2020年2月26日水曜日

IPO分析(フォーラムエンジニアリング)

【事業内容】
 (1)エンジニア派遣
当社エンジニア派遣サービスの主なターゲットである顧客企業及びその事業所は、機械・電気系主要8業種(自動車、輸送用機械、産業用機械、精密機器、電気機器、家電、電子部品、情報通信)に属する企業の当社営業エリア内の従業員数100名以上の約3,200事業所とそれに属する部署です。特定の企業・案件に依存せずに多くの取引先から受注を獲得しているため、売上基盤の裾野が広く安定しております。
当社は、これらの顧客企業における設計・開発、実験・評価、生産技術、品質保証等の各職種に技術社員を派遣しております。当社は、技術社員を原則正社員として雇用し、通勤可能範囲内の就業先を選定することで、安定した就業環境を提供し、2019年3月期の平均で96.9%、2020年3月期第3四半期累計期間の平均で95.0%という稼働率を維持しております。
  当社の2008年3月期以降の派遣人員の稼働数は下のグラフのとおりですが、2009年3月期以降、機電系エンジニア派遣に注力し、業績を拡大してまいりました。なお、一般事務の派遣に関しては2009年3月期に、製造派遣に関しては2011年3月期にサービスの提供を終了しております。また、当社はソフトウエアの開発、IT機器や通信回線の監視等の業務に、IT関連として技術社員を派遣しております。

(2)エンジニア紹介及びその他
当社は、設立以来エンジニア派遣サービスを主業としてきましたが、以下の3点に配慮し、市場動向を先取りした新しいビジネスモデルを追求しております。
・当社の顧客企業・エンジニア人材について、明確な選択と集中を行う
・人材派遣ビジネスで一般的な「求人企業の需要」に対する営業活動ではなく、「求職人材」を起点とした営業活動を推進する
・人手によるマッチング手法などの労働集約的な業務のあり方からの脱却を目指して、業務プロセスの効率化を追求する
  ICT(情報通信テクノロジー)の進歩を活用し、これらの特徴を具現化したものが、エンジニア人材のAIダイレクトマッチングプラットフォーム「コグナビ」です。
「コグナビ」の主な特徴は以下のとおりです。
 
【業績等】
業績動向(百万円)売上高 営業利益 経常利益 純利益
(単独実績)2018.3 34,496 6,189 6,181 4,034
(単独実績)2019.3 34,591 6,423 6,341 4,232
(単独予想)2020.3 31,900 3,900 3,520 1,980
(単独3Q累計実績)2020.3 24,362 3,642 3,492 1,949

1株当たりの数値(円)EPS BPS 配当
(単独予想)2020.3 74.36  -  45  
調達資金使途  -

上場時発行済み株数 26,627,700株 (別に潜在株式1,130,100株)
公開株数 10,348,400株(売り出し9,673,600株、オーバーアロットメント674,800株)

PER:18.8
PBR:
配当利回り:3.2%
公募時吸い上げ資金:145億
公募時時価:372億
    
【株主構成】 以下180日
(株)ラテール・エンタプライズ 創業者の資産管理会社 12,762,900 45.98
松波方祐子 創業者の親族 7,497,900 27.01
大久保泉 創業者 1,999,500 7.20
佐藤勉 代表取締役社長 1,317,900 4.75
松波宏紀 特別利害関係者など 900,000 3.24
本畑弘人 特別利害関係者など 532,800 1.92
オーガスト・イールド・リミテッド 特別利害関係者など 532,800 1.92
小南渉 特別利害関係者など 266,100 0.96
秋田秀樹 従業員 79,800 0.29
石毛勇治 取締役 79,800 0.29
小泉雅裕 取締役 79,800 0.29
竹内政博 常務取締役 79,800 0.29
林誠一 特別利害関係者など 79,800 0.29
宇野敏弘 取締役 79,800 0.29 細野恭史
常務取締役 79,800 0.29

グローバル・オファリングに関連して、売出人である松波方祐子、佐藤勉、竹内政博、林誠一、石毛勇治、小泉雅裕及び秋田秀樹並びに売出人及び貸株人である株式会社ラテール・エンタプライズは、グローバル・コーディネーターに対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む。)後180日目の2020年9月4日(当日を含む。)までの期間(以下「ロックアップ期間」という。)中、グローバル・コーディネーターの事前の書面による同意なしには、当社普通株式の譲渡又は処分等(ただし、引受人の買取引受けによる国内売出し、海外売出し及びオーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと等は除く。)を行わない旨を約束する書面を2020年2月28日付で差し入れる予定であります。
 また、当社の株主である大久保泉、松波宏紀、本畑弘人、オーガスト・イールド・リミテッド、小南渉及び二宮久並びに当社の新株予約権者である細野恭史、宇野敏弘、加地志保、千葉宣行及び森俊和は、グローバル・コーディネーターに対し、ロックアップ期間中、グローバル・コーディネーターの事前の書面による同意なしには、当社普通株式の譲渡又は処分等を行わない旨を約束する書面を2020年2月28日付で差し入れる予定であります。
 加えて、当社は、グローバル・コーディネーターに対し、ロックアップ期間中、グローバル・コーディネーターの事前の書面による同意なしには、当社普通株式の発行、当社普通株式に転換若しくは交換されうる有価証券の発行又は当社普通株式を取得若しくは受領する権利を表章する有価証券の発行等(ただし、本件第三者割当増資による新株式発行及び株式分割による新株式発行等を除く。)を行わない旨を約束する書面を2020年2月28日付で差し入れる予定であります。

【代表者】
代表者生年月日 1964年01月19日生まれ
代表者略歴 年月
1984年04月 アメリカン・ライフ・インシュアランス・カンパニー 日本支社 入社
1984年11月 (株)スタッフサービス 入社
2002年04月 (株)スタッフサービス・ホールディングス 取締役
2003年04月 (株)スタッフサービス 取締役
2006年01月 同社 代表取締役
2008年05月 当社入社
2008年07月 当社 取締役副社長
2017年11月 当社 代表取締役社長(現任)

【幹事団】
主幹事証券 野村 3,599,600(80.0)
引受証券 みずほ 449,900(20.0)
引受証券 SBI 449,900(20.0)

【参考類似企業】今期予想PER 2/13
2136  ヒップ 8.6倍(単独予想 )
2154  ビーネックスG 12.0倍(連結予想 )
2163  アルトナー 15.9倍(単独見込 )
2479  ジェイテック 27.4倍(連結予想 )
4641  アルプス技 15.4倍(連結予想 )
4695  マイスター 14.8倍(連結予想 )
6028  テクノプロHD 29.2倍(連結予想 )
6554  エスユーエス 40.4倍(連結予想 )
9744  メイテック 18.9倍(連結予想 )

【私見】
 人材関連なので、現在がピークで業種としては評価できません。業績も減収・減益、PERも割安な水準ではないので厳しさを感じます。東証1部なので買いは入り、需給も良く、配当も悪くないので下値不安はなく公募やや上での推移と予想します。

想定価額:1310円
仮条件上限:1400円
初値予想:1450円
ブック申し込み度・・・中立
セカンダリー期待度・・・中立
総合評価3

4 件のコメント:

  1. 仮条件が1400円とやや強気に出ていたので?と思いましたが、
    地合いの悪さで想定価格の1310円に戻ったという感じでしょうか。
    野村の東1なので公募割れを回避してくると思うのですがいかが思われますか?

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  2. 野村は高く設定しますが、この状況で割れを回避するため下げてきたのでしょう。
    同額まではもっていくかでしょうか。

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  3. この地合いで全部配分あったら困るなと思いましたが、2割しか配分ありませんでした。

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  4. すぐに回復しそうないですからね。
    割れる銘柄増えそうです。

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