2020年3月12日木曜日

IPO分析(ニッソウ)

【事業内容】
 当社は創業以来、「日本一の業績を誇る改装会社(リフォーム会社)に成長する」という決意の下、また「数千円・数万円程度の小工事こそ、親切丁寧に対応する」をモットーに、首都圏を中心に、原状回復工事や住まいの不具合に対応する修繕工事といったリフォーム工事の施工管理業を営んでおります。当社の顧客は主に中小規模の不動産会社であり、個人ではなく法人に特化しております。個人からの受注は継続性を見込むことは難しいですが、賃貸物件等を扱う不動産会社はリフォーム工事の需要が多いため、それら不動産会社からの信頼を得ることで安定的・継続的受注が可能であると考えております。当社は他社が敬遠しがちである小さな工事を親切丁寧に対応することにより、顧客である不動産会社との信頼関係を構築しております。また、人口が密集しており人の移動の多い東京圏を中心として事業展開をすることで景気の影響を受けにくく安定した原状回復工事の受注へと繋げております。
当社は、経年劣化した建物や部屋を新築に近い状態に戻す原状回復工事を主力としており、主に賃貸物件での入居者入替時に古くなった内外装の補修及び水回りの改修といった工事を行っております。その他に、次の入居者を募集するためのハウスクリーニングや入居中における蛇口からの水漏れやエアコンの故障等、日常発生する不具合を修繕する入居中メンテナンス等のリフォーム工事も行っております。
 また、比較的大規模な工事を行うことで、機能を新築状態よりも向上させ、価値を高めるリノベーション工事も行っております。原状回復工事がマイナスのものをゼロに近い状態に戻す工事に対し、リノベーション工事はプラスαで新たな機能や価値を付加させる工事であります。よりデザイン性の高いものに改良することや、住環境を現代的なスタイルに合わせて間取りや内外装等を変更する工事も含まれております。また、全ての内装を解体して新規に作り直すスケルトンリフォームも行っております。
 当社は、首都圏を中心に約500社の各工事分野の専門施工会社との外注施工体制を有し、施工方法の判断及び施工管理を行っております。工事は施工会社に外注しており、多くの専門施工会社との外注施工体制を有しているため、各専門施工会社の繁閑を踏まえた発注を行うことができ、工期の遅延を防ぎ、工期の短縮へと繋がっております。以上のことから、競合企業である地場のリフォーム会社に比べ安定した工事の供給が可能であり、材料の大量発注等によるコスト削減が可能である等の優位性を持っていると考えております。
 また、当社は創業以来1,700社以上の不動産会社と取引実績があり、その多くの不動産会社から継続的な受注を獲得しており、年間10,000件以上の工事を行っております。

【業績等】
業績動向(百万円)完成工事高 営業利益 経常利益 純利益
(単独実績)2018.7 1,822 103 96 67
(単独実績)2019.7 2,214 159 161 112
(単独予想)2020.7 2,614 205 194 132
(単独1Q実績)2020.7 651 58 58 38
1株当たりの数値(円) EPS BPS 配当
(単独予想)2020.7 315.95 1,919.22  0  
調達資金使途 人件費・採用費、広告宣伝費、システム構築費、業務エリア拡大費
上場時発行済み株数 460,000株
公開株数 86,200株(公募60,000株、売り出し15,000株、オーバーアロットメント11,200株)
PER:11.9
PBR:
配当利回り:
公募時吸い上げ資金:3.2億
公募時時価:17億
    
【株主構成】
前田浩 代表取締役社長 345,800 86.45 180日
前田供子 代表取締役社長の配偶者、従業員 54,000 13.50 180日
(株)丸美 特別利害関係者など 200 0.05 180日
 (1) TOKYO PRO Marketにおける当社普通株式の取引(気配表示を含む。)がブックビルディング方式による発行価格及び売出価格の決定に影響を及ぼすおそれを可及的に排除する観点から、本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関し、当社株主かつ売出人である前田供子、当社株主かつ貸株人である前田浩、当社株主である株式会社丸美に対して、本書提出日から当社普通株式に係るTOKYO PRO Marketからの上場廃止予定日である2020年3月29日までの期間中は、本書提出日現在に自己の計算で保有する当社普通株式の売却等又はこれらにかかる注文を行わない旨を約束しております。

(2) 本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、当社株主かつ売出人である前田供子、当社株主かつ貸株人である前田浩、当社株主である株式会社丸美は、主幹事会社に対し、当社普通株式に係るTOKYO PRO Marketからの上場廃止予定日の翌日である2020年3月30日に始まり、セントレックス上場(売買開始)日(当日を含む)後180日目の2020年9月25日までの期間(以下「ロックアップ期間」という。)中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の売却(ただし、引受人の買取引受による売出し、オーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すことは除く。)等は行わない旨合意しております。
 
【代表者】
代表者生年月日 1961年12月12日生まれ
1980年02月 カナエプロダクション(株)所属
1987年01月 クリエイティブリフォームオフィスマエダ創業
1988年09月 当社設立、代表取締役社長就任(現任)

【幹事団】
主幹事証券 岡三 67,700 90.27
引受証券 SBI 2,200 2.93
引受証券 むさし 1,500 2.00
引受証券 藍沢 1,500 2.00
引受証券 エイチ・エス 700 0.93
引受証券 エース 700 0.93
引受証券 水戸 700 0.93

【参考類似企業】今期予想PER 3/10
1401  エムビーエス 15.1倍(単独予想 )
1439  安江工務 10.7倍(連結予想 )
1449  FUJIJPN 14.2倍(単独予想 )
1738  NITTOH 6.9倍(連結予想 )
1762  高松G 10.5倍(連結予想 )
1766  東建コーポ 10.2倍(連結予想 )
1878  大東建 8.1倍(連結予想 )

【私見】
 業種はリフォームで法人に特価していることでは多少の優位性はありますが、参入しにくいわけでもなく大きな優位性にはならないかと思います。PERはやや高めで、需給が良いこと以外は魅力はなく、セントレへの鞍替えでは注目はされないでしょう。

想定価額:3750円
仮条件上限:3750円
初値予想:3750円
ブック申し込み度・・・弱気
セカンダリー期待度・・・弱気
総合評価2.5

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