【事業内容】
工場・倉庫・店舗や、一般の住宅などの建物において、地盤の不同沈下を原因として生じたコンクリート床の沈下・傾き・段差・空隙を完全ノンフロンのウレタン樹脂、及び小型機械を用いた独自の「アップコン工法」によって修正する施工を主力事業として展開しております。
従来、コンクリート床の沈下修正時には、既設のコンクリートを取り壊し、新たなコンクリート床を打設するコンクリート打替え工法などが用いられてきましたが、アップコン工法では、既設のコンクリート床を破壊するなど、大規模な解体工事が不要であり、また、機械や荷物の撤去・移動・引っ越し作業も必要としないことから、操業を止めることなく短期間でコンクリート床の傾きを修正することを可能としております。
その他、アップコン工法を応用した技術を用いて、主に公共工事として、道路や空港に生じた段差の修正や空隙充填なども行っております。
また、当社では新たな事業展開推進のため、多数のプロジェクトを進行させ、常に発泡ウレタンの新規応用分野の研究開発を継続しており、2015年には、産官学連携で共同開発した、工法を用いた施工(農業用に用いられている水路トンネルの維持・補修に係る施工)の事業化に成功しております。
軟弱地盤の多いわが国において、ウレタン樹脂を使用した沈下修正工事を行うことで、暮らしやすい社会を築くとともに、大量生産、大量消費を特徴としてきたこれまでの「フロー型社会」から、住宅や、橋・道路などの社会インフラを長持ちさせることによって、持続可能で豊かな社会を実現する「ストック型社会」の形成に貢献するために社会貢献度の高い研究・開発企業を目指しております。
硬質発泡ウレタン樹脂の新規応用分野への研究開発に取り組むことで、自ら市場を創りながら事業を開拓していくサイクルを目指す研究開発型企業を目指しております。
により状態を変えながら形成される樹脂。
1.具体的ビジネス
(1)民間事業
企業の生産・販売活動の拠点である工場、倉庫、店舗のほか、一般の住宅など、地震や地盤沈下で傾いたコンクリート床を修正いたします。
① 工場・倉庫・店舗
工場床下に空洞が発生、装置が振動し不良品率が増加、倉庫の床が傾き荷物が積み上げられない、段差でフォークリフトの走行が困難、といったこれらの原因である傾いたコンクリート床を業務・操業を止めずに床の沈下修正を行います。
② 住宅等
地震や地盤沈下によって発生した住宅の傾きを、基礎下にウレタン樹脂を注入し基礎から傾きを修正するものです。住人は住宅に居住したまま、引越しや荷物の移動も必要ありません。
③ その他
施工に先立っての調査、マンションのエントランス及び事務所等の沈下修正工事が含まれます。
(2)公共事業
わが国の農業用水路、道路、空港等の老朽化した社会インフラの機能回復に資するために各研究開発プロジェクト(既存工法の応用技術を含む)により開発された技術を新規事業として公共工事に展開したものです。
① 農業用水路・導水路トンネルウレタン空洞充填工事
小規模断面トンネルに特化して研究開発され、老朽化などによって発生したトンネル覆工背面の空洞にウレタン樹脂を充填させることで農業用水路などの突発的な崩壊を防止する、小規模断面トンネルの維持・補修を行う工事です。
② 道路・橋梁部踏み掛け版等の空洞・空隙充填工事
高速道路・国道他で多用されているコンクリート舗装版に生じた様々な変状(沈下/段差・バタつき・空洞/空隙)を専用に開発した高強度ウレタン樹脂を使用して、開削せずに短工期で修正します。短工期であるため、交通規制の早期規制開放を実現する工法です。
また、変状を修正するだけでなく表層路盤のゆるみも解消出来る工事です。
③ 港湾
地震によって生じた港湾の岸壁部の路盤の段差やコンテナターミナル内のRTG(タイヤ式門型クレーン)走行路盤に生じた沈下を夜間工事のみなど短工期で修正出来る工事です。
④ その他
地盤沈下や地震によって生じた空港エプロンの段差・沈下、防衛施設及び学校体育館のステージのたわみや床の傾きをウレタン樹脂を使用して短工期で修正する工事です。
【業績等】
決算期 種別 売上高 営業利益 経常利益 純利益
2023/01 単独中間実績 455 88 94 64
2023/01 単独会社予想 900 150 150 98
2022/01 単独実績 673 55 53 37
2021/01 単独実績 914 235 250 181
決算期 種別 EPS BPS 配当
2023/01 単独会社予想 70.52 - -
上場時発行済株数 1,399,400株
公開株数 249,000株(公募100,000株、売り出し117,000株、オーバーアロットメント32,000株)
調達資金使途 広告宣伝費、設備投資、人材の採用・育成費用
PER:18.2
PBR:
配当利回り:
公募時吸い上げ資金:4.5億
公募時時価:25億
【株主構成】以下180日
松藤展和 代表取締役社長 862,800 66.40%
アクアプレコン(株) 代表取締役社長の資産管理会社 167,000 12.85%
松藤真弓 代表取締役社長の配偶者 60,000 4.62%
松藤花梨 代表取締役社長の血族 60,000 4.62%
松藤南輝 代表取締役社長の血族 60,000 4.62%
千家道恵 代表取締役社長の血族、元取締役 24,000 1.85%
飯塚朋子 監査役 16,000 1.23%
桑田豪 取締役 12,000 0.92%
江間哲郎 監査役 12,000 0.92%
川口宏二 取締役 10,000 0.77%
(1)TOKYO PRO Marketにおける当社普通株式の取引(気配表記を含む。)がブックビルディング方式による発行価格及び売出価格の決定に影響を及ぼすおそれを可及的に排除する観点から、本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、当社役員かつ貸株人である松藤展和、当社役員である飯塚朋子、桑田豪、江間哲郎、川口宏二、当社大株主であるアクアプレコン株式会社、松藤真弓、松藤花梨、松藤南輝、千家道恵その他6名の計16名は、Jトラストグローバル証券株式会社(主幹事会社)に対し、本書提出日から当社普通株式に係るTOKYO PRO Marketからの上場廃止予定日である2022年12月25日までの期間中は、本書提出日現在に自己の計算で保有する当社普通株式の売却等又はこれらに係る注文を行わない旨を約束しております。
(2)本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、当社役員かつ貸株人である松藤展和、当社役員である飯塚朋子、桑田豪、江間哲郎、川口宏二、当社大株主であるアクアプレコン株式会社、松藤真弓、松藤花梨、松藤南輝、千家道恵は、主幹事会社に対し、当社普通株式の名古屋証券取引所ネクスト市場上場(売買開始)日(当日を含む)後180日目の2023年6月23日までの期間(以下「ロックアップ期間」という。)中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の売却(ただし、引受人の買取引受による売出し、オーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと及びグリーンシューオプションの対象となる当社普通株式を主幹事会社が取得すること等は除く。)等は行わない旨合意しております。
【代表者】
代表者名 松藤 展和(上場時64歳7カ月)/1958年生
本店所在地 神奈川県川崎市高津区坂戸
設立年 2003年
従業員数 44人 (2022/10/31現在)(平均35.1歳、年収505.9万円)
事業内容 土木工事業
URL https://www.upcon.co.jp/
株主数 16人 (目論見書より)
資本金 43,000,000円 (2022/11/24現在)
代表者生年月日 1958年05月11日生まれ
代表者略歴
1989年01月 トラビス・パートナーズ建築事務所(オーストラリア法人)入社日本担当部長
1998年02月 アーキプロ建築設計事務所(オーストラリア法人)設立代表取締役社長
2001年07月 メインマーク・ジャパン株式会社(現メインマーク株式会社)設立代表取締役社長
2003年06月 当社設立(2004年2月有限会社から株式会社に組織変更)代表取締役社長(現任)
【幹事団】
主幹事証券 Jトラストグローバル 173,400 79.91%
引受証券 岡三 21,700 10.00%
引受証券 SBI 8,700 4.01%
引受証券 東海東京 4,400 2.03%
引受証券 楽天 4,400 2.03%
引受証券 マネックス 2,200 1.01%
引受証券 水戸 2,200 1.01%
【参考類似企業】今期予想PER(11/28)
1429 日本アクア 18.6倍 (単独予想)
1433 ベステラ 19.2倍 (連結予想)
1450 田中建設 10.0倍 (単独予想)
1716 第一カッター 9.8倍 (連結予想)
1730 麻生フオーム 37.9倍 (単独予想)
5699 イボキン 13.9倍 (連結予想)
【私見】
PROからの鞍替えの建設業で、大きな優位性は感じないので高い評価はできません。業績はブレもあるので評価し難いですが、適度な水準かと思います。小型でのVCなしなので需給は良いのですが、名証で買い手不在の展開が予想され公募前後の動きでしょう。
想定価額:1280円
仮条件上限:1280円
初値予想:1350円
ブック申し込み度・・・やや弱気
セカンダリー期待度・・・中立
総合評価:2
0 件のコメント:
コメントを投稿