2021年9月8日水曜日

IPO分析(デジタリフト)

 【事業内容】

①アジャイル広告運用サービス、②CdMOサービス、③LIFT+サービスという3つのサービスを顧客ニーズに合わせて柔軟に組み合わせることで、多種多様なお客様に対して、幅広く「トレーディングデスク事業」をご提供しております。

 また、各サービスを提供する中で得られたデジタルマーケティング領域に関する豊富な知見を社内に蓄積し、サービス間でそれらを共有する体制を構築することにより、連鎖的に各サービスの品質を高め合う効果を得ております。

 3つのサービスは、クライアントの広告予算規模に応じて、そのニーズが異なることに着目して設計・ご提供しています。

 広告運用の領域において、デジタルマーケティング戦略に沿った運用を中規模以上の広告予算を投入して配信を行うクライアントに対して、運用期間中にも絶え間なく発生する消費者の変化を動的に捉え、それに対応していく「アジャイル広告運用サービス」をご提供しています。その具体的な特徴としては、配信設定段階では、当社側のリサーチ及び、クライアントへのヒアリング情報・開示情報をベースに配信構造を設定し、広告配信の運用を実行します。その後、結果として良し悪しのデータが明確に現れますので、これらのデータをもとに、継続的に配信構造の改善診断をしております。

 また、「CdMOサービス」は大企業を中心とする先進的な取り組みを求めるクライアントに対してご提供する、包括的なマーケティング領域のコンサルティングサービスです。クライントのCMOの広範なカバー領域のうち、特に高い専門性が求められるデジタル領域を支援する役割を担っており、「メディア特性、消費者の行動変化などの最新状況を考慮したデジタル戦略のアイデア提供」、「デジタルツールの最新事情や他社事例の提供」、「新商品、新サービスの立上に関するアドバイス」、「デジタル・マーケティング組織の構築・強化・評価方法・内製化等の方針検討」などを行っております。

 一方、予算の限られる小規模事業者様のニーズに対しては、広告自動運用パッケージサービスであるLIFT+をご提供します。とりわけ、事業立ち上げフェーズのクライアント企業は、その高い将来性に比して、投下可能な広告予算の制約が大きいという特徴があります。このようなクライアントに向け、上述したアジャイル広告運用、CdMOサービス経験に裏打ちされた知見を盛り込まれたサービス品質でスタートアップ企業様をご支援することで、新たな事業育成・市場創造を狙っています。また、従来は、高品質なデジタル広告運用サービスの提供が難しかった、中小企業や地場産業等のマーケティング高度化への貢献も狙っております。その活動を通じて、地域経済の活性化へ寄与していきたいと考えております。

 このように、当社の提供サービスは、業界や広告予算にかかわらず、あらゆるクライアントニーズに合致した価値提供ができることを強みとしています。

 当社が提供する事業の中核の「アジャイル広告運用」の特徴及び強みとしては、①信頼に裏打ちされた顧客基盤②強固な営業パイプライン③専門性の高い運用体制があげられます。


【業績等】

業績動向(百万円) 売上高 営業利益 経常利益 純利益

(単独実績)2019.9 2,060 106 106 71

(単独実績)2020.9 2,065 110 113 73

(単独予想)2021.9 2,523 175 169 110

(単独3Q累計実績)2021.9 1,770 152 153 100


1株当たりの数値(円) EPS BPS※ 配当

(単独予想)2021.9 80.68 - 0

調達資金使途 人材採用、サービス強化、借入金返済


上場時発行済み株数 1,475,000株 (別に潜在株式94,900株)

公開株数 490,200株(公募110,000株、売り出し316,300株、オーバーアロットメント63,900株)

 

PER:19.4

PSR:0.9

配当利回り:

公募時吸い上げ資金:7.7億

公募時時価:23億

    


【株主構成】 

(株)フリークアウト・ホールディングス 親会社 750,000 51.37 180日

百本正博 代表取締役 500,000 34.25 180日

ANRI1号投組 ベンチャーキャピタル(ファンド) 100,000 6.85 90日・1.5倍

鹿熊亮甫 取締役 27,000 1.85

(有)EIF 特別利害関係者など 15,000 1.03 90日・1.5倍

奥谷慧 従業員 15,000 1.03

青島知彦 従業員 9,000 0.62

石塚久路 従業員 5,000 0.34

朝長広樹 従業員 3,500 0.24

荒井亮 従業員 3,500 0.24

樫村憲一 従業員 3,500 0.24


 本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人かつ貸株人である百本正博、売出人である株式会社フリークアウト・ホールディングスは、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む。)後180日目の2022年3月26日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却(ただし、引受人の買取引受による売出し、オーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと等を除く。)等を行わない旨合意しております。

 売出人であるANRI1号投資事業有限責任組合及び当社株主である有限会社EIFは、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む。)後90日目の2021年12月26日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却(ただし、引受人の買取引受による売出し及びその売却価格が「第1 募集要項」における発行価格の1.5倍以上であって、東京証券取引所における初値が形成された後に主幹事会社を通して行う東京証券取引所での売却等を除く。)等を行わない旨合意しております。


【代表者】

代表者名 百本 正博(上場時51歳4カ月)/1970年生

本店所在地 東京都港区西麻布

設立年 2012年

従業員数 49人 (7/31現在)(平均32.3歳、年収437.9万円)

株主数 4人 (目論見書より)

資本金 9,800,000円 (8/23現在)

代表者生年月日 1970年05月11日生まれ

代表者略歴

1995年04月 (株)大広 入社

2005年11月 (株)U・M・A 取締役

2012年11月 当社 代表取締役(現任)



【幹事団】

主幹事証券 みずほ - -

引受証券 SMBC日興 - -

引受証券 SBI - -

引受証券 楽天 - -

引受証券 松井 - -


【参考類似企業】

【参考類似企業】今期予想PER(9/1)

2159  フルスピード 14.7倍(連結予想 )

2389  デジタルHD 3.3倍(連結予想 )

4173  WACUL 64.8倍(単独予想 )

4293  セプテーニHD 18.1倍(連結予想 )

6094  フリークアウト 78.3倍(連結予想 )

6172  メタップス 36.9倍(連結予想 )

6533  オーケストラHD 64.3倍(連結予想 )

7072  インテM 510.3倍(連結予想 )

【私見】

 フリークアウトの子会社で、業種としてはIT銘柄ではあるもののそこまで魅力は感じません。業績も悪くはなく、PERも高いというほどではないので上値余地はありそうです。需給としてもVCの売り圧力は大きくなく、時価総額も小さいのでそこそこ人気にはなりそうですが、セカンダリーで追いかける銘柄ではないかと思います。


想定価額:1490円

仮条件上限:1570円

初値予想:3000円

ブック申し込み度・・・強気

セカンダリー期待度・・・中立

総合評価3.5


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