2019年3月13日水曜日

IPO分析(NATTY SWANKY)

【事業内容】
 「餃子」という流行り廃りがなく、年間を通して食べられる食材をメインとして、「肉汁餃子製作所 ダンダダン酒場」を展開しており、事業区分は「飲食事業」の単一セグメントとなります。2018年12月末現在の「肉汁餃子製作所 ダンダダン酒場」の店舗数は、直営店47店、フランチャイズ店19店となっております。

(1) ビジネスモデル
 「肉汁餃子製作所 ダンダダン酒場」を直営店とフランチャイズ店で展開し、地域に永く愛される店舗運営を目指しております。
① 商品の特徴
 商品開発を「餃子」に特化することで、限られたリソースを集中した結果、独自の製法とレシピを開発いたしました。当社の餃子は、そのレシピをもとに、均一性のある餃子を全店で提供しております。また、餃子に合うサイドメニューの開発を行っております。

②接客の特徴
 “粋で鯔背な”接客サービスに力を入れております。当社の接客サービスの考え方を統一し、演出・実演することでダンダダン酒場の雰囲気をより一層高めています。さらに、全店統一した接客サービスの向上のため、いくつもの独自社内研修を実施しています。また、店舗ごとの定期ミーティングや朝礼を行う事により、店舗及び従業員が増加しつつも、接客サービスがさらに向上するようスタッフ教育に全力で取り組んでおります。

③店舗の特徴
 それぞれの街に合わせて地域に溶け込むように、立地によって店づくりを変える店舗デザインを行っております。また、お客様に永く愛される店舗運営を実施するために、地域の皆さまへの感謝を兼ねて、1年経過ごとに“周年祭”と称し、「お値打ち価格」でのドリンク提供を行う「お客様感謝デー」を店舗ごとに設けております。

店舗のお客様属性の特徴として以下の点が挙げられます。
・餃子という流行り廃りのない、大衆に受け入れられ易い商品性から、性別・世代に関係なく、季節を問わず来店されるお客様
・餃子をメイン食材として出す居酒屋として、餃子とビールを楽しみに来る目的型来店のお客様


・「肉汁餃子製作所 ダンダダン酒場」の店舗数の直近5年推移
15→32→43→60→66

2・018年12月末現在の都道府県別内訳
直営店:東京都38店舗・神奈川県7店舗・埼玉県2店舗
FC店:東京都10店舗・神奈川県4店舗・埼玉県2店舗、千葉県1店舗、愛知県2店舗

・店舗展開方針
 当社の店舗をより多くの方々に認知していただく手段として、直営店での出店だけではなくフランチャイズ方式による多店舗展開を行っております。
 ダンダダン酒場の直営店を毎月1店舗以上の出店ペースで出店し、地盤を固め、フランチャイズ店舗の出店を加速することで、街に永く愛される枠で鯔背な店舗を展開することにより、老若男女誰しもが行きつけとなるような「餃子居酒屋」を展開することを目標としております。

・新規出店の推進
 繁華街・ビジネス街・住宅街等、立地に合わせた出店をしてきたことから、未だ相当程度の出店余地があると考えております。 直営店では東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県を中心に新規出店を継続して推進して参ります。また、首都圏以外に関してはフランチャイズ制度を活用することで出店を推進して参ります。


【業績等】
業績動向(百万円) 売上高 営業利益 経常利益 純利益 
(単独実績)2017.6 2,028 79 68 23 
(単独実績)2018.6 2,939 168 157 112 
(単独中間実績)2018.12 1,885 135 134 96 
(単独予想)2019.6 4,002 339 320 232 

1株当たりの数値(円) EPS BPS※ 配当 
(単独予想)2019.6 135.34 - - 
調達資金使途 新規出店に伴う人件費および人材採用費、差し入れ保証金など 

上場時発行済み株数 2,038,000株 (別に潜在株式102,720株) 
公開株数 588,800株(公募430,000株、売り出し82,000株、オーバーアロットメント76,800株) 
シンジケート 公開株数512,000株(別に76,800株)

PER:24.2
PBR:
配当利回り:
公募時吸い上げ資金:19.2億
公募時時価:67億
    

【株主構成】 
 井石 裕二 代表取締役社長 564,000 32.97  180
田中 竜也 取締役副社長 564,000 32.97  180
(株)BORA 役員らが議決権の過半数を所有する会社 240,000 14.03  180
(株)IKI 役員らが議決権の過半数を所有する会社 240,000 14.03  180
伊藤 慎一朗 従業員 9,600 0.56 
向山 虎 従業員 4,800 0.28 
山本 奈緒子 従業員 4,800 0.28 
小川 智大 従業員 4,800 0.28 
山口 正人 従業員 4,800 0.28 
信田 翔平 従業員 4,800 0.28 
福田 亮 従業員 4,800 0.28 
森 貴史 従業員 4,800 0.28 

本募集及び引受人の買取引受による売出しに関し、売出人である井石裕二及び田中竜也、当社株主である株式会社BORA及び株式会社IKIは、SMBC日興証券株式会社(以下「主幹事会社」という。)に対して、本募集及び引受人の買取引受による売出しにかかる元引受契約締結日に始まり、上場(売買開始)日から起算して180日目の2019年9月23日までの期間(以下「ロックアップ期間」という。)中は、主幹事会社の事前の書面による承諾を受けることなく、元引受契約締結日に自己の計算で保有する当社普通株式(潜在株式を含む。)の売却等を行わない旨を約束しております。

【代表者】
代表者生年月日
1974年12月14日生まれ 

代表者略歴
1995年04月 (株)クレメント入社 
2001年11月 (有)ナッティースワンキー(現 (株)NATTY SWANKY) 取締役 就任 
2007年10月 当社 取締役社長 就任 
2017年06月 (株)swanky(現(株)BORA) 設立 代表取締役就任(現任) 
2018年01月 当社 代表取締役社長 就任(現任) 



【幹事団】
主幹事証券 SMBC日興 486,600 95.04
引受証券 SBI 7,600 1.48
引受証券 みずほ 5,100 1.00
引受証券 いちよし 5,100 1.00
引受証券 三菱UFJモルガン・スタンレー 5,100 1.00
引受証券 マネックス 2,500 0.49


【参考類似企業】今期予想PER
2882  イートアンド 53.8倍(連結予想 )
9936  王将フード 36.3倍(連結予想 )

【私見】
  餃子に特化しており飲食業の中でも優位性はあります。知名度アップで店舗増は可能で、成長性もありPERからも上値余地は充分あります。吸収金額は適度に大きいですが、VCはなく売られる要素は少ないので、鳥貴族や串カツ田中とまではいかなくてもそこそこ人気になるでしょう。


想定価額:3270円
仮条件上限:3270円
初値予想:5500円
ブック申し込み度・・・強気
セカンダリー期待度・・・中立〜やや強気
総合評価3.5


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