2021年12月6日月曜日

IPO分析(ライフドリンク カンパニー)

 【事業内容】

  清涼飲料(ドリンク)及び茶葉(リーフ)の製造・仕入・販売を行っており、特に自社飲料(自社生産の飲料)ビジネスが当社の最も重要な事業となっております。

 当社の自社飲料ビジネスの特徴としては、①少品種大量生産、②調達から販売までの内製化、③工場の全国展開が挙げられます。これらにより、安定した品質の確保、低価格での製品提供、供給量の確保、及び天災等への供給柔軟性の確保を実現し、高品質・低価格・大量かつ安定した供給を求める様々な小売業態の主要各社と強固なパートナーシップを構築することができております。具体的には、総合スーパー、食品スーパー、ディスカウントストア及びドラッグストアに対してプライベートブランド商品及び当社ブランド商品の両方で継続的な取引を実現しております。

 また、競合各社との比較として、大手飲料メーカーに対しては「価格の優位性」を、地方・地場飲料メーカーに対しては「価格の優位性」及び「規模の優位性(供給力、全国各地の小売拠点への対応)」を有していると考えております。


① 少品種大量生産

 自社工場で生産する製品を水飲料(2L/500ml)、茶系飲料(緑茶・烏龍茶)(2L/500ml)、炭酸飲料(1.5L/500ml)に絞っております。この液種及び容量を絞った少品種大量生産により、各工場の生産ラインにおける生産品目の切替時間の極小化、及び原材料・資材の共通化による仕入コスト抑制を実現しております。


② 調達から販売までの内製化

 当社はレジンや茶葉といった原材料の調達から、ペットボトル成型や茶葉の焙煎といった中間工程、飲料製品の充填・包装といった製品化工程、販売までを内製化しております。この内製化により、トレーサビリティを担保するとともに提供する製品品質の安定性の確保及び外部委託した場合に各工程において発生するマージンの削除による製品原価の低減を実現しております。

 

③ 工場の全国展開

 当社グループは、岩手県から宮崎県まで、日本全国に飲料工場を展開しております。この工場の全国展開により、天災発生等による供給停止リスクの低減(供給の安定性確保)、及び消費地への物流コストの低減を実現しております。

 また、広域な地域で安定的に製品を供給できる体制により、全国展開する小売企業との取引を可能にしております。


売上の2割ほどがイオントップバリュ株式会社。


 【業績等】

業績動向(百万円) 売上高 営業利益 経常利益 純利益

(単独実績)2020.3 19,481 471 408 431

(単独実績)2021.3 22,735 1,386 1,169 1,402

(単独予想)2022.3 24,859 2,200 1,934 2,113

(単独中間実績)2022.3 13,462 1,311 1,275 1,426


1株当たりの数値(円) EPS BPS※ 配当

(単独予想)2022.3 182.23 - 25.37

調達資金使途 設備投資


上場時発行済み株数 12,550,500株 (別に潜在株式511,500株)

公開株数 4,167,900株(公募1,324,500株、売り出し2,299,800株、オーバーアロットメント543,600株)


募集を行う地域

欧州及びアジアを中心とする海外市場(ただし、米国及びカナダを除く。)


PER:8.4

PBR:

配当利回り:

公募時吸い上げ資金:64.0億

公募時時価:193億

    

【株主構成】 

Sunrise Capital II, L.P. ベンチャーキャピタル(ファンド) 4,015,200 34.21 360日

SunriseCapitalII(Non-US), L.P. ベンチャーキャピタル(ファンド) 3,577,200 30.48 360日

田中利子 特別利害関係者など 1,290,000 10.99 360日・1.5倍

Sunrise Capital II (JPY), L.P. ベンチャーキャピタル(ファンド) 693,600 5.91 360日

田中将雄 特別利害関係者など 682,500 5.81 360日・1.5倍

田中頼広 特別利害関係者など 322,500 2.75  360日・1.5倍

田中頼成 特別利害関係者など 322,500 2.75

湯川照美 特別利害関係者など 322,500 2.75 360日・1.5倍

岡野邦昭 代表取締役社長 150,000 1.28

服部晃幸 執行役員 30,000 0.26

橋本知久 執行役員 30,000 0.26

小松靖丈 執行役員 30,000 0.26

神野博之 執行役員 30,000 0.26


 本募集及び引受人の買取引受による売出しに関し、売出人かつ貸株人であるSunrise Capital Ⅱ,L.P.、Sunrise Capital Ⅱ(Non-U.S.),L.P.及びSunrise Capital Ⅱ(JPY),L.P.は、共同主幹事会社に対して、本募集及び引受人の買取引受による売出しにかかる元引受契約締結日に始まり、上場(売買開始)日から起算して360日目の2022年12月15日までの期間(以下「ロックアップ期間」という。)中は、共同主幹事会社の事前の書面による承諾を受けることなく、元引受契約締結日に自己の計算で保有する当社普通株式及び当社普通株式を取得する権利を有する有価証券の発行、譲渡又は売却等を行わない旨を約束しております。

 売出人である田中利子、田中頼広及び湯川照美並びに当社株主である田中将雄は、共同主幹事会社に対して、ロックアップ期間中は、共同主幹事会社の事前の書面による承諾を受けることなく、元引受契約締結日に自己の計算で保有する当社普通株式及び当社普通株式を取得する権利を有する有価証券の発行、譲渡又は売却等(ただし、その売却価格が募集における発行価格又は売出しにおける売出価格の1.5倍以上で行う東京証券取引所での売却等を除く。)を行わない旨を約束しております。


 

【代表者】

代表者名 岡野 邦昭(上場時46歳8カ月)/1975年生

本店所在地 大阪府大阪市北区梅田

設立年 1972年

従業員数 390人 (9/30現在)(平均40.5歳、年収444.6万円)

株主数 8人 (目論見書より)

資本金 100,000,000円 (11/16現在)

代表者生年月日 1975年03月31日生まれ

代表者略歴

1997年10月 監査法人トーマツ(現有限責任監査法人トーマツ)入社

2004年07月 (株)ローランド・ベルガー 入社

2008年01月 ヴァリアント・パートナーズ(株) 入社

2013年03月 (株)全国通販 取締役就任 (株)ジャパンホーム保険サービス 取締役就任

2016年04月 (株)全国通販 代表取締役就任 (株)ジャパンホーム保険サービス 代表取締役就任

2018年04月 (株)ハルメク・ビジネスソリューションズ 取締役就任 (株)ハルメク・エイジマーケティング 取締役就任

2019年08月 当社 取締役就任 10月:当社 代表取締役副社長就任

2020年06月 当社 代表取締役社長就任(現任)


【幹事団】

主幹事証券 SMBC日興 3,134,500 86.49

主幹事証券 大和 357,600 9.87

引受証券 みずほ 52,900 1.46

引受証券 三菱UFJモルガン・スタンレー 39,700 1.10

引受証券 SBI 13,200 0.36

引受証券 楽天 13,200 0.36

引受証券 マネックス 13,200 0.36


【参考類似企業】

参考類似企業 今期予想PER(11/26)

2501  サッポロHD 14.7倍(連結予想 )

2502  アサヒ 15.1倍(連結予想 )

2503  キリンHD 18.2倍(連結予想 )

2573  北海コカ 61.1倍(連結予想 )

2579  コカコーラBJH -倍(連結予想 )

2587  サントリーBF 20.0倍(連結予想 )

2590  DyDo 30.4倍(連結予想 )

2593  伊藤園 69.3倍(連結予想 )

2599  ジャパンF 14.6倍(連結予想 )


【私見】

 イオントップバリュ向けを中心とした飲料販売で、業種としては妙味はそれほどありませんが、業績は非常に良いです。利益の伸びは抜群に良いのですが、売上はそこまで伸びていないので、成長力は高くなそうな気はします。比較でダイドーGが売上1500億、経常60億、純利益35億で時価総額800憶から考えると、利益規模で4割前後と考えると、頑張って300億が上限で、東証2部ですと公募近辺の200憶から250憶のラインが落ち着き所なのかと思います。


想定価額:1510円

仮条件上限:1535円

初値予想:1600円

ブック申し込み度・・・中立

セカンダリー期待度・・・中立

総合評価3

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