2019年10月2日水曜日

IPO分析(浜木綿)

【事業内容】
 東海地方を中心に中国料理専門店の店舗展開を行っております。「新しい食文化を創造し、来店されたすべてのお客様に豊かでハッピーな食事時間を提供します」というミッションの下、1967年2月に創業して以来、約半世紀、おいしい中国料理を手頃な価格で顧客に楽しんでもらえるように工夫をしてまいりました。手頃な価格でおいしい料理を提供するために、新卒者を自社で調理師に育成し、また約30年前から独自のオーダーシステムを使い料理の提供スピードを上げ、セントラルキッチンで食材の調理技術を共有することで、現在の調理オペレーションを確立してまいりました。その結果、通常の中国料理店より少ない調理師の人数で安定した料理を提供できるようになり、多店舗展開を可能とすることができました。
 業態は、家族の集いに重きを置いた主力ブランドである「浜木綿」、全室個室タイプの「四季亭」、少人数顧客向けの「桃李蹊」であり、これら3業態により店舗展開を行っております。
 特徴としましては、中国料理において当社が企画する『ちょっと晴れの日マーケット』(客単価1,500円~3,000円、利用頻度は月に1回程度)に狙いを定め、競合間での差別化を推進しております。また、土日祝日を中心にした家族での利用に加え、平日・昼の時間帯は主婦層がメインとなっており、平日・夜の時間帯は歓送迎会や忘年会、新年会等での宴会利用など、それぞれの用途に適したメニューとオペレーションを用意していることも特徴であります。

・各業態の詳細及び店舗数は下記のとおりであります。
浜木綿
 家族の集いに重きを置いた中国料理専門店。30店

四季亭
 晴れの日やイベントのための個室で楽しめる中国料理専門店。3店 

桃李蹊
 地域密着型の小型の中国料理専門店。8店 
店舗数合計 41店

 東海地方を中心に東は東京都から西は大阪府まで幅広い地域に出店しており、戦略として、広い駐車スペースが確保できる幹線道路のロードサイドなど、家族が利用しやすい立地への出店を基本としております。


【業績等】
業績動向(百万円) 売上高 営業利益 経常利益 純利益 
(単独実績)2017.7 4,679 231 236 152 
(単独実績)2018.7 4,857 238 244 42 
(単独見込)2019.7 5,229 303 307 183 
(単独予想)2020.7 5,494 305 302 191 

1株当たりの数値(円) EPS BPS※ 配当 
(単独予想)2020.7 204.32 1,742.19 35 
調達資金使途 セントラルキッチン用地の取得、「中国料理 浜木綿」の新規出店 

上場時発行済み株数 1,002,000株 
公開株数 538,200株(公募310,000株、売り出し158,000株、オーバーアロットメント70,200株)

PER:10.4
PBR:1.21
配当利回り:1.6%
公募時吸い上げ資金:11.4億
公募時時価:21億
    

【株主構成】 
(有)Amcosmos 役員らが議決権の過半数を所有する会社 210,000 30.35 90
林永芳 代表取締役社長 137,000 19.80 
SB・A外食育成投組 ベンチャーキャピタル(ファンド) 60,000 8.67  90 1.5
武藤まなみ 代表取締役社長の血族 40,000 5.78 90
林あづみ 代表取締役社長の血族 40,000 5.78  90
従業員持ち株会 特別利害関係者など 37,200 5.38 
(株)昭和 特別利害関係者など 24,000 3.47  90 1.5
(株)マルト水谷 特別利害関係者など 24,000 3.47  90.1.5
林礼子 取締役、代表取締役社長の配偶者 21,600 3.12  90
あいぎん未来創造ファンド2号 ベンチャーキャピタル(ファンド) 20,000 2.89  90.1.5

本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、貸株人である有限会社AMcosmos並びに当社株主である武藤まなみ、林あづみ、林禮子、内藤蔵之、桑添久子、生田彰則、細田和美、嶋津義隆、山本美穂、三浦祐明、大島敏幸、細川英一及び大山元靖は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場 (売買開始) 日 (当日を含む) 後90日目の2020年1月15日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の売却等(ただし、オーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと等は除く。)を行わない旨合意しております。

売出人であるSB・A外食育成投資事業有限責任組合及び宮川譲介並びに当社株主である株式会社昭和、株式会社マルト水谷、あいぎん未来創造ファンド2号投資事業有限責任組合、株式会社大垣共立銀行、株式会社OKBキャピタル、大榮産業株式会社、竹岡義孝、海東聡、海東浩及び株式会社ネクスト・ソリューションは、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場 (売買開始) 日 (当日を含む) 後90日目の2020年1月15日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の売却等(ただし、引受人の買取引受による売出し及びその売却価格が「第1 募集要項」における発行価格の1.5倍以上であって、主幹事会社を通して行う売却等は除く。)を行わない旨合意しております。


【参考類似企業】 今期予想PER9/12 
2764  ひらまつ 24.7倍(連結予想 ) 
7621  うかい 153.3倍(単独予想 ) 
8181  東天紅 63.2倍(単独予想 ) 
9734  精養軒 22.5倍(単独予想 ) 


【代表者】
代表者生年月日 1948年03月19日生まれ

代表者略歴
1971年04月 当社入社
1975年09月 取締役
1977年09月 専務取締役
1978年10月 (有)ハマユウフードシステムズ(現 (有)AMcosmos)代表取締役(現任)
1987年09月 代表取締役社長(現任)


【幹事団】
主幹事証券 野村 398,300 85.11 
引受証券 SMBC日興 9,300 1.99 
引受証券 みずほ 9,300 1.99 
引受証券 東海東京 9,300 1.99 
引受証券 岡三 9,300 1.99 
引受証券 丸三 9,300 1.99 
引受証券 安藤 9,300 1.99 
引受証券 SBI 9,300 1.99 
引受証券 静銀ティーエム 4,600 0.98 

【私見】
   東海地方の飲食業で、全国展開するほどの成長性はなく人気化する可能性は低そうです。業績を見ても来期の利益成長はなく、その分PERは低めで設定されているかと思います。小型で需給は悪くはないので下値不安はありませんが、買いも少ない展開が予想されます。

想定価額:2020円
仮条件上限:2120円
初値予想:2400円
ブック申し込み度・・・中立
セカンダリー期待度・・・中立

総合評価3

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