【事業内容】
主に法人顧客をターゲットに、国内・海外出張に係る航空券・宿泊等の手配、出入国情報の提供、査証代行申請、精算代行、危機管理及び出張データの提供など、業務出張における包括的なマネジメントサービス(Business Travel Management:以下「BTMサービス」という。)を行っております。近年では当社独自のクラウド出張手配システム「Smart BTM」を開発し、オンライン予約を軸とした顧客企業の業務出張全体の最適化を図るサービスも提供しております。
また、法人顧客向け以外にも、個人顧客向けのパッケージツアーの企画・販売、官公庁や在日米軍向けの旅行サービスの提供を行っております。
(BTMサービス)
当社取扱高の70.6%(2024年3月期において)を占めるメインサービスであり、主にご契約企業向けに国内・海外の出張手配(2024年3月期において海外手配件数シェア62.6%)を行っており、手配の特徴として、予約システムを利用したオンライン手配と、当社オペレーターが電話等で承るオフライン手配を併用している点が挙げられます。
オンライン手配については、2021年10月、顧客企業の業務効率化・省力化と当社オペレーション業務の生産性向上を目的として、クラウド出張手配システム「Smart BTM」をリリースしました。Smart BTMは、従来顧客が電話やEメール等で1件ずつ依頼していた航空券、ホテル、JR、Wi-Fi等の手配を、顧客自身で簡便に予約でき、かつ出張に関する情報を一元管理できるように設計されています。外部の予約システムに遷移することなく、同一システム内で必要な手配を完了できるのが特徴です。料金体系は、初期費用や年間利用料を徴収するのではなく、予約件数ごとに手数料を徴収する仕組みを採用しています。手数料は、多くの企業にとって利用しやすいサービスを目指していることから、他社に比べ安価に設定するよう努めております。
オフライン手配については、複雑な旅程の手配や査証代行申請などオンラインで完結しない手続きにおいてはオペレーターが対応しています。また、オンライントラベルエージェント(インターネット上だけで取引をおこなう旅行会社)では対応できないニーズにも応えるため、当社では自社オペレーターによる24時間対応にて、フライトの急な変更やキャンセル、現地でのトラブル発生時のサポートも行っております。「デジタルサービス」と「ヒューマンサービス」を組み合わせた「ハイブリッドサービス」により、安心・安全な業務出張をサポートします。
また、個人事業主や小規模事業者向けのオンライン予約専用のサービス「Easy Booking」は、簡単な操作性でシームレスな予約体験を特徴としています。さらに、予約管理だけでなく出張に関連するバックオフィス業務の効率化や内部統制の強化を実現するため、法人向けクラウド出張管理システム「Travel Manager」を2022年にリリースしました。このシステムは、出張稟議のワークフロー、経費精算機能、危機管理機能などを備えたオールインワンの出張管理ツールです。当社は多様なシステムソリューションを用意し、顧客のニーズに合わせた柔軟な選択肢を提供しています。
(官庁・公務サービス)
農林水産省内及び国土交通省内に店舗を構え、中央省庁を中心に国内・海外出張手配を行っております。特に国内出張では、農林水産省、国土交通省、経済産業省、財務省など24省庁の国内出張指定旅行会社となっております。その他、経済産業省からの旅費関連の申請データ入力代行業務や防衛省等からの団体出張も受けております。公務出張における手配や手続きの専門性を高めることで省庁職員の皆様に信頼される存在を目指しております。なお、各省庁との契約は公募により実施されます。
(個人サービス)
個人顧客向けにポータルサイト経由のオンライン予約をメインチャネルとして、国内・海外旅行の販売・手配を行っております。また、専任スタッフがBTMサービス取引企業の従業員様からのプライベート旅行や団体旅行の相談にも応じており、より細やかなサポートを提供しています。
(米軍サービス)
在日米軍基地内に3店舗を展開し、基地に所属する軍人、職員及びそのご家族に対し、観光や帰省目的での国内・海外旅行手配を行っております。語学力はもちろん、アメリカの商慣習も理解した担当者による接客をおこなっております。なお、米軍との契約は公募入札により実施されます。
(海外サービス)
カナダとメキシコに現地子会社があり、現地に進出した日系企業向けに出張に関わる航空券や宿泊等の手配をしています。また、現地に住む駐在員、留学生、日系人向けに個人旅行の手配や外国人向けに日本行き商品の手配も行っております。
【業績等】
決算期 種別 売上高 営業利益 経常利益 純利益
2025/03 連結3Q累計実績 1,935 428 413 287
2025/03 連結会社予想 2,651 571 545 387
2024/03 連結実績 2,421 425 428 344
2023/03 連結実績 1,653 123 177 221
決算期 種別 EPS BPS 配当
2025/03 連結会社予想 101.93 746.17 0.00
上場時発行済株数 4,760,000株(別に潜在株式39,200株)
公開株数 1,350,900株(公募960,000株、売り出し214,700株、オーバーアロットメント176,200株)
調達資金使途 システム開発費、広告宣伝費、人件費
PER:9.8
PBR:
配当利回り:
公募時吸い上げ資金:13.5億
公募時時価:48億
【株主構成】 以下180日
西沢重治 代表取締役社長執行役員 1,242,560 32.37%
灰田俊也 取締役専務執行役員 575,280 14.98%
IACEトラベル従業員持株会 特別利害関係者など 480,000 12.50%
横田卓也 取締役上席執行役員 184,000 4.79%
浅生田和人 監査役 144,000 3.75%
(株)ビジネスマネジメント 役員らが議決権の過半数所有 142,880 3.72%
岡部将朋 同社または子会社の従業員、元執行役員 95,280 2.48%
瀧上大輔 同社または子会社の従業員 80,000 2.08%
岡村拓樹 同社または子会社の従業員 80,000 2.08%
小原竜雄 同社または子会社の従業員 80,000 2.08%
本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人かつ貸株人である西澤重治、売出人である灰田俊也、横田卓也及び浅生田和人並びに当社株主である株式会社ビジネスマネジメント、岡部将朋、瀧上大輔、岡村拓樹、小原竜雄、満木貴広及びその他12名(当社又は子会社の従業員及び当社又は子会社の元従業員)は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後180日目の2025年10月3日までの期間(以下「ロックアップ期間」という。)中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却(ただし、引受人の買取引受による売出し、オーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと等は除く。)等を行わない旨合意しております。
【代表者】
代表者名 西沢 重治(上場時58歳2カ月)/1967年生
本店所在地 東京都中央区日本橋馬喰町
設立年 1982年
従業員数 119人 (2025/01/31現在)(平均40.2歳、年収524.4万円)、連結145人
事業内容 クラウド出張手配システム「SmartBTM」の運営および出張マネジメントサービスの提供を中心とする旅行事業
URL https://www.iace.co.jp/
株主数 33人 (目論見書より)
資本金 80,000,000円 (2025/02/28現在)
社員数 119人(2025年01月31日現在)
代表者生年月日 1967年01月31日生まれ
代表者略歴
1987年04月 当社入社
1992年12月 取締役東京支店長
1993年04月 取締役ゼネラルマネージャー
2000年12月 代表取締役社長
2019年04月 代表取締役社長執行役員(現任)
【幹事団】
主幹事証券 東海東京 - -
引受証券 SBI - -
引受証券 松井 - -
引受証券 マネックス - -
引受証券 岡三 - -
引受証券 岩井コスモ - -
引受証券 東洋 - -
引受証券 あかつき - -
引受証券 極東 - -
引受証券 丸三 - -
【参考類似企業】今期予想PER(3/18)
3926 オープンドア 209.9倍 (連結予想)
6030 アドベンチャ 20.4倍 (連結予想)
6063 EAJ 26.3倍 (連結予想)
6191 エアトリ 46.6倍 (連結予想)
6548 旅工房 - (連結予想)
6561 HANATOUR 9.4倍 (連結予想)
7048 ベルトラ 24.4倍 (連結予想)
9376 ユーラシア 16.7倍 (連結予想)
9603 エイチ・アイエス 15.9倍 (連結予想)
9726 KNTCT 4.2倍 (連結予想)
【私見】
出張手配システムということで、新興企業かと思いましたが、老舗企業でコロナ禍を乗り越えての上場と安定感はあります。旅行業と捉えると割安な価額だとは思いますが、スタンダードなので成長性次第でしょう。コロナ明けからの業績の伸びは良いですが、今後伸びるかが焦点で、短期で上がるかは微妙ではあります。完全ロックで売られる心配はなさそうですが、吸収金額も少なくはないので初値段階で上がるのは難しいかもしれません。2週間空くので、公募近辺であればワンチャンスあるかもしれません。
想定価額:1030円
仮条件上限:1000円
初値予想:1300円
ブック申し込み度・・・中立
セカンダリー期待度・・・中立
総合評価:3
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