 以下180日

Bain Capital Snow Hong Kong 親会社 20,323,500 50.90

(株)神明ホールディングス その他の関係会社 19,526,500 48.91

足利厳 代表取締役社長 60,700 0.15

小室雅裕 従業員 15,200 0.04

 

【代表者】

本店所在地 新潟県南魚沼市

設立年 2017年

従業員数 1,034人 (7/31現在)(平均40.1歳、年収350.3万円)、連結1115人

代表者名 足利 厳 (上場時57歳3カ月)/1963年生1963年05月21日生まれ

代表者略歴 

1987年04月 東急建設(株)入社

1999年05月 当社(旧雪国まいたけ)入社

2003年02月 同社 管理本部 企画部(企画管理部へ名称変更) 部長

2010年07月 同社 執行役員 管理本部 企画財務部 部長

2014年10月 同社 執行役員 経理財務本部 本部長 兼 経理財務部 部長

2015年07月 同社 常務執行役員 管理本部 本部長

2016年04月 当社(旧雪国まいたけ) 代表取締役社長 兼 管理本部 本部長

2018年06月 当社(旧雪国まいたけ) 代表取締役社長(現任)


【幹事団】

主幹事証券 SMBC日興 - -

主幹事証券 大和 - -

引受証券 みずほ - -

引受証券 SBI - -

引受証券 楽天 - -


【参考類似企業】 今期予想PER 8/19

1379  ホクト 25.0倍(連結予想 )

2904  一正蒲 19.3倍(連結予想 )


【私見】

 ファンドの再上場案件で業種からも面白みはなく魅力に欠けるIPOです。比較は完全にホクトになり、売上は負けているものの利益規模ではこちらが多く、ホクトのPER24から逆算すると3000円という評価になります。時価総額で比較するとホクトの720憶に対し956憶なので適正なのかもしれません。同PERになると1200憶になってしまうので、規模感からもそこまでの大差はないと思うので、公募近辺が適正と予想します。


想定価額:2330円

仮条件上限:2400円

初値予想:2400円

ブック申し込み度・・・やや弱気

セカンダリー期待度・・・中立

総合評価2.5

上場承認(ダイレクトマーケティングミックス)

 10/05 ダイレクトマーケティングミックス 7354 サービス業 東証 みずほ証券 SMBC日興証券   

事業内容:ダイレクトマーケティングを通じた営業ソリューションサービスの提供

公開株数合計 7,845,900 1,176,800(233憶)

公募株数 0 売出株数 7,845,900

発行済み株数 20,050,500(597憶)

ブックビルディング9/16~24

引受証券会社名 みずほ証券 SMBC日興証券 大和証券 松井証券 SBI証券 東海東京証券 マネックス証券 岩井コスモ証券 岡三証券 丸三証券 楽天証券  極東証券 

想定価額:2980円 予想レンジ2800円~3500円 期待度3

全体的に悪くはなさそうですが、大規模ラッシュで買いが入るかどうか。

2020年9月1日火曜日

PO(ソフトバンク)

 ソフトバンク 9434    東1 

売出 927,490,200株(国内:670,474,800株 海外:257,015,400株)OA売出 100,571,200株

合計 1,028,061,400株

仮条件 3.0% ~ 5.0% 9/14~16

主幹事 野村證券  大和証券 みずほ証券 SMBC日興証券 SBI証券 三菱UFJモルガン・スタンレー証券

引受人 岩井コスモ証券  岡三証券 東海東京証券  水戸証券  西日本シティTT証券 SBI証券

貸借銘柄

発表前終値:1,431.5円 規模:1.57兆

参加度:中立


2020年8月29日土曜日

上場承認(アクシス)

 9/30 アクシス 4012 情報・通信業 マザ SMBC日興証券  

事業内容:業務アプリケーションの設計開発・運用保守、インフラシステムの設計構築・運用保守の提供及びクラウドサービスの提供

公開株数合計 518,000  OA 77,700(6.1憶)

公募株数 78,000 売出株数 440,000

発行済み株数 ⇒2,050,000(21憶)

ブックビルディング9/11~17

引受証券会社名 SMBC日興証券 SBI証券 エース証券 岡三証券 極東証券 楽天証券

想定価額:1020円 予想レンジ2000円~4000円 期待度3.5

業種的にも悪くなく、小型で需給が良いので人気化するでしょう。


2020年8月28日金曜日

上場承認(タスキ)

 10/02 タスキ 2987 不動産業 マザ SBI証券      

事業内容:新築投資用IoTレジデンスの企画、開発、販売及びコンサルティング等

公開株数合計 300,000  OA 45,000株(2.1憶)

公募株数 300,000 売出株数 0

発行済み株数 ⇒5,300,000(33憶)

ブックビルディング9/14~18

引受証券会社名 SBI証券 藍澤證券 岩井コスモ証券 エイチ・エス証券 岡三証券  極東証券 東洋証券  むさし証券 水戸証券 

想定価額:630円 予想レンジ1000円~2500円 期待度3.5

不動産業ではありますが、超小型で需給が良いので多少のマネーゲームはあるでしょう。