2018年3月6日火曜日

IPO(キュービーネットホールディングス)

【事業内容】
1)主なサービス内容
①「QB HOUSE」
「QB HOUSE」は、『低価格・短時間・高利便性・ヘアカットのみ・予約不要』という5つの『お手軽さ』をサービスの軸とした、ヘアカットサービスを提供しております。
 洗髪、髭剃り及びカラーリング等のサービスを省き、『ヘアカットのみ』のサービスを提供しております。洗髪を行わない代わりに、「エアウォッシャー」と呼ばれる吸引機を使い、ヘアカット後の髪の毛を吸い取る方法を考案し、採用しております。
 客席の設備の開発も重ね、施術に必要なすべての設備及び備品を客席の前面に配置することにより、スタッフがお客様からなるべく離れずに作業を完結することが可能となり、ヘアカットに集中し、『短時間』で作業を終了することができるようになっております。
 従来型の理美容店では予約が面倒、待ち時間が読みにくい等の不満がありましたが、各店舗の入り口に信号機のようなランプを設置することにより、待ち時間の目安がわかり、『予約不要』となっております。洗髪設備やカラーリングスペース等が不要なため、出店場所の制約が少なくなり、駅及びショッピングセンター等のお客様の利便性が高い場所に出店することができております(『高利便性』)。
 これらの結果、お客様に『低価格』なヘアカットサービスが提供できるようになっております。

②「FaSS」
「FaSS」は、「QB HOUSE」の『お手軽さ』を踏まえた上で、『Fast Salon for Slow Life』という新しいコンセプトの下、20~40代の男女をメインターゲットにしたサロンであります。店舗内装は「やさしい家」をテーマに温もりの感じられる空間となっております。
 カット&スタイリングのメインメニューを中心に、「前髪だけカット」「スタイリングだけ」等、ニーズに合わせたメニューも取り揃えております。


(2)店舗の形態と運営
当社グループの店舗形態は、当社グループが店舗を設置する「直営店」と、当社グループとのフランチャイズ契約に基づき、フランチャイジーが店舗を設置する「FC店」があります。(フランチャイズ契約の内容については、「第2 事業の状況 5 経営上の重要な契約等(1)フランチャイズ契約」をご参照ください。)
 また、当社グループの店舗運営は、当社グループが雇用する従業員が店舗を運営する「直轄運営」と、当社グループとの業務委託契約に基づき、理容師又は美容師資格を保有しているエリアマネージャーと呼ばれる外部の取引先が雇用する従業員が店舗を運営する「業務委託」があります。(業務委託契約の内容については、「第2 事業の状況 5 経営上の重要な契約等(2)業務委託契約」をご参照ください。)
上述の店舗形態及び店舗運営を組み合わせた、当社グループの店舗の種類は、以下の4種類であります。
① 直営・直轄店舗…………当社グループが店舗を設置し、当社グループが店舗を運営。
店舗設備の所有者は、当社グループであります。また、当社グループが雇用する従業員が、店舗においてヘアカットサービスの提供等を行い、店舗を運営しております。
② 直営・業務委託店舗……当社グループが店舗設置し、店舗運営をエリアマネージャーに業務委託。
店舗設備の所有者は、当社グループであります。また、当社グループは、エリアマネージャーに業務委託し、エリアマネージャーが雇用する従業員が、店舗においてヘアカットサービスの提供等を行い、店舗を運営しております。
③ FC・直轄店舗…………フランチャイジーが店舗を設置し、当社グループが店舗を運営。
店舗設備の所有者は、フランチャイジー(主に鉄道事業者の子会社)であります。また、フランチャイジーは、当社グループに業務委託し、当社グループが雇用する従業員が、店舗においてヘアカットサービスの提供等を行い、店舗を運営しております。
④ FC・業務委託店舗……フランチャイジーが店舗を設置し、店舗運営をエリアマネージャーに業務委託。
店舗設備の所有者は、フランチャイジー(主に鉄道事業者の子会社)であります。また、フランチャイジーは、エリアマネージャーに業務委託し、エリアマネジャーが雇用する従業員が、店舗においてヘアカットサービスの提供等を行い、店舗を運営しております。
また、店舗の形態と運営の関係図は、以下のとおりであります。

【業績等】
業績動向(百万円)売上高 営業利益 税引き前利益 純利益
(連結実績)2016.6 16,675 1,416  822   565
(連結実績)2017.6 17,971 1,502 1,417 1,023
(連結予想)2018.6 19,090 1,714 1,631 1,100
(連結中間実績)2018.6 9,614 930 888 594
1株当たりの数値(円)EPS BPS 配当
(連結予想 )2018.6 91.67  -   -
上場時発行済み株数12,000,000株 (別に潜在株式1,644,000株)
公開株数11,253,700株(売り出し9,785,900株、オーバーアロットメント1,467,800株)シンジケート公開株数9,785,900株(別に1,467,800株)/
PER:24.5
PBR:
配当利回り:
公募時吸い上げ資金:253億
公募時時価:270億
    
【株主構成】
インテグラル2号投組  ベンチャーキャピタル(ファンド)10,133,500 74.27 180日
Integral Fund II(A) ベンチャーキャピタル(ファンド)1,120,200 8.21 180日
インテグラル(株) ベンチャーキャピタル(ファンド)592,300 4.34 180日
北野 泰男 代表取締役社長 536,000 3.93 180日
入山 裕左 常務取締役 142,000 1.04 180日
宮崎 誠 取締役 108,000 0.79 180日
松本 修 取締役 108,000 0.79 180日
松尾 香織 執行役員 23,000 0.17 
新見 哲也 従業員 12,000 0.09
古谷 亮二 従業員 12,000 0.09

ロックアップについて
引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人かつ貸株人であるインテグラル2号投資事業有限責任組合及びIntegral Fund Ⅱ(A)L.P.、並びに当社の株主であるインテグラル株式会社、北野泰男、入山裕左、宮﨑誠及び松本修は、共同主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日(当日を含む)後180日目(2018年9月18日)までの期間(以下、「ロックアップ期間」という。)、共同主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等(ただし、引受人の買取引受による売出し、グリーンシューオプションの対象となる当社普通株式を共同主幹事会社が取得すること等を除く。)を行わない旨を合意しております。
また、当社は共同主幹事会社に対し、ロックアップ期間中は共同主幹事会社の事前の書面による同意なしに、当社普通株式の発行、当社普通株式に転換もしくは交換される有価証券の発行又は当社普通株式を取得もしくは受領する権利を付与された有価証券の発行等(ただし、株式分割及びストック・オプションにかかわる発行等を除く。)を行わない旨合意しております。
ロックアップ期間終了後には上記取引が可能となりますが、当該取引が行われた場合には、当社普通株式の市場価格に影響が及ぶ可能性があります。

【代表者】
代表者生年月日 1969年06月26日生まれ
代表者略歴
1995年04月 (株)日本債券信用銀行(現 (株)あおぞら銀行)入行
2005年02月 当社(旧キュービーネット(株)①)入社 財務部長 9月:取締役経営企画室長
2007年09月 (株)キューアンドビー取締役
2009年10月 代表取締役社長CEO キュービーエス(株) 代表取締役
2011年06月 QB House (Hong Kong) Limited Director CEO(現任) 7月:当社(旧キュービーネット(株)②)代表取締役社長
2012年02月 台和捷麗有限公司 董事(現任)
2015年06月 当社(旧キュービーネット(株)③)代表取締役社長(現任)
2016年07月 キュービーネット(株) 代表取締役社長(現任) 9月:QB HOUSE USA INC. Director(現任)
【幹事団】
主幹事証券 大和
主幹事証券 三菱UFJモルガン・スタンレー
引受証券 みずほ
引受証券 SMBC日興
引受証券 東海東京
引受証券 岡三
引受証券 岩井コスモ
引受証券 マネックス
引受証券 SBI

【私見】
 デフレの時には良いビジネスモデルとだ思いましたが、上場がやや遅かったように思えます。業績も伸びたものの、今後の成長には疑問があり、PERも同業と同程度で、特段割安感はないので上値も限界があると思います。ロックがかかっているものの、VCの売り出し案件で初値人気はないと思います。時価総額からはそこまで大きくないので、下値不安もありません。

仮条件上限:2250円
初値予想:2250円
ブック申し込み度・・・中立
セカンダリー期待度・・・中立
総合評価3

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