2021年3月16日火曜日

IPO分析(Appier Group)

 【事業内容】

(1) 当社グループの概要

 当社グループは、将来、全ての企業のソフトウェアにAIが搭載され、企業の意思決定がより正確で自動的にかつユーザーの行動を先回りするような形で実行されるようになると想定しています。当社グループは、デジタルマーケティングとセールスの領域のソフトウェアの変革から事業を開始しました。当社グループは、AIマーケティングのソリューションをSaaSモデルで提供するパイオニアを自負しています。AIによって自動的に消費者の行動を予測するという特徴をもった、マーケティング及びセールスの活動の全領域を支援するソリューションを提供しています。

 当社グループのAIプラットフォーム上で提供されるソリューションは、最先端のAIモデルによって将来予測を行うという特徴を持ち、データが真の価値を発揮することを可能にします。そして、マーケティング及びセールスの領域におけるファネルの各段階での課題に対応したものになっています。

① 潜在ユーザーの予測及び獲得:CrossX

 AIが最も生涯価値の高いユーザーを予測し最適なチャネルで獲得することで望ましい投資対効果を実現

② ユーザーの維持及び関係構築:AIQUA

 AIによるユーザーの将来行動予測に基づき、ユーザーとのエンゲージメントをAIによって個人に対して最適にパーソナライズされた形で効率的にあらゆるチャネルを通じて実行

③ 購買・アクションへの動機付け:AiDeal

 購入をためらっているユーザーをAIが発見し、当該ユーザーに対し効果的なオファー(期間限定のディスカウントなど)を提案し購入まで導くことで、収益性の向上を実現

④ オーディエンス・インテリジェンス:AIXON

 導入しやすいデータサイエンス機能を持つAI搭載の予測分析プラットフォーム。ユーザーの行動を予測する最先端のAIを活用した予測モデルを自動で構築することが可能


当社グループは、顧客企業に次の価値を提供しています。

 第一に、最先端のAIを簡単に活用できるようにすることで、AIを業務プロセスに組み込むための開発時間とコストを大幅に圧縮することができます。

 第二に、当社のAIソリューションを用いることで、デジタルマーケティングとセールスの領域の課題を一気通貫で解決することが期待できます。当社のソリューションは、ファネルの各段階で顧客企業の課題に簡単に対応することができます。また、他のファネル段階への展開を容易にするために、データは相互にリンクされています。

 最後に、将来予測を行う当社グループのAIソリューションを利用することによって、従来、過去データのみに基づいて実施されていたマーケティング上の意思決定を、ユーザーの行動を予測して先回りするものに変えることができ、顧客企業は、これによりビジネスの機会損失を最小限に抑えることが期待できます。


(2) 当社グループの歴史

 当社グループは、2012年6月にAppier, Inc.が、米国のハーバード大学やスタンフォード大学在籍時に四足自立歩行ロボットや自動運転自動車の開発など、AI、データ分析、分散処理システム等分野での研究経験を有するAIサイエンティストとコンピュータプログラムのエンジニアメンバーによって、AIを活用した企業のマーケティングにおけるソリューションの研究開発を台湾で開始したことに始まります。マーケティングとセールスこそがユーザーとの最初の接点であり、全てのビジネスの出発点であると考えたからです。

 当社グループは、機械学習やAIの研究で実績を残したAIサイエンティストが技術面を牽引しています。全エンジニアの約70%(2021年1月末時点)がAI又はビッグデータの領域における博士号又は修士号を有しています。また、当社グループの役員又は従業員が執筆した300以上の論文が、トップジャーナル、カンファレンス、ワークショップ(アルバータ大学の定義に拠ります。)において発表されています。国際的かつ著名なデータ・マイニング・コンテストであるKDDカップにおいて、当社グループの従業員が参加したチームが7回優勝しております。これらのことから、当社グループは、フォーチュン誌から中国本土を除くアジアを拠点とする企業で唯一の「AI革命を牽引する50社(2017年)」及びガートナーから「AIクールベンダー(2017年)」に選出される等、AI企業として高い評価を受けて参りました。


・2014年に、当社グループ初のソリューションである「CrossX」の提供を開始しました。

・2014年から2015年には、台湾だけでなく日本と韓国にも事業を拡大しました。北東アジア地域は、2020年12月期(未監査)の当社グループの売上収益の68%を占めています。また、東南アジア各国の急激な経済成長を受け、各国への進出を進め、東南アジア地域は、2020年12月期(未監査)の当社グループ売上収益の10%を占めています。

・2018年には、インドのベンチャー企業であるQuantumgraph Solutions Private Limitedを買収し、そのソリューションを再設計しAI機能を追加することで、「AIQUA」を立ち上げました。

・2019年には、日本のベンチャー企業であるEmotion Intelligence株式会社を買収しました。同社のソリューションにさらに最先端の機械学習技術を追加することで、「AiDeal」を立ち上げました。

・2020年以降には、中国での事業活動を強化し、欧州、米国地域へと拡大しました。


 現在、当社グループは、東京の他、台北、シンガポール、シドニー、香港、ムンバイ、ニューデリー、ソウル、クアラルンプール、ホーチミン、マニラ、ジャカルタ、バンコク、大阪、北京、パリ及び米国カリフォルニア州といった15の国・地域に17のオフィスを構え、827の企業グループに直接もしくは代理店経由にてサービスを提供しております。当社の本社は東京にありますが、当社グループの開発の拠点は台湾です。


(3) 当社グループのAIプラットフォームができること

 近年の経済情勢を見ると、以下の3点を主な理由として、データを利活用したビジネスの需要が高まっており、ビッグデータを収集・解析・活用し、経営判断に役立てることがますます重要になっていると当社グループは考えております。

① デジタルデバイスの普及・浸透:スマートフォン、タブレット等を中心とした個人が所有するデジタルデバイスの普及

② 技術革新:クラウドコンピューティング、ビッグデータ解析技術、深層学習(ディープラーニング)技術等におけるイノベーション

③ データの利用可能性の拡大:検索エンジンやeコマースを通じたトランザクション・データ及びソーシャルメディア等を通じて生成された画像・動画等の非構造化データの増加


 このように様々なソースやデバイスから入手したデータを自動で統合することでユーザーのプロファイルを作成し、断片的な情報しかなかったデータから包括的なユーザーの情報を得ることを可能にしております。その際、ユーザーのウェブサイトの訪問履歴やアプリの使用履歴等を自然言語処理とディープラーニングにより解析することで、データがない領域があったとしても、周辺領域に対するユーザーの嗜好の理解を基に当該未開拓の領域に対する興味・関心の有無について予測することで、より広範なトピックに対するユーザーの行動を予測することを可能にしております。

 2021年2月時点において、当社グループのAIプラットフォームでは、1日当たり、約290億件の将来予測を行い、約18億件のトレーニングデータを学習し、3,000種類超のAI予測モデルの構築を行っております。


(4) 当社グループのソリューション

 当社グループは、企業と価値あるエンドユーザーを結びつけるためのAIベースのソリューションを提供しています。当社の顧客の多くは消費者向けの企業であるため、潜在的なユーザーの予測及び獲得からユーザーの維持及び関係構築、販売に至るマーケティングのすべてのプロセスを一気通貫でサポートできるソリューションを揃えております。

 そして、顧客企業が当社のソリューションを使用すればするほど、顧客企業はより多くの価値を得て、当社グループはより多くのロイヤルティを得ることができると考えています。

 また、CrossXは、AIが自動的にユーザー獲得のためのマーケティングキャンペーンを実施し、その実施結果等について顧客企業は当社のプラットフォーム上にあるレポートを通じて確認することができます。それに対して、AIQUA、AiDeal及びAIXONは、顧客企業が自ら利用できるプラットフォームを提供するものです。


 CrossXは2014年に提供を開始した当社初のソリューションであり、当社の売上収益への貢献度が最も大きいソリューションです。

 顧客企業がCrossXとの連携を開始すると、最初にユーザーデータの取り込みを行います。ユーザーのプロファイル、サイトデータ、ユーザー行動などの1万以上のデータの組み合わせが、当社グループのマルチタスク型ディープラーニングモデルに入力され、質の高いユーザーを見つけるだけでなく、「サイト訪問」「ユーザー登録」「購入」などの複数の重要な目標を達成するユーザーや、生涯価値などの将来の行動やパターンを予測し、顧客企業に最高のROI(注2)をもたらすユーザーを予測することができます。予測はこれで終わりではなく、獲得したデータに対して、繰り返し機械学習を行い、予測モデルの改善を継続し続けます。

 

② AIを活用して、ユーザーにパーソナライズされたメッセージを作成し、最も効率的にあらゆるチャネルを通じて、ユーザーとのエンゲージメントを実行するプラットフォーム:ソリューション名 AIQUA(アイコア)

一般消費者を対象とする企業は、ユーザーを獲得した次の段階として、マーケティング・ファネル図における上から2番目にあたる「ユーザーの維持及び関係構築」という課題に直面します。(1)複雑な内容のメッセージを作成し、複数のチャネルを管理するための手作業の負担が掛かる、(2)ユーザーに最適にパーソナライズされたメッセージを適切なタイミングで送ることができない、(3)ユーザーとの関係性構築のためのチャネルが不適切でロイヤルティの高いユーザーに変えることが出来ない、などが、一般消費者向けの事業を行う企業で良く見られるエンゲージメントの課題です。


 AIQUAは、これを解決するために当社が提供するAIソリューションです。2018年にインドのベンチャー企業であるQuantumgraph Solutions Private Limitedを買収し、そのソリューションを再設計しAI機能を追加することでAIQUAを立ち上げました。

 従来のマーケティング・オートメーション・ソリューションと異なり、AIが組み込まれているAIQUAは、ユーザーの取りうる行動を予測し、ユーザーに最適にパーソナライズされたメッセージを最適なタイミングで提供することで、ユーザーとのエンゲージメントを強化することが可能です。


AiDealは、この問題を解決するAIソリューションです。日本のEmotion Intelligence株式会社を買収し、同社のソリューションに最先端の機械学習技術を追加することで、購入をためらっているユーザーを特定し、売上の最大化と購入の動機付けをもたらすプラットフォームである「AiDeal」を立ち上げました。

 AiDealは、AIによって、ユーザーのモバイル画面へのタッチやスワイプ方法、カーソルの位置、スクロールの量など、サイト全体でのユーザーのリアルタイムでの挙動に関するデータを処理し、ユーザーが製品やサービスの購入を決定するに至るトリガーを見つけ出し、購入をためらっているユーザーを検出します。その上で、当該ユーザーに対し、カスタマイズされた効果的なオファー(期間限定のディスカウントなど)を提案し、購入まで導くことで、購買の頻度及び確度の向上並びに収益性の向上を可能にします。また、カートの中に放置されていた商品を購入させるために、限られた時間内にクーポンの有効期限を設定する機能も提供しています。

 これにより、顧客企業は、クーポン等を提供すれば購入に至る可能性が高い、購入をためらっているユーザーを推定し、効率的にターゲットにすることができます。

 

 ④ AI予測モデルを自動的かつ簡単に構築し、容易にオーディエンスの行動予測を行うことを可能にするデータサイエンスプラットフォーム:ソリューション名 AIXON(アイソン)

一般消費者を対象とする企業は、ユーザーに対するデータ分析により得られる知見をビジネスに有効利用したいと考えた際に、(1)データは複数のソースや異なるフォーマットでバラバラに分断されていること、(2)正確なAIモデルを構築するには時間とコストがかかること、(3)行動に移せるような実用的な知見がデータサイエンティストからは提示されないこと、という課題に直面します。マーケティング・ファネル図の上から4番目の「オーディエンス・インテリジェンス」にあたります。


 AIXONは、この3つの課題を解決するために設計された、導入しやすいデータサイエンス機能を持つAI搭載の予測分析プラットフォームです。これを用いることにより、顧客企業は、自社でデータサイエンティストを抱えることなく、膨大なユーザーデータを統合・強化して、機械学習モデルを用いたシナリオに基づいてターゲットとなるオーディエンス(注3)の行動予測を自動的に行うことが可能となります。また、AIXONは、AIが導き出した結論の論拠を、顧客企業に分かりやすく説明・表示することができます。

 また、AIXONとAIQUAを同時に活用することで更に大きなシナジーがもたらされます。例えば、AIXONが予測するユーザーの潜在的な解約リスクや潜在的な購買行動などに対して、AIQUAを活用してユーザーに対するエンゲージメントをただちに実施することで、将来の損失を回避し、売上を増加させることが可能となります。このためAIQUAはAIXONと併売されることが多く、顧客に大きな価値をもたらすだけでなく、当社顧客の維持にも貢献しています。


【業績等】

業績動向(百万円) 売上収益 営業利益 税引き前利益 純利益

(連結実績)2018.12 6,290 -1,912 -1,963 -1,949

(連結実績)2019.12 7,219 -2,360 -2,253 -2,349

(連結実績)2020.12 8,970 -1,578 -1,557 -1,453

(連結予想)2021.12 10,943 -1,551  -  -1,674


1株当たりの数値(円) EPS BPS※ 配当

(連結予想)2021.12 -17.15 - 0

調達資金使途 人件費、クラウドサービス利用料、広告宣伝費、借入金の返済


上場時発行済み株数 99,872,490株 (別に潜在株式2,172,490株)

公開株数 18,875,200株(公募9,101,000株、売り出し8,789,500株、オーバーアロットメント984,700株)


 国内募集、引受人の買取引受けによる国内売出し及びオーバーアロットメントによる売出しと同時に、海外市場(但し、米国においては米国証券法に基づくルール144Aに従った適格機関投資家に対する販売のみとする。)における募集(海外募集)及び売出し(海外売出し)が、SMBC Nikko Capital Markets Limited、Merrill Lynch International、Mizuho International plc及びUBS AG London Branchを共同主幹事会社兼ジョイント・ブックランナーとする海外引受会社の総額個別買取引受けにより行われる予定であります。

 総発行株式数は9,101,000株の予定で、その内訳は、国内募集4,362,400株、海外募集4,738,600株の予定でありますが、最終的な内訳は、総発行株式数の範囲内で、需要状況等を勘案の上、発行価格決定日(2021年3月22日)に決定される予定であります。また、総売出株式数は8,789,500株の予定で、その内訳は、引受人の買取引受けによる国内売出し2,203,000株、海外売出し6,586,500株の予定でありますが、最終的な内訳は、総売出株式数の範囲内で、需要状況等を勘案の上、売出価格決定日(2021年3月22日)に決定される予定であります。


PER:

PSR:14.5

配当利回り:

公募時吸い上げ資金:302億

公募時時価:1597億

    


【株主構成】 

Plaxie Inc. 役員らが議決権の過半数を所有する会社 17,233,560 18.54 360日

SEQUOIA CAPITAL INDIA INV. IV ベンチャーキャピタル(ファンド) 15,496,820 16.67 40%180日・60%360日

Global Premier Group LTD. ベンチャーキャピタル(ファンド) 6,414,950 6.90 40%180日・60%360日

TA STRATEGIC PTE. LTD. ベンチャーキャピタル(ファンド) 5,468,520 5.88 40%180日・60%360日

蘇家永 取締役CTO 4,414,520 4.75 360日

ソフトバンクグループ(株) ベンチャーキャピタル(ファンド) 4,406,900 4.74 40%180日・60%360日

HIPPO TECHNOLOGY INV. CO.,LTD. ベンチャーキャピタル(ファンド) 3,673,610 40%180日・60%360日 3.95

GSEN APPIER CLIENT ASSET ACCT. ベンチャーキャピタル(ファンド) 3,590,420 3.86

ASEAN CHINA INV. FUND III L.P. ベンチャーキャピタル(ファンド) 3,521,310 3.79 40%180日・60%360日 

HIPPO II TECH. INV. CO.,LTD. ベンチャーキャピタル(ファンド) 3,367,470 3.62 40%180日・60%360日

PALACE INVESTMENTS PTE. LTD. ベンチャーキャピタル(ファンド) 3,195,340 3.44 40%180日・60%360日

JAFCO ASIA TECHNOLOGY FUND VI ベンチャーキャピタル(ファンド) 1,813,810 1.95 40%180日・60%360日


 グローバル・オファリングに関連して、売出人及び貸株人であるPlaxie Inc.、売出人である蘇家永、Ying-Jui Chen及び涂正廷並びに当社株主である李婉菱及び游直翰は、ジョイント・グローバル・コーディネーターに対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む。)後360日目の2022年3月24日(当日を含む。)までの期間中、ジョイント・グローバル・コーディネーターの事前の書面による同意なしには、当社普通株式の譲渡又は処分等(但し、引受人の買取引受けによる国内売出し、海外売出し、オーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと等を除く。)を行わない旨を約束する書面を差し入れる予定であります。

 売出人であるSEQUOIA CAPITAL INDIA INVESTMENTS IV、Global Premier Group Limited、TA STRATEGIC PTE. LTD.、ソフトバンクグループ株式会社、ASEAN CHINA INVESTMENT FUND III L.P.、HIPPO II TECHNOLOGY INVESTMENT COMPANY LIMITED及びASEAN CHINA INVESTMENT FUND (US) III L.P.は、ジョイント・グローバル・コーディネーターに対し、それぞれが保有する株式のうち40%に相当する株式(計15,718,952株)については元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む。)後180日目の2021年9月25日(当日を含む。)、それ以外の株式(計23,578,428株)については元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む。)後360日目の2022年3月24日(当日を含む。)までの期間中、ジョイント・グローバル・コーディネーターの事前の書面による同意なしには、当社普通株式の譲渡又は処分等(但し、引受人の買取引受けによる国内売出し、海外売出し、オーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと等を除く。)を行わない旨を約束する書面を差し入れる予定であります。


当社株主であるPALACE INVESTMENTS PTE. LTD.及びHIPPO TECHNOLOGY INVESTMENT COMPANY LIMITEDは、ジョイント・グローバル・コーディネーターに対し、それぞれが保有する株式のうち40%に相当する株式(計2,747,580株)については元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む。)後180日目の2021年9月25日(当日を含む。)、それ以外の株式(計4,121,370株)については元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む。)後360日目の2022年3月24日(当日を含む。)までの期間中、ジョイント・グローバル・コーディネーターの事前の書面による同意なしには、当社普通株式の譲渡又は処分等を行わない旨を約束する書面を差し入れる予定であります。


売出人であるJAFCO ASIA TECHNOLOGY FUND VI及びFabrizio Carusoは、ジョイント・グローバル・コーディネーターに対し、それぞれが保有する株式のうち50%に相当する株式(計1,394,910株)については元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む。)後180日目の2021年9月25日(当日を含む。)、それ以外の株式(計1,394,910株)については元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む。)後360日目の2022年3月24日(当日を含む。)までの期間中、ジョイント・グローバル・コーディネーターの事前の書面による同意なしには、当社普通株式の譲渡又は処分等(但し、引受人の買取引受けによる国内売出し、海外売出し、オーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと等を除く。)を行わない旨を約束する書面を差し入れる予定であります。


また、当社株主であるCONTINUUM CAPITAL II LIMITED PARTNERSHIP CAPITAL、ALIBABA TAIWAN ENTREPRENEURS FUND II LP、EDB INVESTMENTS PTE LTD、CLOUD RANGER LIMITED、TRANSLINK CAPITAL PARTNERS III L.P.、LINE株式会社、FONTAINE CAPITAL FUND, L.P.、UMC CAPITAL CORPORATION、PRESIDENT & FELLOWS OF HARVARD COLLEGE、APPIER SP1 LIMITED、AMTD PRINCIPAL INVESTMENT SOLUTIONS GROUP LIMITED、QUALGRO PTE LTD及びWI HARPER FUND VIII LPは、ジョイント・グローバル・コーディネーターに対し、それぞれが保有する株式のうち50%に相当する株式(計5,656,755株)については元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む。)後180日目の2021年9月25日(当日を含む。)、それ以外の株式(計5,656,755株)については元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む。)後360日目の2022年3月24日(当日を含む。)までの期間中、ジョイント・グローバル・コーディネーターの事前の書面による同意なしには、当社普通株式の譲渡又は処分等を行わない旨を約束する書面を差し入れる予定であります。


【代表者】

代表者名 游 直翰(上場時41歳11カ月)/1979年生

本店所在地 東京都港区愛宕

設立年 2018年

従業員数 0人 (1/31現在)連結492人

株主数 84人 (目論見書より)

資本金 6,063,000円 (2/24現在)

代表者生年月日 1979年04月03日生まれ

代表者略歴 年月 概要

2012年06月 Appier, Inc. 代表取締役(現任)

2013年10月 Appier Pte. Ltd. Director就任(現任)

2014年07月 Appier Japan(株)取締役就任 (現 代表取締役)

2019年02月 当社代表取締役就任(現任)


【幹事団】

主幹事証券 SMBC日興 - -

主幹事証券 みずほ - -

主幹事証券 BofA - -

引受証券 野村 - -

引受証券 楽天 - -

引受証券 SBI - -

引受証券 UBS - -


【参考類似企業】今期予想PER(3/10)

3690  イルグルム 38.9倍(連結予想 )

3906  ALBERT 98.3倍(単独予想 )

3909  ショーケース 213.6倍(連結予想 )

3961  シルバエッグ 43.5倍(連結予想 )

3984  ユーザローカル 67.8倍(単独予想 )

3993  PKSHA 258.3倍(連結予想 )

4056  ニューラル 274.3倍(単独予想 )

4165  プレイド -倍(単独予想 )

4382  HEROZ 306.0倍(単独予想 )

4425  Kudan -倍(連結予想 )


【私見】

 ソフトバンクGも出資している実質台湾のグローバルAIの会社ですが、規模感からも比較対象が難しい銘柄です。業績は赤字が続きますが、この手の企業では問題ないでしょう。同業者との比較になりますが、国内の企業では比較が見つからず、直近のプレイドはスタート時点で同規模であり、当然の上の評価はできます。海外のSBグループから比べれば小さいのですが、マザーズ市場を考えると、目先2000憶半ばから3000憶を目指すのかと思っています。


想定価額:1400円

仮条件上限:1600円

初値予想:2500円

ブック申し込み度・・・強気

セカンダリー期待度・・・中立

総合評価3.5

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