2018年8月30日木曜日

IPO分析(アズーム)

【事業内容】
 不動産×ITを軸に「世の中の遊休不動産を活躍する不動産に」を企業理念に掲げております。当該理念を達成するため、空き駐車スペースの活用を起点に、遊休不動産の活用を事業として進めております。

a.駐車場サービス
 当社においては、駐車場サービスとして「月極駐車場紹介サービス」及び「月極駐車場サブリースサービス」を提供しており、これらが当社の主要な収益源となっております。
「月極駐車場紹介サービス」
 当社は月極駐車場のポータルサイト「カーパーキング」を運営しておりますが、カーパーキングはエリア・駅からの絞込みをはじめ駐車場賃料や設備等による検索機能を有しており、月極駐車場を探しているユーザーのニーズにあった駐車場を探すことができます。また、利用を希望する駐車場が具体的に決まっていないユーザーに対しても、当社はユーザーのニーズをヒアリングし、最適な月極駐車場を探索したうえで、ユーザーに提案を行っております。駐車場は、車種により利用可能な駐車場が限定される等の制約があるため、ユーザーのニーズをきめ細かく把握することが重要でありますが、当社はこれまでの紹介実績に基づき、より顧客ニーズに合った提案を行うことが可能な体制を構築しております。当社は、ユーザーが求める駐車場を紹介し、オーナーより申込書等を取り寄せ、ユーザーに案内することにより、駐車場オーナー及びユーザーから手数料収入を得ております。最近4事業年度における当社カーパーキングへの駐車場問い合わせ件数及び各事業年度末におけるカーパーキング掲載件数の推移につきましては、以下のとおりであります。
 なお、平成30年6月末における掲載物件情報数は47,767件であり、最新情報への更新を随時行っております。掲載件数が増えますと、ユーザーにとっては多くの駐車場を探すことができるようになり、問い合わせ件数の増加につながります。そして、問い合わせ件数が増加すれば、収益機会が増えることとなり、紹介サービスの売上増加につながることとなります。問い合わせを実際に対応するのは、当社の営業人員であることから、問い合わせが増えると同時に増員も必要となってきます。

年間カーパーキング
問い合わせ件数(件)
 30,593、 45,564、 62,586、 85,503、 
カーパーキング
掲載件数(件)
 19,236、 23,909、 27,286、41,113

「月極駐車場サブリースサービス」
 マンション及びオフィス等に設置されている駐車場において、借主が見つからず収益を生んでいない区画を、オーナーから当社がマスターリース(一括借り上げ)し、ユーザーに対してサブリース(貸し付け)を行うサービスであります。オーナーにとっては、毎月一定の賃料が入金されることに加え、手間のかかる利用者の募集、ユーザーとの契約業務、賃料の督促対応、解約の対応、トラブル対応などを当社が行うといったメリットがあります。当社にとっては、カーパーキングにて月極駐車場を探しているユーザーが当社に問い合わせをし、そのユーザーに対してサブリース(貸し付け)を行うことによって、毎月安定的な賃料収入を獲得することができます。
 最近4事業年度末におけるオーナーからの空き区画の借上げ実績及びユーザーへのサブリース実績につきましては、以下のとおりであります。

マスターリース台数(台)
 802、 1,606、 2,951、 4,706

サブリース台数(台)
 686、 1,375、 2,649、 3,789

年間平均稼働率(%)
 87、 83、 88、 90

b.その他サービス
 時間貸し駐車場のポータルサイトである「コインパサーチ」、空き家に関する情報サイト「空き家ナビ」、屋外広告検索ポータルサイトである「アドウォール」、月極バイク駐車場のポータルサイトである「バイクル」等をリリースしており、各種サービスを提供しております。
  

【業績等】
業績動向(百万円) 売上高 営業利益 経常利益 純利益 
(単独実績)2016.9 803 -26 -27 -28 
(単独実績)2017.9 1,220 31 29 36 
(単独予想)2018.9 1,819 - 193 135 
(単独3Q累計実績)2018.9 1,326 131 129 83 
1株当たりの数値(円) EPS BPS※ 配当 
(単独予想 )2018.9 112.08 -  -  
調達資金使途 システム開発資金、採用費、人件費、広告宣伝費 

PER:26.8
PBR:
配当利回り:
公募時吸い上げ資金:9.5億
公募時時価:44億

上場時発行済み株数 1,453,000株 (別に潜在株式56,600株) 
公開株数 316,200株(公募250,000株、売り出し25,000株、オーバーアロットメント41,200株) シンジケート 公開株数275,000株(別に41,200株) 
    

【株主構成】
菅田 洋司 代表取締役社長 590,000 46.84 
(株)パノラマ 役員らが議決権の過半数を所有する会社 360,000 28.58 
SMBCベンチャーキャピタル3号投組 ベンチャーキャピタル(ファンド) 55,000 4.37 
鈴木 雄也 取締役 37,500 2.98 
高橋 崇晃 専務取締役 36,500 2.90 
立川 健悟 従業員 33,000 2.62 
櫛田 邦男 従業員 32,000 2.54 
真鍋 隆司 従業員 31,300 2.48 
(有)ヒフミ・コンサルティング 役員らが議決権の過半数を所有する会社 20,000 1.59 
倉島 文雄 取締役 17,500 1.39 
高橋 祐二 取締役 14,100 1.12 

 本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人かつ貸株人である菅田洋司並びに当社株主である株式会社パノラマ、鈴木雄也、高橋崇晃、立川健悟、櫛田邦男、眞鍋隆司、有限会社ヒフミ・コンサルティング、倉島文雄、高橋祐二及び細井玲は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む。)90日目の平成30年12月18日までの期間(以下「ロックアップ期間」という。)中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却(ただし、引受人の買取引受による売出し、オーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと、グリーンシューオプションの対象となる当社普通株式を主幹事会社が取得すること及びその売却価格が「第1 募集要項」における発行価格の1.5倍以上であって、東京証券取引所における初値が形成された後に主幹事会社を通して行う東京証券取引所での売却等は除く。)等は行わない旨合意しております。
 また、当社は主幹事会社に対し、ロックアップ期間中は主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の発行、当社普通株式に転換若しくは交換される有価証券の発行または当社普通株式を取得若しくは受領する権利を付与された有価証券の発行(ただし、本募集、株式分割及びストックオプションとしての新株予約権の発行等を除く。)等を行わない旨合意しております。

【代表者】
代表者生年月日
1977年01月27日生まれ

代表者略歴
2002年02月 (株)タジマリフォーム(現(株)TJMデザイン)入社
2005年02月 日本駐車場開発(株)入社
2009年01月 (株)ワークスメディア入社
2009年01月 当社設立
2009年10月 代表取締役社長就任(現)

【幹事団】
主幹事証券 みずほ - - 
引受証券 SBI - - 
引受証券 東海東京 - - 
引受証券 マネックス - - 
引受証券 エース - - 
引受証券 極東 - - 

【私見】
   似たような業種はあっても完全な類似業種はなく、不動産テック銘柄として人気化しそうな銘柄です。業績も伸びていて、PERからは測れない成長性はあります。需給も小規模で、VCも目立つほどではないので問題ないと思います。セカンダリー市場が良くないので判断難しいですが、GAとの比較ではほぼ同じPERからスタートして公募から最大で5倍になったことから、そこまではいかなくても近い位置までいく可能性はあるかもしれません。


想定価額:2900円
仮条件上限:3000円
初値予想:8000円
ブック申し込み度・・・強気
セカンダリー期待度・・・中立~やや強気
総合評価4


2 件のコメント:

  1. TATERU、スルガの問題で安く寄るかもしれませんね。直近の不動産の市況を考えると、上を追う展開は想像しにくいです。逆にチャンスですかね?

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  2. 現状考えると安く寄りそうですね。
    チャンスと見たいですが、今の地合いを考えると強気にもなれずですね。

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