【事業内容】
[当社の事業内容]
データベースマーケティングによる、企業の営業活動を支援しております。現在の主力商材は、法人データベース「LBC」及び、LBCから派生した各種サービスであります。当社サービスの核となるLBCは、当社が独自に情報を収集して構築した法人データベースであります。LBCのデータを参照して、クライアントの保有する顧客データを自動で統合して一元化できるクラウドサービスが「ユーソナー」であります。また、ユーソナーをより使いやすくするためのインターフェースとして、「プランソナー」「mソナー」を提供しております。当社は、企業の課題や目的に応じて、各種サービスを柔軟に組み合わせて営業提案しております。当社では、これらLBCを核としたサービス群を「ソナーサービス」と総称しております。
■法人企業データベース「LBC」
「LBC」(Linkage Business Code)は、公開情報を基に当社が独自で構築した、日本全国約1,250万箇所の事業拠点を網羅した法人企業データベースであります。1,250万拠点には企業の支店や工場等も含まれ、それらが全て名寄せされ、本社の「LBC」に紐付けられております。
信用調査会社が提供する法人企業データは、主に与信管理を目的に利用されております。その一方で、当社が提供する「LBC」は、企業活動の情報インフラとして、マーケティングや管理部門など部署を問わず、多目的に活用することが可能であります。
クライアントの保有する顧客データに、「LBC」を付与することにより、顧客データの資本系列、本社・事業所関係が可視化されます。クライアントは、顧客データの可視化により、企業グループごとの正確な取引額の把握、既存クライアントと同じセグメントの未取引企業への営業展開などの戦略の立案と実行が可能となります。
なお、データベースの精度と鮮度維持を担保するため、「LBC」の情報付与は、定期定額契約(サブスクリプション)による継続利用を基本としますが、「LBC」の情報の一部のみを一過性で提案する場合もあります。
また、現在における当社のサービスは、後述のクラウドサービス「ユーソナー」、「プランソナー」及び「mソナー」が主力でありますが、クラウド環境下での利用を望まないクライアントに対しては、法人企業データベース「LBC」を提案しております。2024年12月末現在、当社のサービスを定期定額で契約頂いているクライアントのうち、約1割が「LBC」のみでのご利用となります。
●顧客データ統合ソリューション「ユーソナー」
「ユーソナー」は、法人企業データベース「LBC」を活用するためのプラットフォームであり、定期定額契約かつ、クラウド環境にて提供しております。クライアントの保有している顧客データを、参照先である「LBC」で紐付けし、顧客データの一元化が可能であります。
ユーソナーによるデータの一元化は、3つの工程により行われます。最初に、クライアントが保有する顧客データに対して、LBCを辞書としてデータクレンジングを行います(STEP1)。次に、クレンジングにより精度・品質が高まったデータを名寄せして、重複データを削除したうえで統合します(STEP2)。最後に、統合済みのデータに対して、LBC独自の属性データ(売上規模や業種、企業が持つ興味・関心情報等)を付与します(STEP3)。これら一連の工程により、重点的に営業アプローチすべき企業群(ホワイトスペース)の可視化が可能となります。
また、ユーソナーと連携することで、市場全体の情報を俯瞰し、データに基づいた客観的な戦略立案から実行、進捗管理までを支援し、「どの市場」で「どの企業」をターゲットにすべきか、データに基づいて意思決定するための、企業の経営層や企画部門向けの経営戦略プラットフォーム「プランソナー」や、名刺管理を入り口に、豊富な企業情報へのアクセスや社内コミュニケーションを円滑にし、日々の業務効率を向上させ、名刺一枚から、その企業や社内の人脈に関するあらゆる情報にアクセスし、営業活動や社内連携を加速させるための、営業担当者をはじめとする全ビジネスパーソン向けのスマートフォンアプリケーション「mソナー」等のサービスを提供しております。
さらに、ユーソナーは、他社のCRMやSFA、MA等とAPIによるデータ連携が可能な仕様となっております。クライアントは、すでに利用しているツールと「ユーソナー」を連携して利用することで、見込客データに対して効率的なマーケティング及び営業活動を展開することが可能となります。当社の営業は、クライアントと対面して販売から納品までを行う、直接販売形式が主体であります。一方で、他社ツールとの連携が可能なことから、システムインテグレーターを販売代理店とする間接販売形式もあります。
その他、クライアントの保有する顧客データを預かり、最適化した状態で返却するデータクレンジング・名寄せのサービスを行っております。当該サービスは「ユーソナー」を新規に導入するプロセスとして提供されるほか、データクレンジング・名寄せのみで委託を受ける場合もあります。
・プランソナー
「LBC」を搭載した、効率的な営業活動を促進するための経営戦略プラットフォームであります。「ユーソナー」で統合したデータに基づき、営業アプローチ先リストの絞り込みに特化したインターフェースになっています。より確度の高いアプローチ先を抽出するためのプレミアム機能「興味シグナル/興味サイン」がオプションで準備されています。
・mソナー
名刺管理アプリを入口としたマーケティングツールであります。バックグラウンドで「ユーソナー」が稼働しているため、獲得した名刺データに「LBC」の企業情報が自動で付与されます。また、スマートフォンでの提供となるため、内線通話や社内チャット機能も搭載されており、社内コミュニケーションもmソナーで完結します。また、mソナーと同一の画面をPCで閲覧できる「ガイドソナー」がオプションで準備されています。
【業績等】
決算期 種別 売上高 営業利益 経常利益 純利益
2025/12 単独中間実績 3,584 821 820 452
2025/12 単独会社予想 6,880 1,261 1,254 768
2024/12 単独実績 6,074 910 909 634
2023/12 単独実績 5,038 115 123 74
決算期 種別 EPS BPS 配当
2025/12 単独会社予想 98.22 445.65 -
上場時発行済株数 8,687,000株
公開株数 2,662,200株(公募50,000株、売り出し2,265,000株、オーバーアロットメント347,200株)
調達資金使途 人件費、広告宣伝費、システム開発費
PER:20.3
PBR:
配当利回り:
公募時吸い上げ資金:53.2億
公募時時価:173億
【株主構成】
福富七海 代表取締役会長 5,152,000 65.90% 売出1,100,000 180日
三井物産企業投資投組 投資業(ファンド) 1,738,000 22.23% 売出955,900 90日
(株)日本政策投資銀行 特別利害関係者など 868,000 11.10% 売出209,100 180日
(株)ゼンリン 資本業務提携先 60,000 0.77% 180日
本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人かつ貸株人である福富七海、売出人である株式会社日本政策投資銀行並びに当社株主である株式会社ゼンリンは、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後180日目の2026年4月14日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等(ただし、引受人の買取引受による売出し及びオーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと等は除く。)を行わない旨合意しております。
また、売出人である三井物産企業投資投資事業有限責任組合は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後90日目の2026年1月14日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等(ただし、引受人の買取引受による売出し等は除く。)を行わない旨合意しております。
【代表者】
代表者名 長竹 克仁(上場時49歳11カ月)/1975年生
本店所在地 東京都新宿区西新宿
設立年 1990年
従業員数 234人 (2025/07/31現在)(平均33.8歳、年収641.4万円)
事業内容 データベース&マーケティング支援業務
URL https://usonar.co.jp/
株主数 5人 (目論見書より)
資本金 100,000,000円 (2025/09/11現在)
代表者生年月日 1950年11月07日生まれ
社員数 234人(2025年07月31日現在)
代表者生年月日 1975年10月23日生まれ
代表者略歴
2000年04月 当社入社
2014年07月 企画グループ 執行役員就任
2019年02月 代表取締役社長兼COO就任
2022年09月 代表取締役共同社長就任
2024年06月 代表取締役社長就任(現任)
【幹事団】
主幹事証券 野村 - -
引受証券 大和 - -
引受証券 SBI - -
引受証券 楽天 - -
引受証券 丸三 - -
引受証券 東海東京 - -
引受証券 マネックス - -
引受証券 東洋 - -
引受証券 岩井コスモ - -
引受証券 極東 - -
引受証券 岡三 - -
引受証券 水戸 - -
引受証券 松井 - -
引受証券 あかつき - -
【参考類似企業】今期予想PER(9/22)
137A Cocolive 18.6倍 (単独予想)
149A シンカ 122.6倍 (単独予想)
173A ハンモック 11.3倍 (単独予想)
4054 日本情報 14.6倍 (連結予想)
4071 プラスアルファ 25.8倍 (連結予想)
4443 Sansan 49.3倍 (連結予想)
5259 BBDI 49.8倍 (連結予想)
【私見】
企業のデータベースマーケティング支援ということで、社歴もあり、利益規模からも安定感のある企業と見受けられます。名刺管理も行っていることから、SanSanと比較すると売上はほぼ変わりませんが、営業利益で3.5倍ほど差があり、時価総額2000億と比較するともう一つ上の評価をしても良いかと思っております。ロックはかかっておりますが、吸収金額は大きめなので初値は高くはならないと思います。時間をかければ緩やかに上がるイメージはしております。
想定価額:1910円
仮条件上限:2000円
初値予想:2500円
ブック申し込み度・・・強気
セカンダリー期待度・・・中立~やや強気
総合評価:3.5
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