2020年12月2日水曜日

IPO分析(Fast Fitness Japan)

 【事業内容】

 (事業の特徴)

(1) エニタイムフィットネスについて

米国のエニタイムフィットネス共同創業者のChuck RunyonとDave Mortensenは、「私たち一般の生活者にとって“本当にいいフィットネスクラブ”とは何だろう?」という素朴な疑問からスタートし、2002年アメリカ・ミネアポリスに自分たちの理想とするクラブを立ち上げました。

エニタイムフィットネスが提案する「新しいフィットネスクラブのあるべき形」は瞬く間にアメリカの一般生活者のニーズを捉えていきました。ミネアポリスの1号店を皮切りに店舗数を拡大し、1号店の出店からわずか10年(2012年)で2,000店舗を達成し、さらに3年後の2015年、世界22ヶ国・3,000店超を達成しました。フィットネス先進国のアメリカから生まれたエニタイムフィットネスの新しい提案は、今やアメリカ国内のみならず、世界中の一般生活者に受け入れられています。2019年12月31日時点で、世界27の国と地域に展開しており、約4,700店舗のうち2,000店舗以上がアメリカ・カナダ以外で展開されています。

日本では当社が2010年6月にマスター・フランチャイジーとなり、2010年10月に日本におけるエニタイムフィットネス第1号店として東京都調布市に直営店をオープンし、2011年5月にFC店第1号を兵庫県神戸市長田区にオープンして以降、2019年12月31日時点で直営店とFC店を合わせて国内693店舗となりました。

  

(2) 店舗を利用する顧客から見た主な特徴

①  24時間年中無休

エニタイムフィットネスは、どんなライフスタイルの人にもご利用頂けるよう24時間営業しており、昼夜関係なく、好きな時にトレーニングして頂くことが可能です。

独自に開発した入館管理システム・セキュリティーシステムによって、無人化営業となる夜間でも安心してご利用頂けます。

夜間の無人化営業については、綜合警備保障株式会社(ALSOK)と包括契約を締結しており、すべての入館情報がシステムによって管理されております。店内は24時間録画されており、万が一のトラブル・事故等を知らせる通報が入った際には、いつでも警備員が駆け付ける万全のセキュリティーシステムを構築しています。会員の皆様にいつでも・どこでも・安全快適にトレーニングを行える施設環境を提供しております。

 

②  マシンジム特化型

マシンジムに特化したことで、スタジオプログラムやその利用者による喧騒を感じることなくマシンでのトレーニングに集中できる環境を提供しております。マシンのグレード・ラインナップは、米国のAnytime Fitness, LLCが指定する世界的ブランドから厳選した機種を採用しております。

 

③  低価格の実現

エニタイムフィットネスは、会員の皆様に安心・安全にトレーニングできる環境を低コストで提供することを目標としております。夜間の無人化営業及びマシンジムへの特化により、人件費・設備費・維持費等を削減したことで、低価格でのサービス提供が可能となりました。厳選した設備とスタッフによるサポートやバックアップにより、会員の皆様には価格以上の価値を実感していただきたいと考えております。

 

④ 世界全店利用可能

世界全店利用可能のコンセプトは、エニタイムフィットネスの強みを最も端的に示す特徴といえます。エニタイム専用のセキュリティーキーを持っていれば、日本に存在する693店舗(2019年12月31日時点)はもちろんのこと、世界中に存在する約4,700店舗(2019年12月31日時点)のエニタイムフィットネスの店舗を追加料金なしで利用することが可能です。

 

(3) 当社を含むFCオーナー等、経営サイドから見た主な特徴

① 立地について

エニタイムフィットネスの店舗は、出店可能な選択肢が豊富なことを特徴としております。マシンジム特化型であるため、店舗に必要な床面積は70坪~150坪程度と比較的小規模であり、かつ、日本の不動産事情に柔軟に対応し、オフィスビル、商業ビル、コンビニ上階等、さまざまな形態での出店が可能となっています。

出店当初は東京・大阪エリアを中心に、近隣住民が日常的に利用出来るような駅から徒歩数分内の物件や、ビジネス街において、仕事帰りに気軽に立ち寄れるような立地を中心に出店しておりました。近年では、ターミナル駅、ビジネス街、繁華街及び商業ビル内への出店に加え、未出店エリアへの新規出店を中心に、郊外型ロードサイドのフリースタンディング形式の出店も進めております。

 

② ロイヤリティについて

エニタイムフィットネスグループでは、マスター・フランチャイザーに支払うロイヤリティが定額・固定であるため、会員数の増加に応じてマスター・フランチャイジー及びFCの収益が比例的に増加する仕組みがあります。

 

③  事業運営について

当社グループはエニタイムフィットネスの直営店の出店とフランチャイズ方式による多店舗展開を行っております。

エニタイムフィットネスの多店舗展開が可能となっている理由は、出店形式の選択肢が豊富なことに加え、FC店のオーナーの悩みを解決するためのいくつかの特徴を有していることが挙げられます。具体的には、マシンジムに特化していることにより、一般的な総合型フィットネスジムを設置・運営することに比べ初期投資や設備費、維持費を抑えることが可能となります。また、独自に開発したセキュリティーシステムを導入して夜間の無人化営業を実現していること等により、比較的店舗スタッフを確保しやすい等、FC店のオーナーにとっても魅力的なビジネスモデルになっていると考えております。

 

④  サポート体制について

多店舗展開の際には、エニタイムブランドの品質を維持することが重要となります。

当社では、直営店とFC店が同水準の品質を維持出来るよう、FC店支援のため、エニタイムフィットネス運営に関するノウハウをマニュアル化し、物件選定から店舗オープンまで手厚いサポートを行い、オープン後のトレーニングプログラムも充実させております。また、ブランド理念の共有、知識やスキルの習得をミーティング形式で実施することにより、FC店へのバックアップを図っております。さらに、直営店がFC店にとっての模範となるよう、直営店においては、店舗巡回による業務指導の強化に加え、スキルアップ研修、WEBを利用した育成プログラムの導入等、研修サポート体制の見直しと強化を進めております。

 

 

(事業規模)

当社がサブ・フランチャイザーとして運営するFC店及び直営店のネットワークは、都心部に限らず、全国47全都道府県に広がっており、2020年9月30日現在において、合計829店舗(FC680店舗、直営149店舗)あります。地域別の内訳は、北海道地方 10店舗、東北地方 36店舗、関東地方 370店舗、中部地方 103店舗、関西地方 173店舗、中国地方 32店舗、四国地方 14店舗、九州・沖縄地方 91店舗となっております。

 

新規出店数 店舗数

2015年3月期 直営店5 12 FC店30 60 小計35 72 

2016年3月期 直営店7 29 FC店42 92 小計49 121

2017年3月期 直営店13 42 FC店60  152 小計73  194

2018年3月期 直営店21 65 FC店104 253 小計125 318

2019年3月期 直営店23 88 FC店161 414 小計184 502

2020年3月期 直営店42 132 FC店192 604 小計234 736

2021年3月期第2四半期 直営店16 149 FC店78  680 小計94  829


【業績等】

業績動向(百万円)売上高 営業利益 経常利益 純利益

(連結実績)2018.3 5,203 659 635 316

(連結実績)2019.3 8,024 1,670 1,666 944

(連結予想)2020.3 11,000 2,680 2,631 1,511

(連結予想)2021.3 11,110 1,740 1,671 287

(連結中間実績)2021.3 4,832 746 740 189


1株当たりの数値(円) EPS BPS※ 配当

(連結予想)2021.3 29.60 581.30  - 

調達資金使途 直営店の出店にかかる設備資金


上場時発行済み株数 10,850,000株 (別に潜在株式1,033,000株)

公開株数 2,070,000株(公募1,600,000株、売り出し200,000株、オーバーアロットメント270,000株)


PER:76

PBR:

配当利回り:

公募時吸い上げ資金:46.5億

公募時時価:244億

    


【株主構成】 以下全て90日

(株)オーク 役員らが議決権の過半数を所有する会社 4,877,500 47.43

大熊章 取締役会長 1,647,500 16.02

RM Japan, LLC マスター・フランチャイザーの子会社 925,000 9.00

土屋敦之 代表取締役社長 550,000 5.35

大熊章太 取締役会長の血族 450,000 4.38

大熊絢子 取締役会長の血族 450,000 4.38

加藤薫 特別利害関係者など 350,000 3.40

高嶋淳 取締役(監査等委員)350,000 3.40

稲垣稔 取締役(監査等委員)250,000 2.43

森保平 代表取締役副社長 166,500 1.62

Shane Intihar  -  166,500 1.62


【代表者】

代表者名 土屋 敦之(上場時53歳1カ月)/1967年生

本店所在地 東京都新宿区西新宿

設立年 2010年

従業員数 199人 (9/30現在)(平均31.6歳、年収471.5万円)、連結199人

株主数 9人 (目論見書より)

資本金 201,574,000円 (11/11現在)

代表者生年月日 1967年11月11日生まれ

代表者略歴 

1991年04月 野村不動産(株)入社

2010年05月 当社取締役

2010年07月 (株)AFJ Project 取締役

2012年06月 当社代表取締役副社長  (株)AFJ Project 代表取締役副社長

2017年06月 当社代表取締役社長 営業本部長  (株)AFJ Project 代表取締役社長 営業本部長

2018年06月 当社代表取締役社長(現任)  (株)AFJ Project 代表取締役社長(現任)


【幹事団】

主幹事証券 野村 1,620,000 90.00

引受証券 SMBC日興 72,000 4.00

引受証券 SBI 36,000 2.00

引受証券 むさし 36,000 2.00

引受証券 マネックス 18,000 1.00

引受証券 岡三 18,000 1.00


【参考類似企業】

参考類似企業 今期予想PER(11/13)

2378  ルネサンス -倍(連結予想 )

2928  RIZAPG -倍(連結予想 )

4801  セントラルSP -倍(連結予想 )

7074  247 -倍(単独予想 )

7085  カーブスHD 106.9倍(連結予想 )

8920  東祥 77.1倍(連結予想 )


【私見】

 24時間ジムでコロナ渦前であれば人気になったと思いますが、延期後のこの時期に再申請するのもいかがなものかと思うほどタイミングは悪く苦戦が予想されます。今後を考えても新規に会員が増えるとは思えません。更に主幹事は強気な価額設定で、PERからも割高感が強いです。需給はVCなしなので売り圧力は少ないのですが、規模は大きく買いが入るのは難しいと予想します。


想定価額:1860円

仮条件上限:2250円

初値予想:2110円

ブック申し込み度・・・弱気

セカンダリー期待度・・・やや弱気

総合評価2.5

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