2025年9月22日月曜日

IPO分析(ウリドキ)

 【事業内容】

 リユース市場において誰もが損をせず、効率的に、安心して取引が行える世界を作ることを目指しており、“モノを売りたい人”と“プロの査定士”を繋ぐプラットフォーム事業を運営しております。その中でCtoBマッチングサービスである「ウリドキ」の運営、及び、買取のコツや話題の商品の買取価格、各ショップのキャンペーンなど、リユース商品の買取に役立つリユースに特化した「ウリドキプラス」というWEBメディアサービスを展開しております。

 WEBメディア「ウリドキプラス」にて各種リユース関連情報及びリユース業者の情報を発信することで、マッチングサービス「ウリドキ」への足がかりとなり、市場の売却ニーズと買取ニーズのマッチングを誘致しております。

 更に言えば、マッチングサービス「ウリドキ」の取引データや口コミは、WEBメディア「ウリドキプラス」において市場のニーズに沿ったコンテンツの提供を可能とし、WEBメディア「ウリドキプラス」への流入量(トラフィック)の成長につながっております。そして、その流入量(トラフィック)の成長に伴い、マッチングサービス「ウリドキ」への流通額も比例して成長するという相乗効果を生んでおります。

 

(1) CtoBマッチングサービス

 買取マッチングサイト「ウリドキ」を運営しております。「ウリドキ」では、モノを売りたい人が自由にサイト上で査定依頼を行うことができ、リユース業者は買取希望商品を選択し、サイト上で査定を行い、買取の機会を提供しているマッチングサービスであります。

 「ウリドキ」では様々なカテゴリの商品を取り扱っており、モノを売りたい人の多様な売却ニーズに応えることが可能です。中でも時計、ブランドバッグ、金・ジュエリー、お酒などの鑑定が必要な高単価商材を得意とするリユース業者と多く提携していることを強みとしております。

 CtoBマッチングサービスにおいては、査定依頼数に査定依頼単価を乗じた金額が当社の営業収益となります。査定依頼数とは、検索経由の査定依頼数に広告経由の査定依頼数を加えた数になります。

「ウリドキ」の買取マッチングは以下の流れで取引が進んでいきます。

(a) 売りたい人が査定依頼品の必要な情報を入力し、売りたいモノの査定を依頼する

(b) リユース業者は査定を行い、売りたい人へ査定金額を提示する

(c) 売りたい人は複数※のリユース業者から届く査定金額を比較し、納得のいくリユース業者を選ぶ

(d) マッチング後、売りたい人は買取方法(宅配買取、店頭買取、出張買取)を選択し、リユース業者へ品物を渡す(品物は当社を経由しない)

(e) リユース業者は受け取った品物を確認し、最終査定価格を提示する

(f) 売りたい人は最終査定結果を確認し、承認すると買取成立となる

(g) リユース業者より売却人に買取金が振込等で直接支払われる(買取金は当社を経由しない)


(2) メディアサービス

 リユース記事特化WEBメディア「ウリドキプラス」の運営と「問合せ獲得サービス」の提供を行っております。

① 「ウリドキプラス」

 リユースに関連した様々な記事を配信しております。ウリドキプラスに掲載される記事は、買取マッチングサイト「ウリドキ」で取り扱う全商材を網羅しており、買取のコツや話題の商品の買取価格、各リユース業者のキャンペーン等、お得な買取情報を配信することで、売却ニーズの高い潜在顧客の「ウリドキ」への流入を可能にしております。各記事ページ内には、買取マッチングサービス「ウリドキ」につながるリンクを複数設けており、モノを売りたい人の売却意識が高まったタイミングでスムーズに「ウリドキ」での査定依頼に移行できるように工夫しております。また、各記事内にて、リユース業者の企業情報を掲載するサービスを用意しており、各リユース業者の自社のウェブサイトへのアクセスや電話等の問合せ増加、店舗への直接来店を促すことが可能です。リユース業者の情報を当社作成の記事の中で掲載することによって、リユース業者から当社に対する支払いが発生するという掲載型収益モデルとなっております。掲載型では、既存の契約金額に新規掲載金額を加え、そこから解約金額を引いた金額が当社の営業収益となります。


② 「問合せ獲得サービス」

 当社の広告や「ウリドキプラス」の記事を通じてモノを売りたい人からリユース業者への問合せの導線を提供しております。

 本サービスは、成果報酬型の課金となり、当社の用意した導線を通してモノを売りたい人がリユース業者へ問い合わせを行った場合にリユース業者から当社に対する支払いが発生するという問合せ獲得型収益モデルとなっております。問合せ獲得型では、問合せ数(検索経由の問合せ数+広告経由の問合せ数)に1問合せ単価を乗じた金額が当社の営業収益となります。

【業績等】

決算期    種別    営業収益    営業利益    経常利益    純利益

2025/11    単独中間実績    697    70    109    111

2025/11    単独会社予想    1,413    148    171    174

2024/11    単独実績    598    48    50    64

2023/11    単独実績    333    39    39    46


決算期    種別    EPS    BPS    配当

2025/11    単独会社予想    84.49    143.96    -


上場時発行済株数    2,090,770株(別に潜在株式350,040株)

公開株数    412,400株(公募30,000株、売り出し332,400株、オーバーアロットメント50,000株)

調達資金使途    リスティング広告などのウェブ広告宣伝費用


PER:18.9

PBR:

配当利回り:

公募時吸い上げ資金:4.9億

公募時時価:25億

​   

 【株主構成】 

木暮康雄    代表取締役    706,240    29.29% 180日 売出90,000

パズー(株)    役員らが議決権の過半数所有    500,000    20.74% 180日

(株)ニキティス    役員らが議決権の過半数所有    192,500    7.98% 180日

田中祥太郎    取締役COO    102,510    4.25% 180日

ディップ(株)    特別利害関係者など    98,220    4.07% 90日・1.5倍 売出49,100

TSVF1投組    投資業(ファンド)    89,290    3.70% 90日・1.5倍 売出44,600

(株)ラサ    特別利害関係者など    60,610    2.51% 90日・1.5倍 

アコード・ベンチャーズ1号CF投組    投資業(ファンド)    54,060    2.24%

木暮正彦    代表取締役の血族    40,000    1.66% 180日

(株)エルテスキャピタル    投資業(ファンド)    35,710    1.48% 90日・1.5倍

(株)丸喜堂    特別利害関係者など    34,320    1.42% 90日・1.5倍


●その他売出し

ひまわりG3号投資事業有限責任組合 25,000株

静岡キャピタル7号投資事業有限責任組合 25,000株

佐藤 奈緒 20,600株

千葉 伸明 18,800株

株式会社エルテスキャピタル 17,800株

三浦 尚記 8,000株

小林 隆英 8,000株

株式会社グルーオン 4,500株

井上 崇 4,200株

岡野 隼 4,000株

株式会社勝栄商事 4,000株

Star harbor.asia.Pte. Ltd. 2,500株

株式会社マーベラスネット 2,500株

株式会社JIKK 2,000株

角掛 拓未 1,800株


 本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人かつ賃貸人である木暮康雄、当社株主であるパズー株式会社、株式会社ニキティス、田中祥太郎及び木暮正彦は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後180日目の2026年4月4日までの期間(以下「ロックアップ期間」という。)中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の売却(ただし、オーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと等は除く。)等を行わない旨合意しております。

 また、当社の役員かつ新株予約権者である木暮康雄、田中祥太郎、鈴木祐太、三輪衛及び渡會拓馬は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後180日目の2026年4月4日までの期間、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社新株予約権及び新株予約権の行使により取得した株式の売却等を行わない旨合意しております。

 更に、当社株主であるディップ株式会社、株式会社ラサ、TSVF1投資事業有限責任組合、アコード・ベンチャーズ1号CF投資事業有限責任組合、株式会社エルテスキャピタル及び株式会社丸喜堂は主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日(当日を含む)後90日間(2026年1月4日)までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の売却等(ただし、売却価格が「第1 募集要項」における発行価格の1.5倍以上であって、主幹事会社を通じて行う株式会社名古屋証券取引所で行う売却等を除く。)を行わない旨を合意しています。


【代表者】

代表者名    木暮 康雄(上場時44歳1カ月)/1981年生

本店所在地    東京都新宿区新宿

設立年    2014年

従業員数    16人 (2025/08/31現在)(平均32.6歳、年収510.6万円)

事業内容    リユース品買い取りマッチングサイト「ウリドキ」およびリユース記事特化ウェブメディア「ウリドキプラス」の運営

URL    https://uridoki.co.jp

株主数    45人 (目論見書より)

資本金    61,000,000円 (2025/09/02現在)

代表者生年月日    1981年09月05日生まれ

代表者略歴

2005年09月    ㈱プリマプロジェクト 代表取締役 就任

2014年12月    当社 代表取締役 就任(現任)

2015年05月    パズー㈱ 代表取締役 就任(現任)


【幹事団】

主幹事証券    Jトラストグローバル    311,300    85.90%

引受証券    SBI    18,200    5.02%

引受証券    楽天    10,900    3.01%

引受証券    岡三    7,300    2.01%

引受証券    マネックス    7,300    2.01%

引受証券    丸三    3,700    1.02%

引受証券    あかつき    3,700    1.02%


【参考類似企業】今期予想PER(9/3)

3135 マーケットエンタ 14.7倍 (連結予想)


【私見】

 リユースのCtoBマッチングサービスということで業種妙味はあり、代表も若くセントレックスのJトラ案件ながら面白い銘柄ではあります。売上も急上昇し、次期の予測が楽しみではあります。税負担がないことを加味すると割安感はなく、過度な上昇は期待できません。VCの1.5倍のロック外れもあるので、需給の不安はあり、高い位置ではリスクが伴うものの、時価総額25億ほどと小さいことからそこそこ人気になるのではないかと思っております。


想定価額:1100円

仮条件上限:1200円

初値予想:1500円

ブック申し込み度・・・やや強気

セカンダリー期待度・・・中立

総合評価:3.5

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