2018年7月11日水曜日

IPO分析(アクリート)

【事業内容】
 主に企業から個人向けのSMS配信を代行するサービス(SMS配信サービス)を直接販売、販社・代理店経由もしくは海外SMSアグリゲーター向けのSMPP国際ゲートウェイサービスを通して提供しております。 
電話(音声通話)の不通率が高いこと、郵便・Eメール・FAX等の通信手段の即時性、閲覧率の低下等により、企業から個人へのコンタクトが困難となりつつある状況の中、SMSは、近年、携帯電話を保有する全ての人に対して、個人が特定されている携帯電話番号へ送信することが可能であること、変更されにくく一般的に即時閲覧率が高い通信手段であることから、各企業が様々な用途により利用を進めております。 
主な用途といたしましては、会員登録、端末変更、パスワード配信などを行う際の携帯電話番号を用いた個人認証手段、採用情報、期限告知、支払督促、予約確認、WEBへの誘導、問合せ対応、キャンペーン、CRMなどのマーケティング・コミュニケーション手段、IoT分野でのSIMを利用した遠隔操作手段などで利用されております。 
当社では、携帯電話事業者である株式会社NTTドコモ、KDDI株式会社、ソフトバンク株式会社と接続先に大量配信を可能にする法人向けSMS配信サービス専用の方式による接続(直接回線接続)を行い、大量配信・MNP対応を可能とした当社開発のSMS配信システムによりサービスを行っております。なお、携帯電話事業者が認める正規配信ルートによりSMS配信サービスを提供するためには、すべての携帯電話事業者(株式会社NTTドコモ、KDDI株式会社、ソフトバンク株式会社)と直接接続契約を締結する必要がある状況となっております。 
ユーザー企業は、システムから自動的にSMS配信を行うAPI接続による自動配信と、当社のSMS配信システムを管理画面から操作し配信を行う手動配信を用途に応じて選択し、簡単に利用することが可能となっております。 
また、SMS配信サービスとしては、単純な企業から個人への一方向のSMS配信だけではなく、個人からの返信が可能な双方向サービス、電話自動対応により顧客の目的ごとに異なるSMS配信を行うIVRサービスも行っております。 


【業績等】
業績動向(百万円) 売上高 営業利益 経常利益 純利益 
(単独実績)2016.12 351 36 39 15 
(単独実績)2017.12 949 171 171 112 
(単独予想)2018.12 1,390 220 201 130 
(単独1Q実績)2018.12 324 50 45 30 

1株当たりの数値(円) EPS BPS※ 配当 
(単独予想 )2018.12 26.15 - 0  
調達資金使途 ソフトウエア開発費、本社移転費、借入金返済、人件費 


上場時発行済み株数 5,300,000株 (別に潜在株式472,000株) 
公開株数 1,058,000株(公募540,000株、売り出し380,000株、オーバーアロットメント138,000株)シンジケート 公開株数920,000株(別に138,000株)

PER:29.4
PBR:
配当利回り:
公募時吸い上げ資金:8.1億
公募時時価:40億
    

【株主構成】
BANA1号(責) ベンチャーキャピタル(ファンド)、資本的関係会社 2,008,000 38.09 
伊藤 彰浩 代表取締役社長 620,000 11.76 
Chin Yeu Yao 特別利害関係者など 480,000 9.10 
Rolf Lumpe 特別利害関係者など 240,000 4.55 
田中 優成 専務取締役 240,000 4.55 
谷間 真 取締役 120,000 2.28 
(株)フラッシュワン 特別利害関係者など 80,000 1.52 
日置 健二 特別利害関係者など 80,000 1.52 
(株)オークファン 特別利害関係者など 70,800 1.34 
GA1号投資組合 ベンチャーキャピタル(ファンド) 70,800 1.34 
GA2号投資組合 ベンチャーキャピタル(ファンド) 70,400 1.34 
小原 聖誉 特別利害関係者など 70,400 1.34 


 本募集及び引受人の買取引受による売出しに関し、貸株人かつ売出人である伊藤彰浩、売出人であるBANA1号有限責任事業組合、並びに当社役員かつ当社新株予約権者である田中優成は、SMBC日興証券株式会社(以下「主幹事会社」といいます。)に対して、本募集及び引受人の買取引受による売出しに係る元引受契約締結日に始まり、上場(売買開始)日から起算して180日目の平成31年1月21日までの期間(以下「ロックアップ期間」という。)中は、主幹事会社の事前の書面による承諾を受けることなく、元引受契約締結日に自己の計算で保有する当社普通株式(潜在株式を含む。)の売却等を行わない旨を約束しております。 
 売出人であるRolf Lumpe、株式会社ダブリュコーポレーション、白根泰子及び新井栄吉並びに当社株主であるChin Yeu Yao、株式会社フラッシュワン、日置健二、株式会社オークファン、GA1号投資組合、GA2号投資組合、小原聖誉、合同会社NOB、フジ総合印刷株式会社、吉住謙、望月明人、田宗道弘、大岩伸行、茂呂眞、美澤臣一、本田泰代子、白根一成、小林和人、平尾良枝、重冨光泰、株式会社アイシーピー、株式会社レジェンド・パートナーズ、NK Fund第1号投資事業有限責任組合、藤井宏幸、林令史、吉川浩永、金秀奉、岩永知久、株式会社コンフロント、田子広美、丹藤寛、山下武大、後藤知英美、佐竹康峰、石川智明及び今川信宏は、主幹事会社に対して、ロックアップ期間中は、主幹事会社の事前の書面による承諾を受けることなく、元引受契約締結日に自己の計算で保有する当社普通株式(潜在株式を含む。)の売却等(ただし、その売却価格が募集における発行価格又は売出における売出価格の1.5倍以上であって、主幹事会社を通して行う東京証券取引所での売却等は除く。)を行わない旨を約束しております。 
  
【代表者】
代表者生年月日
1968年11月13日生まれ

代表者略歴
1992年04月 (株)トーメン(現豊田通商(株))入社
2001年07月 インディゴ(株)入社
2005年07月 同社取締役
2008年07月 同社代表取締役
2014年05月 当社代表取締役社長(現任)


【幹事団】
主幹事証券 SMBC日興 - - 
引受証券 みずほ - - 
引受証券 SBI - - 
引受証券 岩井コスモ - - 
引受証券 エース - - 
引受証券 マネックス - - 

【私見】
     SMS配信サービスというニッチな業種で初物人気になるか、ニッチすぎて成長性がないと判断されるのか難しいのですが私的には前者と思います。利益規模も小さいことは気になりますが、PERからは高くても問題はないかと思います。需給からは吸収金額・時価総額共に小さいことは良いのですが、筆頭株主がVCで、下位のVCや中国系の株主にはロックラインもあることからセカンダリーではやや心配があります。


想定価額:690円
仮条件上限:770円
初値予想:2200円
ブック申し込み度・・・強気
セカンダリー期待度・・・中立
総合評価3.5



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