2024年3月9日土曜日

IPO分析(ソラコム)

【事業内容】

(1)事業・サービスの概要

 顧客企業がIoTを導入・運用する際に直面する共通課題を解決するIoTプラットフォーム「SORACOM」(以下「当社プラットフォーム」という。)を提供しております。具体的には、IoTデバイスやIoT SIM、IoTに必要な通信回線、IoTサービスに求められるデータ保存や可視化アプリケーション、ネットワークサービス等をプラットフォームサービスとして提供しております。顧客企業は、当社プラットフォームを利用することで、迅速かつ効率的にIoTサービスを立ち上げることが可能になります。さらに、エコシステムパートナー企業には、プラットフォームを補完する多様なサービスの提供をいただき、共にIoTのエコシステムを発展させております。

 当社はKDDI株式会社や株式会社NTTドコモなどの移動体通信事業者(MNO:Mobile Network Operator)から通信回線を調達している仮想移動体通信事業者(MVNO:Mobile Virtual Network Operator)であるとともに、クラウド上にモバイル・コアを独自に構築することによって、IoTに特化した通信サービスをコスト競争力のある価格で提供しております。当社プラットフォームのコスト競争力は、MNOが提供する従来型のモバイル・コアが、サーバー、交換機及びデータセンター等を主にハードウェアによって構築しているため、多額の設備投資や更新費用の負担が必要となる一方で、当社独自のモバイル・コアはサーバー、交換機、データセンター等の機能をソフトウェアによりクラウド上に構築しているため、設備投資や更新費用の負担が相対的に少なくなっていることに起因しております。

 また、当社プラットフォームは全てクラウド上に展開していることから、クラウド上の他社サービスとの親和性が高いだけでなく、当社独自のプラットフォームサービスとして、データの蓄積や可視化、クラウド連携やリモートアクセス、パケットキャプチャー、閉域ネットワークなど様々なIoT向けサービスを顧客のフィードバックを基に自社で開発し、柔軟に提供することが可能であり、継続的な機能更新や追加等を含めた拡張性を備えております。

 当社プラットフォームは、一定規模の回線契約を必要とせず1回線からIoT通信を手軽に利用することが可能であり、かつ、予め必要となる各種IoT向けサービス・機能が用意されていることから汎用的に利用可能であるため、スタートアップ企業から大企業までの様々な規模の顧客企業において、システム開発又はカスタマイズ等の初期投資を抑えつつIoTを導入することが可能となっております。今までは顧客がIoT通信を開始するためには、MNOと一定規模の回線数をまとめて契約しなければならず、初期投資も多額になる傾向だったものが、当社プラットフォームは、1回線から利用できる汎用的な通信サービスを提供しているため設備負担が少ない形でIoT通信を開始することが可能です。

 また、一般的なMVNOから安価な通信サービスを利用した場合、当社プラットフォームのようなIoT向けサービスをワンストップで提供していないことが多いため、顧客はIoTの導入を一気通貫で進めることができないことがあります。一方で、当社プラットフォームにおいてはデータの蓄積や可視化、クラウド連携やリモートアクセス、パケットキャプチャー、閉域ネットワークなど様々なIoT向けサービスを利用できるため、顧客はIoTの導入を一気通貫で進めることができます。さらには、顧客がIoTを始める上で必要なシステムを新しく自社開発することなく、当社のプラットフォームサービスを利用するだけでIoTを導入することが可能です。

 加えて、当社プラットフォームを利用したIoT導入を支援するパートナープログラムを構築しており、顧客企業がIoT活用を進める上での課題を解決するエコシステムを形成しております。エコシステムのパートナー企業は当社プラットフォームを活用して、付加価値の高いソリューションやシステムインテグレーションをIoTを導入する顧客企業に提供することが可能となっております。これらエコシステムのパートナー企業数の増加が当社プラットフォームを補完するサービスの充実につながり、IoTのエコシステムを発展させております。日本では、2015年9月以降、パートナープログラムを洗練させており、その効果もあり2023年12月現在220社を超えるエコシステムパートナー企業が登録されております。

 上記の事業サービスを展開することにより、当社プラットフォームを活用して、スマートメータリング、シェアリングモビリティ、スマートファクトリー、クラウド通訳機、子供やシニアの見守り端末、遠隔医療、遠隔監視といった、顧客企業の業務効率化や省力化の推進や、社会課題を解決するための数多くのIoTサービスが創出されております。

 当社プラットフォームは、顧客企業自らがインターネット検索、Web広告、オンラインイベントやディベロッパーコミュニティの口コミや評判を通じて当社プラットフォーム及びサービスに興味を持ち、Web上にて通信SIMの購入及びサービス利用契約を行い、サービス利用を開始することが可能なセルフサービスモデル型の事業展開を構築しております。また、当社プラットフォームの利用を小規模から開始した顧客に対しては、IoT分野に精通する当社営業人員やエコシステムのパートナー企業が顧客のIoT利用の拡大をサポートしており、顧客のIoT利用が大きく拡大すると、IoTの成功事例として他の顧客に波及(ネットワーク効果)し、新たな顧客による当社プラットフォームの利用につながるという好循環が生まれているものと認識しております。

 このような顧客獲得戦略によって、2023年12月において国内外の課金アカウント数は7,000件を超えて拡大しており、スタートアップ企業から大企業、米国/欧州企業まで多くの顧客が当社プラットフォームを利用するに至っております。


 当社グループが獲得する収益は、「リカーリング収益(プラットフォーム利用料)」、「商品販売」及び「その他」により構成されており、各サービス等の概要は以下のとおりであります。

[リカーリング収益 (プラットフォーム利用料)]

① 通信サービス(コネクティビティ)

 IoT向けの通信接続を提供するサービスであり、「SORACOM Air」の名称にて以下の通信規格に対応したサービスを提供しております。当該サービスにおいては、通信サービスにかかる従量課金による継続収入を受領しており、リカーリング収益の主要な収益源となっております。

・セルラー通信

 主たる通信サービスであり、携帯電話向け周波数帯である2G/3G/LTE/5Gに対応したデータ通信SIM「IoT SIM」による通信サービスを提供しております。当該通信サービスは、国内向け回線及びグローバル回線に区分され、世界180の国と地域における利用をカバーしております。

・LPWA通信

 省電力及び長距離伝送を特徴とし、IoT用途での利用に適したLPWA(Low Power Wide Area)通信を用いたサービスであり、Sigfox、LoRaWAN及びLTE-Mの各ネットワークを利用した通信サービスを提供しております。

・その他通信

 上記の他に、Starlinkなどの衛星通信を提供しております。また、Wi-Fi、有線通信、衛星通信など通信経路に限らず、ネットワーク上のデータを暗号化して通信を行い当社グループのIoTプラットフォーム機能を利用できる「SORACOM Arc」も提供しております。


② ネットワークサービス

 IoTシステム運用のためには、安全性の確保、通信方向の制御、取得したデータの利用等、通信サービス(コネクティビティ)の利用だけでは解決できない様々な課題が生じます。これらの課題を解決するために、VPN接続や物理専用線によりIoTデバイスから各種クラウドや顧客データセンターまでをセキュアに接続するサービス、当社通信サービスによりつながるIoTデバイスに必要時に遠隔から安全にアクセスできるサービス等を提供しており、ネットワークサービス上の顧客のデータ利用に応じた従量課金による継続収入を受領しております。


③ アプリケーションサービス

 IoTデバイスから送信されるセンサーデータ等を時系列で保存する機能、データを可視化するダッシュボードの作成/共有サービス、各種クラウドやAI/機械学習などのサービスへのデータ転送サービス、IoT デバイスの管理等IoTデータ活用やIoTデバイス活用における課題を解決する機能を提供するサービスを提供しており、顧客のデータ利用に応じた従量課金による継続収入を受領しております。


④ その他(KDDI向けプラットフォーム提供)

 親会社であるKDDI株式会社との業務提携契約に基づく協業の一環として、同社が構築する「IoT世界基盤」(グローバルIoTアクセス)の基礎となる通信ネットワークについて、当社プラットフォームを提供しております。


[商品販売]

 通信サービス提供時の回線契約に伴い主に販売される通信用IoT SIMに加えて、通信モジュール、USBドングル、カメラ・GPS・ センサー等のIoTデバイス等の商品を仕入販売しております。また、特定大口顧客向けにはスマートメーター等の商品を販売しております。


[その他]

① プロフェッショナルサービス

 IoTプロフェッショナルコンサルタントが、顧客企業のIoT導入プロジェクトにかかる技術要素や課題の整理、実行計画立案の支援等、顧客プロジェクトに参画・サポートを行うコンサルティングサービスを提供しております。また、企業のIoTプロジェクトに関するシステム開発の考え方や、システム構成、具体的なサービス提供について実装するワークショップも提供しております。


② 業務受託

 親会社であるKDDI株式会社との業務提携契約に基づく協業の一環として、技術開発支援等の業務を受託しており、個々の受託案件毎に業務受託収入を受領しております。


「商品販売」や「その他」の売上については顧客がIoT事業を始めるときだけでなく、IoT事業の拡大に伴って継続的に増加する売上であるため、「商品販売」や「その他」の売上をインクリメンタル収益と呼称しており、インクリメンタル収益の増加に伴って、リカーリング収益も増加していく関係にあります。一般的なIoTプロジェクトは、顧客企業がSIMやデバイスを購入し、PoC(概念検証)を実施した後、商用サービスを開始するにつれ規模が拡大していきます。規模の拡大とともに、インクリメンタル収益は増加するとともに、リカーリング収益の割合が高まっていく傾向があります。


(3)事業の特徴

[技術的な優位性]

① パブリック・クラウド上に構築した独自のモバイル・コアについて

 従来型のモバイル・コアは交換器やサーバー等をハードウェアで構築していたため設備投資負担が大きいところ、当社グループはパブリック・クラウド上にソフトウェアベースで独自のモバイル・コアを構築しているため、コスト競争力と高い拡張性を実現しております。このモバイル・コアに関連する特許も70以上有しており、当社プラットフォームの技術的優位性の源泉となっております。


② 継続的な機能更新及びサービス拡張について

 創業以降、プロダクト開発を積極的に進めており、多くの顧客企業がIoTに取り組む際に直面する共通課題を解決できるサービスを通信(コネクティビティ)、デバイス、アプリケーションの多岐に渡り提供しております。必要な機能が、レゴのブロックのようにモジュールとして揃っているため、顧客企業は、必要な要素を活用することで、すぐに新しいサービスを創り出すことができます。

 また、顧客企業からのフィードバックに基づいた継続的な機能更新及びサービス拡張を実施しており、現時点で387の機能を顧客に提供しております。近年は平均2週間の開発サイクルにて継続的に新機能をリリースしており、当社プラットフォームのアップデートを通じて、顧客は先端技術の導入や利便性が向上されたサービスの利用が可能となっております。例えば2023年には、生成AIのテクノロジーを活用した機能として、IoTデータ保存のサービス「SORACOM Harvest Data」 に蓄積された時系列データを AI 分析を開始し、その異常値や傾向などを自然言語で受け取ることができる「SORACOM Harvest Data Intelligence」を提供開始しております。また、2023年に株式会社松尾研究所とIoT分野におけるLLM(大規模言語モデル)の 活用を研究・推進する「IoT x GenAI Lab」も設立し、IoT x 生成AIの最先端に取り組んでおります。


② 多様な通信規格への対応及びクラウドとの高い親和性

 当社プラットフォームは通信サービスにおいて、セルラー回線(3G~5G)及びSigfox等のLPWA回線による通信規格に対応しているほか、仮想SIMを発行することによりWi-Fiや有線Ethernetのインターネット回線などで接続するデバイスを提供しております。また、多様な通信規格による接続を可能とし、それら通信によって収集されたデータを当社プラットフォーム上で、一元的かつ容易に管理可能な設計としております(「Connectivity Agnostic」と称しております)。

 また、当社プラットフォームはパブリック・クラウド上で構築されていることから、同じくパブリック・クラウド上に構築された顧客システムとの互換性が非常に高いことに加えて、データセンターなどのプライベート・クラウドも含め、他のクラウドサービスとの連携も容易に実行可能となっております(「Cloud Agnostic」と称しております)。

 上記の「Connectivity Agnostic」及び「Cloud Agnostic」を、当社プラットフォームの機能柔軟性における特徴として顧客に訴求しており、一定の評価を受けているものと認識しております。


[グローバル・カバレッジ]

 現在の売上高においては、国内向けサービスが過半を占めておりますが、当社グループは、国内向けに加えて、海外地域向けサービスも展開しております。

 SIM内のソフトウェアを自社開発することで回線プロファイルの拡張を可能としており、顧客ニーズに合わせてカスタマイズできるSIM/eSIMを提供しております。海外における接続回線は、欧州、米国、アジアの複数のキャリアとの契約により当該キャリアがローミング接続する各地域の通信キャリア回線を含めた調達を実現しており、当社プラットフォームは2023年12月時点において180の国と地域で、392のキャリアを使用することが可能な通信カバレッジ体制を構築しております。

 また、契約の切り替え無しに複数のキャリアを使用できることも特徴のひとつであり、例えば、米国においては、全土にIoTシステムを配置しようとした場合に一つのキャリアが提供する通信ではIoTシステムをカバーできないという顧客側の課題がありますが、当社プラットフォームにおいては複数のキャリアを使用可能とすることでこれを解消しており、同国における競争優位性を確立していると考えております。


[強固なセキュリティ]

 IoTプラットフォームを提供するにあたり、当社は2017年に情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の国際規格であるISO/IEC 27001:2013の認証を取得しているほか、AWS Foundational Technical Review等の外部機関によるシステム脆弱性診断を実施し指摘事項に対応することで、強固なセキュリティを構築しております。社内においてもISMS取得に際して情報セキュリティに関する各種規程を整備し運用したほか、四半期に一度システムに係る内部監査を実施することで、継続的にセキュリティを確認しております。

 このようにセキュリティの管理運営に関して充実を図ることで、当社グループのIoTプラットフォームサービスを顧客が安心かつ安全に利用することが可能になっているものと考えております。


[顧客ストックの蓄積と事業拡大]

 当社グループのサービスにおいては、IoT領域における特性として一度導入されたサービスが継続利用される傾向が強く、サービス開始以降、順調に顧客数は拡大しております。また、当社グループの事業においては、導入時におけるIoTデバイスの販売、各種セットアップ料等の初期費用にかかるインクリメンタル収益に加えて、データ通信量等のサービス利用に応じた継続課金にかかるリカーリング収益を獲得する構造であることから、比較的安定したビジネスモデルが構築されていると考えております。

 当該ビジネスモデルにおいては、データ通信を実現する契約回線数と課金アカウント数の増加が重要となりますが、当社グループと顧客企業との取引においては、サービス導入時は小規模で開始されるものの、顧客企業におけるサービス導入範囲の拡大や、顧客企業が提供するIoTビジネスの拡大等に伴い、契約回線数並びにデータ通信量が拡大するケースが多く、新規顧客獲得に加えて、既存顧客との取引拡大が事業成長に大きく貢献する構造となっていると認識しております。


 【業績等】

業績動向(単位:百万円)

決算期 種別      売上高 営業利益             経常利益             純利益

2024/03             連結3Q累計実績             5,454    644       632       456

2024/03             連結会社予想     8,031    654       592       435

2023/03             連結実績             6,299    101       112       70

2022/03             連結実績             5,450    501       465       337


1株あたりの数値(単位:円)

決算期 種別      EPS      BPS      配当

2024/03             連結会社予想     11.31    -            -


上場時発行済株数            43,220,809株(別に潜在株式4,921,029株)

公開株数             12,426,000株(公募4,733,800株、売り出し6,071,500株、オーバーアロットメント1,620,700株)

調達資金使途     人件費・採用費、マーケティング投資、「SORACOM」拡充のための開発費


・売出しを行う地域

欧州及びアジアを中心とする海外市場(ただし、米国及びカナダを除く。)

一部の当社普通株式につき、米国証券法に基づくルール144Aに従った米国投資家への販売を行う可能性があります。


親引け

・アセットマネジメントOne株式会社が運用を行うファンド

取得金額1,000百万円に相当する株式数を上限として要請を行う予定であります。

・WiL Ventures III,L.P.

取得金額2,000百万円に相当する株式数を上限として要請を行う予定であります。

・Suzuki Global Ventures, L.P.

取得金額750百万円に相当する株式数を上限として要請を行う予定であります。


PER:76.9

PBR:

配当利回り:

公募時吸い上げ資金:108億

公募時時価:376億


【株主構成】 以下180日

KDDI(株)            親会社 25,272,609         58.22%

玉川憲 代表取締役社長CEO       3,342,000           7.70%

舩渡大地             常務取締役COO              3,306,000           7.62%

安川健太             常務取締役CTO               2,286,000           5.27%

セコム(株) 資本業務提携先 962,400              2.22%

ソースネクスト(株)       資本業務提携先 962,400              2.22%

ソニーグループ(株)    資本業務提携先 962,400              2.22%

日本瓦斯(株)      資本業務提携先 962,400              2.22%

(株)日立製作所 資本業務提携先 962,400              2.22%

WiL Ventures III, L.P.       資本業務提携先のファンド   962,400              2.22%


 本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人かつ貸株人であるKDDI株式会社、当社株主であるセコム株式会社、ソニーグループ株式会社、日本瓦斯株式会社、株式会社日立製作所、ソースネクスト株式会社及びWiL Ventures III, L.P.、当社株主かつ新株予約権者である玉川 憲、舩渡 大地及び安川 健太並びに当社新株予約権者である五十嵐 知子及び入山 章栄は共同主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む。)後180日目の2024年9月21日までの期間(以下「ロックアップ期間」という。)中、共同主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却(但し、引受人の買取引受による売出し及びオーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと等を除く。)等を行わない旨合意しております。

 また、当社と当社株主であるセコム株式会社、ソースネクスト株式会社、ソニーグループ株式会社、日本瓦斯株式会社、株式会社日立製作所及びWiL Ventures III, L.P.の間でそれぞれ締結された基本合意書において、当社株式を初めて取得した日から5年の間、当社株式の保有を継続することを定めております。但し、当社及び当該当社株主が別途合意する場合はこの限りではなく、当該当社株主は当社株式を第三者に売却できるものとしております。


 当社指定販売先への売付け(親引け)について

 当社は、みずほ証券株式会社及び大和証券株式会社に対し、上記売出数のうち一部を、当社が指定する販売先(親引け先)に売付けることを要請する予定であります。当社が指定する販売先(親引け先)・株式数・目的は下表に記載のとおりです。下表に記載のWiL Ventures III,L.P.及びSuzuki Global Ventures, L.P.への販売に係る株式数は、前記「募集又は売出しに関する特別記載事項 2.本邦以外の地域において開始される売出しに係る事項について (2) 海外販売の売出数(海外販売株数)」に含まれます。


【代表者】

代表者名             玉川 憲(上場時48歳2カ月)/1976年生

本店所在地         東京都世田谷区玉川(実質上:港区元赤坂)

設立年 2014年

従業員数             100人 (2024/01/31現在)(平均40.95歳、年収1123.3万円)、連結150人

事業内容             IoT(モノのインターネット)プラットフォーム「SORACOM」の開発・提供

URL      https://soracom.com/ja-jp/

株主数 10人 (目論見書より)

資本金 100,000,000円 (2024/02/20現在)

代表者生年月日 1976年01月10日生まれ

代表者略歴

2000年04月     日本IBM株式会社入社

2010年09月     アマゾンデータサービスジャパン株式会社入社

2014年11月     株式会社ヴイコネック(現当社)設立。代表取締役社長就任(現任)


【幹事団】

主幹事証券         みずほ -            -

主幹事証券         大和      -            -

引受証券             野村      -            -

引受証券             SMBC日興     -            -

引受証券             岡三      -            -

引受証券             東海東京             -            -

引受証券             松井      -            -

引受証券             マネックス         -            -

引受証券             楽天      -            -


【参考類似企業】  今期予想PER(2/27)

1973 NESIC 26.4倍 (連結予想)

3727 APLIX 12.8倍 (連結予想)

3774 IIJ 24.1倍 (連結予想)

3778 さくら 269.6倍 (連結予想)

4813 ACCESS - (連結見込)

6758 ソニーG 17.2倍 (連結予想)

9432 NTT 12.3倍 (連結予想)

9433 KDDI 14.1倍 (連結予想)

 

【私見】

 KDDIからのスイングバイIPOとして注目度は高く、IoT関連の本命銘柄としても注目度は高い銘柄です。最初の印象では何をやっているのかイメージ出来なかったのですが、大手企業にも採用され、海外展開もしており優位性は非常にありそうです。売上の伸びは良く、PERは高めですが、PSRは4.6ほどなので、PSR15のPER200までは評価しても良いと思っています。吸収金額は大きめですが、親引けもあり見た目ほどではなく、完全ロックは魅力です。サイズ感としてもファンドが好みそうで、セカンダリーで注目したいのですが、初値段階で上がってしまいそうな気はします。


想定価額:845円

仮条件上限:870円

初値予想:1600円

ブック申し込み度・・・強気

セカンダリー期待度・・・中立

総合評価:4

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