2018年12月3日月曜日

IPO分析(ソフトバンク)

【事業内容】
 当社グループの主な事業は、「コンシューマ事業」、「法人事業」、「流通事業」およびその他の事業から構成されています。
a. コンシューマ事業
 主として、日本国内での個人のお客さまに対し、移動通信サービス(付随する携帯端末の販売を含む)、ブロードバンドサービス等の通信サービスを提供しています。

(a) 移動通信サービス
移動通信サービスでは、次の3つのブランドを展開しています。
-「SoftBank」ブランド  :
 最新のスマートフォンや携帯端末、大容量データプランを求めるスマートフォンヘビーユーザー向け高付加価値ブランド
-「Y!mobile」ブランド  :
 格安スマートフォン市場の拡大に対応し、ライトユーザーや月々の通信料を抑えることを重視するお客さま向けのスマートフォン、Pocket Wi-Fi等を提供するブランド
-「LINEモバイル」ブランド:
 メッセンジャーアプリ「LINE」等の主要SNSの使い放題プランを特徴とした、若年層向け仮想移動体通信事業者(以下「MVNO」)ブランド。オンライン中心の取り扱い 

「SoftBank」および「Y!mobile」のスマートフォンユーザーに対しては、追加料金を支払うことなく、当社と同様にソフトバンクグループ㈱を親会社とするヤフー㈱提供の「Yahoo!プレミアム」をご利用いただけるサービスを提供しています。
 これに加え、「SoftBank」スマートフォンユーザーは、「Yahoo!ショッピング」等で商品を購入した際に、追加で特典を受けられます。また、長期契約継続のお客さまに対する特典として、通信料割引等を実施しています。

携帯端末の販売については、携帯端末メーカーから携帯端末を仕入れ、ソフトバンクショップ等を運営する代理店(ディーラー)または個人のお客さまに対し直接販売しています。

(b) ブロードバンドサービス
ブロードバンドサービスでは、主として、個人のお客さま向けの高速・大容量通信回線サービスである「SoftBank 光」(注2)、「フレッツ光」とセットで提供するISPサービス(注3)である「Yahoo! BB 光 with フレッツ」、ADSL回線サービスとISPを統合した「Yahoo! BB ADSL」サービスを展開しています。
 また、2015年より、「SoftBank 光」や「Yahoo! BB ADSL」等のブロードバンドサービスを移動通信サービスとセットで契約するお客さまに対し、移動通信サービスの通信料金を割り引くサービス「おうち割 光セット」を提供しています。

b. 法人事業
 法人のお客さまに対して移動通信サービス、ネットワーク・VPNサービス、クラウドサービス、固定電話サービス(「おとくライン」)、AI(注4)、IoT(注5)、デジタルマーケティング、セキュリティ等の多岐にわたるサービスを提供しています。
 既存事業に加え、M&Aによる新規事業や、ソフトバンクグループが投資する会社をはじめとした先端技術・ソリューションを持つ会社との提携により、さまざまなサービス・ソリューションを提供しています。

c. 流通事業
 流通事業は、ソフトウエアの卸販売というソフトバンクグループの創業事業を受け継ぐ事業であり、変化する市場環境を的確にとらえた最先端のプロダクトとサービスを提供しています。法人のお客さま向けには、ICT、クラウドサービス、IoTソリューション等に対応した商材を扱っています。個人のお客さま向けには、メーカーあるいはディストリビューターとして、アクセサリーを含むモバイル・PC周辺機器、ソフトウエア、IoTプロダクト等、多岐にわたる商品の企画・供給を行っています。オリジナルのアクセサリーの企画・供給を行う「SoftBank SELECTION(ソフトバンクセレクション)」ブランドは、グッドデザイン賞などを受賞しています。

d. その他の事業
 その他の事業として、決済代行サービス、スマートフォン専業証券、パブリッククラウドサービスの設計・開発事業のほか、オンラインビジネスのソリューションおよびサービスの提供、デジタルメディア・デジタルコンテンツの企画・制作を行っています。当社グループでは移動通信サービスをプラットフォームとする最先端の技術革新をビジネスチャンスとして常に追求しており、FinTech(注9)、IoT、クラウド等の分野に積極的に投資を行い、事業展開を図っています。

(2) 事業に係る法的規制
 当社グループのうち、国内において電気通信サービスを提供する会社は電気通信事業に係る登録電気通信事業者および認定電気通信事業者であるため、電気通信事業を行うにあたり、電気通信事業法に基づく法的規制事項があります。また、無線局に係る電気通信設備の設置にあたっては、電波法に基づく免許等を受ける必要があります。

(3) その他
ⅰ.NTT東日本およびNTT西日本と、当社をはじめとする他の電気通信事業者との接続条件等の改善については、公正競争条件を整備し利用者の利便性向上に資する観点から、電気通信事業法(1997年法律第97号、1997年11月17日改正施行)により、NTT東日本およびNTT西日本は指定電気通信設備を設置する第一種指定電気通信事業者として接続料金および接続条件を定めた接続約款の認可を受けることが必要とされています。
また、㈱NTTドコモ、KDDI㈱、沖縄セルラー電話㈱および当社は、接続約款を届け出る義務等を負う第二種指定電気通信設備を設置する電気通信事業者に指定されています。

ⅱ.NTT東日本とNTT西日本の第一種指定電気通信設備と接続する際の接続料は、電気通信事業法第33条に基づく「接続料規則」に拠って算定されています。このうち音声通話等の接続料につきましては、2000年度より「長期増分費用方式」(ネットワークのコストを現時点で利用可能な最も低廉で最も効率的な設備と技術を利用する前提で算定する方式)に基づき算定されています。2018年度に適用される音声通話等接続料につきましては、2018年3月23日にNTT東日本およびNTT西日本の接続約款変更が認可されました。


【業績等】
業績動向(百万円) 売上高 営業利益 税引き前利益 純利益 
(連結実績)2016.3 3,410,595 644,046 607,387 399,520 
(連結実績)2017.3 3,483,056 678,659 636,555 441,189 
(連結実績)2018.3 3,547,035 641,935 601,315 412,699 
(連結予想)2018.3 3,700,000 700,000  -  420,000 
(連結中間実績)2019.3 1,794,407 443,331 413,699 294,668 

1株当たりの数値(円) EPS BPS※ 配当 
(連結予想 )2018.3 87.73 230.23 37.5  

上場時発行済み株数 4,787,145,170株 (別に潜在株式118,758,600株) 
公開株数 1,764,063,100株(売り出し1,603,693,700株、オーバーアロットメント160,369,400株) 

PER:17.1
PBR:6.5
配当利回り:5.0%
公募時吸い上げ資金:2.64兆
公募時時価:7.18兆
    

【株主構成】 
ソフトバンクグループジャパン㈱ 親会社 4,786,613,170 97.57 
孫 正義 取締役会長 4,000,000 0.08 
宮内 謙 代表取締役社長執行役員兼CEO 4,000,000 0.08 
榛葉 淳 代表取締役副社長執行役員兼COO 2,000,000 0.04 
今井 康之 代表取締役副社長執行役員兼COO 2,000,000 0.04 
宮川 潤一 代表取締役副社長執行役員兼CTO 2,000,000 0.04 
藤原 和彦 取締役専務執行役員兼CFO 1,500,000 0.03 
久木田 修一 専務執行役員 1,500,000 0.03 
エリック・ガン 専務執行役員 1,500,000 0.03 
青野 史寛 専務執行役員兼CHRO/CCO 1,500,000 0.03 

 グローバル・オファリングに関連して、売出人及び貸株人であるソフトバンクグループジャパン㈱は、ジョイント・グローバル・コーディネーターに対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む。)後180日目の日(2019年6月16日(当日を含む。))までの期間(以下「ロックアップ期間」という。)中、ジョイント・グローバル・コーディネーターの事前の書面による同意なしには、当社普通株式等の譲渡又は処分等(但し、引受人の買取引受けによる国内売出し、海外売出し、オーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すことおよびグリーンシューオプションが行使されたことに基づいて当社普通株式を売却すること等を除く。)を行わない旨を約束する書面を差し入れる予定です。


【代表者】
代表者生年月日
1949年11月01日生まれ 

代表者略歴
1977年02月 (社)日本能率協会入職 
1984年10月 (株)日本ソフトバンク(現ソフトバンクグループ(株))入社 
2006年04月 当社取締役、執行役副社長 兼 COO 
2007年03月 当社取締役、代表執行役副社長 兼 COO 6月 当社代表取締役副社長 兼 COO 
2012年06月 ヤフー(株)取締役(現任) 
2013年06月 ソフトバンク(株)(現ソフトバンクグループ(株))代表取締役副社長 
2015年04月 当社代表取締役社長 兼 CEO 
2018年04月 ソフトバンクグループ(株)取締役(現任) 当社代表取締役社長 社長執行役員 兼 CEO 6月 当社代表取締役 社長執行役員 兼 CEO(現任) 

【幹事団】
主幹事証券 野村 - - 
主幹事証券 大和 - - 
主幹事証券 SMBC日興 - - 
主幹事証券 みずほ - - 
主幹事証券 三菱UFJモルガン・スタンレー - - 
主幹事証券 SBI - - 
引受証券 岡三 - - 
引受証券 東海東京 - - 
引受証券 岩井コスモ - - 
引受証券 水戸 - - 
引受証券 西日本シティTT - - 
引受証券 松井 - - 
引受証券 マネックス - - 
引受証券 あかつき - - 

【私見】
 今回は需給を中心とした分析です。公開株数 1,764,063,100株の2.6兆円というとてつもない大きさです。しかも、海外売出し176,406,300株の10%と大型株にしては少なく、個人配分を多くしています。配当で長期保有をということなのかわかりませんが、初値動向に影響を及ぼしそうです。
 店頭の状況では、発表後は捌くのが大変そうでしたが、現状は問題なさそうなので不人気銘柄を押し付けられるという状況ではなさそうです。今後の地合いにもよりますが郵政の時のようなムードに近い感じはします。
 初値に関しては、買わなければならない機関の買いがあり、初値でどのくらいの売りが出るか分からないのですが、初心者の配当期待で買った方はホールド、億単位の個人は数%の利益が出れば良いので早めに売ってくるでしょう。また、オーバーアロットメントが160,369,400株あるので、大きな痛手はないのかなとは思っています。最後は、孫さんが失敗させることはないという根拠がない直感になってしまいますが、今日時点の初値予想は当初のイメージ通り1550円とします。配当権利日の三月末には、公開価額を下回っていると予想します。


想定価額:1500円
仮条件上限:1500円
初値予想:1550円
ブック申し込み度・・・やや強気
セカンダリー期待度・・・やや弱気
総合評価3


4 件のコメント:

  1. トレイダーズの予想は酷い内容ですね。
    迷いますが、こたさんは強気に申込みしますか?

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  2. 強気まではいかないので、換金売りしてまでは申し込みませんが、有金で申し込みしています。

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  3. 予定通り上場するのでしょうか

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  4. ここまできて延期するとも思えないです。

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