【事業内容】
インフルエンサー支援サービスを行っております。
① 「toridori base」[インフルエンサーマーケティングプラットフォームサービス]
顧客企業がインフルエンサーに直接PR投稿を依頼できるマーケティングプラットフォームです。顧客企業側のアプリは「toridori marketing」、インフルエンサー側のアプリは「toridori base」として運営しております(以下、両者をまとめて「toridori base」と呼ぶ)。顧客企業がプラットフォーム上でPR投稿依頼を掲載すると、商品を紹介したい全国のインフルエンサーが自ら立候補します。
インフルエンサーは顧客企業に採用されると、PR対象となる商品やサービスを無料で体験することができ、体験後に自身のInstagram、TikTokやYouTubeなどのSNSで、体験内容のレビューを投稿します。中には、PR対象となるサービスを無料で体験することに加えて、企業から投稿の報酬として金銭が支払われる案件もあります。
「toridori base」を通じて、マイクロインフルエンサー(フォロワー数が10万人未満のインフルエンサー)をメインとしたインフルエンサーに対してSNS活動の支援及び収益機会を提供しております。また、顧客企業側にとっても、システム上で直接インフルエンサーとPRにまつわるやりとりのすべてを完結できるため、ミドル・メガインフルエンサー(フォロワー数が10万人以上のインフルエンサー)を用いた広告手段と比較して値段を安く抑えられ、低価格帯でのインフルエンサーのPR投稿による認知拡大や集客のためのマーケティング活動を実現することができます。
なお、「toridori base」の主な収益は、顧客に対する月額使用料やインフルエンサーの採用に応じた従量課金となっており、インフルエンサーに対してはサービスを無料で提供しております。
「toridori base」はこれまで飲食業界、美容業界、通販業界等を中心に、レジャー、観光業界までSMB事業者をメインとして幅広い業種のお客様2,296社(2022年9月末時点/各四半期において、「toridori base」の有料会員として当社からの請求対象となった顧客の数)にご活用いただいております。また、約35,000人(2022年9月末時点)の様々な年齢層から構成されたインフルエンサーに登録いただいており、これらのインフルエンサーは、都市圏を中心に幅広い地域で活動しております。
② 「toridori ad」[成果報酬型広告サービス]
マイクロ~ミドルを中心に幅広い層のインフルエンサーに特化した成果報酬型(アフィリエイト)広告サービスであり、顧客企業が登録インフルエンサーに直接案件を掲載・募集できるマーケティングプラットフォーム「toridori ad」を運営しております。アフィリエイトとは、顧客企業のwebサイトにおいて、何らかの成果(購買、資料請求、会員登録等)が発生した場合に、インフルエンサーに対して、その成果に応じた報酬を支払うという広告形態であります。売上発生後に費用が発生するため、導入リスクが少なく、また売上発生に紐づいて費用が発生するため明確に費用対効果を把握できることから、美容品や通販などといった顧客企業にとってメリットが大きいサービスとなっております。
「toridori ad」の掲載案件に応募して採用されたインフルエンサーは、顧客企業のPR対象となるサービスを無料で体験するとともに、自身のInstagram、TikTokやYouTubeなどのSNSアカウントで体験内容のレビューを投稿します。後日、その投稿に掲載されたリンク経由での成果発生件数(購入件数等)に応じた報酬が顧客から当社グループに支払われ、そこから一定の手数料を差し引いた金額をインフルエンサーに支払っております。
③ 「toridori promotion」[タイアップ広告サービス]
インフルエンサーに特化したタイアップ広告サービスです。タイアップ広告とは、顧客企業が投稿に応じた固定報酬を支払うことで、インフルエンサーに対してPR投稿を依頼する方法であります。
顧客企業から依頼を受けて、依頼案件の内容に適したインフルエンサーに広告案件を紹介し、キャスティングを行います。インフルエンサーはPR対象となるサービスを無料で体験するとともに、自身のInstagram、TikTokやYouTubeなどのSNSアカウントで体験内容のレビューを投稿します。成果報酬型広告と異なり、固定の広告料が支払われるタイプの広告サービスとなっており、キャスティングされるのはミドル・メガインフルエンサーの場合が多く、主に認知拡大やブランディングを目的とした、所謂マスメディア広告の代替として利用されております。
また、「toridori promotion」においては、依頼案件の多くがTikTokやYouTubeなどの単価が高い動画投稿となっております。当社グループはこれらのSNSで活躍する有力インフルエンサーと直接広告業務委託契約を締結することでキャスティング能力を高めるとともに、特定の事務所等との契約関係を持たないインフルエンサー群とのネットワークも豊富に有しており、これらの幅広いネットワークを競争力の源泉として、アパレル商品、美容品、健康用品などをはじめとする様々なジャンルの顧客のニーズにマッチした提案をしております。
④ 「toridori made」[ブランド運営支援]
様々なジャンルでファンを魅了する世界観を持ったインフルエンサーの、自身のブランドを立ち上げ、商品を販売したいというニーズにお応えするサービスです。当該サービスは主に、2021年7月に買収した株式会社GIVINにおいて運営しております。
インフルエンサーからの依頼に基づき、アパレルやコスメなどの商品を中心にD2Cオリジナルブランドを立ち上げ、インフルエンサーと共同でブランドの育成・運営を行います。インフルエンサーとの商品企画、仕入、発注、販売、在庫管理、プロモーション、カスタマーサポートに至る一連のブランド運営業務を当社グループにて行っております。
また、2022年4月より、オリジナルブランドのみならず、マイクロインフルエンサーを中心に、海外のアパレル商品を取り扱うセレクトブランドショップの運営を開始し、2022年9月にはこれを発展させる形でECショップCRAMMY(インフルエンサーが選定した商品を当社グループが買い付け、販売する)の運営も開始しております。インフルエンサーに対しては販売実績に応じて、報酬が支払われる仕組みとなっております。
これまで、インフルエンサーはPR投稿による広告収入が主な収入源となっていましたが、「toridori made」によるブランドの確立を通してインフルエンサー自身が培ってきた影響力を自分の好きなように活かすことができ、インフルエンサーの新たな収益機会、活躍及びキャリア形成の場を提供しております。
⑤ 「toridori studio」[SNSコンサルティングサービス]
YouTubeの企画や映像制作、その他各種SNSに関わる一連の業務を当社グループで受託し、インフルエンサーの活動を支援しております。個人のインフルエンサーの映像制作のサポートから企業のSNS運営のサポートまで、幅広いお客様をサポートしております。収益モデルとしては、YouTubeの動画再生回数に連動してインフルエンサーが受け取るアドセンス収益の一部を当社グループが受け取るレベニューシェア型と、依頼者からYouTube動画制作の支援を受託し、報酬を受け取る受託型の二種類が存在しております。
なお、「toridori studio」で活躍するインフルエンサーに対しては、「toridori promotion」で取り扱う案件を紹介しております。2つのサービスを連携することにより提供価値の向上に努めております。
【業績等】
決算期 種別 売上高 営業利益 経常利益 純利益
2022/12 連結3Q累計実績 1,444 -314 -316 -485
2022/12 連結会社予想 1,986 -380 -410 -581
2021/12 連結実績 1,057 -400 -404 -436
2020/12 単独実績 564 -177 -179 -179
決算期 種別 EPS BPS 配当
2022/12 連結会社予想 -209.37 - 0.00
上場時発行済株数 3,096,400株(別に潜在株式303,220株)
公開株数 496,800株(公募283,000株、売り出し149,000株、オーバーアロットメント64,800株)
調達資金使途 人件費、広告宣伝費・販売促進費
PER:
PBR:
配当利回り:
公募時吸い上げ資金:7.4億
公募時時価:46億
【株主構成】
中山貴之 代表取締役社長など 1,134,880 36.41% 180日
コタエル信託(株) 新株予約権信託の受託者 303,220 9.73% 180日
GlobalCatalystPartnersJ2号投組 ベンチャーキャピタル(ファンド) 180,000 5.78%
国本貴志 特別利害関係者など 174,600 5.60% 180日
樹神秀和 取締役など 172,800 5.54% 180日
三菱UFJキャピタル7号投組 ベンチャーキャピタル(ファンド) 128,560 4.12% 90日・2倍
日本郵政キャピタル(株) ベンチャーキャピタル(ファンド) 114,280 3.67% 90日・2倍
(株)セレス 取引先 108,600 3.49% 90日・2倍
(株)Donuts 吸収合併した子会社の元株主 101,000 3.24%
三宮翔太 取締役 96,000 3.08% 180日
イーストベンチャーズ3号投組 ベンチャーキャピタル(ファンド) 76,820 2.46% 90日・2倍
本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人かつ貸株人である中山貴之、売出人である樹神秀和、金子心及び吉田輝、当社の株主である国本貴志、三宮翔太、金子健人、長坂翔吾、佐野拓也、大野将太、高安聡、井上智裕、嶋田健二、長谷部潤、重松大樹、寺垣俊介、菊地隆行、西宏昌、山本文夫、森田一樹、神初忠宏及び樽見伸二は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日(当日を含む)後180日目(2023年6月16日)までの期間(以下、「ロックアップ期間」という。)、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等(ただし、引受人の買取引受による売出し、グリーンシューオプションの対象となる当社普通株式を主幹事会社が取得すること等を除く。)を行わない旨を合意しております。
また、売出人であるイーストベンチャーズ3号投資事業有限責任組合、当社の株主である三菱UFJキャピタル7号投資事業有限責任組合、日本郵政キャピタル株式会社、株式会社セレス、イノベーション・エンジンPOC第2号投資事業有限責任組合、名古屋テレビ・ベンチャーズ合同会社、Founder Foundry1号投資事業有限責任組合、イノベーション・エンジンPOC投資事業有限責任組合及び90s1号投資事業有限責任組合は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日(当日を含む)後90日目(2023年3月18日)までの期間、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等(ただし、引受人の買取引受による売出し、グリーンシューオプションの対象となる当社普通株式を主幹事会社が取得すること及び売却価格が本募集等における発行価格又は売出価格の2倍以上であって、主幹事会社を通して行う株式会社東京証券取引所取引での売却等を除く。)を行わない旨を合意しております。
さらに、当社の新株予約権を保有するコタエル信託株式会社は、主幹事会社に対し、ロックアップ期間中は主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社新株予約権及び新株予約権の行使により取得した当社普通株式の売却等を行わない旨を合意しております。
【代表者】
代表者名 中山 貴之(上場時32歳11カ月)/1990年生
本店所在地 東京都渋谷区円山町
設立年 2016年
従業員数 101人 (2022/10/31現在)(平均27.4歳、年収411.2万円)、連結112人
事業内容 インフルエンサーと企業をマッチングするマーケティングプラットフォームサービス「toridoribase」をはじめとしたインフルエンサーマーケティングサービスの開発・提供
URL https://toridori.co.jp/
株主数 38人 (目論見書より)
資本金 701,860,000円 (2022/11/14現在)
代表者生年月日 1990年01月03日生まれ
代表者略歴
2011年08月 株式会社アイプラス設 立 代表取締役就任(現任)
2016年06月 当社設立 代表取締役社長就任(現任)
2016年10月 株式会社OTOZURE(2019年12月に株式会社コラボテクノロジー(現当社)に吸収合併)設立 代表取締役就任
【幹事団】
主幹事証券 大和 400,000 92.59%
引受証券 SBI 19,400 4.49%
引受証券 みずほ 4,300 1.00%
引受証券 SMBC日興 4,300 1.00%
引受証券 楽天 1,200 0.28%
引受証券 松井 1,200 0.28%
引受証券 マネックス 1,200 0.28%
引受証券 あかつき 400 0.09%
【参考類似企業】今期予想PER(11/21)
6069 トレンダーズ 21.6倍 (連結予想)
6573 アジャイル - (連結予想)
7063 Birdman 31.8倍 (連結予想)
7069 サイババズ 31.8倍 (連結予想)
9254 ラバブルマケ 18.1倍 (連結予想)
【私見】
インフルエンサーマーケティングサービスということで同業も多く真新しはないので業績妙味はありません。売上は伸びていることは評価できますが、赤字が続き来期予測次第ですが、現状は高い評価はできません。規模が小さいことは評価できますが、1社ロックなしVCもいるので警戒感もあり、上値は追いづらい展開になると予想します。
想定価額:1470円
仮条件上限:1500円
初値予想:2200円
ブック申し込み度・・・やや強気
セカンダリー期待度・・・中立
総合評価:3.5
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