2018年3月16日金曜日

IPO分析(ビープラッツ)

【事業内容】
 ビジネスのプラットフォームをつくる」目的を社名に冠し、「サブスクリプションをすべてのビジネスに」というミッションのもと、「所有」から「利用」へといったライフスタイルの変化、それらを支えるクラウドコンピューティング、スマートフォンといった技術の進化によって加速するビジネスの変化、「モノ」から「コト」へといわれるIoTといった新たな潮流のなかビジネスを創造し変革する企業に向けて、事業構造の変化を支えるサブスクリプション(継続従量課金)のためのプラットフォームシステム「Bplats®(ビープラッツ)」の開発及びクラウドサービスとしての提供を行っております。
①「IoT」
 モノのインターネット化を進める製造業向け
②「クラウド」
 クラウド事業者向け、Microsoft Corporation等のクラウドを利用してサービスを提供する事業者向け
③「通信(MVNO・光コラボレーション)」
 規制緩和が進む移動体通信のMVNO事業、FTTH固定回線の光コラボ事業向け
 当社の提供する「Bplats®」は、サブスクリプションビジネスを行う事業者向けの製品であり、1.バックオフィス向け管理機能、2.マーケットプレイスやマイページといった販売向け・ユーザー向けフロント機能、3.事業モデルを設計するための商流構築機能(B2Bチェーン機能)を備えております。
 また、「Microsoft CSPモジュール・光コラボレーションモジュール・MVNOモジュール」等、特定のビジネス向けの処理を行うための業態特化型モジュールを別に備えており、対応業域への事業参入が可能になっております。
 このように、ユーザー(利用者)に接し見積・販売や情報提供を行う機能から、注文の処理・契約管理や料金計算・請求・課金を行うバックオフィス機能までがひとつに統合され、更に事業モデル設計の機能も有することで、「Bplats®」は様々なサブスクリプション型のサービスを販売から管理まで一気通貫で行うことができ、サブスクリプションビジネスをワンストップで実現することができる、という特徴があるものと考えております。
 「Bplats®」はこれまで、1.ビジネスモデルの変革が進む製造業のIoTへの取り組み、2.技術革新が進むクラウドサービス、3.規制緩和により市場が拡大する通信(MVNO・光コラボレーション)の3つの分野で、新事業の創出やビジネスの転換に取り組む大企業を中心に活用されてきました。
 当社では、販売店・代理店のピラミッドで構成されるような大規模な売買エコシステムの構築に向いた「Bplats® Channel Edition」、物理的なデバイス、クラウドコンピューティングやアプリケーションと、それらの供給・受給が複雑に関係し、事業者が「売り手でもあり買い手でもあり」販売者が「買い手でもあり売り手でもある」ようなより柔軟で有機的な売買モデルの構築が可能な「Bplats® Platform Edition」の、2つの「Bplats®」のラインナップを有しております。この市場拡大への取り組みとして、特に「Bplats® Platform Edition」において、パートナー戦略(販売協力・OEM)を推進しております。

 また、当社は「技術や商品開発の重要性の一方で、収益モデルにおいても重要なパラダイムシフトが生じるが、この点の研究・啓蒙が乏しい」という、産業界に通底する課題を認識しており、商品・サービスの価格決定スキーム等に示される「プライシングサイエンス」の研究概念を提唱し、IoTをはじめとする新たな産業の収益モデルのための知識を体系化し、様々なツールを研究開発することを、各教育・学術機関と協力して進めております。
 
【業績等】
業績動向(百万円) 売上高 営業利益 経常利益 純利益
(単独実績)2016.3 363 15 15 12
(単独実績)2017.3 505 -29 -29 -30
(単独予想)2018.3 550 38 44 37
(単独3Q累計実績)2018.3 347 -21 -23 -23
1株当たりの数値(円) EPS BPS※ 配当
(単独予想 )2018.3 38.24 - - 
PER:57.5
PBR:
配当利回り:
公募時吸い上げ資金:3.8億
公募時時価:24億

上場時発行済み株数 1,109,480株 (別に潜在株式107,000株)
公開株数 172,500株(公募100,000株、売り出し50,000株、オーバーアロットメント22,500株)
シンジケート 公開株数150,000株(別に22,500株)/ 単位(株) 単位(%)    
【株主構成】
Globis Fund III, L.P. ベンチャーキャピタル(ファンド) 247,820 22.20
藤田 健治 代表取締役社長 170,000 15.23
東京センチュリー(株) 特別利害関係者など 160,000 14.33
篠崎 明 取締役副社長 101,000 9.05
宮崎 琢磨 取締役 101,000 9.05
Globis Fund III(B),L.P ベンチャーキャピタル(ファンド) 69,700 6.24
(株)Showcase Capital ベンチャーキャピタル(ファンド) 40,000 3.58
NVCC8号投組 ベンチャーキャピタル(ファンド) 40,000 3.58
(株)ネットワールド 特別利害関係者など 32,820 2.94
Growth Tree Ltd ベンチャーキャピタル(ファンド) 20,000 1.79

ロックアップについて
 本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、貸株人かつ売出人である藤田健治並びに売出人である篠崎明及び宮崎琢磨並びに当社株主である東京センチュリー株式会社、株式会社Showcase Capital、株式会社ネットワールド、Growth Tree Ltd、花輪正一、TKSパートナーズ株式会社、岩澤英樹、片山美枝子、任力及び斉藤純一は、主幹事会社に対して、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後90日目の平成30年7月2日までの期間中は、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の売却等(ただし、引受人の買取引受による売出し及びオーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと等は除く。)を行わない旨を合意しております。
 また、売出人であるGlobis Fund III, L.P.及びGlobis Fund III (B), L.P.並びに当社株主であるNVCC8号投資事業有限責任組合は、主幹事会社に対して、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後90日目の平成30年7月2日までの期間中は、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の売却等(ただし、引受人の買取引受による売出し及びその売却価格が「第1 募集要項」における発行価格の1.5倍以上であって、主幹事会社を通して行う売却等は除く。)を行わない旨を合意しております。
 加えて、当社は主幹事会社に対して、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後180日目の平成30年9月30日までの期間中は、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の発行、当社株式に転換もしくは交換される有価証券の発行又は当社株式を取得もしくは受領する権利を付与された有価証券の発行等(ただし、本募集、株式分割、ストック・オプションとしての新株予約権の発行及びオーバーアロットメントによる売出しに関連し、平成30年2月27日開催の当社取締役会において決議された主幹事会社を割当先とする第三者割当増資等を除く。)を行わない旨を合意しております。

【代表者】
代表者生年月日
1969年08月22日生まれ
代表者略歴
1992年04月 三井物産(株)入社
2002年07月 ライセンスオンライン(株)設立 (当時三井物産(株)100%子会社) 代表取締役社長
2006年11月 当社設立、代表取締役社長(現任)
2008年07月 TKSパートナーズ(株) 取締役(現任)

【幹事団】
主幹事証券 野村 - -
引受証券 みずほ - -
引受証券 SMBC日興 - -
引受証券 SBI - -
引受証券 マネックス - -
引受証券 いちよし - -
引受証券 エース - -
引受証券 丸三 - -

【私見】
  IoT関連で業種としては人気がありそうな会社です。業績は規模は小さく、PERも現段階では高めですが、今3月期を過ぎればそう高くはないかと思います。問題は需給で、非常に小さいのは良いですが、グロービスをはじめロックが切れるVCがいるので高値での警戒感は非常に高いです。初値は良くともセカンダリーはVCが売り切った後でなければ危険を感じます。
想定価額:1860円
仮条件上限:2200円
初値予想:5000円
ブック申し込み度・・・強気
セカンダリー期待度・・・中立
総合評価3.5

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